おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

2023年度の星フェスの開催について

2023-03-30 17:37:49 | 八ヶ岳 星と自然のフェスタ in こうみ


本年度2023年の「八ヶ岳 星と自然のフェスタ」の開催についての新たな情報ですが、現状では開催に向けて徐々に動いています。一時は色々と問題がありましたが、この星フェスは今後も町には必要なイベントでもありますので、継続の方向で動いています。去年は民間での開催で行政側はサポートする形で初めて開催しましたが、これからは町との共催という方向へ向かっているようです。これだけ大きな規模のイベントですので、人口4,500人ほどの町だけでやるのは負担が大きすぎるので、民間との共催という形がそれぞれに負担が減るので良いと思います。それに伴い私の関与は小さくなりますが、天文関連については引き続き関与し続けるでしょう。また去年も活躍してくれたボランティアの方々には、これからもぜひお力を貸していただければと思います。

まだ現状では開催日は決まっておりませんが、11月の第二週の金曜日と土曜日のみの開催が良いかと思っています。今年から日曜日は無くす方向になれば良いと考えておりますが、クラフトなどが入ってくると日曜日もやって欲しいという意見も出てくるとは思いますが、そこは天文関連とは分けていければと思っています。星フェスは外から見ると「マニアックな天文ファンのイベント」だと思われているようなので、そうならないような運営を関係者で作り上げていく必要があるでしょう。



今日は、お待たせしているブロッキングフィルターの検品作業などを行いました。久しぶりに太陽が出ていたので、それを利用して太陽望遠鏡関連の作業をしました。修理の結果とても素晴らしい見え方になっているのでご依頼された方々も喜んでくれるでしょう。特にPSTは、その見え味が劇的に良くなっているようなので、ご依頼された多くの方々からは驚かれています。



最近になって、ランニングマシンを買いましたが、当初はAmazonで注文したのですが、いつまで経っても発送してくれず、3週間も放置されたままだったので、キャンセルを申し出たら「出来ない」と言われて何度かカスタマーサポートへ電話したところ、最終的には返金対応してくれましたが、商品を発送して佐川急便が配達するところまで来たので受け取り拒否をして返品しました。まぁ、そんなこんなで結局はアルインコへ直接注文して二日で届いたモデルを使っています。このランニングマシンでトレーニングをして3年前にギブアップしかけたニュージーランドの「トンガリロクロッシング」に再度リベンジをするつもりで毎日走っています。今年の12月に予定しておりますが、南天遠征には適さない夏ですが、その為だけに3年ぶりにニュージーランドへ行こうと考えて準備をしています。

ところで昨日から気になっていたニュースがありますが、保津川川下りの事故ですが、あれは起こるべくして起こった事故だと思いました。事故後の記者会見で代表者が喋った内容があの知床の遊覧船事故と類似したような担当者の話だったからですが、その管理運営体制がお粗末極まりないもので、とても人の命を預かっている代表者とは思えないです。日本では今後もこういった自然を相手にしたアクティビティーによる事故は続くだろうと考えています。ニュージーランドは割と危険なラフティングなどのアクティビティーが多いですが、事故はほとんど無いと思います。日本では許可されないような危険なアクティビティーもありますが、その安全管理には相当神経を使っていると思います。今回はたまたま被害者は少なかったですが、一つ間違えば知床と変わらない大惨事になっていたので、それを未然に防ぐためにも、他からしっかり学んでより安全に楽しめるアクティビティーを開催してもらいたいものです。

昨夜のスターウォッチングは室内でしたが . . .

2023-03-26 12:51:15 | 宇宙観測車アストロカー


元はスカイウォッチャーの微動雲台ですが、当店でプレートを製作して取り付けて汎用性を高めた商品です。縦横にM8P35のタップ加工をしています。中央には1/4インチカメラネジが入るようにしてあるので、色々な用途に使えます。純正ではビクセンアリガタ仕様なので、アルカスイスクランプベースを取り付けたくても面倒ですが、この状態なら容易に取り付け出来ます。



このアルカスイスクランプベースは、MoreBlueさんの商品ですが、M8P35に対応しているので取り付け出来ます。ポラリエUを乗せて使う場合でもアルカスイス仕様になっていればワンタッチで取り付けができるので便利です。



一応、この仕様で完成品として販売しておりますが、ご要望があればタップ加工などを追加でお受けできますので、利用者の用途によっても柔軟に対応できます。この微動雲台は、KenkoスカイメモS / Tなどで使われているものとほぼ同じですが、用途によっては強度的に足りていない部分もあるようですが、使い方で工夫などをすれば結構使える商品です。



昨夜は、本年開始から2回目のガトーキングダム小海でのスターウォッチングがありましたが、参加者は30名弱おりましたが室内だったので10名ほど減りました。元々定員が30名なので、悪天候にも関わらずこれだけ多くの参加者がいたのには驚きました。無料なら驚く数字ではありませんが、@1,500円(大人)なので、有難い事です。先週も20名弱くらいおりましたので、去年のスタート時を考えると今のところ好調です。本来なら悪天候だと参加者が一桁くらいまで減っても良さそうなのですが、どうやら人気を保っているのはこの宇宙観測車アストロカーを見たいという事のようです。日本で運用されているアストロカーでスマホでコントロールできて、尚且つ電視観望ができるハイブリッド型のスターウォッチングができるのはこのドリームスター号だけのようです。そういう意味では貴重な一台なので、見たいと考えるお客さんは多いのかもしれません。

いつも悪天候の時は、ホテル入り口に駐車してライトアップした状態でドームを開閉して内部を見て記念写真を撮ってもらったり、アストロカーの説明などをしています。その後は2階の多目的フロアーで200インチスクリーンを使って松原湖や世界の星空のお話やレクチャーをしています。



こういう視聴覚機器を揃えたフロアーを自由に使わせてもらえるのも、ホテルの理解があっての事とその施設を整えているホテルだからこそできる事です。このスターウォッチングは、去年の6月からスタートしましたが、それまでも10年近くこのホテルでスターウォッチングをやってきましたが、アストロカーがある事でホテル側としては集客効果やホテルイメージをアップさせる目的もあって、今年からさらに力を注いでポスターやフライヤーなどを制作してくれています。これらの事はまだ最初の試みなので、これからさらに進化させて「星フェス」もそれに加えて年間を通してこのホテルの場所を「1450 Gateau Kingdom Star Base」として宇宙に関するイベントなどを積極的に行っていくそうです。私も微力ながらそれに協力をさせてもらっています。

ポラリエU雲台ベース 赤道儀化ユニット PCBU-EQRD

2023-03-23 18:20:48 | ポータブル赤道儀用改造改良


先日もブログで書きましたが、ポラリエUに写真鏡筒などを乗せて使う際にとても便利だと考えて新たに「PCBU-EQRD」を作りました。今日、その塗装処理が終わって完成したので予備として作った1台だけ販売しています。画像の本体の他に2.2kgウェイトとシャフトが付属しますので、他に付け足す部品が無くてこれで完結します。2.2kgのウェイトで3kgを大きく超える機材でもバランスを最適にして指一本で自由にどの方向へも望遠鏡を向けられます。



赤経赤緯の両軸とも微動装置が付いているので、これでほぼ赤道儀として機能します。これまで海外などへ散々このポラリエUとPCBU-EQを持っていきましたが、常に面倒だったのが、微動が無い事で細かい視野調整が出来なかった事です。しかしこれからはその苦労も無くてポラリエUが赤道儀として機能するようになったので、劇的に使いやすくなりました。これで両軸駆動で自動導入もできれば最高ですが、そこまでは今のところ望んではおりません。



PCBU-EQと違って極軸が長く飛び出していますが、ポラリエUとは完全に固定しており、回転機能だけは残してあるので、PCBU-EQ同様にフリー回転はとてもスムーズです。ベアリングも2点組み込んであります。首が長くなった分重心が前よりにシフトした事で安定性にかけると思われるかもしれませんが、ポラリエUと完全に一体化させてある上に鏡筒を乗せる際に少し後方へ寄せる事で全体の重心を駆動軸中心に近い所に持ってこれるようになります。



今回使っている微動ユニットは、スカイウォッチャーのAVANT AZ-EQから用いています。わざわざそんな事をしなくてもそのまま使ってモーターユニットも取り付ければ良いと思われるかもしれませんが、流石にこれがポラリエUより優れた追尾精度を発揮できるとは考えられないので、利用するのはあくまで微動ユニットだけにしたというものです。



内部構造は、PCBU-EQと類似していますので、ポラリエUへの取り付け方はほぼ同じです。PCBU-EQ2もそうですが、一旦分解してからでないとポラリエUには取り付けられません。着脱をワンタッチにしてしまえばその必要はありませんが、極軸部品と一体化する必要があるので、敢えてこの装着方法にしています。従って装着後のガタつきやたわみなどは皆無です。微動ユニットとポラリエUのジョイントは完全に一体化させているので、ポラリエU自体にも大きな負荷は与えていません。もちろんバランスをしっかりと取った上での使用が前提です。



とりあえず今のところは、付属の2.2kgウェイトを使うようになっていますが、海外遠征などをする際には、新たなシャフトを作って、それにペットボトルアダプターが対応するようにしようと考えています。

何れにせよ、これでポラリエUはさらに進化を遂げてより使いやすい遠征用機材になるでしょう。

最高の一台

2023-03-22 18:51:52 | ブログ


ちょっと前にブログで売りに出したこの名機「三鷹GN-22型赤道儀」ですが、来月早々に引き取りに来店されます。名残惜しいですが、これから展示内容を大幅にリニューアルするのに大きな場所を取っているので、売却する決断をしました。新たなオーナーさんは、これから天文台を作って地域の子供達に星を見せてあげたいという思いの強い方でしたので、売却価格にこだわらずにその意思に報いる形で譲渡を決めました。中には大きな金額を提示してくれた方もおられましたが、オークションではないので、一番役立ててくれる方をチョイスしました。当店においておくよりは遥かに価値ある使い方をしてくれるので良しとしたいところです。ただ、ハーフピラーとアルミケースは使わないとの事なので、それらについては後日販売しようかと思っています。多分ハーフピラーは、GN-170にも使えると考えていますので、必要とされている方はいらっしゃるかと思います。



こちらも名機「PENTAX MS-4赤道儀+105SDP写真鏡筒」のセットです。105SDPは、最近になってある企業の方が当店に置いて使って欲しいとの事でお預かりしました。これから新たな部品を作ったりするのに役立てるつもりです。この鏡筒は100mm鏡筒の最終形としてフォトビジュアル鏡筒として開発されたものですが、今だに多くの方々が使っている優秀な製品です。

ところで今日は朝からWBCの決勝戦を見ていたので、ちょっと眠いです。昨日も見ていましたが、昨日といい今日といい劇的な試合だったので野球ファンではありませんが、とてもエキサイトしました。特に今日の最終回の大谷とトラウトの一騎打ちは最高でした。ニュースでもやっていましたが、まるで映画のラストシーンを見ているようなイメージでした。この二人は同じチームメイトですが、WBCの旗手でもあり、その二人が最後にぶつかって大谷に軍配が上がったという事ですが、誰もこの劇的展開は予想していなかったようです。大谷がこのWBCの試合で成し遂げたかった事は、MLBでは今のチームでは成し遂げられない事でもあるので、その強い思いが今回の大谷の全ての行動やジェスチャーに現れていたのだと思いました。それが日本代表としてアメリカを破って世界一になった事は、大谷の野球人生の中では最高の出来事だったはずです。次に目指すのはMLBのワールドシリーズでの優勝でしょう。しかしその為にはより強いチームへ移籍する必要がありますが、今の契約状況から考えると難しいかもしれません。とにかく今回のWBCの試合は本当に素晴らしかったです。

今日の優勝シーンを見て思い出したのは、女子サッカーワールドカップで日本チームがアメリカを破って優勝した時の事です。今回の侍ジャパンは、まさに最高のチームワークで勝ち取ったあの時の女子チームと同じだったと感じました。私が言わずとも誰もがそう感じた今回のWBCだったと思います。

さらに進化したポラリエUに微動付き雲台ベース仕様になりました!

2023-03-20 17:10:03 | ポータブル赤道儀関連


ポラリエUが発売されてから共に雲台ベースPCBU-EQを作り続けてきましたが、また新たな雲台ベースを作りました。見れば直ぐに分かりますが、スカイウッチャーの微動装置とポラリエUをジョイントしたのが今回の製作品です。極軸が長くなりますが、強度的にも実用的にも問題はありません。PCBU-EQ2と同様な内部構造でベアリングを入れてあるので、雲台ベース部でも粗動ができますし、微動体でもできるので、それぞれ必要に応じて使い分ければいいでしょう。



この新たな雲台ベースは販売を想定して作っていますが、商品にはスカイウォッチャーの微動体も当然含まれて完成品として販売します。このポラリエU微動雲台を装着する事で、小口径写真鏡や望遠レンズで星雲や星団、彗星を狙う際に構図決めのために微動装置が活きてくるので、ほぼ赤道儀と同じ感覚で撮影や観測に使えます。撮影時の微動使用は非常に便利でモザイク撮影をする場合にも赤経赤緯に剃って望遠鏡をシフトできるので、正確な撮影ができます。これまで欲しい、欲しいと考えていた写真望遠鏡使用時の微動装置ですが、ようやくその思いが叶うようになります。



とりあえずは、1点だけは余分に製作しましたので、外観を綺麗に仕上げてから販売致します塗装処理もできますが、この部品に限ってはカラーアルマイト仕様として販売しようと考えています。仮に塗装色をポラリエUに合わせてやったとしても、微動装置とは色違いなので、全体的なイメージとしては、赤や青で仕上げた方が見栄えしそうです。もちろん塗装も検討しますが、やってみてから決めようと思っています。



機材の乗せ方は、雲台ベース部分には1/4インチカメラネジ1本だけなので、基本はそれでクランプベースを乗せる事になります。また自由雲台を介してカメラ類も乗せられるので、これまで通りの星景写真にも使えます。何れにせよ、まだ実際には使っていませんが、このデザインでポラリエU側に過剰な負荷をかける事はないと考えておりますので、とりあえず1台を仕上げてから販売しようと思います。ただこの新たな雲台ベースを販売するようになっても、従来のPCBU-EQ2は販売し続けます。双方の販売価格が同じなら後者に変わりますが、価格差があるので引き続き販売を継続します。

先週末の本年度最初のアストロカーによるスターウォッチングは、残念ながら大雪のために室内開催となりましたが、それでも参加人数が定員の半数近くいたのには驚きました。去年6月から始めたばかりの時には天気が悪いと酷い時には参加者ゼロと数名とかありましたが、今年に関しては今の所出だしは良いです。ただそうは言っても室内でやるよりは外の満天の星空の中でやる方が双方に良いので、スターウォッチングはその形式に関わらず晴れた時に限りやるべきなのかもしれません。難しいところです。

春の大雪です!

2023-03-18 08:53:27 | ブログ


朝起きて外を見てビックリしました。何とっ、雪が降っています。それも結構激しい振り方で、既に10cm近く積もっています。もう雪はこの先振らないと喜んでいたのですが、その期待は脆くも崩れさりました。まぁ、雪が降っているのは普段の仕事や生活には影響はありませんが、問題なのはアストロカー(宇宙観測車)を動かせない事です。ノーマルタイヤなので、基本雪が降ると運転できません。今晩は初日ですが、定員近くまでは参加者の申し込みはありますので、天気が悪くても中止になる事はありません。しかし、主役のアストロカー(宇宙観測車)を持っていけなくなると参加者に見せてあげられないので、その魅力が一気に半減します。

しかし、この時期の雪は溶けるのが早いので、せめて午前中には止んで午後から暖かくなってくれれば道路の雪は溶けてくれるので出動できます。今日は何れにせよ、星は見られそうにないので、室内メインになるのでアストロカー(宇宙観測車)で直接星を見せる事はありません。とにかく状況が好転する事を願いましょう。



当店の庭のいつもの光景ですが、機材は全て「TeleGizmosカバー」を被せた状態で保管しています。庭で使っているカバーの最長使用年数は8年ものです。しかし、強力な紫外線に当たり続けても外部生地の劣化破損は全くありません。多分、私がこの世を去ってもまだカバーは健在でしょう。TeleGizmosカバーの耐久性がそれだけ高いという自分で作り上げた実績です。一枚のカバーが2-3万円もするのにまだ躊躇されている方々は、ぜひ使ってみてください。当店のお客様でもお一人で複数枚使っている方がとても多いです。これまでの天文台を所有していない方々の観測スタイルを根本から変える画期的なカバーです。

田舎の風物詩なのか〜?

2023-03-17 17:14:04 | ブログ


久しぶりに運転したアストロカーですが、ガトーキングダム小海の駐車場まで上がってきました。もっと遠出したいところですが、これでいつものように出かけると駐車場の問題や通行する道路が狭かったりすると行きたいところへも行けないので、たま〜に運転してもホテルと駐車場の往復しかしません。去年末に交換したバッテリーのおかげでエンジン始動も一発で快調になりました。去年最後に破損させた170インチスクリーンも無事に修理して明日からのスターウォッチングには万全の状態になりました。ただ残念な事に天気がよろしくありません。一応募集人員近くまでは集まっていますが、天気次第では人数が減る事もあるので、当日になってみないと正確な参加者数は分かりません。逆に天気が良いと当日まで数名だったものが、突然定員になる事がこれまでも何度かありましたので、最後まで気が抜けません。



今日はこのPENTAX赤道儀用アダプターの塗装をしましたが、今更ながら小さなミスをしていたのに気がつきました。本来ならPENTAX MS-3赤道儀などに装着できる仕様なのですが、取り付け部分の本来バカ穴になっているはずの穴がタップ加工してしまっていたので、修正する必要が生じました。ただ、全てがダメという訳ではなく、この状態でPENTAX 75ED / SD鏡筒バンドにアリガタレールを付けたりする事に使えるので、いくつかはこの状態で残しておいて、他は赤道儀に取り付けできるように再加工しなければいけません。うっかりミスですが、余計な手間がかかってしまうので、そこだけが面倒です。



ところでこの画像は昨日の朝撮ったのですが、最高の快晴でまさに洗濯日和の日に朝からモクモクと野焼きをやっています。普通ならこんな時は家庭の主婦なら洗濯をしてベランダに干したい、と考えるものですが、それを許さないのがこの田舎ならではの光景です。この野焼きは天気の良い時に限ってやるので、やっている連中は人様の事など全く考えていません。特に田舎の人たちはそうなので、都会から移住してきた人たちにはまずこの光景に驚かれるはずです。お店のある「稲子」という地区では、基本的に農業従事者が常に一番偉いという考えで、何をするにも常に農業従事者を中心に物事が決まります。明後日と来週末の地区集会も土日の昼間にやりますが、会社勤めしている人は、土日は出かけたりする事も多いはずですが、農業従事者は今の時期が一番暇で時間があるので、集会も道普請もこの時期にやります。年に一度ある道普請というのは、私が佐久穂町にいた時には道路のゴミ拾いなどをしていましたが、この地区では人様の畑の農水路の掃除をします。

実は、数年前にご近所の親父さんから観測所用の土地を売って欲しいと持ちかけて了承してくれたのですが、その話を区長さんに言うと」土地を使うのは構わないが、そこに至る道路は地区の共有道路なので、農業をやっている人の邪魔はしないで遠慮して使うように、と釘を刺されました。とにかく稲子に限らず田舎というのは、基本は地元民が一番偉い事、農業従事者のする事が一番なので、自分達の生活よりそれを優先するようにすべきと考えているようです。この話を移住者説明会の時に町長などがしたら、多分その時点で終わってしまうでしょう。

他にも多くの驚くような話がありますので、またの機会に小出しにしてお話しします。移住者を受け入れたいのであれば、まず自分達がそのくだらないしきたりや地元民にしか通用しない規則を変えていくようにしないと、移住者が住みたいと思うはずもありません。

星空を撮るには、ポラリエがベストチョイスです!

2023-03-15 18:55:34 | ブログ


ここんところ、ポラリエU関連の商品のご注文が集中してあったので在庫分が無くなりました。急遽加工が終わった分の塗装をして仕上げました。冬の間は静かな動きでしたが、春になってきて桜も咲くようになってから、急にご注文が来るようになりました。当店のポラリエ関連の商品を買ってくれる方々の多くは、天文ファンではなく、一般の写真ファンがほとんどです。聞いた話ではポラリエ本体も望遠鏡販売店からではなく、カメラ店や量販店からの購入が多いそうです。当店は一応は天体望遠鏡販売店ですが、ポラリエ関連のステップアップ部品を多く作っているので、ポラリエ本体も当店へ注文がきます。これこそ長い事ポラリエ関連の部品を地道に作ってきた結果故の事でしょう。



当店へは、ポラリエ雲台ベースの注文だけでなく、極軸望遠鏡も含めたフルセットで注文される方がおられます。総額では10万円を遥かに超える金額ですが、それでもポラリエを選ぶ理由があるのでしょう。それは私自身が海外でも多く使ってきているので、一番その理由を理解している一人でもあります。



今新たに作っているペンタックス関連部品ですが、4wayのユニバーサルベースです。PENTAX MS-3/3n、75ED赤道儀に使えます。赤道儀に色々な望遠鏡や部品を取り付けて使うのに大変便利な部品です。これからグリーンハンマートーンカラーで焼き付け塗装をして仕上げるので赤道儀に完全にマッチします。近いうちに仕上げて販売しますので、必要な方はぜひご注文ください。



今週末の18日からいよいよ本年度最初のスタートを切る「宇宙観測車」によるスターウォッチングですが、残念ながら天気は悪そうです。せめてスタートは気持ち良く晴天でやりたかったですが、天気ばかりはコントロールできないので仕方ありません。このビクセンのポルタII A80MFセットは、今後のスターウォッチングの際に会場に置いて参加者に自由に使ってもらうために用意しました。一度の参加者は30名ほどですので、アストロカー1台で全ての方が一つの天体を見るのに15分くらいは最低でもかかります。その間退屈をしないように170インチスクリーンで天体を見せたり、星空の話をしたりしていますが、それでも足りないと考えてこれらの望遠鏡を用意しました。30名の参加者に対しては5-6台くらいあれば十分と考えています。このビクセンのポルタII A80MFは他のスターウィッチングでも多用されており、扱いも簡単で教えやすいので選択しました。とりあえずこれでスタートしますが、まだまだ趣向を凝らしてオンリーワンのスターウォッチングに作り上げていきます。

超巨大な太陽プロミネンスの出現. . . 公開天文台の仲間入り

2023-03-12 15:24:29 | Hα太陽望遠鏡関係


今日、太陽をHα太陽望遠鏡で見た方は、相当驚かれたと思いますが、私もたまたま太陽望遠鏡の検品作業をやっていたら、突然目に飛び込んできたのがこのサイズのプロミネンスです。分かりやすくするために地球のサイズを入れましたが、地球の10倍くらいありそうな今まで見た中でも最大級のプロミネンスでした。昨日も同じ場所に出ていたのですが、それが大きくなって、この後数時間も経たないうちに砕け散って宇宙空間へ飛んでしまったようです。こういう姿を見られるのもHα太陽望遠鏡を持っているからなのですが、残念ながら白色光では見れません。このくらいのサイズになれば、PSTでも迫力があります。

ここ最近の太陽活動は、非常に活発です。まさに「太陽望遠鏡ここにあり!」というのが体験できるのが太陽望遠鏡です。太陽望遠鏡は場所を選ばないので、東京のど真ん中でも感動の瞬間を見る事が可能です。



今日の午前中も太陽望遠鏡関連の検品とテストをしておりましたが、今日届いたPSTも非常に良く見えるのですが、劣化の症状が見られました。現状ではまだ使える状態ですが、近いうちにブロッキングフィルターの交換が必要になるでしょう。



こちらは、太陽望遠鏡を使っている方でも馴染みの薄いCORONADO BF30ブロッキングフィルターです。これも残念ながら劣化しています。こんな状態でもとりあえずは太陽の彩層面が見えているので、普通に使っていても気がつかないと思います。ブロッキングフィルターが劣化すると徐々にイメージが暗くなってきますが、毎日見ていてもその進行にはほとんどの人は気がつかないでしょう。また半年に一度しか見ていない方もその進行は全く気がつかないと思いますが、それがどう考えてもおかしいと気がついた時にはもう末期的症状です。しかし、当店へ入院していただければ、新品時の状態に戻るか、それ以上に良く見えるように復活します。当店では、BF30の修理対応ができますので、使っていない方は一度ご自身で検品してみて、イメージが暗い、コントラストが低くて彩層面が良く見えない。と思われたら当店へお知らせください。



このSolar Max II 90は、これまで見た中では最高ランクの見え味を示しています。これをダブルスタックにすると、さらに凄い見え方になります。数値では半値幅0.5Åですが、この数値以上の見え方をする個体がこれまでも何度も見ています。当店には検品用に色々な太陽望遠鏡のパーツ類を保管してありますが、それが一つの指標となるので大切に保管しています。



ところで、最近になって「日本公開天文台協会」の担当者から当店の移動天文台「ドリームスター号」を新たに加えたいという申し出がありました。つまり宇宙観測車が、公開天文台として認めてくれているという事なのですが、今はまだガトーキングダム小海での運用しかしておりませんが、今後は色々な場所で活躍できるようにアピールをしていきたいと考えているので、良いタイミングで公開天文台の仲間になりました。本来なら小海町の中でも運用したいと思っておりましたが、今の環境では中々難しいところです。本当なら去年の春にはその活動資金として50万円の補助金が町からもらえる事になっておりましたが、コロナのせいでそれが出来なかったので、結局は審査を通りながら自分の方からキャンセルしました。その50万円はシステム改造の費用の一部として用いるはずでしたが、結局は貰えなかったので店の運用資金で賄いました。アストロカーは素晴らしいですが、その運用では色々と常々問題ありです。

TeleGizimosは、やはり最強です!

2023-03-08 13:09:10 | ブログ


また富士山へ出かけておりました。新しいe-Bikeに乗り換えたので、そのお試しに山中湖を一周してきました。今もまだ所有しておりますが、PanasonicのXU-1から同社のXM-2に乗り換えました。平地を走るだけならXU-1でいいのですが、MTBが走れるラフロードを走るためによりパワーがあってサスペンションを装備したXM-2にしました。



しかし、山中湖は何度走っても気持ち良くサイクリングができる環境です。サイクリングロードと車道の棲み分けをしっかり行っているので、安全に且つ絶景を楽しみながらサイクリングができるので、乗鞍エコーライン同様に度々訪れています。昨日と今日は素晴らしい晴天に恵まれて、日中も暖かかったので、できればもう一晩泊まりたかったですが、仕事があるので取り急ぎ午前中に戻ってきました。



実は、富士山へ出かけていったのは、きちんと仕事があっての事でした。2年前に納品した望遠鏡のメンテナンスと新たな商品の納品などがあって富士市の施設へ行ってきました。この施設にはビクセンSX2赤道儀にVMC200L鏡筒のセットが2台ありますが、それを使って年間を通して星空観察などを学校や団体の子供達に提供しています。担当者は女性なのですが、天文ファンでも無いので、機材を納品するだけでなく、その使い方もきちんと教えてあげる必要がありました。

これらの機材を納品してから大分時間が経った最近に突然メールで「上手く極軸合わせができない、自動導入しても天体が視野に入らない、天体がきちんと追尾してくれない」のですが、原因が分からないので一度見に来てください。との事で天気の良い昨日行ってきました。

極軸合わせについては、日中では分からないので、夜を待って見てみたところ、2台の赤道儀のいずれも極軸どころか北極星が極望の視野に入っていない状態でした。「これだと自動導入も上手く行かないですし、追尾も外れてきますね」と言ったら、「そうだったんですね〜」と納得されていました。それで、まずは極軸合わせからやりましょう、と言ってやり始めたのですが、1台はすんなりと合わせられたのですが、もう1台が調整ボルトの可動域を超えても全く北極星が視野に入らない状態で、何でだろうと良く見たら、そもそものピラーの設置が真北を向いていなかったのが分かりました。SX2を乗せてあるピラーは、元々この施設にあったアストロ光学の赤道儀が乗っていたもので屋上に固定されていましたので、それに合わせて当店でアダプターを製作しましたが、そもそも北を向いて設置されていなかったので、作ったアダプターも当然ずれていたので、これでは極軸合わせができません。



とにかく原因は分かったので、アダプターを正確に取り付け直す必要がありますが、どうやってと考えた挙句、ピラーに固定してある3箇所のボルトを一旦外してから赤道儀を正確に北極星に向けてからアダプターに印を入れて持ち帰ってきました。後はその印にタップ加工をすれば解決です。

もう1台の極軸がきちんと合った赤道儀でスターブックTENで自動導入をやってみたら、きちんと導入も追尾もできるようになりました。まぁ、当然の事なのですが、担当者も「これで次からはきちんと天体の導入も追尾もできます!」と喜んでいました。簡単な事なのですが、普段使い慣れていない方が赤道儀を使うと私たち天文ファンには当たり前の事でも、なぜそんな動作をするのかが分かりません。一応、この施設には星のソムリエを持っている天文ファンもサポートしてくれているのですが、それには気がついていなかったみたいです。



実は、訪問した目的の一つが、この最強のテレスコープカバー「TeleGizmos」が欲しいとの事でした。通常は2台の赤道儀は、総重量1トンくらいある物置みたいなレールをスライドする箱に収まっているのですが、観測する時はその箱を移動させる必要があり、それが重すぎて大人3人がかりでやっと動かせるくらいだったので、担当者の女性が一人や二人では動かせないので、星空観察会の時には必ず男性が複数残っていたそうです。しかし、最近になって連絡があって、当店のTeleGizmosカバーを使えば、箱を使わないで設置したままにできると考えたようで、その結果ご注文があって納品となりました。使ってみてとても驚かれたようで、こんなに簡単に機材を保護できるのであれば、もっと早く注文すれば良かったと話しておりました。

このカバーのおかげで1トンもある箱を動かす必要が無くなったのですが、せっかくある箱が勿体無いので、私の方からアイディアを出させてもらって「箱は長方形で高さが2メートルくらいあるので、そこに長いベンチを数本入れて中央にストーブを置けば寒い時には暖を取りながらスターウォッチングができますよ」と伝えたら、それは素晴らしいアイディアです。今まで考えた事もありませんでした。と喜んでいました。

当店では、単に機材を販売するだけでなく、設置のお手伝いやその運用の仕方までをトータルでサポートしています。私自身も業務の一環としてアストロカーによるスターウォッチングも運営しているので、施設から相談があれば、その施設などに相応しい機材の選定や使い方などにも対応する事ができます。一般的な天体望遠鏡販売店と大きく違うのが、この部分です。私自身これまでも色々な施設でスターウォッチングをやったりしているので、その経験も今の業務に確実に活かせています。