山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

08北海道行: 第2日

2008-07-19 06:22:25 | くるま旅くらしの話
昨夜は遅くなって雨となった。早朝の2時頃には雷までが鳴りだして、安眠は破壊されてしまった。ブログを書いた後、もう一度眠ることにしたが、中途半端でスッキリしない目覚めとなった。
石鳥谷の道の駅は、杜氏の里を売りにしている。美味しいお酒もあるのだけれど、夜遅く着いて、朝早い出発では、手も足も出ず残念。小降りの雨の中を、いつもの点検・準備(トイレ処理、給水、ガスのチェックなど)をして、7時15分出発。
今日も移動日で、ひたすら大間を目指して走り、16時10分発の函館行フェリーに乗ることを考えている。天気の状態は良くなさそうだ。
盛岡に近づくにつれて、次第に車が増え出した。所々で渋滞が起き出した。この辺では、車での通勤が当たり前なのかも知れない。やがて盛岡を過ぎ、滝沢という所の宇佐美のスタンドで給油をする。今回も8千円台だ。しかし入れなければ走れないのだから、どうしようもない。
しばらく走って旧玉山村(その前は渋民村)のバイパスへ。ここは石川啄木の出た所である。今はとうとう盛岡市となってしまった。啄木さんが知ったらどんな顔をされるだろうか。「かにかくに渋民村は恋しけれ思い出の山思い出の川」の風情はまだ残っているのに、現在はこの表現では当てはまらなくなってしまった。時代は地名などお構いなしに消え去らせて進んでゆくようだ。又啄木記念館の近くに大きいスーパーが出現していたのには驚かされた。
岩手町の道の駅に寄り小休止の後しばらく走って、三戸の町中の郵便局に寄る。これは相棒からの要請によるもの。三戸ではもう一つ、相棒の知人の愛子さんの所にも寄って声をかけたのだが、ご不在だった。愛子さんは地元で手広く農業を営んでおり、今は最繁忙期なので、迷惑をかけないよう、そのまま失礼した。
三戸からしばらく走って、十和田道の駅に寄る。相棒がパンを買いたいというので寄ったのだが、買いたかったパンの全てが、今日が賞味期限だったのでダメだったとのこと。食べるのは明日以降なのだ。ここでは、どんな在庫管理や仕入れをしているのかなと思った。駅の隣にテレトラックというのがあり、最初は何だろうと思ったのだが、それが場外馬券売り場と知ってガッカリした。今日はどこの競馬も休みのようで、静かだった。道の駅にこの手の施設を併設しているのが幾つかあるが、財源はバクチから吸い上げるのが、手っ取り早いということなのだろうか。悪賢い施策だなと思った。
十和田市郊外のバイパスを走り抜け、七戸の道の駅に寄る。野菜を買うため。野菜類はこの道の駅が一番と思って、今日は他の道の駅では買いたい衝動を抑えてきたのだったが、思っていたほど良くなかったのは、朝からの時間が経ってしまったからなのか。でもまだ11半である。悪い日もあるのかも。近くに新幹線の駅ができると聞いたが、工事はかなり進んだようだけど、駅舎らしい建物は見えなかった。その新幹線に乗って、この駅に降りることは、我が残りの人生の中では無いであろう。
昼食は横浜町の道の駅で、ホタテコロッケを買って食べることにしょうと急ぐ。1時間ほどで到着。売り切れを心配したが、セーフだった。13時を過ぎており、16時10分発のフェリーに乗るためには、少し急いだ方が良かろうと、走りながらの昼飯となった。大間到着15時。1時間前の到着は理想的だ。直ぐに乗船券を買う。お客は思ったより少なくて、我が車はトラック類では先頭だった。
フェリーは予定通りの運航だったが、今日の津軽海峡は霧が深くて、何度もフェリーが警笛を鳴らしていた。もう9年もこのフェリーにお世話になっているけど、警笛を聞くのは初めてのことである。相棒はたちまち衝突などの不安に駆られていたようだ。何もすることがないので、ひたすらブログの原稿を書き続けている内に函館に到着。
いよいよ北海道上陸である。6時少し前の函館は、梅雨の真っ最中の空模様だった。しかし上陸して少し走ると、意外に湿気が少ないのに気づいた。内地の蒸し暑さから解放されて、ホッとした感がする。上陸の後は、恵山の道の駅を目指す。駅近くにお住まいの渡辺さんにご挨拶するのが、毎年のお勤め(?)である。北海道で真っ先に会わなければならない大切な知人なのだ。でもまだ何の連絡もしていない。今日は遅いので、挨拶だけで済まそうと考えており、びっくりして頂こうという気持ちも少しある。
函館の市街地を抜け海岸線に沿って走っていると、次第に霧が濃くなり出して来た。恵山に近づくにつれ、益々視界は閉ざされ、50mほどとなってしまった。慎重に運転して、駐車場に車を停める。19時丁度だった。外に出て見ると寒い。う~、寒うである。昨夜の石鳥谷とは大分に違う夜となりそうだ。
早速渡辺さんに電話をする。これからお邪魔したいと話すと、びっくりされたようだ。突然で申し訳けありません。奥さんも在宅されていてよかった。玄関を開けて入らせて頂くと、一年ぶりの懐かしいお顔があった。お元気そうで何よりである。さあ、それからはちょっと挨拶だけのつもりだったのに、渡辺さんが今日釣ってきた、チカのフライを揚げて頂き、ビールをご馳走になったりして話が弾み、20時半過ぎまで、あっという間に経ってしまった。あわてて辞す。突然のお邪魔だったのに心からのご歓待を頂き、嬉しいと一緒に誠に申し訳けなく、恐縮千万でありました。ありがとうございました。
おかげさまで、その後はぐっすり眠ることができて、2日間の疲れを吹き飛ばすことができました。
コメント
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