今週は一気に春に向かって走り出した感じだ。ソメイヨシノが一分咲き、種類が違うのか、少し濃いめのピンクの桜が満開だ。我が家のタラの芽も少しずつ顔をのぞかせ、お客様にご賞味いただけるほどになった。
28日の土曜日は晴天、今季最後の雪山は笹ヶ峰である。登山口まで雪はなく、登り始めてもしばらくは何も白いものは見えず、汗だくの春の山であった。少しずつまだらに雪が残って、小屋あたりではまだ雪深い。林道も登山道も、雪に覆われているほうが安全だ。ダートな道でパンクの経験があるので、自然と用心して走る。
大阪から10人くらいお客さんが泊まるとかで、ご主人の片山さんが準備をしていた。私の友人はこの小屋で、忙しいときだけお手伝いしている。この日は、登山口で待ち合わせて、もみじ谷から登ろうと計画していた。
テープたよりに、夏道に沿って登り始めたが、固く締まった急斜面をトラバースするのは危険なので、尾根に這い上がって尾根伝いに登ることにした。私は、こともあろうにピッケルを忘れてきたので、幸い車につんであったストック1本が頼りだった。ストックは、固い雪には頼りにはならない。なんとか無事頂上について眺望する。石鎚がきれいにみえる。
下りは正規のとざん、無精してアイゼンを着けずに滑って降りていたら、思わぬところで10メートルくらい滑り落ちた。木に衝突する手前で、ストックではなくつま先で止めることができた。雪はその程度のやわらかさではあったのだ。ヒヤッとした瞬間だった。
3月21日、烏ヶ山。2度目の山である。前回はもう少し雪が深く、山スキーヤーやスノーボーダーが大勢滑っていた。
頂上到着、背後は大山、蒼くどっしりと座っている。
泊まりは休暇村蒜山高原、夕食のバイキングを、あさましいかな、食べ過ぎて寝苦しい夜を過ごした。
翌日は上蒜山に登る。さすが、四国の急峻な山とは全然景色が違う。なだらか、長閑である。
上り道左側は、ずーっと柏の木の群生。柏餅は、今ではサルトリイバラの葉で包むけれど、昔はこの柏の葉で包んだ。
上蒜山頂上。雪はたくさん。
これで、今シーズンの冬山はおしまい。