yoshのブログ

日々の発見や所感を述べます。

隷書の掛軸

2019-03-29 06:55:52 | 文化
中国で購入した掛け軸を床の間にかけています。
漢詩の字数をかぞえると、39文字なので、五言律詩の可能性がありますが、不肖には読み方が完全には分かっておりません。白楽天の漢詩であることは確実なようです。長く掛けていますが、隷書は古拙で朴訥な味わいがあるように思います。(下・写真)



コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

牛耳る

2019-03-26 06:14:49 | 文学
「牛耳(ぎゅうじ)る」または「牛耳を執る」とは、組織や団体を意のままに支配することを意味します。

その由来:
中国の春秋・戦国時代、諸侯が同盟を結ぶ際、盟主が牛の耳を裂き、皆がその血を吸って組織に忠誠を誓ったという(左氏、哀公十七年)故事に由来します。この故事から同盟の盟主となることを「牛耳を執る」というようになり、転じて、組織を思いのままに動かす立場になることを「牛耳る」というようになりました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お礼 100万アクセス

2019-03-24 06:17:16 | 近況
平成31年3月23日に、お蔭さまで100万アクセスになりました事を、ご報告いたします。 このブログは平成18年3月(2018年)に書き始めました。ほぼ3日に1回更新してきましたので、約1400話、満13年になりました。拙い文で恐縮ですが、歴史、漢詩、将棋、文化、科学などの関心のあるテ-マに関して、日々の発見と所見を書きとめました。平成最後の日までに100万アクセスに到達できて、嬉しく思っております。引き続き、このブログへのご来訪をお待ちしております。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

わかりにくい関西語

2019-03-23 06:16:05 | 文学
関東の人間にとって、わかりにくい関西語があります。

 いてもたれ(いてまえ)    「やっつけてしまえ」の意味。ドラマの中に出てきましたが、戸惑いました。
                プロ野球の近鉄バッファロ-ズの強力打線が「いてまえ打線」とも言われたそうです。
 どついたれ          意味は「殴ってやれ」。
 しばいたれ          「しばく」から派生したらしい。「しばく」は鞭や細い棒で強くたたくこと。
 よういわんわ         「あきれて物が言えない」の意味。漫才などにも良く使われるようです。

はじめの4つは怖い言葉です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

無視する 類語

2019-03-20 06:46:32 | 文化
「無視する」という語は、存在や価値を認めないこと、ないがしろにすることです。類語が多くあります。「耳を貸さない」「受け流す」「「聞き流す」「知らん顔する」「どこ吹く風」「しかとする」「スル-する」など。

デ-タや事実が明らかになった時、それが自分に都合が悪いと、関連のある行政部門の当時者の決まり文句に、「真摯に受け止める」とか「厳粛に受け止める」という語がよく使われ、今や「無視する」と同類語のように思われたりします。デ-タや事実を、「真摯に受け止める」としながら、実際には無視して、全く対応や行動を取ろうとしないとすれば、不誠実な態度と思われます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

黄鶴樓送孟浩然之廣陵  李白

2019-03-17 06:12:48 | 文学
詩仙、李白の七言絶句を紹介します。

黄鶴樓送孟浩然之廣陵
 
   故人西辞黄鶴樓
煙花三月下揚州
孤帆遠影碧空尽
唯見長江天際流

   黄鶴樓ニテ孟浩然ノ廣陵ニ之(ゆ)クヲ送ル

   故人西ノカタ黄鶴樓ヲ辞シ
煙花三月 揚州ニ下(くだ)ル
孤帆ノ遠影 碧空ニ尽キ
唯(た)ダ見ル長江ノ 天際ニ流ルルヲ


   「訳」
 わが友孟浩然は、西の地なるこの黄鶴楼に別れを告げ、春花がすみの三月に揚州へと舟で下ってゆく。ポツンと一つ浮かべた白帆が、ゆるゆると遠ざかり、やがて青空に吸いこまれるように消える。あとには、天の果てへと流れる水ばかり。

 「鑑賞」

黄鶴楼は武昌(現在の武漢市)にあります。昔、仙人が黄色の鶴に乗ってここより去ったといいます。それを記念して立つ高殿で、李白は年長の友人、孟浩然を見送りました。故人とは親友のこと。孟浩然は黄鶴楼から揚州まで旅をします。広陵は揚州の別名であり、長江下流の繁華な町です。孟浩然は五十歳近く、相変わらず浪人の身。武昌から揚州まで千キロもある長い舟の旅を、肩をすぼめるように出てゆく孟浩然。外は「煙花」の春だけにションボリした感じが浮き立ちます。送る李白の方も、実は三十半ばを過ぎて浪々の身です。思えば出身も年齢も違う二人が、いつどこで知り合い仲良くなったのでしょうか。黄鶴楼の上から、いつまでも見送る李白。あとに流れるのは水ばかり、と言った時、言いしれぬ感慨が胸を浸します。景と情がみごとに溶け合った、送別詩の最高傑作と言って過言ではないでしょう。

 石川忠久 「漢詩のこころ」 時事通信社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

敗者の居場所がある

2019-03-14 06:14:15 | 歴史
日本史の三大怨霊は、菅原道真、崇徳上皇、平将門です。いわれのない理由により不遇を強いられたが故に怨霊となった人達です。怨霊のたたりを鎮めるために、天満宮や、崇道神社、首塚が築かれて、今日も信仰があり、供養をされています。大陸では、敗者は殺戮され、遺品・遺物は破壊されることが多く、敗者の居場所が無いといわれます。しかし、日本の歴史における一つの特徴として「敗者にも居場所がある」という観方があります。敗者の怨霊にも居場所を造って、怨霊を慰め、皆で安心するといったやさしい心があります。狩猟・採集を生業として自然及び他者と共存してきた縄文時代の文化を継承した心性とも思われます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

体力 気力 努力 金栗四三

2019-03-11 06:31:48 | 文化
日本のマラソンの父といわれた金栗四三(かねくりしそう)が残した言葉に、体力、気力、努力があります。体力は心身の健康、気力は初志貫徹の意志力、努力は忍耐の継続を意味します。カナクリズムの神髄といわれる言葉です。埼玉県出身のマラソンの川内選手もこの言葉に傾倒しているそうです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

暗黒物質 村山斉教授の最終講義

2019-03-08 06:23:03 | 文化
先日、テレビで、最終講義「物理学者 村山斉」という番組がありました。そこでは新しい知見が多く語られました。
「宇宙に存在する物質は、わずか約100種類の原子から構成されている」。また、「宇宙に存在する物質の内、70~80%は原子からできている」とは言えない。

すると、この70~80%の物質とは何なのでしょう。20013年に欧州宇宙連合がプランクの観測に基づいて計算した結果を発表しています。
宇宙に存在するダ-クマタ-(暗黒物質)の量は、26.8%
宇宙に存在するダ-クエネルギ-の量は、68.3%
宇宙に存在する原子の量は、4.9%

これには地球や太陽、銀河系の星、人間などの生物が含まれます。70~80%の物質の多くは暗黒物質なのかも知れませんが、その正体はよくわかっていません。光を出さないので、見ることができません。しかし質量があり、宇宙に沢山満ちているので、その引力により、星がばらばらに飛び散るのを防いでいます。暗黒物質の正体がわからないので、それなら、これを作り出す研究が現在進められています。欧州ジュネーブにあるCERNの円形の粒子加速器や、日本に誘致することを検討している直線型加速器(リニア・コライダ-)がこの研究に当たろうとしています。
これらでは、加速器内で粒子を加速して高速で衝突させて、宇宙創成時のビッグバンを人工的に起こして暗黒物質を作る試みや、宇宙の成り立ちを研究しています。








コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鶏群の一鶴

2019-03-05 06:36:52 | 文学
世の中には優れた人物がいるものです。このような人物を「鶏群の一鶴」といいます。
出典は「晋書 嵆紹伝(けいしょうでん)」で、下記の文章があります。

昂昂然 如野鶴之在鶏群
 すなわち、「昂昂然、野鶴の鶏群に在るが如し」
多くの凡人の中に一人すぐれた人物が混じっていることの喩えです。
嵆紹は「竹林の七賢」の一人、嵆康の子供ですが、鶏群の一鶴であったのでしょう。「鶏群の一鶴」は、また「鶏群孤鶴」ともいいます。いわゆる「掃溜めに鶴」です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする