山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

‘14年 北海道旅くらしのレポート <第26回>

2014-08-14 06:42:09 | くるま旅くらしの話

【今日(8/14)の予定】 

  本別町静山キャンプ場 →(道道)→ 西美里別・知人宅 → その先未定・但し泊りは知人宅

 

【昨日(8月13日:水)のレポート】天気: 曇りのち晴れ

<行程>

道の駅:メルヘンの丘めまんべつ →(R39)→ 北見市内経由 →(R39)→ 道の駅:おんねゆ温泉 →(R39・R242)→ 道の駅:オーロラタウンりくべつ →(R242)→ 足寄温泉 →(R242)→ 本別町静山キャンプ場(泊)

<レポート>

 道の駅:メルヘンの丘めまんべつの一夜はかなりの台数の旅車が泊ったようで、朝になって外を見ると寝る時にはいなかった車が隣のスペースにも止まっていた。今日からお盆入りということで、道内の在住者の方も車で来られているようで、札幌や函館ナンバーの車なども見られた。天気は晴れとの予報だが、空に雲が多く今のところ晴れになるような気配はなかった。ブログを書き終えた後、小一時間ばかり近くの畑の脇道などを散策した。ここはメルヘンの丘と名付けられているけど、確かにその風景はロマンを感じさせるものがあり、空想を湧き立たせるような広い丘の風景が横たわっている。麦を刈った茶色の畝跡の脇にビート畑の緑色が寄り添って遠くまで伸びており、その彼方に何か知らぬが痩せた樹木が数本だけ立って見える景色は、印象に残るものだった。それらの丘の中を歩くと、どこか遠いヨーロッパの大地を歩いているような感覚になり、ハイジのような少女たちが飛び出してくるようなメルヘンチックな気分になるのである。ま、ジサマには少し縁遠い世界ではあるけど、それでも穏やかな気分になれる歩きだった。

  

幻想的なメルヘンの丘の景観。これは早朝の光が少ない時刻での画像だけど、明るくなると又様子は一変する。

 車に戻り、朝食の後給水などして、近くにある地元生産の野菜などの販売所の開店を待っていると、近くに泊っていた車の方から声を掛けられ、相棒も混ざってしばしの歓談となった。その方は北九州ナンバーで、自分たちもその昔福岡で7年暮らしたことがあり、親近感もあったのである。話を伺っているうちに、ますます親近感は強まったのだった。その方は猿を一匹連れて奥さんと一緒に旅に来ておられ、大道芸的なことを楽しみながらついでに旅も楽しんでおられるとのことだった。相棒が自分(馬骨)がちょっぴり手品などの他人を楽しませる技などに興味を持っているのだなどと話をすると、彼は俄然力を込めて自分の持っておられるその秘訣のようなことについて語ってくれたのだった。それはかつて自分が企業な教育の場で他人に向かって話をするときに気づいたこととほぼ同じ中身だった。しかし、彼は大道芸で飯を食ってきたという確信のようなものがあり、はるかに迫力のある内容だった。理屈ではなく実際の経験、体験から身につけられた考えであり、その情熱に圧倒された。彼によると自分は素質があるとのことだった。九州地元では弟子の方も何人かおられるそうで、大道芸というか、他人を楽しませるには、一見胡散臭そうな顔の人物が有利なのだそうである。その胡散臭そうな顔を備えている自分には大いにその素地があるのだと力説されてしまった。自分自身も胡散臭そうな顔には自信を持っており、それは素直にそう思うのだけど、さて、実際どこから入れば芸らしきものが身につくのか。これを機に取り組んでみるのも面白いかなと思った。又一つの新しい出会いがあって、楽しい時間だった。

 野菜類を少しばかり買い入れて、出発する。今日は調整日である。というのも本別に夏期の間家を借りて過ごしておられる知人からお招きを受けて、15日にお邪魔する予定だったのだが、先日改めて確認の意味でお邪魔することをお知らせすると、すぐに返信があって、どうせなら14日にいらっしゃいとのことだった。その日は盆踊り大会があるから一緒に楽しみましょうというお話。それでは14日の午後にお邪魔しますと伝えたら、今度は午前中に来て一緒に昼食もというご案内だった。遠慮は捨ててお言葉に甘えることにした。嬉しいお話である。ということで、明日には本別町西美里別のお住まいをお邪魔することになっており、今日はその近くまで行って泊ることにしている。予定としては道の駅:おんねゆ温泉を考えているけど、どうなるかは気分次第である。

 R39を走り続けて、途中から無料の高速道に入って北見の方に向かったが、5分ほど走ったら元のR39に出てしまったのでちょっと驚いた。そのあとも走り続けて北見市街に入り、途中で給油をする。この給油所では、給油が終わった後に籤のような装置が付いていて、当ると割引されるようになっているのだが、今日は何と一等が当たってL当り5円引きになったとの相棒の話。ラッキーである。少し気分を良くしながら走って、間もなく道の駅:おんねゆ温泉に到着。この道の駅も驚くほどの混雑ぶりだった。今日はお盆の入りで、夏休みも終わりに近づいていることもあってか、道内各地からの子ども連れの車が圧倒的に多いようだった。というのも、この道の駅には東洋一とかいわれるからくり鳩時計があり、更に隣接して山の水族館という淡水魚の水族館があり、人気のある場所なのである。水族館の前には長蛇の列が出来ているのを見て驚いた。このような風景を見るのは初めてのことである。

 ここで昼食をとりしばらく休むことにした。ジャガイモと人参の煮物を作り、その後に蕎麦を茹でて食べることにする。この担当は全て自分であり、出来上がる間相棒はどこかへ何か獲物を探して歩き回っていた。間もなく相棒が戻って来て、それに少し間に合わず遅れて蕎麦が出来上がる。先日買った幌加内の蕎麦はなかなか美味だった。満足してそのあとはしばらく休憩。天気は回復して時々雲間から暑い日射しが降りかかる。しかし、空の半分以上は黒雲などに覆われていて、まだ完全回復とはいえない状態だった。

14時近くまで休んで、とにかくここにいても仕方ないので、陸別町の道の駅の近くに温泉があるらしいので、そこに行って入った後、道の駅に泊ろうかと考え、向かうことにする。来た道を少し戻って、留辺蘂からR242に入り、置戸町を経由して陸別町に向かう。陸別町の道の駅には行ったことがあるけど、この道を通るのは初めてである。急坂の多い山道なのかなと予想していたのだが、それは大きく外れて意外となだらかな道が多かったので助かった。道の両側は樹木ばかりで、あまり広さを実感できなかったが、その分間近に緑を見ながらの運転は疲れが少なくて済んだように思う。1時間ほど走って道の駅:オーロラタウンりくべつに着いたが、お盆のイベントがあるのか、駅の構内は慌ただしい雰囲気で駐車場もかなりの車が泊っていて、落ち着かない状況だった。とにかく風呂に入ろうと行ってみたのだが、何と16時からの営業だという。1時間も待つには耐えられないので、それじゃあ足寄迄行くことにしようと変更を決める。調べた結果、足寄温泉というのがあるので、そこへ行き、その後道の駅:足寄銀河ホールに行って泊ることにする。

陸別から40分ほど走って足寄町の中心街を通過する。道の駅も通過して2kmほど行った先に足寄温泉があった。さっそく中に入る。古い温泉施設で、設備もかなり疲れていたが、お湯の方は本物で、不満はなかった。小一時間ほど湯を楽しんで外に出たのだが、すっかり回復した天気はまだまだ太陽が威力を発揮していて、木陰がないと苦しくなるような陽ざしだった。これから戻って道の駅で過ごすのは厳しいと考え、予て知人から聞いていた本別町にある静山キャンプ場という所へ行って見ることにした。本別町には道の駅もあり、キャンプ場がダメなときはそこに泊れば良い。ということで、もう一度予定を変更して静山キャンプ場に向かう。

20分ほど走ってキャンプ場に到着。ここは本別公園の隣にあって、林間には100張近くもあろうかと思われるほどのたくさんのテントが張られて大勢の方がキャンプをしておられた。こんな立派なキャンプ場があるのを今まで知らなかったとは何といううかつさだろうと思った。駐車場はまだかなりの余裕があったので、今夜はここに泊めてもらおうと決める。来て良かったなと思った。随分と行き当たりばったりの変更をした一日だったけど、最後は最高の場所に収まることが出来て、満足だった。これで明日は安心して、余裕を持って知人宅を訪ねることができる。終わり良ければすべて良し。

コメント
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