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yoshのブログ

日々の発見や所感を述べます。

18歳と81歳の違い

2017-05-31 05:27:00 | 文化
知人から聞いた「面白い話、18歳と81歳の違い」を紹介します。

恋に溺れるのが18歳、風呂で溺れるのが81歳。
道路を暴走するのが18歳、道路を逆走するのが81歳。
心がもろいのが18歳、骨がもろいのが81歳。
まだ何も知らないのが18歳、何も覚えていないのが81歳
東京オリンピックに出たいのが18歳、東京オリンピックまで生きたいと思うのが81歳。
自分を探している18歳、皆が自分を探しているのが81歳。
偏差値が気になる18歳、血糖値が気になるのが81歳。
「嵐」というと松本潤を思いだす18歳、鞍馬天狗の嵐寛寿郎を思い出すのが81歳

上記は、「笑点」の回答かも知れません。
81歳の人の行動が他人事とは思えず、あまり笑えない私です。
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「舟過八島」 正岡子規   

2017-05-28 05:43:49 | 文学
正岡子規の七言絶句を紹介します。正岡子規は短歌にも俳句にも長じていましたが、
漢詩も作ることがわかりました。

  舟過八島

萬里吹来破浪風 
追思往事已成空
青山一帯人不見
唯有淡濃烟霧籠

  舟八島ヲ過グ

萬里吹キ来ル破浪ノ風 
往事ヲ追思スレバ已ニ空ト成ル
青山一帯人見エズ
唯淡濃烟霧の籠ムル有り

  「訳」
いま、舟で行き過ぎようとするこのあたりには、波も吹きちぎらんばかりに風が強く吹きつけてくる。対岸はちょうど屋島である。思えば源平合戦の昔、この地では激しい戦いが繰り広げられたのであるが、いまとなっては空しく、その跡を留めるものとてない。屋島の一面青々とした山なみのあたり、人の姿も見えない。ただ濃く薄くもやが立ち籠めているばかりである。
   
    「鑑賞」
 八島の辺りを舟で行けば、遠く吹く風に立つ白い浪がしらが、源氏の軍勢の怒濤のごとき姿にも、また逃げまどう平家の敗残のさまにも見えてくる。ふとわれに返ると浪が広がるばかりである。濃淡の靄の中にすべてを包み込み、茫々たる懐古の気分を醸し出している。力まずに懐古の情を詠い上げた作品である。なお、転句や結句には子規らしい写生の目が光っていると思われる。
 

        「吟剣詩舞道漢詩集」 「続・絶句編」 日本吟剣詩舞振興会
  
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青天目、服部、東海林

2017-05-25 05:51:09 | 文学
難読の姓は、数多くあると思いますが、表題の姓は読み方がやや難しいです。

正解は「なばため」「はっとり」「しょうじ」です。

青天目:もとは「生田目」で、栃木県にある地名です。稲の芽が出る前の田の青々とした状態を指します。

服部:古い部民(べみん)の一つで、朝廷の衣服を作ることを職業としました。
「はたおりべ」→「はっとり」と変化しました。伊賀忍者の服部半蔵が殊に有名です。

東海林:山形県に多い姓です。山形の荘園に東の海を渡ってきた林氏が荘園の官吏を任されたのが姓の語源ということです。歌手の東海林太郎氏が有名です。
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考えをめぐらす

2017-05-22 05:42:26 | 文化
5月16日に、秋篠宮家の眞子様の「ご婚約に向けての準備が始まっている」との事実が、マスコミにスクープされました。お相手の小室圭氏は、翌日の記者会見の中で、次のような応答をしていました。
記者; 将来は国際弁護士になりたいという話もありますが。
小室氏: 今後、いろいろと考えをめぐらせていこうと思っております。
 20代の普通の青年ならば、「色々と考えているところです。」というのが多いかと思いますが、
小室氏氏の表現「考えをめぐらす」は25歳の青年とは思えない完璧な返答でした。
迎合なし、気負いなし、過剰な謙遜なし、無難で適切。
小室氏の返答の内容を一言でいえば、「熟慮」となりますが、「考えをめぐらす」は絶妙な日本語の表現だと感心しました。報道によれば、小室氏は小学校までは外国で過ごされ、その後、高校までインターナショナルスクールで学ばれたそうですが、この言葉遣いから、余程、教養あるご家庭だったのではないかと推察しました。
 お二人の末長いお幸せを祈念しております。
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山中問答 李白

2017-05-19 06:27:37 | 文学
詩仙 李白の七言絶句を紹介します。
  山中問答
問余何意棲碧山
笑而不答心自閑
桃花流水窅然去
別有天地間

山中問答(さんちゅうもんどう)
余ニ問ウ 何ノ意アッテカ碧山ニ棲ムト
笑ッテ答エズ 心自カラ閑ナリ
桃花流水窅然然(ようぜん)トシテ去ル
別ニ天地ノ人間(じんかん)ニ非ザル有リ


「訳」
 人が私にたずねる。「どういうつもりで、人里離れた緑の山にこもっているのか。」 そういう問いには、笑って答えない。わが心はのどかである。
桃の花びらが川の流れに散り、はるかかなたへ流れてゆく。ここは世俗と違うすばらしい世界が、別に開かれているのさ。

 「鑑賞」
故郷の蜀を出た李白は隠者や道士たちとしきりに交わり、隠逸の生活にあこがれた。深山に住まう境地には「笑って答えず」である。桃源郷の語のもととなった陶淵明「桃花源記」をふまえて「桃花流水」の句を配し、理想の別天地を
うたいあげる。飄々としたこの趣は、李白の実生活うたったというより、理想の境地を描き出したとみるべきであろう。絶句の形ではあるが、平仄のきまりを無視したり、第ニ句の「而」のような散文に用いる字を使っているのも注目される。
石川忠久 「NHK漢詩紀行」 日本放送出版協会
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忖度

2017-05-16 05:54:29 | 文化
近、「忖度」という語がよく使われているようです。たとえば、「上司の意向を忖度する」などです。
辞書によれば、「忖」も「度」もはかるという意味で、「他人の心中をおしはかること。推察。」とあります。
ただし「忖度」には、正負両用の側面があります。

正の側面:置かれた場面の空気や雰囲気を察して、適切な行動に結びつける。社会一般で
     行われていると思います。

負の側面:地位や権力の大小により、階層化されている縦社会では、普通のことかもしれません。しかし、縦社会における「ご機嫌取り」や追従につながる可能性があります。「忖度」とは、それを言う者がその行為を正当化して使う場合が、ままあるようです。これは、社会各層に蔓延して、正義と公正の実現を阻害しているかもしれません。

不肖は、正義と公平が尊重される日本社会であることを願っています。
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テレビから学んだこと

2017-05-13 06:00:52 | 文化
テレビは、日々、膨大なニュースと情報を伝えています。その中から学ぶことは多いのですが、最近、特に印象に残った事、数例を紹介します。

(1)「独擅場」の読み方
(2)「女人禁制」の読み方
(3)「約やか」の読み方
(4)「空谷の跫音」の意味

上記の例は、不肖が知らなかった語や、自分の記憶と異なるものです。

(解答編)
  (1)「独擅場」は「どくせんじょう」と読みます。「擅」の字は手偏であり、「ほしいまま」という意味で、読み方は「せん」であり、「だん」ではありません。一方、広く誤用されている「独壇上」の「壇」は土偏で、「壇」とは一段高く設けた場所のことです。読みは「だん」であり、「せん」ではありません。
  「独擅場」の意味は、「その人だけが思うままに活躍できる所。ひとり舞台のこと」です。

  (2)「にょにんきんぜい」と、「せ」を濁ります。富士山・高野山・福岡県沖ノ島などは、「女姓の入場ができないとした女人禁制の場所」などと使います。特に、宗教的な理由で女姓を制限する場合に「きんぜい」と読むようです。
  一方、男姓が行くことのできない場所は、「男子禁制 」「だんしきんせい」であり「せ」を濁らないが普通です。

(3)「約やか」は「つづまやか」と読みます。意味は、「狭く小さいさま。手軽な様。
てみじか。簡約」などです。

  (4)「空谷の跫音(くうこくのきょうおん)」は、「空谷に聞える人の足音」で、転じて「寂しく暮している時に受ける人の訪れ。また、非常に珍しいことのたとえ」です。
 
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望慮山瀑布 李白

2017-05-10 05:51:52 | 文学
詩仙 李白)の七言絶句を紹介します。
  望慮山瀑布
日照香炉生紫煙
遙看瀑布挂長川
飛流直下三千尺
疑是銀河落九天

慮山ノ瀑布ヲ望ム
日ハ香炉ヲ照ラシ紫煙ヲ生ズ
遙カニ看ル瀑布ノ長川ニ挂クルヲ
飛流直下三千尺
疑ウラクハ是レ銀河の九天ヨリ落ツルカト


「訳」
 陽の光が香炉峰を照らして、峰は紫にけぶっている。はるか彼方は、大きな滝が長い川をたてかけたように流れ落ちているのが見える。飛ぶようなその滝の勢いままっすぐに三千尺も流れおちる。まるで銀河が天空から流れ落ちるのではないかと思われるばかりである。

 「鑑賞」
慮山とは江西省の九江市の西南、鄱陽湖と長江のほとりにそびえる、峰や滝にめぐまれる名山で、香炉峰はその峰のひとつ。ここも多くの詩人に親しまれているが、李白らしくダイナミックにうたいあげたのがこの作です。起・承の前半ニ句で瀑布を遠望し、「香炉」と「煙」との縁語によって慮山の美と奥深さを描き出し、転・結の後半ニ句では瀑布そのものき焦点を合わせて、躍動感と着想の奇抜さを発揮している。三千尺の滝などはあろうはずがないが、銀河が天から直下するかのような豪快な滝の表現はぴたりです。壮大にして迫力十分な李白の代表作。

 石川忠久 「NHK漢詩紀行」 日本放送出版協会
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麻布 龍吐町

2017-05-07 06:09:31 | 文化
麻布 龍吐町、現在は六本木7丁目に含まれます。

始まり: 元和(1615~1624)の頃、芝の漁師が移ってきたのが町の始まり。
    「かりゅうど」の「りゅうど」を採って命名されたという説があり、また、実際、龍が下ったとの説もあります。
江戸時代: 武家屋敷と町屋

大正・昭和時代: 1923年、関東大震災の後、陸軍第一師団歩兵第三連隊の頑丈な兵舎が建てられました。2.26事件を起こした反乱兵は、ここから出発したそうです。
太平洋戦争後: 東大生産技術研究所。この研究所は2001年に、目黒区駒場のリサーチ・キャンパスに移動しました。
現在: 東大生産技術研究所の跡地に、国立新美術館が建てられました。

この町は、東京都の都心にあったこともあり、いつも時代の中心、先端となる施設があり、その役割を果たしてきました。
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天才は活字好き

2017-05-04 05:40:24 | 将棋
中学生棋士、将棋の藤井聡太四段(14)は、デビュー後、16連勝を続けています。驚異的な活躍です。一種の天才といえます。4月23日には、非公式戦ながら、羽生善治三冠に初挑戦して勝ちました。
本物の天才振りです。この棋士がどのように育ったのか、エピソードをいくつか紹介します。

・ 塾に通わずに、中学校に合格。
・ スマホを持っているが、流行のゲームには興味なし。
・ 主要な情報源はテレビやネットではなく、「朝日新聞」、新聞を読むのが日課。
・ 時事問題に関心がある。
・ 得意科目は数学。
・ 司馬遼太郎、沢木耕太郎などの本を小学生の頃から読んでいた

天才は活字を通して、能力を磨いているようです。
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