yoshのブログ

日々の発見や所感を述べます。

呪文と悪たれ

2016-03-10 05:57:32 | 文学
呪文も悪たれも一人言という点では共通していますが、内容は全く異なります。まず、呪文を「広辞苑」で見ると、次のように書いてあります。
(1) 密教、修験道、陰陽道などで唱える神秘的な文句
(2) 呪術の最重要部を成す唱文
(3) 一定の手続きの下で唱えると、自然力あるいは神や人間の行動を積極的に統御し得ると考えられる文節、語句

ところで、女優の黒木瞳さんは、いくつも呪文をお持ちだそうです。
 金縛りや悪い霊から身を守るとされる呪文
    「ホンボラソモビルフルフル」
交通安全の呪文
    「ウンテントーボーエー」
守護霊を高める呪文
    「センテンナムフルホビル」
黒木さんはこれらを伯父さんから教わったそうですが、金縛りにあった時には実際に利いたとか。これは、もしかして梵語のお経の一節なのではないでしょうか。

一方、「悪たれ」にも色々ありますが、下品なものも多いようです。
内舘牧子氏が雑誌のコラムに書かれていた悪たれの例。

友人女性の悪たれもかなりのものだ。美形にして頭脳明晰だが、たった一つの欠点がくしゃみなのだという。ヘーイックッションと大声で放ったあとに必ず「チクショーこのヤロー」がついてくるのだそうだ。花粉症の時期に連発し、3回やれば3回、律儀に宣うというから奇癖である。ご当人によれば祖父の癖がうつったのかもしれないそうです。(朝日新聞・天声人語より)

昔、職場に、悪たれをブツブツ言いながら仕事をする優秀な上司がおりました。
さて、工場や鉄道業界では、指差称呼がよく行われていますが、私も食前に薬を飲むときに「薬よし」と言いながら食卓を指さす癖があります。
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