日曜日、雨をついて奥多摩へ沢登りに出掛けた。雨合羽を着て、滝を登ったり巻いたり、岩を乗り越えたり、流れに足を踏み入れたりして源頭までつめ、最後は少しだけ藪を漕いで登山道へ出た。朝からずっと雨が降っていたにもかかわらず、特に水量が増すこともなく、山の保水力の高さを実感した。雨の日の山は、木々の緑が心なしか活き活きしているように思える。岩の苔も雨滴をまとって瑞々しい。山の気配がいつもよりほんのちょっと濃く感じられる。一日経った月曜、指先に顔を近づけると、草の青いような、そして樹液の甘いような、そんなにおいが少し残っていた。何故だか懐かしい気持ちがした。
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