山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

08北海道行: 第6日

2008-07-23 08:49:08 | くるま旅くらしの話
自然の村は大自然をそのままほんの少しお借りして、キャンプ場を作ったという感じのする、静けさの中に小鳥たちの鳴き声が飛び交う場所である。早朝からウグイスたちのさえずりが心地よく聞こえてくる。ブログの記事を書き終え、窓の外を見ると、すぐ前のトドマツの幹の上の方から、逆さに走って下りてくるものがいた。リスかなと思って良く見ると、何と小鳥だった。コゲラかなと思ったが、そうでもなさそうだった。飛ぶだけではなく、木の幹を自由自在に歩く鳥もいるのだということを知った。
美瑛町に幾つかキャンプ場があるのか知らないが、この自然の村と下の白金のキャンプ場は、森の中にあって心の洗濯をするには、これ以上はないほどの素晴らしい場所である。美瑛は丘の町として有名だが、十勝岳山麓の豊かな緑の世界を忘れてはならない。大都会に住む人たちには、是非ここに来て、本物の空気を味わって欲しいなと思う。
今日は十勝岳登山口の一つである白銀荘吹上温泉に入るだけの予定で、後はここで何もせずに過ごすつもりでいる。今日は天気が悪く雨降りのようなので、温泉には好都合のようだ。ブログの送信の為には下の白金まで行かなければならないので、温泉には少し早めに行くことにした。ここから白銀荘までは20分ほどである。9時過ぎ出発。雲が空を覆っているので山は見えないと思っていたが、十勝岳をはじめ、連峰の山々がくっきりと見えてラッキーだった。
途中十勝岳登山口の一つの望岳台に寄る。十勝岳の荒々しい雄大な景観が目の当たりに広がっている。美瑛や富良野の町は、遠く雲海の下に隠れて見えない。いつも楽しみにしている高山植物のイワブクロは咲いているかなと探したら、あったあった。ホタルブクロに似た薄紫の花を咲かせて点在していた。花期は終わりに近づいているようだった。いつもより半月も遅れての来訪なので、さもあらん。
白銀荘の日帰り入浴は、10時からで、10分ほど待って中へ。昨日まではかなり混んでいたらしいけど、今日は借り切り状態の感じである。ここの温泉は源泉掛け流しであり、特に露天風呂から煙りを上げて広がる十勝岳を眺めながら温泉に浸る気分はなんとも言えないほどだ。サウナにも入ってたっぷり汗を流す。1時間以上の長湯だったが、相棒はそれから15分以上も遅く戻ってきた。汗が収まるのを待っていると、急に霧が山を包み、それが下まで下りてきて、視界が悪くなり出した。我々も急ぎ戻ることにして出発。視界30mほどの霧の中を、慎重に走る。来るときの望岳台は全くの霧の中で何も見えない。先に写真を撮っておいて良かった。山の景色は、あとではダメ。急変は当たり前なのである。
自然の村に戻り、昼食の準備に取り掛かる。昨日厚田の市場で買ったホタテ貝の調理に取り組む。どうにか終わって一杯やったあとはベッドの中へ。グータラは老人の至宝。
コメント
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