何を思ったのか・・・、こんなものを製作しました。以前から作りたいと考えていたものです。海外遠征に持って行く方はそれほど多くはないと思いますが、あれば便利かと思って作りました。ペンタックスMS-3は私も使っていますが、大変良くできています。さすがに日本が誇る光学メーカーが作った製品です。内部構造も天体望遠鏡メーカーでは考えないような構造になっています。ハンドコントローラーも秀逸で、いかにもカメラメーカーが製作したというデザインです。
このアダプターはカメラ三脚に乗せるためのものですが、P-2カメラ三脚アダプターより遥かに手間をかけて製作しています。パーツは上の2点からなっています。右のパーツをカメラ三脚に取り付けておき、MS-3に取り付けた左のパーツを三脚に取り付けた右のパーツ上に乗せて横のネジを締めて取り付け完了です。横の2箇所のネジを調節することで回転装置も兼ねています。ネジは少し緩めたくらいでは抜けないように抜け止め防止加工をしています。
アダプターはアルマイト加工も可能です。実際に取り付けた感じですが、純正三脚とほぼ同じ強度は保っていると思います。もちろん使用する三脚にもよりますが、ベルボンマーク7クラスやジッツォーなどのハイクラス三脚を使うことでより強度は上がります。カーボン三脚は軽量で良いですが、使用する撮影システムなどを考えて最適なものを選択すればいいでしょう。純正三脚は組み立てが面倒で、重量規制の厳しいオセアニア方面に2本の三脚を持っていくのはあまりお勧めできません。しっかりしたカメラ三脚を1本と、小型の1kg前後の小さなカメラ三脚1本が最適な組み合わせです。オセアニア方面は既に十数回以上は遠征していますが、赤道儀の三脚を持っていったことは一度もありません。万が一の場合には海外現地のカメラ店で中古のカメラ三脚が買うことができます。
海外遠征時には常に万が一のことを考えて現地でも入手できるパーツを使うようにすることがトラブル防止上必要なことです。ウェイトなどもリフティング用のウェイトを使ったり、ペットボトルを使ったり・・・というのは、私以外でも多くの遠征経験者がそれぞれ重量節約などを考えて実践されていることです。