山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

‘14年 北海道旅くらしのレポート <第42回>

2014-08-30 01:43:25 | くるま旅くらしの話

【今日(8/30)の予定】 

  朱鞠内湖畔キャンプ場 → その先未定

 

【昨日(8月29日:(金)のレポート】天気: 晴れ

<行程>

道の駅:ひがしかわ道草館 →(道道・R40)→ 道の駅:けんぶち絵本の里 →(R40・道道)→ 士別市・ホテル翆月イン士別(温泉入浴) →(道道・R239・R275・道道)→ 朱鞠内湖畔キャンプ場(泊)

 

<レポート>

 二度目の東川の道の駅の夜は前回よりも旅車はぐっと減って、季節の動きを感じさせるものだった。もう夏は終わりに近づいていることを知らされるほどに、くるま旅の人は少なくなっていた。今日はどうするかしばし迷った。相棒に聞いても特に要望は無いというのが決まり文句で、そのくせ勝手に動くと後でツベコベ言われるのがいつものことなのである。念のためにとこれからどう動くかをメモ帳に書いて検討することにしたのだが、決まったのは9月10日には函館からのフェリーで大間に着くことにしようということだけで、それまでどう過ごすかはややこしくて、結局は止めることにした。しかし、これからどうするか。

 2案あって、一つは美瑛の丘めぐりでもしようかという案、もう一つはまだ行ったことがない幌加内町の朱鞠内湖畔のキャンプ場に行って見るという案なのである。 なかなか決まらず、結論としてとにかく旭川市街にあるウエスタンというスーパーがあるショッピングモールに行って食材などの買い物をすることにして出発する。結局、買い物を終えてHOの無料入浴OKの温泉のある士別市にあるホテル「SHIBETSU inn 翆月」に行き、その後に朱鞠内湖畔のキャンプ場に行って泊ることにしようということになった。朱鞠内湖畔のキャンプ場は、15回目にもなる北海道行なのにまだ一度も訪ねたことのない場所なのである。多くの知人にそこに泊ったなどという話を聞いており、とにかく一度は行ってみなければならない所だと思っていた。今回の旅の流れでは逆行することになるので、少しためらいもあったのだが、相棒がめんどくさそうに「行ってみたら」というので、その気になった次第。

 ウエスタンではかなりの食材を仕入れた。相棒は北海道にしか売っていない好物のサッポロクラシックを2箱も買い入れたし、自分的には北海道の蕎麦では最高と思っている江丹別蕎麦を一箱買い入れたりした。SUN号の重さに対する不満の声を少し聴いたような気がする。これで当分は買い物不要という状態となって旭川を後にする。とりあえず向かうのは士別市のホテルなのだが、途中で和寒町の道端の売店で枝豆などを買ったり、剣淵町の道の駅に寄ったりしての道草をしながらだった。今まであまり気づかなかったけど、この辺りが野菜類の栽培の限界地域のようで、名寄を越えるともう野菜類の栽培は難しくなるように思った。

 12時少し過ぎにホテル「SHIBETSU inn 翆月」に到着。初めて来る場所である。幸運にも木陰のある駐車場があって、もうそれだけで満足した。今日も旭川エリアの日射しは強烈で、木陰を探すのが大変なのである。直ぐに温泉へ。ここにはトロン温泉というのがあり、入って見ると50℃くらいでも汗の噴き出るサウナもあって、ちょっと一味違う温泉のような気がした。出た時は13時を過ぎており、昼食はここのレストランで摂ることにした。風呂上りではビールを一杯やりたいところだけど、それは我慢した。食事を済ませた後は、朱鞠内湖畔のキャンプ場に向かう。

 ナビに従って1時間ほど走るとキャンプ場に到着。事務所で受け付けをしなければならないようなので、降りて行って見ると、ここは有料で一人一泊600円ということだった。無料もしくはせいぜい2~300円くらいかなと思っていたのに、予想外の高額なので驚いた。どうするか少し迷ったが、折角来たのだからともかく一泊することにした。一泊一人600円ということは二人で1200円となり、これはたとえば別海町のふれあいキャンプ場が電源着き、ごみ処理もOKで1000円であるのに比べるとかなり高いと思わざるを得ない。それにここはゴミは持ち帰れとなっている。炊事場に近い場所なら電源を使えるのだが、その場合は200円が追加されるとのこと。他のキャンプ場に比べるとやっぱり高すぎるという感は否めない。冒頭から不満の入り方となってしまった。

 しかし、景色は抜群で、眼下に穏やかな湖が広がり、鏡のように輝いていた。空に湧いた雲が湖面に映るほどの静けさである。この景観は一人600円が高いなどというケチな根性を凌ぐものだった。しばし景観に見入った後、先ほど買ってきた枝豆を枝から外して茹でることにした。考えて見れば今年はまだ枝豆を食べていなかった。もう夏も終わりだというのに。枝豆の実入りはあまり良いものではなかったけど、その後一杯やるときには、それでもう充分に満足した。

  

朱鞠内湖は、ひっくり返してもそのまま景色が通用するほどに静かな湖面だった。

 ここは地デジが全く映らない。さすがのヘンテナもギブアップである。その代わりBSの方はバッチリである。西日が猛烈なので、片側のカーテンを閉めて反対側の湖の景色を眺めながら、TVも覗くという贅沢をしばらく味わった。間もなく日が沈み、急に涼しくなった。この落差は、あっという間である。ここが内地とは決定的に違う北海道の味なのだなと思った。夕刻、外に出て見ると北極星が気高く輝いていた。明日も天気は良さそうである。存分にこの景観を味わおうと思いながら眠りに就く。

コメント
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