何十年か前の今日、2月9日に、ある高校3年生の男の子が「知性とは何か」について次のような思いを独り語りしました。「知性というものは、すごく自由でしなやかで、どこまでもどこまでものびやかに豊かに広がっていくもので、そしてとんだりはねたりふざけたり突進したり立ちどまったり、でも結局はなにか大きな大きなやさしさみたいなもの、そしてそのやさしさを支える限りない強さみたいなものを目指していくものじゃないか」と。彼が言いたいことは、知性はやさしさや慈しみに根差していなければならないということでしょうか。またその延長で、民主主義にも思いを致しています。「民主主義には『ひとに迷惑かけちゃだめよ』の上に、『みんなを幸福にするにはどうすればよいか』とでもいったことが必要だということなのだろう」つまり、利他性に支えられた民主主義を求めていこうとの考えです。
さて、安倍首相は明日行われるアメリカ大統領との会談のため渡米します。新聞などの報道を見る限り、かの国の指導者が目指しているものと、先に紹介したある高校生が考えていたものとの間には大きな隔たり、あるいはベクトルの違いがあるようです。政策の是非については良く分かりませんが、何とかファーストの考えには他人のものをぶんどってやろう的な利己主義が感じられます。誰かを痛めつけて自分がいい思いをするのは如何なものでしょう。また、ゼロサムでは全体のパイは増えません。一方、利他的な考えの道筋で行けば、物質的な面以外も含めて、全体の豊かさを上げていく可能性があると思います。
かつて、万人の万人に対する闘いの状態にあったところから、いくつもの時代を経て民主主義や協調体制の世になりました。このところ、歴史の流れを逆戻りさせるかのような話を耳にするからでしょうか、せめて何十年か前の今日に戻って、青い民主主義論に与してみたくなりました。ちなみに、ある高校3年生とは実在の人物ではありません。小説「赤頭巾ちゃん気をつけて」の主人公、庄司薫くんでした。
さて、安倍首相は明日行われるアメリカ大統領との会談のため渡米します。新聞などの報道を見る限り、かの国の指導者が目指しているものと、先に紹介したある高校生が考えていたものとの間には大きな隔たり、あるいはベクトルの違いがあるようです。政策の是非については良く分かりませんが、何とかファーストの考えには他人のものをぶんどってやろう的な利己主義が感じられます。誰かを痛めつけて自分がいい思いをするのは如何なものでしょう。また、ゼロサムでは全体のパイは増えません。一方、利他的な考えの道筋で行けば、物質的な面以外も含めて、全体の豊かさを上げていく可能性があると思います。
かつて、万人の万人に対する闘いの状態にあったところから、いくつもの時代を経て民主主義や協調体制の世になりました。このところ、歴史の流れを逆戻りさせるかのような話を耳にするからでしょうか、せめて何十年か前の今日に戻って、青い民主主義論に与してみたくなりました。ちなみに、ある高校3年生とは実在の人物ではありません。小説「赤頭巾ちゃん気をつけて」の主人公、庄司薫くんでした。
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