yoshのブログ

日々の発見や所感を述べます。

タコツボ論 半藤一利氏

2014-12-12 06:45:52 | 文化
作家の半藤一利氏は、戦前と現代の日本をタコツボと語っています。以下は新聞からの引用です。

半藤氏が歴史と向き合う意味?
哲学者のヘーゲルは「人間は歴史から何も学ばない。それが最大の歴史の教訓」と言いました。私もそうだと考えています。「歴史を学ぶ」のは難しいが、「歴史に学ぶ」のは人間を知ること。人間学として歴史を見たほうがいい。

「日本人の本質は戦前と変わらない」が持論です。
集団催眠にかからなければいいが、と懸念しています。日本人は冷静に考えないまま、同じ方向に走るのが特徴。戦争に負けても同じだった。もっとも、年を取った人間は未来に責任を持てないから、偉そうには言わないように気を付けています。私が長年勉強し続けてきた海軍には「自分で責任を取れないことは他人にやらせるな」という言葉があります。

 今の時代をどう見ますか?
安倍政権の周辺には、かなりの知恵者、歴史を学んだ人がいて、先を見通し、きちっと作戦を練っている気がします。知恵者がいるというのは、昭和史にもあった一種の参謀本部ですね。
昔の参謀本部は秀才が集まって、タコツボの中で戦略を練り、秘密を保持し、大いに誤った。
似ている気がしています。

権力がタコツボに入って天下を動かすのは危ういことだと感じられます。国民には冷静な判断と行動が求められていると思います。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 河魚天雁 | トップ | 司馬遷廟 石川忠久 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
アダムスミスと仲間たち (リベラルアーツ)
2024-03-21 15:03:04
最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタインの理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな科学哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。多様性のある多神教的でどこかなつかしく日本的ななにものかによって。
返信する
マルテンサイト千年 (グローバル・サムライ)
2024-07-21 21:55:46
「材料物理数学再武装」なつかしいな。番外編の経済学の国富論における、価格決定メカニズムの話面白かった。学校卒業して以来ようやく微積分のありがたさに気づくことができたのはこのあたりの情報収集によるものだ。ようはトレードオフ関係にある比例と反比例の曲線を関数接合論で繋げて、微分してゼロなところが全体最適だとする話だった。
返信する

コメントを投稿

文化」カテゴリの最新記事