山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

‘14年 北海道旅くらしのレポート <第17回>

2014-08-05 10:31:23 | くるま旅くらしの話

【今日(8/5)の予定】 

  終日別海町ふれあいキャンプ場に滞在

 

【昨日(8月4日:月)のレポート】天気:曇り一時晴れ

<行程>

  ふれあいキャンプ場 → 中標津町(買い物・入浴)→ ふれあいキャンプ場(泊)

<レポート>

 別海のキャンプ場に入ってから4日目となった。この間何処にも出掛けていなかったので、今日は気分転換も兼ねて中標津町まで温泉入浴や買い物等に行くことにした。あまりにのんびりし過ぎるのも却って不安を覚えるようになるのは、やはりセカセカした貧乏性のせいなのかもしれない。中標津町はこのエリアの中では大型のスーパーや各種大型専門店などが並ぶ一番賑やかな場所である。釧路まで行かなくてもここへ行けば大抵の用を満たすことができる。飛行場もあって東京などともつながっているのである。そこへ行くことにした。朝からの仕事を一段落させて、9時半過ぎ出発する。

 先ずは家電販売店に行き買い物を済ませ、その後トーヨーホテルの温泉に入りに行く。このホテルには日帰り入浴の温泉があり、何度もお世話になっている。澄んだきれいな湯が気にいっている。2年ぶりにその湯を楽しんだ。その後は、この地域では最大のスーパーの東武に行き、いつも買うことにしているメガチキンカツというのを手に入れる。このチキンカツは、ビッグサイズで、店ではメガをつけて販売しているようだ。あまり肉を食さない自分が何故これを食べる気になるかといえば、羅臼地鳥の胸肉が使われており、カロリーコントロール上問題が少ないからである。しかし、このところ本場の豚丼を食べたりしているので、一度で終わりにしなければならない。そのメガチキンカツに更に関東では決して手に入らないタコの天ぷら(=ザンギ)を加えて、満足する。早々にキャンプ場に戻り一杯やらなければならない。

 というわけで、その後はキャンプ場に駆け戻る。この頃から雲が取れはじめて真夏をこじつけるような太陽の光がカッと照りつけ始めた。暑~い。車の中では風が通らずたまらない暑さなので、外に椅子を出し、しっかり葉の茂ったイタヤカエデの木の作ってくれる木陰にテーブルを据えて、少し遅い昼食とする。木陰には風が良く通り、先ほどのタコザンギとメガチキンカツを前にしてビールで乾杯。いい気分となった。その後は思い思いの場所でしばらく居眠りなどして過ごす。まあ、やることなし。

 そのまま夜になって、今日もこれで終わるか、と思っていたその時。なんと、どうされているかなと心配していた地元出身のマツモトさんが来られたのである。マツモトさんには、ここに来て滞在する旨のメールを数日前に打っていたのだけど、何の連絡も頂いていなかったので、心配になっていたのだった。とにかく大変にアクティブな方で、熱血教師でもある彼なのだが、心配ごとを抱えておられるのを自分も知っており、それらのことで何かあったのではないかと思ったりしていたのだった。しかし、お話を聞くと、今日まで札幌の方で自主研修に参加されており、その研修が世俗とは縁を切った環境の中で行われていおり、4日間外部との連絡禁止でメールも電話もTVを見るのもダメという暮らしをされていたとのこと。その禁が解けて自分たちのこと知り、大急ぎでここまでお出でになったとのことだった。いやあ、申し訳なし。メールでは明日の11時にここを出ると知らせる内容だったので、余計に焦らせてしまう結果となった。その後当初の予定を変更して2日滞在を延ばしたことを知らせておけばよかったと反省した。

 いやあ、それからは嬉しい時間だった。マツモトさんは、現在自分が知っている若者の中では断トツのバイタリティあふれる人物である。真っ直ぐに己の正道を進んでいる人物である。教師としての彼の活躍は、半端ではないように思っている。先生の世界に止まっている単なる教師などではない。もっと大きいのだ。教師の世界を飛び出して様々な世界を理解・体験しようと努めておられる。自分のようなジジイと付き合ってくれるのもその一つだと思っている。自分はこの若者の話を聞くのが好きである。仕事の話も、遊びの話もどんな種類の話も聴いていて面白い。共感することも多い。旅で出会った全ての出来事は皆宝物だと思っているけど、宝物の一番は何といっても人との出会いであろう。その人という宝物の中で、マツモトさんは至宝ともいうべき存在のように思っている。

 短い時間だったが、教育という仕事に関する話題が多かったのは当然である。自分も対象は違うけど企業内教育という分野で仕事をしてきた経験もあり、彼の話の中で現役時代を思い起こすことが幾つもあり懐かしさを覚えた。同時に、懐かしがってばかりいていいのかという声がどこかで囁いているのを感じたりした。ま、自分はともかく、マツモトさんにはこれからもっと研さんを重ねて、斯界のために大きな貢献をしていって欲しいと思った。彼は必ずそれができる人だと思うし、できれば学校などという狭い職場を飛び出して、より影響力の発揮できる上の立場に立って、斯界をリードして行って欲しいと思った。嬉しくもありがたい時間だった。1時間ほど話をして、名残の尽きぬ中をマツモトさんはお住まいの中標津の自宅にお帰りになった。ありがとうございました。

 

昨日の続きの別海町のは野草たちの紹介です。

 

<ノコギリソウ>

  

北海道では何処にでも見られる野草の一つである。名の由来は、その葉の形がギザギザの鋸の歯に似ているところから来ているようだ。この花には白とピンクの二種があるようで、別海町の場合は白花が多いようである。花のピンク色のものは、原生花園などに行くと多くみられるようだ。花は集合花で、虫メガネでのぞくと、なかなか面白い風情をしている。

 <ウシハコベ>

  

ハコベにも幾つかの種類があるけど、ウシ(=牛)という場合は、花の形が大きいことを意味しているようだ。ハコベは、皆小さな白い花を咲かせるけど、このウシハコベも同じで純白の愛らしい花を咲かせている。それが他のものよりもほんの少し大きいということなのであろう。草むらの片隅にその小さな花を見つけると、牛のことなどは思いつかず、ああハコベが咲いているなと思うだけである。

 <ナガボノシロワレモコウ>

  

この長い名前を漢字で書くと、長穂の白吾亦紅となる。やっぱり長い名称だ。その名の通り花の姿も長い。 吾亦紅といえば、白などではなく細く別れた枝先にあずき色の丸い花を咲かせるのだけど、吾亦紅の名前は、その時の通り「吾もまた紅」というのだけど、「赤」という色は無数と言っていいほど多いイメージで彩られており、ワレモコウの主張は主張通りで何の異存もない。ま、そんなことには関係なくこのワレモコウは白く長い穂の花を咲かせており、初めて見た時は、とてもワレモコウとは思えなかった。しかし、葉を見るとこれはもう明らかにワレモコウのそれなのである。大自然の中には不思議な創造主がいるものだと改めて思う。ナガボノシロワレモコウは、別海町の道端にふつうに咲く野草の一つである。内地では殆ど見られない野草だ。

<ヤマヒヨドリ>

  

この野草は、全国どこのブッシュにも強かに生きて花を咲かせているように思う。ヒヨドリ草にも何種類かあって、この地のものはヤマヒヨドリというのだと思う。葉の付き方が対ではなく交互に付いているのでそう判断した。花は白とピンク色と二種類が見られて、この地ではその両方があるようだが、この花はピンクの方である。ぼやっとした花で地味なのであまりきれいには見えないけど、虫メガネで覗くとその印象は一変する。なかなかのものなのである。それは写真に撮れないので、掲載できないのが残念である。

<シカギク>

  

フランス菊と呼ばれる花があるが、これもその一種なのかもしれない。フランス菊は洋花で、日本古来の花ではないと思うけど、このシカギクがどうなのかは判らない。北海道では道路の法面の土手や牧場脇の丈の短い草むらの中などに群生しているのをよく見かける。別海町では、牧場の側溝などに点在して咲いているのを見かける。又空き地などにも侵入して上品な花を咲かせたりしている。掃き溜めの鶴も、長いこと掃き溜めの中で暮らしていると、羽がカラス色に近づいたりするのではないかと思ったりするのだが、このシカギクもそんな感じのする花である。シカギクとは、エゾシカの餌にはならないと思うけど、鹿の出没する辺りによく咲いている花なので、そう名付けられたのかもしれない。

 <アキカラマツ>

  

この野草も全国版の一つだと思う。この花が印象に残っているのは、その昔東京武蔵野の玉川上水の側道を通勤時に歩いて通った時に何度も見かけていて、どんな花を咲かせるのだろうと楽しみにしていると、毎年花が咲く間近かになると、決まって草刈が行われて花を見ることなくその年が終わってしまっていた。それがある年に信州の戸隠高原の鏡池というのを散策した時に、偶然花を咲かせているのを見つけて、そのあまりの美しさ感動したのだった。それはアキカラマツの中でも最も美しいキンシカラマツという種類のもので、ラッキーな出会いだったのである。その後北海道を訪れるようにって、原生花園などで苦も無くアキカラマツの花を見られるようになって今日に至っている。地味な花だけど、虫メガネで覗くとそれなりの美しさを主張しているのが判るのである。

 <ヤマハギ>

  

これも日本中何処にでもある灌木の花である。あえて写真を撮ったのは、花の咲く時期が内地と比べてかなり早いと思うからである。萩は確か秋の花に数えられていると思うけど、北海道では夏の花となっている。いや、花が咲いているというのは、もはや秋になっているという証なのかもしれない。別海の地は、夏の寒暖の差がかなり大きいのだが、萩にとっては夏といわれるこの時期が咲き時と心得ているのかも知れない。

今日はここまで。

 

コメント
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