山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

08北海道行: 第7日

2008-07-24 06:09:12 | くるま旅くらしの話
今日から再び下界へ。携帯が圏外なのは少し不便。昨夜来天気は不安定で、断続的に強い雨が降ったり止んだりしている。ニュースでは、道南の方では大雨で、列車の運行が止まっているとか。又全国的に猛暑だという。この自然の村は千メートル近い高さにあり、寒いほどだ。寒がりの相棒はダウンのジャンバーを着込んだりしている。雨の中を合羽を着て出発の準備をする。
9時管理人さんに見送っられながら出発。お世話になりました。北海道に来た時には必ずお邪魔します。森の中の大自然を味わえるのは、ここが一番だと思っています。来年までどうぞお元気で。
森のすぐ脇に広大な牧場があって、たくさんの牛たちが草を喰んでいた。10分ほどで、下のインフォメーションセンターに到着。小休止。それ程の高度差はないと思うけど、ここは少し明るくて寒さは感じない。さすがの相棒もジャンバーは脱いだようだ。しばらく下界の空気に慣れたあと、出発。今日は1日かけて、美瑛と富良野の花畑を巡るつもりでいる。雲の多い天気なので、写真を撮るには少し厳しいかも知れない。
最初の訪問先の四季彩の丘に到着。いつもより車が少ないようだ。話を見る前に朝食にと、ジャガイモコロッケを買って来て食べる。美味なり。ここへ来た時は必ずこの味を楽しむことになってしまっている。満足した後は、花畑へ。広大な花畑の向こうに雄大な十勝の連峰が俯瞰できるのだが、今日は山は見えず残念。花はどうやら最盛期を過ぎたらしく、ラベンダーも他の花も少し色褪せて、活力がない感じだった。半月遅れの出発だったのでやむを得ないなと思ったが、今年は開花期がいつもより早かったようだ。少しがっかりしたが、気を取り直してゆっくり散策しようと歩き始めると、雨が降り出した。かなりの強い雨なので、慌てて店の中に駆け込む。土産物の店は急に人で溢れ、大忙しとなったようである。お客の大半は中国系の人たちである。台湾なのか中国なのか或いは韓国の人なのか判別は難しい。話ことばも判らない。まるで自分たちの方が異邦人のような感じになってしまう。それ程夏の北海道には外国からの観光客が多い。皆さんお土産なのか、大量のラベンダー商品を
買い込んでおられた。自分も孫娘たちにと、小さなキタキツネの飾りの付いた携帯ストラップを買った。
ここの花は諦めて、次は国道沿いにある菅野ファームに行くことにした。その前に毎年写真を撮る為に必ず訪れる柳川押し花学園に行くことにして、車を動かそうと前をみたら、目前で乗用車とワンボックスの車がぶつかる事故が起こった。相棒は一部始終を見ていたようで、どうやら双方の不注意のようだけど、状況から見てワンボックスの運転に非が多いように思えた。双方ともレンタカーである。駐車している車の7割以上がレンタカーである。浮ついた気分て気を抜いた運転をすると、一瞬の事故で旅はめちゃめちゃになってしまう。事故の方には申し訳ないけど、改めて安全運転をしなければと自戒を強くした。
柳川押し花学園は、写真家前田真三の拓真館の少し先にある。赤いやねんの小さな洋館の建物の前にラベンダー畑が広がり、建物の裏手の小高い丘の畑には、麦やビートなどが植えられて、その景観が何とも言えない北海道らしい趣があるのである。自分は使っているパソコンの壁紙にここの写真を使っている。毎日見ていても飽きない景色である。今年も何枚かの絵をカメラに収めた。
その後は菅野ファームへ。国道沿いにあるこの農場も花で有名だ。広大なラベンダー畑と菜の花畑の紫と黄色の対比は見事である。この二つの大きな花畑を中心に何種類かの花が巧みな配色で植えられている。ここの花の方が元気に見えたのは、花期が少し遅いものが植えられているのかも知れない。広ーい花畑を一周して、存分に花を楽しんだ。
次はどうするか。千望峠に行こうかと考えたが、十勝岳などは見えないのでつまらない。それで、明日朝一番で訪ねる予定だったファーム富田を、繰り上げて今日にすることにした。まだ正午を少し過ぎた時刻である。少し天気が回復して来て暑くなり出したので、ファーム富田の駐車場でそうめんの昼食にすることにした。その前に中富良野のスーパーで買い物をする。
ファーム富田はラベンダーで超有名な所である。そしてその評判に違わない、良く手入れされた見事な花畑が広がっている。ラベンダーだけではなく、その他の花も見事で美しい。富良野では人気ナンバーワンの観光スポットである。駐車場はどうかなと、少し心配しながら行ったのだが、思ったより車は少なかった。
先ずはそうめんに取り掛かる。この仕事の殆どは自分の持ち分となっている。相棒はめんつゆの椀を用意するくらいで、茹でるのも薬味を刻むのもすべて自分の仕事に定着してしまった。それでいいと思っている。久しぶりのそうめんは美味かった。夏は何といってもそうめんだ。そうめん大好き人間の自分は、夏だけでなく冬も食べるのを止められない。そのため、そうめんは関西の旅に行った時に、奈良県の桜井市の三輪そうめんを、毎年一年分箱買いをしているほどなのだ。自慢するようなことではないけど、やっぱり自慢げにしている。
そうめんで満腹になった後は、腹ごなしに花を見に出掛ける。食後は二人は別行動である。16時を目途に自由に過ごすことにする。
自分と言えば、超有名地に来ているというのに、30分ほど花畑を巡って写真を撮った後は、車に戻って午睡を決め込む。勿体無い話なのかもしれない。相棒の方は午睡から目覚めた16時少し前に、満足顔で戻って来た。汗をかいたらしく、喉が渇いたのでビールを飲んで良いかと言う。反対する理由はない。運転者の宿命は甘んじて受けなければならない。
ファーム富田を後にして、今日の宿を予定している上富良野町の日の出公園の駐車場へ。
到着前にフラヌイ温泉というのがあるので、そこへ行こうと思っていたのだが、ビールを飲んだ相棒が、少しあとにして欲しいというので。ひとまず公園の方に。ところが着いた途端に雨が降り出し。あっという間に大豪雨となった。激しい降りで、公園の散策から戻れない人も居たようだった。驟雨だったようで、20分ほどで雨は上がった。十勝岳の方に虹が出ていた。慌ててカメラを構えたが、2、3回シャッターを押す内に消えてしまった。まさにあっという間の出来事だった。
相棒のO.K.が出たので、フラヌイ温泉へ。この温泉は31℃という源泉の浴槽があり、今頃の季節は、少しひんやりとして気持ちがいい。サウナもあり長時間の入浴を楽しむことができる。1時間ほどして車に戻ったが、相棒は今日も20分も遅く戻って来た。
再び公園の駐車場に戻り、夕食となる。今後は数台の泊まりの車があり、キャンピングカーも3台居た。例年より見かけるキャンピングカーがかなり少なくなったのは、石油の急騰が影響しているのかも知れない。寒くはない、涼しい夜を過ごせるのは、幸せなことだ。
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