おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

セレストロン NexGuide オートガイダー

2010-11-30 18:17:02 | ブログ

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新製品で、まだ国内販売されていないセレストロンの「NexGuide」で、PC不要のスタンドアローン・オートガイダーですが、スマートガイダーよりは安くて使いやすい製品です。カメラ本体の液晶部分には必要なデーターやガイド星の位置などは表示され、またこういったオートガイダーで苦労するガイド星のフォーカシングも数値で表示されますので、視覚的に分かりやすくなっています。ガイド星は4~5cmのガイド鏡では6等星くらい迄使えるそうです。ガイド鏡筒の口径等によってはもう少し暗い星まで使えると思いますが、まだ未検証です。


私自身はまだ実観測では使っておりませんので、詳しくはありませんが、当方がお譲りした方からは大変使いやすいとのリポートをいただいております。セレストロン、ミード、ロスマンディーなどの海外製品ならST-4互換ガイドポートになっていますので、そのまま即使用可能です。電源は単2電池4本の6Vです。バッテリーケースが付属していますので、外部電源は不要です。マニュアルは英語でありますが、それほど詳しいものではないようで、オートガイダーを初めて使うような方には物足りないものだそうです。私も来月購入したものは、使ってみるつもりですので、私が使えれば誰でも使えるでしょう。それについては、またリポートいたします。


来月渡米した際に予約してある分を購入しますので、欲しい方がおられましたらコメントより御知らせください。もちろんネットショップなどでも在庫があればご自分でも購入できます。ご自分で個人輸入に不安がある方は当方へ御知らせください。


ポルタ経緯台の微動部パーツは利用価値あり

2010-11-30 17:45:55 | ブログ

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ポルタ微動部を利用したもので、最たるものは「CD-1」でしょう。あれは一見誰でも考えそうなアイディアですが、それを先駆けてポタ赤にしたのは大正解でした。しかし、どうせ製品化するなら板に貼り付けてモーターを取り付けただけでなく、もう少し格好良く作って欲しかったですね。コストを軽減して格安で販売することが目的ならいたしかたないかもしれません。

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私もこの微動部は愛用しており、室内にはあちらこちらにころがっています。ほとんど中古で入手したものですが、一番の用途は携帯用赤道儀の赤緯微動の代用で、これが一番用途しては多いでしょう。ビクセンでもこういった使われ方が多いことは知っているとは思いますが、微動部の単体販売はしないようです。唯一、星まつりで@2、000円で販売していますね。ヤフオクでも@7,000円以下くらいで売れているようです。これをそのまま使うのではなく、2個くっつけて小型の経緯台というかガイドマウントのようなものを製作してみたいと思っています。タカハシのTGM-2は先日小型化加工しましたが、大きさ的には同じくらいになるでしょう。


ポルタ微動部が沢山あるので、そろそろ何かにしてみようとは考えております。興味のある方はコメントをお寄せください。


機材のカスタマイズをお手伝いいたします!

2010-11-30 17:06:10 | ブログ

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天体機材等をお使いになる際にオリジナリティーな使い方をされる方は市販品では満足できないことが出てきます。そんな場合には自分で作るか、他で作ってもらうしかありません。しかし、一般の製作所では図面を書いて出しても、天体機材について知識もありませんので、思ったようなものを作ってもらうのは至難の業です。そういった時にお手伝いをさせていただくのが「テレスコ工作工房」です。ご依頼いただく場合には、作りたいものの形状をできるだけ正確にデーター等で御知らせいただくか、現物を送ってください。それらを元に図面を書いて製作をいたします。本日から行っている加工も、現物を送っていただいただけで、”〇〇と〇〇を取り付けてください”というような簡単なメールだけです。それでもきちんと満足いただける機材を製作いたします。


画像は、米国で販売されている変わった形の経緯台です。見たところかなり複雑な構造をしています。内部にはエンコーダーが両軸内臓されており、デジタル表示器があれば導入支援をしてくれます。しかし、驚くことにこの経緯台は$1400もします。ショップスタッフも”こんなものが売れるのか・・・?”と疑問に思っているそうです。事実、このショップでは扱っていないそうです。テレスコ工作工房では、こんなものも作れます。ただし、製作費が高くつきますので、一般的ではありません。加工ご依頼がありましたら、コメントより御知らせください。


Sky Exploler EQ6proを使ってみました

2010-11-28 22:53:01 | Kenko ケンコー製品

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極軸望遠鏡のコンバート加工をお受けした際に動作チェックをして欲しいということで、実際に使ってみました。これまでに市場に出ている自動導入機のほとんどは使っていますが、このEQ6proは使ったことはありませんでした。使ってみてまず驚いたのは、導入精度がこの種の赤道儀では大変良いことです。海外品の赤道儀はこれより高価な上級機でも視野から外れたりすることがありましたから、それを考えると予想外のことでした。


電源投入してからの初期設定はミードやセレストロンなどと同じく、観測地、日付け、時間、タイムゾーン、サマータイムなどの設定をしてアライメントの種類を選んでするのですが、アライメントに使用する星リストがファーストアライメントでは多いので問題ないですが、セカンドアライメントでは星数が2等星などのマイナーな星しか選択できないみたいです。何故なのかはちょっと理解できませんが・・・、それに近いのがアイオプトロンです。これもアライメントの数によって選択できる星が違ってきます。3スターが最も多く選択できるようで、マニュアルでも3スターを推奨しています。しかし、2スターでも十分視野中央に入れてくれますので、細かい観測をしない限りは十分だと思いました。


しかし、このEQ6proは重たいです。腰の弱い方にはお勧めできません。アトラクス並に重たいです。しかし、自動導入時のモーター音は思っていたより静かです。停止直前に”ガシャガシャ”と鳴る以外は気になる音ではありません。導入速度はビクセンSXWと同じくらいです。海外赤道儀はこれより早いので、鏡筒にいろいろ付けていたりすると、その向きによっては赤道儀と干渉して気がついた時には破損してしまうこともあるでしょう。また、ケーブル類をひっかけて切断してしまったりと速度が速いとそういうことが起こるので、要注意です。


今週からは少し忙しくなります・・・

2010-11-28 18:37:50 | ブログ

もうかなりお待たせしている40cmライトブリッジのミラー等が戻ってきますので、それから製作にとりかかりますので特急加工は通常より少しお時間がかかります。これが終わってから自分の機材製作をいろいろやらないといけない上に、また出張がありますので年内は忙しいまま終わってしまいます。ですから、ご依頼いただく場合には予め納期等御知らせください。可能な限り迅速にお届けするように努力いたします。

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テレスコ工作工房も立ち上げてから約1年が経過しました。現在までに7万を超えるアクセスを頂戴しております。またその間に数多くの製作をいたしました。大変ありがたいことです。この場をお借りして、皆様に御礼申し上げます!


ペンタックス望遠鏡のパーツお作りいたします!

2010-11-27 17:23:06 | 特注製作品(ペンタックス)

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ペンタックス鏡筒が2種類あるのですが・・・、社外品を使う時にいつも困ります。画像の38-31.7ADをそのまま使用すると、社外品のミラーでは合焦しません。もうちょっと対物側に入り込むと合焦するので、早速旋盤で削ってみました。思ったとおり・・・というか当たり前というか合焦しました。ただし、75SD、EDでは合焦しません。100mm以上の焦点距離のやや長いものです。また、2インチミラーを使うにはさらに対物側の約80mmのパーツからアダプターを製作する必要があります。ご要望があれば製作いたしますので、コメントより何なりとご相談ください。また、ペンタックスの純正カメラアダプターもショップ在庫は無いと思いますので、ご要望があれば既製品を使ってお作りいたします。


双眼装置種々

2010-11-27 17:10:44 | ブログ

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双眼装置を使うつもりで買ったものですが・・・、日本製でもいろいろあるものです。上の2種類は「ユニトロン」、「ビクセン」です。両方ともほとんど同じデザインです。作ったところが同じなのでしょうが、何処で作ったものかは私も不明です。マニアの方ならご存知でしょう。どれがどう見えるのか検証はしておりませんが、海外の安物の199ドル程度で販売されているものよりは、たぶんましでしょう。あの手のものは買っても使うことはありません。手前の2台は「アトム」、「国際光器」のものです。アトムのは、一見するとテレビューのビノビューにそっくりです。これもマニアでないと分からないでしょうが、両方とも日本の中小企業下請けで製造されているのかもしれません。4台どれもそのままだと使える機種が限定されたり、バーローレンズなどを介さないと使えないので、時間があったら見比べてみようと思います。


タカハシピアー用延長筒の加工

2010-11-26 17:31:10 | 特注製作品(タカハシ)

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先日ご依頼がありました、タカハシEM用のピアーを数十センチ延長して欲しいということで、図面を書きました。製作は画像のピアー架頭を外して、この形状をそのまま延長するようなものになります。大きな材料から削っていくので、かなりの手間と材料費もかかります。それでも、純正品よりもかなり安くできますので、ご依頼いただいた方には喜んでいただいていると思っております。メーカー品はある意味大量生産品ですが、こういった1個ものは全て手作りですので、逆にメーカー品より高くないと合わないものですが、それをしているとご依頼者様の負担となりますので、そこまでは考えておりません。

最近ご連絡いただいても、一度来て後は途絶えてしまう方が多くいらっしゃいます。また、一般のショップと全く同じような対応を要求される方もいらっしゃいますが、このテレスコ工作工房の一番大切にしていることは「少しでも早くご要望の製作品とお手元にお届けすること」、また「できるだけリーズナブルになるようにデザイン製作をする」ことを心がけております。図面などをかけなくても、ご自身の作りたいものを何らかの方法で伝えていただければ、アドバイスもさせていただきながら一緒に作り上げていきたいと思っております。


Kenko Sky Explore EQ6proへの極軸コンバート

2010-11-26 17:10:04 | Kenko ケンコー製品の改造改良

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先日からご依頼を受けておりました、極軸望遠鏡のコンバート加工を行いました。後はアルマイト処理をした上でご要望がありました機材チェックもしてご返送となります。先日から書いておりますが、スカイメモRの極軸望遠鏡を交換する作業は調整はご依頼者様にしていただいております。調整は簡単と言えば簡単ですが、どうもこの極軸望遠鏡について分かっておられない方が割合多くいらっしゃるようです。

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極軸望遠鏡については、単純に極望のセンター出し云々だけに及ばず、パターン自体の精度や赤道儀自体の精度等も考えていかないと語れないくらいです。従いまして今後この極軸望遠鏡のコンバート加工をご依頼いただく際には予め、きちんと使って役立てていただけるかを確認させていただいた上でお受けさせていただきたいと思います。もちろんご相談いただくのは構いません。


Vixen GP/GPD用ユニバーサルアーム(2)

2010-11-23 12:36:49 | 海外遠征用機材

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以前からアナウンスしていたユニバーサルアームのプロトタイプが出来上がりました。市販品ではないいろいろな使用環境を想定してデザインしています。難点はやや大きいことでしょうか。

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このアームを長くしたのはそれなりに意味があり、ウェイトを使わずとも機材相互同士でバランスが取れるようになっています。遠征などでは、主鏡筒のほかにカメラレンズでの撮影と両方使うパターンが一般的です。そういった場合に鏡筒が占めるウェイトが高く、それをカメラとレンズだけでは一般的なポータブル赤道儀ではウェイト不足となります。それを補うのがこの長いアームです。

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画像で取り付けているのは「Vixen 80EDs」鏡筒です。この鏡筒は遠征用にしては大きめですが、これを乗せた状態で、もう片方にEOS 5D Mark IIとEF85mm/1.2Lレンズを雲台を介して乗せています。この状態でバランスが取れています。おまけにまだ鏡筒側のスライドに余裕があります。つまりもう少し重たい鏡筒とでもカメラの組み合わせでバランスが取れるということで、ウェイトは不要です。

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アームを固定しているのは極軸に付いているスライドロックナットです。ローレット加工していますので、しっかり固定できます。画像の上に見えているアリガタベースを取り付けてあるローレット加工したパーツは、これ単体で回転させることができますので、これとアリガタベースを組み合わせることで、微動無しの赤緯軸ヘッドとして機能します。また、このベースにはタカハシ鏡筒やポルタ微動ユニットが取り付くように加工しています。もちろん、1/4インチネジが付いていますので、自由雲台も乗ります。


まだ最初に製作したものなので、実際にご依頼があった場合には、さらにスリム化と軽量化を図って、ウェイト軸も伸縮式のものを装着できるように製作していきたいと思っています。ただ、見てお分かりのように部品点数が多い上にかなりの手間がかかっています。それ故に安価に供給できるものではありませんので、もちろんご依頼があれば製作はいたしますが、ショップオリジナル品のような販売などは全く考えておりません。いずれにせよ、これから使いながらより使いやすいものに仕上げていきたいと思っています。