山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

‘14年 北海道旅くらしのレポート <第30回>

2014-08-18 04:57:10 | くるま旅くらしの話

【今日(8/18)の予定】 

  美深アイランドキャンプ場 → 未定

 

【昨日(8月17日:日)のレポート】天気: 晴れ

<行程>

道の駅:ひがしかわ道草館 →(道道)→ 旭川ラーメン村 →(道道・R40)→ 道の駅:絵本の里けんぶち →(R40)→ 美深アイランドキャンプ場(泊) 

<レポート>

 今日は書くことは殆どなしの移動日。書くとすれば「ヘンテナ」のことくらいか。ヘンテナというのは、手作りの地デジアンテナことで、これを考えだされた方が、そのような呼び方をされていたのが伝わったらしい。先日ウトロの道の駅で、イナオカさんご夫妻に逢って旧交を温めた際に、ご主人からこの手作りアンテナの図面と作り方を教えて頂いたのだが、それは家に帰ってからやって見ようと考えていた。それを昨日旭川のホームセンターで材料を買ったものだから、昨夜真夜中にパッチリ目覚めてしまい、起き出してそのヘンテナを作って見たという話なのである。ちょっと、そのことを書いてみよう。

 頂戴した図面をどこかに仕舞い忘れており、覚えているのは材料のアルミ管とアンテナの曲げる時のサイズだけなのである。何しろ現在使っている地デジアンテナは重さが4kg近くあり、それを支えているポールが旅の途中で壊れてしまい、わずかしか動かせない状態となっており、そのため地デジが良く映らない場所が多く、BSに頼るしかない状況が続いていたのである。それで材料が買えれば試しに作って見ようと思ったのである。図面には細かい材料などが書かれていたけど、何処を探しても見つからないのである。覚えているのは横が20cm、縦が30cmのサイズだけで、それを折り曲げて長方形の四角を二つ作り、それをクロスさせて半田付などして固定させ、四角の一つにケーブルを開いてプラスとマイナスに分けた線を巻きつけるという作業だけである。かなりアバウトなのだけど、とにかくそれに似たものを作って見ることにした。

 相棒に文句を言われるのは覚悟の上で、深夜の1時に起き出して作業を開始する。先ずアルミ管を曲げるのだが、初めてのことなので要領が判らず一発で最初の曲げるのを失敗して折ってしまった。しかし余分な材料がないので、後で絶縁テープでぐるぐる巻きしてつなぐことにした。どうにか2本を曲げ終わって、クロスさせて固定するのだけど、もちろん半田ゴテなどないので、一緒に買ったアルミ線で括って取り付けることにした。格好が悪いのは仕方がない。結線の上を絶縁テープでぐるぐる巻きして、どうにか完成させ、それを立てるポールとして買ってきた細い木の角材を使うことにし、これもテープを巻いて固定することにした。2時間ほどで完成したが、外はまだ真暗で時計は3時を過ぎたばかりだった。直ぐに実験するわけにはゆかないので、一先ずもう一度寝床にもぐりこみ、目覚めたのは5時半近くだった。

 既に明るくなっており、近くの泊りの方たちも起き出して朝食の準備などをし始めていた。どんな按配かと恐る恐る車のサイドミラーに取り付けてTVのスイッチを入れたのだが、何と昨日の設定のままだったのに、実にきれいに映っているのである。寝ぼけていた相棒も起きだし、しばらくの間二人とも呆れて画面に見入ったのだった。今まで何回もアンテナを取り換えてやってきたけど、満足のゆく結果は少なかったのに、このようないい加減な手作りのアンテナで、こんなにきれいに映るとは! 嬉しいというよりもあっけにとられ、その後は複雑な気持ちとなったのだった。

とにかく良く映るようになったのだから、文句を言う筋合いではない。これでこの先の旅も少し楽になれるかと、先ずはホッとしたのである。ところが、その後に欲が出て、幾らなんでも細い木製のポールではみっともないし頼りないから、せめてしっかりとしたアルミ製のポールに変えようと材料を買い足し、その作業を剣淵町の道の駅でやって見たのだが、その結果は惨敗で、さっぱり映らなくなってしまった。ポールを木からアルミに変えたのが拙いのかと、元に戻してみたのだが、やはりダメで映らない状況だった。これじゃあ、もう一度作り直さねばなるまいと美深のキャンプ場に着くまでの間にホームセンターを回って材料を買い集め、間もなくキャンプ場入りをしたのだが、作り直しをする前に試しに取り付けてチャンネル設定を行ってみたら、なんと、今度はきれいに映っているではないか! その原因が何なのか良く解らないけど、要するに映るのであるからアンテナに問題があるわけではなく、剣淵のその地域の電波の状態がキャッチしにくかったというだけのことなのかも知れない。電気の知識が皆無に等しい老人が、朝から晩までヘンテナの成功と失敗に振り回されたヘンテコな一日だったという話である。

ヘンテナに振り回されたため、取り敢えず美深のキャンプ場に来てしまう結果となったが、元々は明日にここを訪れ、大先輩を表敬訪問するつもりでいたので、それが少し早やまったということである。今日の報告はこれで終わり。いやあ、疲れた。

  

老人がいい加減に作ったヘンテナ。こんな粗末なものなのだが、1万円を超えるような地デジアンテナよりも感度がよく、きれいに映るのが不思議である。材料費は780円だったが、一番高かったのはアルミの針金で300円ほど。実質費用は500円もかかっていない。

 

コメント
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