花・伊太利

日々の生活に関する備忘録です。

二日酔いもさまざま

2011-08-29 23:17:16 | Weblog
 8月のとある日曜日、夜遅い電車に乗込んで空いてる席に腰掛けた後、カバンから本を取り出して読み始めました。岩波新書の「憲法講話」です。これはかなり古い本で、現憲法を明治の欽定憲法と比較しながら、現憲法が人間尊重の精神に基づいたものであることを解説した本です。もうだいぶ読み進めていたので、その日の電車の中で読み終わるつもりでしたが、文章がさっぱり頭に入ってきません。同じ行を何度も何度も読んでしまうありさまで、「今日は結構飲んだな」と認めざるを得なくなりました。実はこの日、昔からの仲間と1年ぶりに飲んだのでした。翌朝は、しっかりと前日のお酒が残っていました。所謂、二日酔いというやつです。でも、いつもの「やってしまったか」という後悔はありませんでした。頭はガンガンでも、胃の腑に落ちていくお酒とシンクロしながら、心地よく流れていった時間の余韻がまだまだ鮮明だったからです。二日酔いとひと口に言っても、思うにいろいろな二日酔いがあって、極々稀には手応えのある二日酔い、会心の二日酔いと言えるようなものもあるのかもしれません。