山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

08北海道行: 第12日

2008-07-29 06:40:42 | くるま旅くらしの話
何故か真夜中の0時半に目覚めてしまった。眠れそうもないので、起き出してブログの原稿の作成をすることにした。携帯でのブログの投稿は、キーボードがないので時間がかかる。2時間ほどかかって、終わりに近づいた頃に、うっかりボタンを押し間違えてしまい、アッと思った時は既に手遅れで、それまでの文が消え去ってしまった。復元できるかとやってみたのだが、ダメ。復元できたのは、最初に書いて保存していた、書き出しの一節だけだった。2時間分5千字余りが、一瞬にして失われたのである。途方に暮れるというのは、このようなことを言うのかも知れない。もう今日は書くのを止めようかと思った。しかし続きを待って読んで下さっている方も居られるのである。気を取り直して書き始めるまでに少し時間がかかった。自業自得なのだから、携帯の機器を責めても仕方ないことである。真夜中の愚かな葛藤を乗り越えて、書き終えた時は4時半を過ぎて、外は明るくなり小鳥たちのさえずりが始まっていた。
今日も1日ここに滞在し、のんびり過ごすつもりでいる。昨夕食べ過ぎたので、朝ご飯は二人ともパス。その代わり(?)に、近くの森の中の遊歩道の散策に出掛ける。このキャンプ場に隣接して、別海町生活環境保全林、ふるさとの森というのがあり、その森の中に遊歩道が張り巡らせて作られている。毎年この森の遊歩道を歩くのを楽しみにしている。今日は花の写真を撮ることにした。
野草に関心を持つようになったのは、糖尿病を宣告されて、運動療法として歩くことを余儀なくされてからである。どうせならただ歩くだけではなく、楽しみながら歩いてやろうと思ったのである。いろいろなことにチャレンジしたが、野草の観察もその一つである。普段見かけている全ての雑草の名を覚えることから始めたのだった。とても覚え切れるものではないが、忘れるよりも覚える方を多くしている内に、かなりの野草の名を覚えることができた。覚えるというのは、その対象に関心を持つことである。それ以来、野草に対する関心は途絶えることはなく、歩きの中で退屈することはない。
この森を初めて歩いた時、出迎えてくれたのは、熊笹の中の一輪のクルマユリの花だった。鮮やかな橙色の微笑みは、ようこそと心に伝わるものがあった。それ以来数回、ここへ来る度に同じ場所の同じ花の歓迎を受けている。今年も健在だった。そしてその傍に更に二つほど新しい花が見られたのは、新たな株が花を咲かせたのであろうか。あちこちにサビタ(ノリウツギ)の白い花が点在している。アジサイに良く似た楚々とした花である。北海道を代表する花の一つではないかと思っている。道の脇には、穂先シモツケ、鬼シモツケ、北アザミ、オトギリ草、オオマツヨイ草、アキカラマツなどが、それぞれに個性ある花を咲かせていた。クルマユリも笹薮の中では、ひときわ目立った存在である。1時間ほどの散策を楽しんで、車に戻る。
昨日の話では、今日は午前中パークゴルフをし、その後に別海町の海側にある尾岱沼の野付温泉に行き汗を流し、帰りに砂浜にオカヒジキを探し採って夕食に供する考えでいた(考えていることと言えば、この程度なのだ)のだが、今朝になって相棒が腰が痛いので、パークゴルフは止めるという。昨日のプレーが効いているらしい。あなた一人でやって来たらというけど、一人で入れ込むほど、今は関心がある訳ではない。パークゴルフは中止となった。
今日も晴れるかと思ったが、元の寒い曇天に戻ってしまったようである。特にする事も無く、遠藤さんに声を掛け我が車の中でお茶を飲みながら歓談する。ご主人は散歩に出掛けられたというので、奥さんと3人での話が弾んだ。何と言っても8年ぶりの不思議な再会なのである。男女の関係に係わらず、縁は異なもの、ではある。
野付温泉に行こうかと考えている頃、和田さんからお茶のお誘いを受ける。西村さんご夫妻も一緒に、まあ、それから随分と長い時間歓談が続いた。和田さんも西村さんも座談の名人で、話題は尽きることがない。専ら聞き役を勤める。気づいたら、もう12時をはるかに過ぎていた。お開きになり、我々は温泉に行くことにした。
野付温泉の浜の湯というのが目的地なのだが、このキャンプ場からは30kmほど離れている。別海町は広い。正確には判らないけど、我が家のある守谷市の100倍くらいの面積があるのではないか。
牧場に続く牧場の中の道を走って、海岸にでる。温泉に入る前にオカヒジキを採ろうと砂浜へ。至る所に緑の塊があり、オカヒジキが群生していた。去年と比べると何だか生長が悪い感じがした。止めようかとも思ったが、折角来たのだからと、ほんの少し採らせて頂く。その後は真っ直ぐ浜の湯へ。
浜の湯は、銭湯風の共同浴場だが、中に入ると、二つの源泉をもつ掛け流しの立派な温泉である。ナトリウム塩化物泉の方は42℃ほどで温かく、もう一つのアルカリ単純泉の方は28℃と低くて、真夏の今の季節は、それぞれの浴槽を交互に入ると、実に気分よく、何時間でもお湯を楽しめる温泉なのである。今日も心ゆくまで温泉を楽しんだ。
再びキャンプ場に戻る頃は、朝・昼の食事を抜いたものだから、腹がグーグー鳴ってどうにもならず、大急ぎで食事の用意に取り掛かる。ようやっと生き心地が戻ったのは、18時過ぎだった。
キャンプ場滞在時の内容と言えば、ま、ザッとこのような状況なのであります。退屈に任せて、しょうもない報告でありました。
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