花・伊太利

日々の生活に関する備忘録です。

無銭飲食は詐欺罪

2011-08-16 09:32:10 | Weblog
 先の土曜日、プールへ泳ぎに行った帰りに、とある食堂で昼ごはんを食べていた時のことです。いつの間にやら警官が現われて、無銭飲食の人を尋問していました。無銭飲食と言っても200円くらいの所持金はあるようで、食べた分に足りないので警察に通報されたみたいでした。警官は、「自宅に連絡出来るのか?」とか、「お金は持って来てもらるのか?」などと訊いていますが、無銭飲食氏はうなだれたままで、「いや」、「ええ」、「はぁ」と相づち的に間投詞は発するものの、はっきりとした言質を与えようとしません。そんなこんなの最中、警官の「詐欺になるんだよ」との言葉に、無銭飲食が詐欺に当たることを知りました。それまで何となく、無銭飲食は食い逃げ、食い逃げは泥棒のイメージがあり、窃盗だと思いこんでいたので、「へぇ、そうなんだ」と思いました。思うに、飲食店での注文は、料理の提供と代金の支払いに関するお店と客の合意に基づく契約行為で、然るべき代金分の所持金がないのを知ったうえで客が注文をすれば、契約を履行する気がないのに契約を結んだことになり、それはすなわち詐欺に該当するのだと、冷麺を食べながら自分なりに解釈してみました。私が勘定を済ませて店を出ようとした時、無銭飲食のおじさんは数枚のコインが並べられたテーブルに向かって、相変わらずうなだれていました。3日間くらい剃っていないと見られる無精髭には、白いものが目立っていました。「3日、ちょうど空腹が我慢出来なくなる頃なんだろうな」と思いながら店を出ると、強烈な陽射しが目に射しこんできました。