おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

TeleGizimosは、やはり最強です!

2023-03-08 13:09:10 | ブログ


また富士山へ出かけておりました。新しいe-Bikeに乗り換えたので、そのお試しに山中湖を一周してきました。今もまだ所有しておりますが、PanasonicのXU-1から同社のXM-2に乗り換えました。平地を走るだけならXU-1でいいのですが、MTBが走れるラフロードを走るためによりパワーがあってサスペンションを装備したXM-2にしました。



しかし、山中湖は何度走っても気持ち良くサイクリングができる環境です。サイクリングロードと車道の棲み分けをしっかり行っているので、安全に且つ絶景を楽しみながらサイクリングができるので、乗鞍エコーライン同様に度々訪れています。昨日と今日は素晴らしい晴天に恵まれて、日中も暖かかったので、できればもう一晩泊まりたかったですが、仕事があるので取り急ぎ午前中に戻ってきました。



実は、富士山へ出かけていったのは、きちんと仕事があっての事でした。2年前に納品した望遠鏡のメンテナンスと新たな商品の納品などがあって富士市の施設へ行ってきました。この施設にはビクセンSX2赤道儀にVMC200L鏡筒のセットが2台ありますが、それを使って年間を通して星空観察などを学校や団体の子供達に提供しています。担当者は女性なのですが、天文ファンでも無いので、機材を納品するだけでなく、その使い方もきちんと教えてあげる必要がありました。

これらの機材を納品してから大分時間が経った最近に突然メールで「上手く極軸合わせができない、自動導入しても天体が視野に入らない、天体がきちんと追尾してくれない」のですが、原因が分からないので一度見に来てください。との事で天気の良い昨日行ってきました。

極軸合わせについては、日中では分からないので、夜を待って見てみたところ、2台の赤道儀のいずれも極軸どころか北極星が極望の視野に入っていない状態でした。「これだと自動導入も上手く行かないですし、追尾も外れてきますね」と言ったら、「そうだったんですね〜」と納得されていました。それで、まずは極軸合わせからやりましょう、と言ってやり始めたのですが、1台はすんなりと合わせられたのですが、もう1台が調整ボルトの可動域を超えても全く北極星が視野に入らない状態で、何でだろうと良く見たら、そもそものピラーの設置が真北を向いていなかったのが分かりました。SX2を乗せてあるピラーは、元々この施設にあったアストロ光学の赤道儀が乗っていたもので屋上に固定されていましたので、それに合わせて当店でアダプターを製作しましたが、そもそも北を向いて設置されていなかったので、作ったアダプターも当然ずれていたので、これでは極軸合わせができません。



とにかく原因は分かったので、アダプターを正確に取り付け直す必要がありますが、どうやってと考えた挙句、ピラーに固定してある3箇所のボルトを一旦外してから赤道儀を正確に北極星に向けてからアダプターに印を入れて持ち帰ってきました。後はその印にタップ加工をすれば解決です。

もう1台の極軸がきちんと合った赤道儀でスターブックTENで自動導入をやってみたら、きちんと導入も追尾もできるようになりました。まぁ、当然の事なのですが、担当者も「これで次からはきちんと天体の導入も追尾もできます!」と喜んでいました。簡単な事なのですが、普段使い慣れていない方が赤道儀を使うと私たち天文ファンには当たり前の事でも、なぜそんな動作をするのかが分かりません。一応、この施設には星のソムリエを持っている天文ファンもサポートしてくれているのですが、それには気がついていなかったみたいです。



実は、訪問した目的の一つが、この最強のテレスコープカバー「TeleGizmos」が欲しいとの事でした。通常は2台の赤道儀は、総重量1トンくらいある物置みたいなレールをスライドする箱に収まっているのですが、観測する時はその箱を移動させる必要があり、それが重すぎて大人3人がかりでやっと動かせるくらいだったので、担当者の女性が一人や二人では動かせないので、星空観察会の時には必ず男性が複数残っていたそうです。しかし、最近になって連絡があって、当店のTeleGizmosカバーを使えば、箱を使わないで設置したままにできると考えたようで、その結果ご注文があって納品となりました。使ってみてとても驚かれたようで、こんなに簡単に機材を保護できるのであれば、もっと早く注文すれば良かったと話しておりました。

このカバーのおかげで1トンもある箱を動かす必要が無くなったのですが、せっかくある箱が勿体無いので、私の方からアイディアを出させてもらって「箱は長方形で高さが2メートルくらいあるので、そこに長いベンチを数本入れて中央にストーブを置けば寒い時には暖を取りながらスターウォッチングができますよ」と伝えたら、それは素晴らしいアイディアです。今まで考えた事もありませんでした。と喜んでいました。

当店では、単に機材を販売するだけでなく、設置のお手伝いやその運用の仕方までをトータルでサポートしています。私自身も業務の一環としてアストロカーによるスターウォッチングも運営しているので、施設から相談があれば、その施設などに相応しい機材の選定や使い方などにも対応する事ができます。一般的な天体望遠鏡販売店と大きく違うのが、この部分です。私自身これまでも色々な施設でスターウォッチングをやったりしているので、その経験も今の業務に確実に活かせています。

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