おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

Mammoth Lakesから

2019-06-28 18:02:36 | 北米カリフォルニア


今は、California北東部のMammoth Lakesに滞在しています。2泊しているので、今晩が二日目です。昨夜撮影した画像ですが、風がかなり強くて林道の中でないと三脚が倒されてしまうので、こんな風景です。撮影は午後9時近くまで明るいのでそれを過ぎないとできません。できれば「Horseshoe Lake」まで車で行って撮影したかったのですが、何故か途中でゲートがあってそこから先は通行止になっていました。しかし徒歩や自転車では入れます。



風が強いだけあって空の透明度はニュージーランド並みに素晴らしかったのですが、風が強過ぎました。同じ北半球ですが、日本の何処よりも星空は素晴らしいと思っています。撮影した場所は、標高2600メートルを超えておりました。日本でこの標高で車で行ける場所はありません。星の撮影では空の透明度の高さが撮影画像のクォリティーに反映されますが、それを高めてくれるのは標高です。



この写真は三脚もポラリエも使わずに撮影しました。道端のフェンスにカメラを置いて撮影しました。レンズが14mmで露出も30秒なので流れずに済んでいます。



今回撮影に持ってきたのは、いつものポラリエとPCB-EQ3セットです。三脚はVelbonのUTC-63カーボンです。機材は沢山持ってくれなかったので、今回はこのお気軽撮影セットです。ペットボトルアダプターは当然の事ながら活躍してくれています。もう海外撮影にはなくてはならない必需品です。アメリカの販売店でPCB-EQ3セットを販売する際に、必ずセットにしているのがペットボトルアダプターです。使ってくれている方からは絶賛してくれています。微動雲台は持ってきていませんが、PF-LIIを使ってもそこそこ合わせられるので、広角レンズのみの撮影では使いません。



今日、トレッキングをやっていて、やたらと息苦しいので標高を見てみたら2600メートルを超えていました。しばらくぶりに来たので標高の高さをすっかり忘れておりました。



まだ湖の周囲には雪が沢山残っていました。Mommoth Lakesへ来る前は、Palm Springsに泊まっていたのですが、あまりの気温の違いに体がついていけません。



周辺には美しい湖が点在しており、それを結ぶようにトレッキングコースが設けられています。コース整備もきちんとされているので、危ないところはありません。ただしコースがわかりにくいので、初めての人が歩くと迷ってしまう可能性があります。山がとても深いので一度迷うと簡単に遭難します。自分の位置と方角、出た場所の位置関係を常に把握しておく必要があります。



午後3時くらいまでは天気が良かったのですが、今は少し曇っています。しかし夜にはまた晴れてくるかもしれないので、晴れたら出かけます。泊まっているホテルから車で20分程度で、そこから歩いて30分ほどで撮影地に到着します。防寒装備がちょっとお粗末なので、長時間の撮影はできないので、何箇所かで少しづつ撮影をするつもりです。明日は最後の夜なので、Lone Pineへ戻って一晩撮影してLAXへ向かいます。午後3時過ぎのフライトなので、お昼過ぎに車を返せばいいので楽です。



今日は、午前中にハイキングを少しやった後の午後にレンタルEバイクを借りて車で行った同じ道を再度登っておりてきました。"E-Bike"とあるのは、エレクトリックバイクの略です。つまり電動アシスト自転車です。行きは延々と登りなのですが、全然楽に上がることができました。帰りは全て下り坂なのでバイク並みのスピードで一気に降りてきました。2時間借りて30ドルです。Mommoth Lakesでの滞在方法は、ウォーキング、ハイキングをしたり自転車に乗って走ったり、釣りをしたりと自然を満喫するには最適な環境です。



サイクリングは、専用道路が整備されているので、車道を走る必要がありません。家族でサイクリングをしているのを良く見かけましたので、子供達にも好評なのでしょう。日本の国立公園だと自転車で走れるところがほとんど無いので、危険な車道を走るしかなく、そこを親子で走るのはリスキー極まりないでしょう。海外へ来ると日本の国立公園=観光地の環境整備がつくづくダメダメだと気付かされます。これだけは後進国です。

もうすぐ帰りますが、Mommoth Lekesには1ヶ月くらい滞在して野山を歩き回りたいものです。

40cmドブの光軸調整をしました

2019-06-23 17:14:50 | ブログ


今日ようやく40cmドブソニアンの光軸調整をしました。昨日ちょっとだけ周囲の森を見てみましたが、光軸が狂っているのでまともに見えませんでした。当然の事ですが。



光軸調整用のレーザー類はいろいろ持っているので、それぞれ交換しながら最適な調整ができたと思います。ただし、鏡筒を部屋で寝かした状態でやったので、組み上げた状態でもう一度調整します。



とりあえずこんな感じに調整できましたが、ドブソニアンの短所でもある、光軸が狂い易いことも考えると、完璧に調整するのは難しいかもしれません。しかしとりあえずは、一般観望には十分使えるレベルになったので一安心です。

光軸が合った後に周囲の森を見てみましたが、驚くほどクリアーで明瞭に見えました。数百メートル先の松の葉の一本一本が手にとるように分かります。シュミカセでも良く見ますが、30cmのシュミカセでもこれだけクリアーには見えないと思いました。シュミカセも筒内気流を完全に排除して光軸も合わせたものであれば、良く見えるものですが、今日見た40cmドブのイメージとは違ったものです。



その見え味を良くしてくれたのは、このアイピースですが、海外ネットで数千円で買った安価な作りのアスフェリカルタイプの製品です。当初見た感じ全く期待していなかったのですが、覗いてビックリでした。数万円もする高価なアイピースとも比較したのですが、負けることはありませんでした。私が買った製品がたまたま良かったのか、全てがそうなのかは分かりません。

いずれにせよ、早くこの40cmドブソニアンで星空を見てみたいものです。それも標高2000メートルの高地でのことです。

ポラリエ専用極軸望遠鏡 PF-LII+αが198です!

2019-06-22 11:03:21 | ポータブル赤道儀関連


本日より小セールとして、当店にてポラリエ雲台ベースPCB-EQ3セットをPF-LIIと同時ご注文いただいた方に、ビクセンPF-LIIを通常特価よりさらにお安くして、19,800円と致します。ただしそれ以外の別ご注文では通常特価22,800円とさせていただきます。ポラリエ雲台ベースとPF-LIIをセットで使うことで、望遠レンズなどで星雲星団をアップで撮ることができます。

このポラリエセールでは、さらにペットボトルアダプターを2点同時注文特典として「無料にてお付け致します!」。通常価格で3点買うより5000円ほどもお安くなります。つまり、PCB-EQ3セット19,800円、PF-LIIが19,800で2点セットで同時ご注文でさらにペットボトルアダプターが付いてくる。という内容です。このミニセールは、PF-LIIの在庫分が無くなったら終わります。

もしまだポラリエ本体もお持ちでなければ合わせてご注文いただければ、ポラリエ本体を29,800円にてご提供させていただきます。合わせてご検討ください。



40cmミラーにセンターマークを張り付けました。カッティングマシンで作ってからセンターを出して無事に貼付しました。



カッティングマシンは、BrotherのSDX1200というタイプですが、ネットでは販売されていないモデルだそうで、私は九州の大隅ブラザーさんから買いました。何でわざわざ九州から買ったと思われるかもしれませんが、ここの店長さんは、元プラネタリウムのオペレーターだったので、そんな事からもおつきあいするようになって購入に至りました。普段はミシンを販売しているのですが、彼の刺繍の芸術的センスは素晴らしいとしか言いようがありません。刺繍に興味のある方は一度覗いてみてください。

またお休み致しますが. . .

2019-06-21 16:07:33 | ブログ


先日無事に再メッキから戻ってきた40cmミラーですが、今日やっと1台だけ組み付けました。ところが光軸調整をしようとしたら、センターマークを入れるのをすっかり忘れていたのでまた外しました。



今日初めて組み立てた姿を見ましたが、やはりデカいです。組み立ては一度で済むのでいいですが、問題はこの大砲を移動させることです。鏡筒とベースは分割できますが、それぞれの重量が30kgを超えているので腰の弱い人はどこかに固定でもしない限り使うのは無理です。

ベストなのは、ベース部を木製か何かで作って固定した上で鏡筒を乗せて使うのがいいでしょう。しかしそれもまた手間がかかるので、このベースを固定して雨風にさらされてもいいように耐久性も考えて設置する必要があります。

7月6日にはこの40cmドブソニアンを麦草ヒュッテまで持って行く必要がありますが、3台全てを持っていくつもりはないので、1台か2台或は他の機材と併用するようにしようと考えています。



使わない時は、最強のTeleGizmosカバーを被せて庭に置いておくつもりですが、ベース部までかぶさらないので、TeleGizmos社にカバーを特注してもらおうか考えています。特注も可能なので、もしそういったご要望があればお知らせください。今考えているのは、アルミフレームで作った移動観測所にTeleGizmosカバーを使うことです。



ところで、来週から米国カリフォルニアへ出張ですが、現地でいつものように太陽望遠鏡関連の検品をします。大分前に発注した商品ですが、なかなか行くチャンスがなかったので、この時期になりました。ニュージーランド行きが決まった後のことだったので、わずか2週間でNZと米国へ行くことになってしまいました。1ヶ月で2回の海外はさすがにしんどいです。

今回は、Solar MaxIIの60と90を仕入れますが、90のフィルターセットは既に行き先が決まっています。SMT60-BF10望遠鏡セットは大丈夫ですが、設定価格が国内価格に比べて大分差がありすぎるので、この週末以降に少しだけお値段調整をします。ご注文いただいても代金を直ぐに支払う必要はありません。日本に商品が届いて当店に無事配達されてからご請求させていただきます。

ご注文いただいた物は、当方が米国より戻り次第再度検品してからお届け致します。Solar MaxIIとして新品状態のものを販売できるのはこれが実質最後になるでしょう。SM3を仮に当店で販売するにしても今の日本販売のSM2の価格よりは上がると思います。



今回も成田からロスまでシンガポール航空を利用しますが、席が満席状態のようです。あまり満席で飛行機には乗りたくないのですが、今の時期は米国ではバケーションシーズンなので米国発着便は混むので仕方ありません。

シンガポール航空のHPが最近また変わったようで、座席指定が左のようにすごく分かりにくくなりました。その場合は実際のBOING 777-300ERの座席マップを参考に指定します。また以前なら非常口前の席とかでも自由に指定できたのですが、今はやたらと制限があり有料シートが増えてしまっています。非常口前のプリファードシートは、たま〜に指定するのですが、追加で1万円程度片道でかかります。足が伸ばせるのでいいのですが、テーブルをその都度出し入れする必要があるので面倒です。

大分前にニュージーランド航空でプリファードシートを有料で指定したのですが、いざ座ってみると前が壁で一般席よりさらに窮屈なシートでした。さすがにCAに言ったら、席3つ空いているところを使わせてくれました。

機内食も今回はスペシャルミールを指定しました。SPMを注文すると、一般客に先駆けて真っ先に食事を持ってきてくれるので、早く済ませて休むことができます。飛行機が混んでいる時にはいつもSPMを注文しています。肉がダメな人やベジタリアンの人は事前に注文できます。ツアー参加でも予約番号と名前があればネット上で簡単にできます。

ということで、また来週24日〜7月3日までは発送業務ができません。メールや問い合わせはいつものようにできますので、何かご依頼ごとなどもありましたらお知らせください。時差はありますが、毎日どこかでメールチェックはしております。ご迷惑をおかけしますが、ご理解をお願い致します。

麦草ヒュッテにて大口径ドブで星空観測会

2019-06-18 18:01:09 | ご来訪者様への御知らせ


今日は午後から麦草ヒュッテへ行って、オーナーの島立さんと「日本最高所でのスターウォッチング」のお話をしてきました。結果、快諾してくれて協力もしてくれることになりました。”日本最高所”というのは大げさかもしれませんが、40cmドブソニアンでのスターウォッチングは、標高2127メートルを超える場所では聞いたことが無いので、そういう意味も含めての事です。

同じ長野県では、美ヶ原の王ヶ頭が2034メートルで、志賀高原の渋峠で2172メートルですので、麦草峠2127メートルは、大弛峠(おおだるみとうげ)2360メートルで最高所ですが、そこでスターウォッチングができるかどうかも考えてみると、やはり麦草峠がスターウォッチングイベントをするには最高所だと思います。



しかも、麦草峠には宿泊ができるヒュッテがあって、滞在しながら星を見たり楽しむことができます。他はただの道路上の峠道なので、そこでスターウォッチングのイベントをすること自体に無理があります。美ヶ原が唯一それを満たしているところですが、正直な感想としては、高速道路からのアクセスが極めて悪くて、仮に頼まれても40cmドブを持っていこうとは考えもしません。

麦草峠は、八千穂インターで降りてから40分程度で行ける場所なので、アクセルのしやすさは抜群です。



それで、今日の打ち合わせで下記のように決まりましたのでお知らせ致します。この開催には麦草ヒュッテの協力が不可欠ですが、今後の宿の運営にも役立つ事なので可能な限り消灯などで協力してくれるそうです。
麦草ヒュッテは、天文ファンの宿泊が結構多いそうです。空の視界が開けている上に標高が高いので、星の観測撮影に適していることが大きな理由です。

開催日:7月6日(土曜日)
場所:麦草ヒュッテ駐車場
時間:午後7時30〜9時頃まで
参加費:無料
定員:特にありませんが、事故等起こらないよう制限をする
場合があります。申し込みは特に不要です。ただし怪我等あっても応急処置程度しかできません。それ以上の責任は負えませんので、ご理解いただいた上で参加してください。


当日は、月齢的に午後10時前まで月がありますが、星を見るのに
それほど邪魔にはならないレベルだと思います。
※悪天候や曇りの場合は中止になります。
※時間を午後9時頃までとしているのは、山小屋でもある麦草ヒュッテの消灯時間に合わせてあります。宿泊者に迷惑とならない程度なら、延長することも
了承される場合もあります。

今回はお試しで開催しますが、その状況によっては今後定期的に開催することも検討しています。

当日お休みでこちらに来られる方は、ぜひ「日本最高所での星空観測会」にお越しください。

PCB-EQ3が海を渡ります

2019-06-17 17:25:42 | ブログ


このポラリエ雲台ベースは、米国へ送ります。しばらく海外分の在庫が無かったのですが、仕上がったので明日にでも送ります。日本ほどの販売サイクルは早くないですが、販売店ではポラリエと同等かそれより早いサイクルで売れています。本来ならポラリエ自体も日本より遥かに売れるはずなのですが、販売店自体が積極的に営業をしないので、未だにその存在さえ知らない人が多くいるようです。

時折海外から注文や問い合わせが来ますが、当店では海外発送はしていないので、そんな時には米国の販売店を紹介しています。

ところで、もう6月中旬ですが、うちでは未だにストーブを使っています。早朝や夜が寒いので短時間ですが使っています。さすがに薪ストーブは暑過ぎるので使いません。都会では考えられないかもしれませんが、ここは日中と夜間の気温差が激しいので夜はかなり気温が下がります。

40cmミラーが戻ってきました

2019-06-15 18:17:05 | ブログ


先月から再メッキ処理に出してあった40cmドブソニアン用の主鏡ミラーが戻ってきました。処理前と後の違いを見ればその違いが一目瞭然です。お金も時間もかかりましたが、それだけの価値はあると考えています。

当初ミラーの状態を見て悩みましたが、今では再メッキした事は正解だったと思っています。スカイウォッチャーの40cmドブは、まともに買えば30万円以上する商品ですが、お安い値段で新品同様に生き返りました。

今回、再メッキを依頼した会社は「ジオマテック株式会社」ですが、最初から最後まで丁寧に対応して処理していただきました。ミラー形状が普通と違うので出来ないかもしれないと思っておりましたが、結果的に無事に再メッキしてもらえました。スカイウォッチャーのドブソニアンで30と40が同じミラー形状だそうですが、再メッキを諦めている方は問い合わせしてみてください。



これからこの3本のドブ鏡筒にミラーを組み込んで調整して仕上げる必要がありますが、組み上げた後は外に放置できないので、置く場所を考える必要がありそうです。1台なら倉庫に入りますが、3台となると車庫をあけないといけなくなるので、思案のしどころです。この3本のドブのうち、1本を「ふるさとレストハウス」に設置しようかとも考えておりますが、まだ町の担当者と話が決まっていないので、これから考えていこうと思っています。口径の大きな望遠鏡にはより条件の良い暗い空が必要です。それをどこに求めるのかが、これからの課題です。

今月末からのカリフォルニア出張から戻ってきてから、一度天気を見て標高2000メートルオーバーの麦草峠で「日本最高所での星空観望会」をやろうと考えています。黒部立山の室堂でも観望会が宿泊ゲスト向けに行われておりますが、確か使っているのは10cm程度の屈折望遠鏡だったと思うので、40cmドブソニアンを使えば”最大口径の天体望遠鏡での観測会”となるでしょう。

お店の看板が出来上がりました!

2019-06-13 17:24:20 | ブログ


当店へ来ても表示が分かりにくくて、迷って電話をされる方が多いので、早く分かり易い看板表示をしないといけないと準備しておりましたが、今日やっと看板を取り付けました。南側の道路を走ってくると塀にこの看板があるので直ぐに分かると思います。



逆に北側から来てもこの看板が見えるので、今度は迷わずに来ていただけるでしょう。ただしこの看板を見ても地元の人たちは何だかさっぱり分からないと思います。特に天文ファンでない方などが当店を訪問される場合には、これだけでは不十分です。さらに分かり易いディスプレイを考えています。

お店は既にOPENしているのですが、仕上がるまでにはまだまだ手を加えていく必要があり、たぶん年内に仕上がるかどうか分かりません。雑誌からも取材のお話が来ておりますが、現状ではまだ未完成ですので、記事として紹介されるのはまだずっと先になりそうです。

お店を立ち上げて1年ほど経ちますが、当初”こんな所にお客さんなど来ないだろう”と誰もが考えていたと思いますし、私もそう思っていました。しかし最近になって毎週末や平日にもお客さんが来るようになっています。とても嬉しいことですが、来られた方が遠方から遥々来るだけの価値あるお店作りを目指していくつもりです。自分が本当に作りたいお店は世界中何処を探してもありません。



当店のベストセラー商品「ポラリエ雲台ベース」ですが、在庫が無かったので今日塗装処理をして仕上げました。ポラリエが最強になる必須のアイテムです。明日以降在庫品となりますので、ご要望の方はぜひご注文ください。先日のニュージーランドでは使いませんでしたが、今月末からのカリフォルニア出張では、ヨセミテ国立公園付近で使うつもりです。

また24日〜7月2日までお休み致しますが、商品買い付けの為ですのでお許し願えればと思います。本来ならこの時期は航空運賃がいつもの倍以上するので行きませんが、今回だけは特別なのでやむなく渡航することにしました。

それから一つお知らせというか、お伝えすべきことがあります。
最近良くあるお問い合わせで、商品在庫についてのお問い合わせですが、当店の商品でカートに入れられる物については、基本的に在庫品です。無いものは"SOLD OUT"表示でカートに入りません。たぶん在庫を聞いて来られるのは、最近のネットショップで在庫を明確にしない販売者がとても多く、そのために常に在庫確認をすべきだと考えられてしまっていることだと思います。

当店ではできるだけ商品在庫のある商品はご注文できる状態にしてありますし、無いものについてはご要望いただくかすれば対応できるようにしております。

TeleGizmosの季節です!

2019-06-12 17:15:49 | ブログ


昨日から中古品をいくつか販売しております。PENTAX XWアイピース、SkyWatcher BKED100など状態が良くてお買い得かと思います。XWは14と7mmですので、20mmをお持ちの方はこの2本を揃えれば完璧でしょう。お早めにご検討ください。



また今年も最強のテレスコープカバー「TeleGizmos」の季節がやってきました。というより季節はそれほど関係ないですが、雨風雪砂埃から大切な機材をしっかり守ってくれる最強のテレスコープカバーです。画像のは30cmドブソニアンをすっぽり覆ってくれている、T-316タイプカバーですが、結構大きくて身長170cmくらいの人ならスッポリ足までかぶさる大きさです。当店のベストセラー商品ですが、まだ使われたことの無い方にはぜひおすすめ致します。

”たかがカバーごときにお金はかけられない!”と思われている方には特に使って欲しいものです。私も売っているからというより本当に良いものなので、5種類くらいは常に愛用しています。



ところで、最近は「高齢者ドライバーの事故」が社会問題化しておりますが、私にとっても人ごとではありません。定年退職されて、これから自由に旅行をして海外遠征もしてみたいと思われている高齢者も多いと思いますが、そんな時にネックになるのは、海外でのドライブです。日本でさえ危険なのに、海外で交通事情も異なる国でレンタカーを借りてまで運転したくないと考える方も多いはずです。

しかし、先日まで行っていたニュージーランドは、運転を無理にせずとも公共の交通機関を利用して観測地で撮影ができます。私も30年前に初めて渡航した時はバスや列車を使って南天の撮影をしていましたが、それほど不自由はしませんでした。

日本と違って星の撮影ができる環境に長距離バスなどが止まってくれるので、そこで撮影ができてしまいます。先日ご紹介したMt Cookに近いGlenterner Parkのキャンプ場もバスが止まります。そこのモーテルユニットに泊まれば夜は絶景の星空を見ながら撮影ができます。

自分で運転できない、したくない方の選択肢は旅行会社のお高いツアーに参加するしかないと考えがちですが、そんなことは決してありません。これからのシーズンは航空運賃も安いので、20万円もあれば現地に1週間程度滞在して十分堪能して帰ってこれます。まだツアーから脱却できない方はぜひ一度自由な旅にチャレンジしてみてください。

一生に一度、見るべき星空がNZにはある

2019-06-09 10:12:51 | ニュージーランド


戻ってきて画像処理ができたので、NZの星空をいくつかご紹介します。

「Moeraki Boulders」で撮ったものです。これがベストではありませんが、雲の発生と相まって不思議な雰囲気の絵になっています。

Moeraki Bouldersは、クライストチャーチからドライブで1号線を走ってペンギンコロニーで有名な「Oamaru」をベースにして、さらに南下した所にあります。トータルで4時間くらいのドライブです。撮影には当日の潮の満ち引き情報を予め調べておく必要があります。



私が撮影した時は、午後8時過ぎで薄雲が出始めた頃でしたが、その後に少しの時間天の川から雲が消えてくれたので、良いタイミングで撮影ができました。結局1時間程度撮影したところで雲に覆われてThe Endでした。日中は多くの観光客でごった返していますが、夜は誰も来ることもなくひっそりと静まり返っています。

良い撮影をするポイントは、事前にロケハンしておくことで、様々な形状のBoulderがあるので、それが何処にどの方向にあるのか事前に確認しておくことで、ベストなコンビネーションで撮影ができます。私はもう昼夜となく何度も来ている場所なので、夜に行ってもだいたいの撮影ポイントが分かっているので的確な撮影場所が分かります。



Mt CookからPukaki周辺で撮影しています。今回は残念ながらSouthern Lightsは見られませんでしたが、もし出ていれば画面中央に写っています。水面にも写り込む場所なので、素晴らしい風景になったはずです。何度見ても凄いのは南天の銀河と大マゼラン星雲です。大マゼランは、まるで雲のようにはっきりと明るく見えるので、知らない人は雲と見間違えるほどです。



Mt CookのTasman Glacierで撮ったものですが、いて座の銀河中央が驚くべき明るさで写ります。銀河周辺の3等星くらいの星々が日本で見る1等星くらいの明るさで見えます。私が知る限りでは、TekapoのMt Jhonで見た星空より凄い見え方をしています。当然と言えば当然ですが、周囲に街灯一つない山中なので、その見え方は第一級品です。未だに天文ファンがTekapoにこだわって遠征される方がとても多いのがもったいないと感じています。



この画像は、撮影最終日の帰国前日にPukakiで撮ったものです。空の透明度は、少し落ちていましたが、それでも時折凄い見え方をしていました。NZの星の見え方は日本同様で、その日その時間によって見え方が様々です。星野写真も含めて良い写真を撮るためには、その条件や環境を正しく見極めた上でシャッターを切ることが大切です。

天文ファンには、南天遠征をされる場所を常にオーストラリアにされる方がとても多いと感じています。私も過去に2度行っていますが、ニュージーランドとオーストラリアの星空の決定的な違いは、空の透明度、クリアーさだと考えています。最高の条件で見た時のニュージーランドの星空は、たぶんオーストラリア以上です。また星景色を撮る場合でも、ニュージーランドの方がバラエティーに富んだ風景があり、氷河のある山岳風景から田園風景、海辺の風景など多岐に渡って豊富です。

しかし、9月の西オーストラリアの見渡す限りのお花畑風景だけは素晴らしいです。できればあの風景をもう一度撮影に行きたいと願っています。



ニュージーランドへ渡航する度に書いていますが、今迄日食やオーロラ観測で海外へ行った事のある方でもニュージーランドへは行かれたことがない方がとても多いと感じます。私にとっては、ニュージーランドはある意味日食やオーロラ以上の感動をもたらしてくれる場所です。日食には100万円を出しても、20万円で行けるNZには行かないのはとってももったいない事です。特に天文関係のお仕事に就かれている方には、一生に一度、出来るだけ若い時に行って欲しいと願っています。



もし初めてニュージーランドへ行きたいと思ったら、いつでも当店へお越しご相談ください。少しはお役にたてるでしょう。



今回役立った最強の防寒装備です。マイナス30度のカナダでも役立ちました。これだと暑過ぎると思われるかもしれませんが、氷河の上に一晩居る事を想定した場合には、このくらいの装備は必要です。ただ問題なのは恐ろしくかさばってしまうことです。Air NZは、重量制限と個数制限があるので、重量が軽くても1個は1個と扱われます。ですから持って行った機材が少なくてもケースがどうしても大きくなってしまいます。この装備のおかげで快適な撮影をすることができました。しかし山中を歩くのには適さないので、そこが一つ問題です。



持っていったカメラ機材はこれだけです。たぶんこれまでの遠征で最も少ない機材です。機動性を重視した結果がこの機材となりました。本当ならポラリエセットを持って行くつもりでしたが、出る前の天気が最悪だったので、ポイントを一つに絞る目的で機材を大幅に少なくしました。しかし結果的には撮影日が7日間あったうち、4日間がほぼ快晴に近い星空でした。これならポラリエを持って行けば良かったと今さらながら後悔しておりますが、もし持っていっていたらさらに行動を制限されていたので、今回のような移動はできなかったかもしれません。

夜間は夜遅くまで撮影したり歩いていた上に日中は長距離ドライブをしていたので、食事する暇もありませんでした。おかげで朝と昼を抜いたりして移動していました。1日1食の日もありました。

まぁ、大切な事は欲張りすぎないことでしょう。今回使っていた星空追尾機能「アストロトレーサー」を装備した2台のPENTAXによって、簡単に撮影できない環境でも快適に撮影できたのは良かったです。南天遠征で初めて極軸合わせをしない撮影をしました。しかし全てが自分が意図する絵作りではないので、そこは今後考えていく必要がありそうです。