一つの花入れを見て、
衝撃が走ったのは、
初めての経験でした。
北大路魯山人が、
1958年に作った作品、
「備前旅枕花入」を観てのことです。
言葉にすれば、
全てが陳腐になりそうです。
芸術する魂に圧倒されました。
書においても、
陶芸においても、
画においても、
本当にその見事さに心を奪われます。
陶芸に至っては、
備前であれ、志野であれ、信楽であれ、
それぞれの味わいを存分に表現しているのは、
本当に驚きです。
美への妥協をせず、
孤高を貫いた魯山人の生き方に
私は憧れます。
私のテーマである教育は、
人との協働作業が多いものではあるけれども、
自分の目指す教育への
妥協無き姿勢は、
私も貫きたいと思います。