「薫酒山門に入るを許さず」と読みます。禅宗の寺院の門の脇にこの文が書かれた石碑をよく目にします。俗世間と清浄な寺域を区分する場所にありますが、薫とは臭いの強い野菜を言い、他人に不快感を与えることがあり、酒は修行を妨げる元となるので、寺域にはふさわしくないという宣言です。
ところで一方、禅宗で遠ざけられている酒は「百薬の長」でもあり、薫は体に良いとされるものです。薫と呼ばれる野菜には古来、五薫があり、韮(にら)・大蒜(にんにく)・辣韮(らっきょう)・葱・浅葱(あさつき)を指します。葱に含まれる硫化アリルは、玉葱を切った時に目がしみる原因となる物質ですが、体内に入ると毛細血管を拡張させ、血液をさらさらにして体を温める作用があり、身体にとても良いと言われています。大蒜にはアリシンやスコルジニンという物質が含まれ、強壮、疲労回復、新陳代謝促進など万病に効くと言ってもいい程、幅広い効用があります。浅葱は、関東ではあまり一般的ではありませんが、私の郷里の越後では、春先に雪の下から顔を出します。辛みの効いた香りの良い山菜で、私の大好物です。
二年前にこのブログに載せた浅葱の写真を下に再掲します。
ところで一方、禅宗で遠ざけられている酒は「百薬の長」でもあり、薫は体に良いとされるものです。薫と呼ばれる野菜には古来、五薫があり、韮(にら)・大蒜(にんにく)・辣韮(らっきょう)・葱・浅葱(あさつき)を指します。葱に含まれる硫化アリルは、玉葱を切った時に目がしみる原因となる物質ですが、体内に入ると毛細血管を拡張させ、血液をさらさらにして体を温める作用があり、身体にとても良いと言われています。大蒜にはアリシンやスコルジニンという物質が含まれ、強壮、疲労回復、新陳代謝促進など万病に効くと言ってもいい程、幅広い効用があります。浅葱は、関東ではあまり一般的ではありませんが、私の郷里の越後では、春先に雪の下から顔を出します。辛みの効いた香りの良い山菜で、私の大好物です。
二年前にこのブログに載せた浅葱の写真を下に再掲します。