Vision&Education

木村貴志の徒然なるままの日記です。

説教の価値

2023年11月09日 | Weblog

私が尊敬する森信三先生の言葉に、「 道徳とは、自分が行うべきもので、人に対して、説教すべきものではない。」というものがあります。

その通りだと思います。私が世の道徳教育に対して懐疑的な理由はここにあります。

平たく言えば、「言ってることは合ってるけど、お前が言うな!」という道徳教育では、何も伝わらないと思うのです。

そして、この言葉は「道徳」を色々な言葉に置き換えてみても、しっくりくるように思います。

「志の教育とは、自分が行うべきもので、人に対して、説教すべきものではない。」

「教育とは、自分が行うべきもので、人に対して、説教すべきものではない。」

「マナーとは、自分が行うべきもので、人に対して、説教すべきものではない。」

いつから教育は説教にすり替わったのだろうかと思います。

「教授は能はざるも、君等と共に講究せん。」と語ったのは吉田松陰ですが、「教えることは出来ないが、君たちと共に学ぶことならできる」というこの姿勢こそが、教師にとって大切な姿勢なのではないかと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする