山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

‘14年 北海道旅くらしのレポート <第40回>

2014-08-28 06:29:59 | くるま旅くらしの話

【今日(8/28)の予定】 

  道の駅:上湧別チューリップの湯 →(R242・R333)→ 道の駅:まるせっぷ → その先未定

【昨日(8月27日:(水)のレポート】天気: 曇り後晴れ

<行程>

クッチャロ湖畔キャンプ場 →(道道・R238)→ ホテル日の出岬 →(R238)→ 紋別市内コインランドリー →(R238・R242)→ 道の駅:上湧別チューリップの湯(泊)

<レポート>

 日は一週間滞在したクッチャロ湖のキャンプ場に別れを告げ、一応は帰途に向けての南下を開始する日である。当初は稚内経由で日本海側を行く予定だったが、この度の大水で途中の豊臣町などでは牧場が湖に似た状態となっていたりして、とてもそちらに向かう気は起きなかったのである。同じ来た道を辿るのは何となく不本意な感じがするのだけど、今回は再びオホーツク側を南下して旭川の方に向かうことにした。今日はかなり溜まっている洗濯ものを処理することも考えた移動日となる。

 相変わらず雲の多い朝だったが、歩きから戻り朝食を終える7時半過ぎには雲が割れて、陽光が射し始めた。予報も道内各地で回復に向かい晴れとなるマークが出ていた。先日の大雨以降朝夕がめっきり涼しくなり、今朝の気温は車内で17度となっていた。夜中の外は15度を下回っていたのは確実だろう。お盆を過ぎると暑さが消えると聞いていたが、今年は一週間くらいはそれが遅れたらしい。涼しくなるのはありがたいのだけど、それを通り越して寒くなると困るのである。長袖のシャツは1枚しか持ってきていないし、今年はセーターも持って来なかったのである。出発時点ではあまりにも暑過ぎたし、その後も暑さは狂気を発するほどだったので、マア大丈夫だろうと手抜きをしたのだった。用意は周到になどと思いながら、わざと墓穴を掘るような習性が自分には備わっているのかもしれない。とにかく、この先寒くはならないように願うのみである。

 9時過ぎお世話になったキャンプ場に別れを告げて出発する。先ずは雄武町にある日の出岬のホテルの温泉に入ることにしてそこを目指す。浜頓別町から枝幸町に入る頃には、オホーツクの海はすっかり晴れて輝く太陽の下に水平線までが青く染まっている感じがした。途中誰か知り合いの人はいないかとウスタイベ千畳岩のキャンプ場に寄って見たが、数台の車は入たものの皆知らない人たちばかりだった。もう夏のくるま旅のシーズンは終わりかけており、多くの旅人は早や帰途についていて、道北や道東には釣り目的の人などしか残っていないのかもしれない。来る途中の海岸には、鮭や鱒を狙う釣り人たちが小屋掛けして投げ竿を並べているのが何箇所も見えた。自分にはもはやそのようなことをやろうとする意欲がない。好奇心が一つ減ったということなのかもしれない。そのようなことを思いながら雄武町に入り、道の駅で一休みする。

 雄武の道の駅も閑散としていた。構内の売店に入って見ると売り場のおばさんが二人だけで、客は自分だけだった。買いたい物もないので、おばさん達の方は見ないようにして、コーナーで昔の雄武町のミニ写真展が開かれていたので、それをちょいと覗いた。昭和61年まではここにも鉄道が通っていたようで、写真はそれまでの鉄道の変遷の歴史を掲載していたようだった。いずれの時代も気動車が中心だったようで、ディーゼル車ではなく気動車と書かれている解説に懐かしさを覚えた。今はオホーツクを走る路線は無くなり、稚内まで行くのは内部の山地を行く宗谷本線だけとなったようである。旅をしていると、道内には廃線となった路線の駅の名残を止めるモニュメントが多いのに気づく。町のシンボルでもあった駅が無くなるというのは、その理由をよくよく知っていても、やはりさびしいことに違いない。無人駅でもいいから生き残っていて欲しいというのが地元の人たちの望みであることが解るような気がする。雄武のこの道の駅もその昔の鉄道の跡地につくられているのだろうと思った。

 11時少し前に日の出岬のホテルに到着。ここへ来るのはHOのおかげである。無料入浴をさせて頂こうという魂胆。日の出岬はオホーツクの海に突き出た小さな岬だが、景観も良くてその名の通り素晴らしい日の出を見ることができる場所なのだと思う。残念ながら自分たちはまだそれを見る機会がないけど、オホーツクの日の出というのは壮観なのに違いない。今日は日の出には及ばないけど、ホテルの温泉に浸りながら、白波の押し寄せるオホーツクの海を見せて頂くことができ、ありがたかった。1時間ほど良い湯を楽しませて頂いた後は、昼食休憩。13時少し前に紋別市に向けて出発する。

 紋別市では、郊外のショッピングモールエリアにあるコインランドリーで洗濯をする予定である。もう何度かお世話になっており、今回も寄ることにした。13時半ごろに到着する。この仕事は相棒の担当なので、店内まで洗濯物を運んだあとはやることがない。それで、テレビのBSの設定時に電波の方向をチエックする機器を取り付けることにした。大分前にその機器を買っているのだが、まだ一度も使っていない。要するに取り付けるのがめんどくさいのである。しかし、この度のヘンテナ事件で少し気持が動いて、その気になって来ているのである。これを逃すとまたやる気は凋(しぼ)んでしまうので、取り掛かることにした次第。機器に取り付けるためにはアンテナコードを切断して、その両端それぞれに接栓を取り付けなければならない。簡単な作業である。直ぐに終わって機器に取り付けて試すことにした。しかし、点る筈の信号表示が全く知らぬ顔なのである。すぐに気付いたのは、機器を買って以来一度も使っていないので、内部の乾電池が劣化して使えない状態なのではないかということ。それで近くの店に乾電池を買いに行き交換してみた。これで一応点灯するようになったのだが、肝心のBSの方に切り替えると点らないのである。TVの画面に何やらややこしいことが表示されていた。「コンバーターの保護装置が働いて、云々」ということで、何やらを確認しろとかなのだが、そんなことが解るはずがない電気と機械オンチなのである。それでも、取扱説明書などを取り出しあれこれやって見たのだが、ついにギブアップとなった。このようなことで時間をつぶしている内に洗濯は完了する。16時を過ぎていた。

 今日の泊りは、先日も利用させて貰った道の駅:上湧別チューリップの湯にすることにして出発する。本当はコムケの国際キャンプ場などを利用したいのだが、先日の雨で増水しているに違いないと相棒は信じているし、地震にでも出会ったら大ごとなので、やっぱり海沿いは止めて安全な方を選択した次第である。17時頃に到着する。前回は何台かいた旅車は今日は2~3台だけだった。この道の駅には駐車場が幾つかあって、SUN号のようなキャブコンタイプの車は、バンコンタイプや普通車とは別の場所に泊るように決められている。以前は一緒だったのだけど、何かトラブルなどがあって区分されたのかもしれない。有料で電気の使える簡易スペースを設けてくれると助かるのだが、無料の場合にはこれからもいろいろなトラブルが起こるに違いない。そう思いながら、日本国のくるま旅のインフラのないことを残念に思った。

 明日も天気は良さそうで、夜空には星が輝いていた。今日は昼寝をしていないので、食事が終わると眠気がやって来て、TVを見るのは相棒に任せて、たちまちの爆睡となる。

コメント
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