山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

08北海道行: 第14日

2008-07-31 06:59:23 | くるま旅くらしの話
鶴居村のキャンプ場は無料なのだが、設備も整っていて、たいへんありがたい施設だなと思った。我々くるま旅の者は、このようなキャンプ場を大切に使わせて頂かなければならないと思う。くるま旅をしている者の中には、無料の有り難さを弁えず、思い上がった台詞を言う人をが時々いるけど、賛同はできない。無料が当たり前の世界など、元々特殊なことなのだ。感謝の念がない人は、無料の施設を使う資格は無いのではないか。一夜を過ごさせて頂いた鶴居のキャンプ場は、快適だった。我々の他にも数台のキャンカーがいたほか、テントを張っている家族連れの方も多かった。概ねマナーは守られていたようだった。
食事を終わらせ、出発の準備をした後、キャンプ場周辺を少し散策する。キャンプは茂雪裡川(もせつりがわ)の河川敷沿いに作られており、川に架かる橋を渡った向こう側の丘の上には公園遊園地のような緑の広場があり、その中心施設として、日帰り温泉を持つ大きな保養館のような建物が建っている。その周辺をぐるーっと回って車に戻る途中、見慣れぬ草花があったので、カメラに収めようとファインダーを覗いたら、何だかボヤッとしか映らないので、おかしいなとレンズを見たら、何かが着いたらしく少し汚れていた。適当な拭くものが無いため、シャツの袖の柔らかそうな部分でそっと拭いて汚れを取ろうとしたのだが、レンズエラーと言う赤い文字の警告が出てきて、そのまま動かなくなってしまった。何をやってもダメなのである。さあ、困った。自分のカメラはデジカメ日記なる記録用のもので、毎日その日の印象に残った場面を思いつくまま記録しておく大切なツールなのである。うっかり代わりのカメラを忘れて持って来なかったので、故障となると、相棒に頼
るか、新しいものを買うしかない。相棒のは画素数が大きい本格的なカメラなので、後の処理がたいへんだ。何とかならないかと、再度やってみたが全く動かずお手上げだった。散策が変なぶち壊し事件で終わり、新たな課題を抱えた出発となってしまった。
今日は帯広方面への移動を予定している。先ずは釧路市内のホームセンターに行き、カセットトイレの消臭剤を買わなければならない。ついでに安いデジカメがあれば買うことにした。キャンプ場を出たのは10じ少し前だった。
釧路市街に向かう途中に市の湿原展望台があり、折角なのでここの散策路を一周して行くことにした。ここの立派な施設は有料で、入館料が400円もするので、まだ一度も入ったことがない。何かそれほどの価値のある展示品があるのならば、一見の必要があると思うが、ただ屋上から景色を見せるだけなら、高すぎる料金ではないか。我々は妙なところでケチなこだわりがある。二人で800円も払って景色を見るだけなら、同じ料金で温泉に入った方がずっと賢い。湿原は無料でいくらでも見ることができる。
というわけで、展望台を無視して、無料の散策路を1時間ほど掛けて歩きを楽しむ。ここの散策路は、昨日の恩根内と違って、道の全てが森の中にある。従って植生も変化に乏しい。特に目立つ花もなく、時々クルマユリの赤を見いだすと、思わず声を上げてしまうほどである。それでも充分満足だった。
散策を終えた後は、一路ホームセンターを目指す。15分ほどで到着。消臭剤はすぐに手に入れたが、デジカメの方は手頃なものがあったものの、電池の仕様が異なり、後で後悔するのが嫌なので、買うのは止めにした。時計を見たら間もなく正午だった、今朝もバナナジュースだけだったので、腹がグーと鳴っている。
カメラを買わなかった分、少し贅沢をしようなどと、いい加減な理屈で話がまとまり、今日も昼食は白糠の道の駅の、この豚丼にすることにした。しばらく走って道の駅到着。昨日よりも混んでいたが、並ばずに座ることができた。今日も6枚をオーダーし、食べ切れない分はタッパーへ。
食事が終わって車に戻り、思い直してカメラをいじっていると、突然動き出して、何と正常に戻ったではないか。何度かON・OFFを繰り返してみたが大丈夫だった。レンズを防御する羽根のような所に何か問題があったようである。とにかく機嫌を直してくれて良かった。毎日酷使しているので、これからはもっと気をつけて付き合ってゆこうと反省した。
白糠の道の駅を出る前に、今日の泊まりは帯広経由で忠類の道の駅にしようと決める。そこへ行く前に帯広郊外の名湯、十勝川温泉に入って行くことにした。無料で入れる券を手に入れることができたので、その恩恵に預かろという魂胆。
十勝川温泉は雨宮館という老舗らしい立派な建物のホテルの日帰り入浴にお世話になった。幾つもの工夫を凝らした浴槽が設けられており、さすがに一流の温泉宿は違うなと思った。北海道の温泉旅行を考えている方には、お勧めの宿である。ホテルの従業員の方の対応もとても感じが好かった。
雨宮館を出た後は、帯広の宇佐美で給油をする。16リッターしか入らなかったが、215kmも走っており、リッター当たり10km以上となったのは初めてである。何しろ3トン以上もあるディーゼル車なのである。北海道の道は、信号も少なく走り易いということなのであろう。R236をひたすら走って、途中の中札内の道の駅で少々買い物を済ます。
ナウマン象の化石出土で有名な忠類の道の駅に着いたのは、17時40分だった。中札内を過ぎると急に今までの晴天が消え去り、やって来た忠類は薄い霧の中にあった。ここは比較的海に近く、海で発生した霧が風に乗って押し寄せてくるらしい。寒い。この地もまだ夏には遠いようである。
忠類にはパークゴルフ大好きキャンパーがたくさん滞在しておられる。我が親しき知人の伊東さんも、今年は都合で一緒にこれない奥さんを置いて、福島県からはるばる早々にやって来て、パークゴルフの修練に励んでおられる。今日は前触れ無しの突然の来訪なので、もしかしたら他の場所に行っておられるかも知れないとやって来たのだが、運良く滞在しておられた。仮眠中のところを起こしてしまって、誠に申し訳けなし。その他知り合いの森さんご夫妻、金子さんご夫妻も滞在されていて、再会を喜んだ。皆さんもう既に夕食を済まされているようだった。我々だけが食事をしながら、伊東さんと金子さんご夫妻に車に入って頂き、しばらく楽しい歓談の時を過ごした。お開きになって、外を見ると目の前のパークゴルフ場には、霧の中に夜間照明が灯り、何人かの愛好家の方が練習に励んでいた。さすがにパークゴルフ発祥の地幕別に合併した所ではある。明日はパークゴルフにチャレンジしなければなるまい。
コメント
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