(※朝日新聞朝刊連載「折々のことば」風に)
「自らの存在を肯定するために登っていた」
エベレスト頂上を目指して標高8000メートルを超える、いわゆるデスゾーンを登行していた著者は、遭難してそのまま取り残された死体をいくつも目にする。死を身近に感じた時、「なぜ人は山に登るのか?」、この有名な問いを思う。それに対して、「自らの存在を肯定するため」、そして「それこそが生きるということ」との答えをもって、前へ足を踏み出していく。先鋭的なビッグウォール・クライミングを続ける山野井泰史さんは、「山へのチャレンジは、クライマーとしての自分が死んでいないことの証明」と語ったが、二人の言葉には相通ずるものがある。果たしてマロリーの考えや如何に。
上田優紀著 「エベレストの空」(光文社新書)から
「自らの存在を肯定するために登っていた」
エベレスト頂上を目指して標高8000メートルを超える、いわゆるデスゾーンを登行していた著者は、遭難してそのまま取り残された死体をいくつも目にする。死を身近に感じた時、「なぜ人は山に登るのか?」、この有名な問いを思う。それに対して、「自らの存在を肯定するため」、そして「それこそが生きるということ」との答えをもって、前へ足を踏み出していく。先鋭的なビッグウォール・クライミングを続ける山野井泰史さんは、「山へのチャレンジは、クライマーとしての自分が死んでいないことの証明」と語ったが、二人の言葉には相通ずるものがある。果たしてマロリーの考えや如何に。
上田優紀著 「エベレストの空」(光文社新書)から
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