花・伊太利

日々の生活に関する備忘録です。

単に澤乃井を飲んだだけでした

2010-02-04 22:43:24 | Weblog
 昨日は節分でした。正岡子規が節分を詠んだ句に、「節分や親子の年の近うなる」があります。幸い、私も親も毎年ひとつずつ年を積み重ねていますので、早くに父親を亡くした子規と違って「年の近うなる」ことはありませんが、おそらく気持ちの上での年齢の隔たりは小さくなっていることかと思います。一方、私と子供では、年の差が同じままで変わらないのはもちろんながら、私は年の数だけ豆を食べるのがだんだんつらくなってきたので、食べる豆の数で言えば近づく傾向にあります。
 ところで、関西には節分に恵方巻を食べる習慣があります。巻き寿司の「巻き」と福を巻き込むを掛けて、また縁を切らないために切らずに食べるのだそうです。そして、その年もっとも縁起の良い方角である恵方を向いて、黙って一気に食べるのが正しい食べ方とのことです。最近ではこの習慣が関東にも浸透しつつあります。何となく作られた風物の感がなきにしもあらずですが、我が家でも母娘で太巻き寿司を作ったので、今年の恵方である西南西を向いて食べました。ママの「ちゃんと願い事をしながら食べた?」の声に「あっ」と思ったので、やり直しとして「恵方飲み」なるものを勝手に考えてやってみました。と言っても、グラスに注いだ日本酒を恵方を向いて一息で飲むだけのことです。「ただの一気飲みじゃん」と言われ、日本酒を飲むための口実に過ぎないことを見抜かれたようでした。しかも、お酒が口の中に入った瞬間、願い事のことはすっかり頭から消えてしまい、無理矢理こじつけた意味すらなくなっていました。

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