本日の朝日新聞朝刊に読書感想文の書き方マニュアルに関する記事が載っていました。感想文のマニュアルを子どもに与えることについては賛否両論あるそうです。感想文の書き方が分からない子どもは、マニュアルがあれば何らかのものは書けるようになると、先ずは書いてもらえるようにすることが大事と考えるのが賛成派。一方、反対派は、マニュアルに頼ると体裁を整えることに終始し、考えたことを文章化するスキルは身につかないとの意見です。「本を読み終えた後の余韻を味わうのが楽しいのに、感想文で結論を急がせる必要があるのか疑問」と、感想文自体に反対の方もいらっしゃるようです。それぞれごもっともと思いますが、感想文が苦手な子どもにも感想文を書いてもらおうという立場と、きちんとした文章が書ける力を身に着けさせたいと願う立場の違い、つまり賛否は子どもに求めるものの違いではないかと思います。底上げにはマニュアルの存在が役に立つでしょうし、意欲のある子は質の高い文章に触れながら自分でスキルを積み上げてもらえば良いでしょう。それから、自分が感想文を書かされた時を振り返った時、課題図書と自分が読みたい本が重ならなかったことが思い出されます。教師が読ませたい本は必ずしも子どもの興味を引くものではありません。本を選ぶ楽しさに気づけば、感想文のハードルはいくらか低くなると思います。どうすれば自分なりの本の選び方が見つかるかは、課題のひとつになるでしょう。10月には読書週間が設けられています。子どもたちが心に残る本に出会えると良いのですが。
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