Vision&Education

木村貴志の徒然なるままの日記です。

神経質な減点主義社会の中で②

2016年07月26日 | Weblog
若い頃の過ちが、
その人を後に大成させるきっかけになることもあります。

そもそも、若いのですから、
当然、過ちも多々あるでしょう。

しかし、その瑕疵を、
コンピュータは忘れることなく記憶し、
メディアは執拗に追いかけ、
その人を追い詰めていきます。

そんな社会から、
大人物が生まれる気がしないのです。

悪いこともしないかわりに、良いこともしない。
勿論、チャレンジもしない。

そんな人間が、沢山生まれてきて、
そして、その中からリーダーが生まれてくる社会は、
何だか面白みがないような気がします。

いや、人間としての迫力に欠ける気がします。

私は、若者の過ちに、
できる限り寛容でありたいと思います。








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神経質な減点主義社会の中で

2016年07月26日 | Weblog
今の時代の特質として、
やたら神経質になったということが
有るように思います。

だから先生方は報告や書類作成や、
生徒へのコメントや評価など、
山のように作らなければなりません。

それが良い教育であり、
努力と誠意の証と言わんばかりです。

また、ビジネスパーソンも、
やたらメールでのレスポンスの速さを尊び、
相手への配慮がありますよと示そうとします。

しかし、そうした言葉や行動は、
単なる条件反射のようなもので、
深い思考や感情を経て生まれたものではありません。

かくして、
人は慌ただしく人生の時を過ごし、
心のこもらない慇懃無礼な会話に納得し、
次第に疲弊していきます。

思いやりや、潤いのない言葉や時間は、
次第に人の心を疲れさせていき、
刺々しいものにしていきます。

社会全体がすっかりそうなってしまったように思います。

ビジネスの世界は、まだそれでも良いと思います。
しかし、教育の世界は良くないと思います。

効率を追求するビジネスと、
非効率と手間暇の果てに
何かを心に残そうとする教育とでは、

大切にすべき価値は異なる場合もあるのです。

先日、私の書いた産経新聞「解答乱麻」の記事の上に、
曾野綾子さんがお書きになった、
「日本人を疲弊させる「過剰報告」」という記事がありましたが、
その記事に共感し、触発されました。
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