昨日から今日まで東京へ出張に出ておりました。ついでに秋葉原のスターベース東京でSS60dsを見て来ました。昨日は天気が悪くて太陽が見えなかったので、店長の池之上さんや新宿さんと話して来ましたが、先日ブログで書いた記事が不確実だとの事で”出来ればきちんと見た上で記事を書いて欲しい”やんわりと叱られました。
しかし、今朝起きて外を見ると快晴だったので、急遽もう一度スターベースへOPEN直ぐに行ってSS60dsを見せてもらうことができました。外観は写真で見た通りで可もなく不可もなしといった感じでした。早速太陽を見ようと思ったのですが、電源を入れてからパイロットランプが黄色から緑に変わるまで待ってくださいと店長さんに言われたので待ってました。10分ほど経った所でランプが緑になったのでファインダーを見て太陽を導入しようとしましたが、中々視野に入りません。
ファインダーでは中央に入っているはずなのですが、何故か視野が真っ黒のままです。仕方ないので経緯台で手動調整をしているうちに赤い丸い太陽面が入って来ました。ぼやけた状態だったのでピントリングを回して合わせようとすると何故か視野も一緒に回っていきます。それも円を描くように太陽が回っていきます。これはちょっと意外でした。ピントリングがちょっと硬めで、ピントを追い込みたい時にはちょっと苦労します。まぁ、これは慣れで解決するかもしれません。
クォークユニット部分ですが、太陽を見てまず驚いたのは、太陽面が全て見えていた事でした。焦点距離が930mmあるので、部分的にしか見えないと考えていましたが、ブロッキングフィルターに相当するイメージ投射部が16mmくらいあるそうなので、太陽サイズが9.3mmで投射されるので全面見えるというのが理解できます。それでもまだ余裕があります。CORONADOのPSTならBFが5mmしか無いので930mmあったとしたら半分しか太陽が見えない事になります。
最初に太陽を見たイメージは、正直な感想としては驚かなかったです。SS60dsはダブルスタックですが、CORONADO Solar MaxII 60DSとは見たイメージは全く別物です。どちらかと言えばPSTのDSに近いですが、PSTのDSでも良くマッチした良個体なら彩層面が高いコントラストで良く見えます。このSS60dsのイメージは、ダブルスタック同様な明るさというか暗さですが、彩層面の見え方はCORONADO製品のダブルスタックからコントラストを落とした柔らかいイメージです。カリッとしたイメージを想像されているなら、それはちょっと違います。
それともう一つ気になった事があります。太陽の周縁が北と南ではシャープさが違うという事で、南側のリムが何故かピントが甘い状態に見えます。南側のリムを北へ移動させて見るとその違いが良く分かります。北に持ってくるとリムがシャープになります。南側ではぼやっと見えています。問題はこの違いはクォークユニットによるものなのか、60mmの光学レンズの性能によるものかは分かりません。
スターベースの店長の理解もあってSS60dsを見せてもらえましたが、SS60dsが買いかそうでないかはユーザーがそれに何を求めるかによります。値段がPSTより安いSS60dsですが、私が思うには国内代理店で無検品のPSTを買うならスターベース東京できちんと検品をされたSS60dsを買うのが初めて太陽望遠鏡を買われる方にはオススメできるでしょう。
私が以前に書いた記事で”プロミネンスが見るのに適さない”といううような事を書きましたが、それは間違いで、プロミネンスもきちんと見えるそうです。今日は出ていなかったので見えませんでした。何れにせよ、私が書いた記事で不確実な内容があった事については、それで購入をためらった方には申し訳なく思います。スターベース東京店での販売価格はとても良心的で、個人輸入しても同程度の価格だと思います。ただ個人輸入しても保証や未検品の状態ですので、それを考えると安心できます。
最後に、今回書いた感想については個体差を考えておりません。もし個体差があるとしたらその見え方も変わるかもしれません。それについては海外へ出た際などに機種を変えて見て検証して見たいと思います。
昨日スターベース東京店へ訪問した際に、この記事についてお詫びをする意味もあって、ZWOの冷却CCDカメラを注文していきました。在庫が無い商品だったので納期にしばらくかかるそうですが、ずっと使って見たかったカメラなので、これからは私も電視観望をやって見ようかと考えています。カメラの使い方は、新宿さんが丁寧に教えてくれたので直ぐに理解できました。昔のSBIGのカメラから考えると相当な進歩です。こんなに簡単に冷却CCDカメラが使えるようになるとは驚きです。実際に使った感想についてはこちらでリポートします。多分私が使えれば誰でも使えるでしょう。