yoshのブログ

日々の発見や所感を述べます。

羽生善治氏の名言

2019-07-30 05:44:30 | 将棋
将棋の元名人羽生善治氏に、下記の言葉があります。

三流の人は人の話を聞かない。
二流の人は人の話を聞く。
一流の人は、人の話を聞いて実行する。
超一流の人は人の話を聞いて工夫する。

この外にも次のような言葉が言われます。
四流の人は人の話を聞いても理解できなくて怒る。

人とは、その世界(例えば将棋や芸能など)における先輩や上位者の
ことを指すのでしょう。
達人の助言を聞き、実行する。謙虚は上達の秘訣なのではないでしょうか。
それにしても、世の中には、四流の人が大勢います。

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尋胡隠君 高啓

2019-07-27 06:09:24 | 文学
明の詩人 高啓の絶句を紹介します。

尋胡隠君

渡水復渡水
看花還看花
春風江上路
不覚到君家

胡隠君ヲ尋ヌ

水ヲ渡リ復タ水ヲ渡リ
花ヲ看(み)還タ花ヲ看ル
春風江上ノ路
覚エズ君ガ家ニ到ル

「訳」
あちらで川を渡り、またこちらで川を渡り、
そして、あちらで花を眺め、またこちらで花を眺める
このようにして、ここちよい春風のそよ吹く川のほとりの道をのどかに歩いてうちに、
いつのまにか、あなた(胡隠君)の家にたどりついてしまったことだ。

「鑑賞」

高啓は明代第一の詩人で「小杜甫」の称があります。彼の詩は古人の長所を兼ね備え、南方的なしとやかさで美しい詩情と慷慨(こうがい)の意気に満ちています。しかし、皇帝・太祖の怒りにふれ、39歳の若さで刑死しました。著書に「高太史大全集」などがあります。
隠者を訪ねるには、それにふさわしい訪ね方があるようです。春風の吹くままに、花のさそうままに足が自然にそちらのほうに向く、というたずね方。そこに深い味わいが醸し出されます。なお、「胡」は姓、「隠君」は仕官しないで隠棲している人を言います。


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令和 ロ-マ字

2019-07-24 06:10:13 | 文化
「令和」をロ-マ字で書く場合「Reiwa」か「Leiwa」なのか気になります。
ネットの情報を見ましたら、内閣官房総務課が取材に応えて説明した、とあります。
すなわち、国の公文書のロ-マ字表記はヘボン式ロ-マ字である。つまり、Reiwaが正しい。昭和(S)、平成(H)、令和(R)の並びとなる。

明快です。
これがネット上の多数情報であり、「Leiwa」を推す情報は見つかりませんでした。
「R」と「L」の混乱が起きやすいのは、日本人は、日頃、これらの発音において、両者の区別が不得手なところに原因があるのではないでしょうか。

ちなみに、上記の論旨とは別ですが、、「令」を中国語では、ling 「リィン」と発音するようです。

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ニホンとニッポン

2019-07-21 05:50:44 | 文化
「日本」の読み方には「ニホン」と「ニッポン」があります。2009年(平成21)、国会で「ニホンとニッポンはどちらか一方に統一する必要はない」とされ、麻生太郎内閣の閣議で、それが正式に決定されました。

「ニホン」と読む例:
   日本大学、日本相撲協会、日本棋院、日本将棋連盟、日本吟剣詩舞振興会、日本三曲協会、日本郵船株式会社、日本たばこ産業株式会社、日本国有鉄道、江戸日本橋。
   「ニホン」と読むのは、伝統文化を担う団体が多く含まれるように思われます。

「ニッポン」と読む例:
   日本銀行、日本放送協会、日本電信電話株式会社、日本通運株式会社、
大阪日本橋。なお、紙幣には”NIPPON GINKO” と記されています。
   上記の例には、私が今まで思い込んでいた読み方とは異なるものもありました
 
 スポ-ツの国際大会では、「ニッポン、チャッ、チャッ、チャッ」と声援するほうが威勢がいいようです。一方、一般的な使い方としては、「ニホン」の方が、慎ましくて良いという人もいます。

日本を外国語に翻訳する時、Japan(ジャパン)が基準となっており、「ニホン」とか「ニッポン」と翻訳されることは殆ど無いようです。
 因みに英語で小文字の”japan” は「漆や漆器」を指します。

ところで、「日本」が世界に通用している例が、わずかにあります。日本が初めて命名権を獲得した新元素、原子番号113の「ニホニウム」です。





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警察手眼 川路利良

2019-07-18 06:14:25 | 歴史
大警視 川路利良(としよし)の所感をまとめたものが「警察手眼(しゅげん)」です。川路利良は薩摩藩士でしたが、明治政府において近代警察制度の創設
を行い、大警視の任を果たしました。「警察手眼」は、日頃の川路の所感を部下がまとめたものです。

警察官の心得より

七、警察官は眠る事なく、安座する事なく、昼夜企足して怠たらざるべし。
八、非を治るには、理を以てせざるを得ず。治を保つには非常の警なくんばあるべからず。譬えば酒を煽るに、その酒の温もりに勝れる。湯を以てせざれば其の酒、暖まる者に非ず。凡そ事物は皆、其の勝る所を以て為すべし。故に人を警(そし)る者は、先ず己に非常も警ありて以て人に及ぼすべし。故に人の我に対して、如何なる無理非道の挙動あるも道理を以て懇切を尽くし、其の事に忍耐強くすべし。

このように、明治時代の警察官の心得は大変厳しいものでした。(例えば、上記の第七項)







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半夜 良寛

2019-07-15 06:50:26 | 文学
良寛の七言絶句を紹介します。

 半夜

囘首五十有餘年
人閒是非一夢中
山房五月黄梅雨
半夜蕭蕭濯虚窓

首ヲ囘(めぐ)ラセバ五十有餘年
人間(じんかん)ノ是非ハ一夢ノ中(うち)
山房五月黄梅ノ雨
半夜蕭蕭トシテ虚窓ニ濯(そそ)グ

「訳」
過ぎし五十余年の生涯を顧みるとき、人間社会のことは、自分ひとりのことに限らず、是も非も、善も悪も、すべて夢の中のことのようにしか感じられない。夜中にただひとりこの山の庵に座して物思いにふけっていると、五月雨がさびしく窓に降り注ぐことである。

「鑑賞」
良寛の作品はその天衣無縫の性格のごとく、格式にかなったものはほとんどない。この詩にしても平仄が合っていないし、起句の「年」は踏み落としであり、さらに近体の詩では通韻は使用しないのが通常であるのに、この点でも破格です。しかし、一種の諦観にも似た心境は、時世や世代の違いを超えて何人の人の心にもなんらかの共感を呼ぶでしょう。

 石川忠久 「吟剣詩舞道漢詩集 絶句編」 日本吟剣詩舞振興




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戦国武将の姓名

2019-07-12 05:48:31 | 歴史
名立たる戦国武将、例えば上杉謙信や武田信玄の本名は、と問われると、直ぐに思い出しにくいことがあります。戦国時代の人は一生の間に度々名前を変えているからです。
上杉謙信の場合は、幼名は長尾虎千代、長じて景虎。次いで、関東管領の上杉憲政の養子となって名を継ぎ、上杉政虎となりました。さらに、足利将軍の義輝から輝の字をもらい、上杉輝虎と改名しました。法号は不識庵謙信といいました。
なお、武田信玄の場合、幼名は太郎。次いで武田晴信と名乗り、徳栄軒信玄は法名です。
 (代々、武田家の当主には信の字が使われます。)

また真田幸村の場合、幸村という名が有名ですが、真田信繁が正しいようです。
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アップル社に拍手

2019-07-09 06:27:42 | 文化
2015年12月にカリフォルニア州サンバ-ナディオで、14人が射殺されるテロが起きました。FBI(米連邦捜査局)は、死亡した容疑者のアイフォンを調べようとしました。ところが暗証番号がわからず、デ-タが消える恐れありました。そこでアップル社にロックを解除できる特別なソフトを作るよう要求しました。アップル社は拒否、FBIは裁判所に申し立てをし、一連のやりとりが表面化しました。裁判所はロック解除を命じましたが、アップル社のCEOのティム・クックは「政府は今回だけ(の措置だ)というが、そんなことはあり得ない。「顧客の情報を守る」と、徹底抗戦でした。米IT大手も支持を表明しました。「まさか一企業が裁判所の命令まで拒否するとは」思わない人が多いのです。そして世間に、「アップルはプライバシ-のために戦う」との鮮烈な印象を残しました。どんな広告にも勝る効果があったとも言えます。しかし、もし日本企業が同じような状況になったら、アップル社と同じ行動をとるとは思えません。さすがに自由と人権を尊重する国、アメリカ合衆国です。










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トランプの起源は中国

2019-07-06 05:59:16 | 文化
カ-ドゲ-ムに使う札(西洋かるた)を日本ではトランプと呼びますが、このかるたの起源は中国という説があることを知りました。12世紀以前の中国に「葉子」というトランプの一種があったそうです。さすが、地大物博の国です。「葉子」の詳細は不明ですが、「葉子」が中東を経て欧州に伝わったという説があります。イギリスやフランスで、今日のトランプが大量に作成されました。日本には、ポルトガル人がトランプをもたらしました。ちなみに、絵札の図柄は、西欧で著名な王侯、武人がモデルです。(例えば、アレキサンダ-大王など)
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馴れ合いの 戒め

2019-07-03 06:00:03 | 文化
出版を記念してあちこちで、出版記念会が催されていますが、京都大学には出版記念会をしない伝統があるらしいです。著名な作家でもある助教授が出版記念会を開いたところ、民族学者の梅棹忠夫氏が、「これきりにしていただきたい」と釘を刺したそうです。これを耳にした英文学者の櫻井正一郎氏は、友人が寄せてくれた自著の「跋」に褒め言葉が一切なかったことをよしとして下記のように書きました。
「褒めて褒められて何になるか、一刻を惜しんで勉強せよ。研鑽は馴れ合いの中ではできぬ」

櫻井正一郎「京都学派 酔故伝」






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