おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

3mドームの電動回転装置を取り付けに . . .

2022-05-31 19:19:41 | ブログ


望遠鏡を納品したお客様からのご要望で、3mドームの電動回転装置を取り付けに行きます。ついでに田村町の星まつりへ立ち寄ってきます。泊りがけでは無いので、数時間立ち寄るだけです。ドームが日新商会で作られた物なので、装置も同じく日新商会へ発注して作ってもらいました。見た所こんな装置で回転するのかと思いましたが、聞いたところこの装置で5mドームも回転するそうです。
ただし、取り付け方法があるので、事前にしっかり説明を受けて必要な道具などを揃えて持って行きます。観測所のオーナーが年配のおばあちゃんなので、それまではドームを手で回していましたが、見ていると辛そうなので、”回転装置を付けた方がいいですよ”とアドバイスをしたところ、”じゃあ、取り付けてよ”と言われたので日新商会さんにオーダーして今日届きました。

行くついでに赤道儀の使い方とファインダー類の調整をしてこようと思っています。とりあえず「SkySafari」を使った自動導入だけは出来るようになったので、安心はしていますが、まだ完全に習得していないので、もう少しレクチャーをしてこようと思っています。合わせて去年納品したSolar Max III 90の使い方をチェックさせてもらうつもりです。

今日は、突然の来客があり、それとアポイントを取ってくれていたお客様と同時に来られたので、同時に対応ができませんでした。お一人は、Solar Max III 90DS Hα太陽望遠鏡を引き取りにご夫婦でご来店になりました。使い方を少し教えましたが、太陽が出ていなかったので実地では教えられませんでした。英語は分かる方だったので、マニュアルを読んでもらえれば大まかの事は分かると伝えておきました。しかし年配の方だったので、SM90DSの重量に驚いていました。多分、いずれはタカハシの100mmクラスの写真鏡筒を購入されてダブルスタックで楽しみたいと話しておりました。もう一人のお客様は部品製作で預かっていたタカハシEM-1赤道儀をアダプター類を引き取って帰られました。本来はアルマイト処理をしてからお渡しするつもりでしたが、ちょっと待てないのでアルマイト無しで引き取られました。

とにかく、ここ最近は土日だけでなく、平日もご来店される方が多くなっています。以前はそういう事は無かったのですが、なぜか来店される方が増えてきました。これでようやくお店らしくなってきました。ただ、ご来店される方が皆さん迷って近くに来ているにも関わらず分からずに電話をかけてきます。今後メインの道路には看板を設置したいと思います。これは早急にやります。

今日も太陽望遠鏡関連のお手伝い

2022-05-29 18:07:26 | Hα太陽望遠鏡関係


今日も店舗営業日だったので、ひと組だけですが、PSTの修理依頼で来店されました。早速見させていただきましたが、予想通りブロッキングフィルターが劣化した症状でした。実際に修理したPSTと比較してもらいましたので、劣化しているというのがすぐに理解してもらえました。もう購入されて10年以上経過していましたが、症状的には末期ではありませんでした。しかしこの機会に修理した方が良いという事でお預かりしました。

画像は今日の太陽面ですが、LUNT LS60で撮っています。いつものPowerShot G9XとXW20mmアダプターセットで撮っています。



このLS60+CORONADO SM60の異社のコンビネーションダブルスタック仕様です。B1200が劣化していなければ最高の見え味です。画像の撮影には、CORONADO BF15を使っています。LUNTとCORONADOの双方とも互換性があるので、どちらでもBFは共用できますし、エタロンユニットも同じです。



ところで、このイメージは、上のLUNT LS60DSで同じ構成で撮影していますが、劣化したB1200で撮るとこんな感じで見えます。まるで雲を通して見ているような感じですが、こうなるとまともには使えません。LUNT製品も使っていればいずれはこうなりますが、CORONADOと違って内部のフィルターが安価に供給されています。



これが悪さをしている「Blue Glass」です。劣化するとこういう感じですりガラスを通して太陽を見ているようなイメージになります。これを改善するには、ブルーグラスのみ交換すれば元の状態に戻ります。



今回は、これだけのブロッキングフィルターが修理交換依頼を受けていますが、ブルーグラスはLUNTで安価に販売されていますが、どうやら日本からの注文では対応してくれないようです。毎度の事ながら国内代理店を保護する契約で個人には販売できないようになっているのだと思います。しかし、困っている方々も多いと思いますので、何とか当店でも販売交換対応ができるように今後考えていきたいと思っています。

ところで、昨日のブログで今年の星フェスについて、ちょっとネガティブな事を書きましたが、「本当に今年の星フェスは出来るの?」とご心配される方々はおられるかと思いますが、それについてはご心配は無用です。今までやってきた事をしっかり活かしながら皆さんのお力を少しお借りしつつ、より素晴らしいオンリーワンの星フェスへ作り上げていこうと決意を新たにしております。普通の神経の持ち主なら、あれだけの仕打ちを受ければ心折れているとは思いますが、私を影で支えてくれる多くの方々がおられるので、めげずに最後までやり抜きます。ぜひ応援してください!

名機 PENTAX MS-4赤道儀を買い取りました

2022-05-28 17:24:21 | ブログ


本日は、土曜日なので店舗営業日です。今日は何故かご来店者が多く、午前と午後でずっとお客様の対応をしておりました。その中でも大物の引き取りがありました。高精度な追尾とその素晴らしいデザインで今も多くの方々に愛用されている名機「ペンタックスMS-4赤道儀をトレードインによる買い取りをさせていただきました。当然ただの買い取りでは無いので、代わりに他の商品を買っていかれました。当初赤道儀を欲しかったようですが、当店に展示していたビクセンの大型双眼望遠鏡が欲しいとの事で販売致しました。

買い取りさせていただいたこのMS-4赤道儀ですが、状態はとても良くて純正ピラー仕様です。動作も今のところ問題なく動いているので、実用に関しては特に支障は無いはずです。当店にはもう1台のMS-4が庭に設置してあるので、その良さは良く理解しています。もう5-6年は放置してありますが、TeleGizmosカバーのお陰で今も現役で動作してくれています。



このMS-4の何と言っても素晴らしいのは、その追尾精度です。当店で使っているPENTAX 100SDUFIIでフルサイズで10分露出しても全くガイドエラーにならず常に精度の高い撮影が出来ています。今の海外製品などの高価な赤道儀でも、これに匹敵する製品はまず無いと言ってもいいでしょう。ただ、ギアレスのハーモニックドライブ型の赤道儀が実際にどのくらいの追尾精度を有しているのか使った事がないので分かりませんが、今から30年以上前に作られた赤道儀が未だに現役で動いてくれているのが凄い事です。

このMS-4赤道儀は、いずれ販売するつもりですが、まだお値段は決めておりません。しばらくはお店に展示しておこうと思っております。



今日は他にも太陽望遠鏡関係の用事で2名の方がご来店されました。お一人はこのSolar Max 40等で使っているブロッキングフィルターの見え方が良くないので修理メンテナンスをして欲しいとの事でご来店されました。ブロッキングフィルターが2個ありましたが、1個は旧コロナド製品で修理が難しそうでした。ブロッキングフィルターは、作られた年代等でその種類が多くありますが、修理できるかどうかはその当時のフィルターと同じスペックのものがどこかで作られているかどうかです。或いはその代用品があるかどうかです。



もうお一人も太陽望遠鏡関連の用事で来店されましたが、LUNT LS100 Hα太陽望遠鏡にコロナドのSM90を取り付けてダブルスタック化する為にLS100を直接持って来られました。アダプターを作るだけなら送ってもらうだけでいいのですが、肝心な異種同士のマッチングについては、実際に取り付けて太陽を見てみないと分からないので、今日は好天に恵まれたので、とりあえず仮付けでダブルで太陽を見たところ、素晴らしいダブルスタックのイメージでした。彩層面の見え方も均一でコントラストも高くまさにダブルスタックのイメージでした。後はアダプターを作るだけなのですが、SM90を取り付ける際に本体の回転も出来た方が良いとの事で、アダプターはネジ同士のジョイントではなくて、2個のアダプターで構成して着脱は3箇所のツマミネジによって行う事にしました。これでSM90をLS100への取り付けの際に最適な位置で固定して見る事ができるので、さらに良いものに仕上がるでしょう。

他にもLUNTのブロッキングフィルターのブルーフィルターが劣化しているとの事で修理依頼がありました。これはLUNTより入手してこち側がで交換作業をしますが、お客様で出来る作業なので、フィルターの発注だけを代行します。



ところで、来週30日には本年初の星フェスの実行委員会の集会が開かれます。去年と違ってそのメンバーも違いますが、大きく違うのは、野鳥画家の谷口高司先生ご夫妻が参加してくれる事です。この会議ではプログラムなどの内容については決められず、その多くは私が決めていく事になります。これまで5年間やってきて多くの作業を一人でやっていた部分もありますので、今更驚く事はありませんが、その考え方の根底にあるのは「誰もが楽しんで繋がれる星と自然のイベントにしたい」という事だけです。ただ、世の中綺麗ごとだけでは進まないので、まずはお金の問題をどうにかする必要があります。小海町役場の担当者は「補助金は出してもいいですよ」とは言っていますが、本当に費用の一部を負担してくれるのか未知数です。昨日も2時間ほど役場で打ち合わせをしましたが、どうやら私がどこまでやれるのか見極めたいというのと、最終的には困って投げ出すのではないかと考えているようでした。言わば物見遊山的な目で見られていると感じました。

そうは言っても最後まではしっかりやって当日は盛り上げます。

スカイメモR/RS専用雲台ベース SKB-EQ2

2022-05-26 18:56:43 | ブログ


今日は、ご注文のあった当店オリジナル品「スカイメモR/RS専用雲台ベース SKB-EQ2」のブルーメタリックの塗装作業をしておりました。スカイメモ用の雲台ベースは、純正の使いづらいアームから考えると相当使いやすくなっているはずです。既に使っていただいている方々からは、「とても使いやすく純正アームよりこの雲台ベースを純正品としてメーカーで作れば良い」と言っておりました。しかし、仮に作るとしても今のKenkoさんでは他社製品のOEMは作っても自社商品としては作ることは無いでしょう。それは企業としての戦略があってのビジネス展開上仕方ない事なのかも知れませんが、スカイメモを愛用している多くのユーザーさんからすると寂しいものです。

何れにせよ、スカイメモR/RS専用雲台ベース SKB-EQ2は、とても良い商品ですので、スカイメモ愛用の方はぜひ一度使ってみてください。



今日同じく塗装していたアストロカーの方位ベースのクランプですが、塗装する前は、何故か鉄むき出しで黒染めしていたみたいですが、錆だらけだったので、サンドブラスターで綺麗にしてから20cmクーデ式の架台と同じカラーで塗装しました。以前に調色したカラーがあったので、それで塗装しました。



クランプは4箇所に付けてありますが、夜は気をつけないと足を引っ掛けそうです。方位調整はピラー横のハンドルを回しながら調整しますが、高度と方位の調整が同時にしにくい場所にあるので、その都度望遠鏡を覗きながらやる必要があります。以前に仙台市天文台に聞いたら、女性担当者が足でハンドルを回しながら手で仰角調整をしていると話していました。確かにその方法が便利ですが、それは望遠鏡の視野に北極星が入っている状態での修正の話ですが、そこに入っていないとファインダーを使ってその作業をするので、手と足で同時には調整できません。

ところで、GOTOのアストロカーは、来月中旬からいよいよ本格稼働する事になります。シャトレーゼグループの小海リエックスホテルで毎週土曜日にスターウォッチングが始まります。7月、8月も夏休み期間とお盆休も入ってくるので稼働率も高くなります。去年からほぼ1年間ほとんど遊んでいたので、これでようやく本領発揮できます。これまで費用と手間をかけて少しづつグレードアップして日本に一台だけの宇宙観測車になりました。現在同型機種は、仙台市と四日市市の2台と小海町の1台が稼働しており、実質3台のみです。その1台が星が綺麗な町にある唯一の1台です。しかもスマホでコントロールできて電視観望もできる唯一のアストロカーです。



CORONADO Solar Max III 90が無事に入荷しました

2022-05-25 17:21:00 | Hα太陽望遠鏡関係


今月初めに注文していた「CORONADO Solar Max III 90DS-15 Hα太陽望遠鏡」のダブルスタック仕様が無事に届きましたので、早速最後の検品を太陽を見て行いました。今日の天気は午後から曇りだったので、UPS-ヤマトが配達するのがお昼前という事で、早朝営業所へ引き取りに行きました。そのおかげでほぼ快晴の状態で検品をする事ができました。今日検品ができないと次は週末以降でないと晴れないので、ヤキモキしましたが、何とか無事に検品作業を終えました。



このダブルスタック仕様は、既に行き先が確定しており、ご注文から大分お待ちいただいておりました。これで後はご注文の方へ発送するところですが、とても高価な商品でご本人が直接お引き取りしたいとの事で、天気の良い時に来られて引き取られるそうです。私的にも一番そうして欲しいと思っているので、双方の思いが一致して良かったです。



当初、検品時にダブルスタックで行なったのですが、覗いた瞬間何も彩層面が見えなかったので、「またやられたか〜」と思いましたが、とりあえずエタロンユニットを一つづつ他のタカハシSKY90に取り付けて検品を行なったところ、本来の性能がきちんと出ている事が分かり、ダブルでもきちん彩層面が高いコントラストで見える事が分かって一安心しました。その後、二つのエタロンユニットをSM3の望遠鏡に戻して検品を行なったところ、きちんと同じように見えてくれたのでホッとしています。これで安心して使っていただけます。



他にも今日届いたもので、大分前に同じSM90のダブルスタック仕様の望遠鏡の一つのエタロンユニットが全くその性能を出しておらず、彩層面が全く見えない状態だったので、アメリカへ返送し、それが今日交換されて戻ってきました。同じく検品をしましたが、今度はとても良く見えて本来の性能を発揮できている個体でしたので、これも一安心です。このエタロンユニットもお待ちの方がおられるので、後はLUNT LS100に取り付けるアダプターを製作してCORONADOとLUNTのコンビネーションダブルスタックHα太陽望遠鏡になります。



当店には常にいくつものエタロンユニットやブロッキングフィルターなどを持っていて、それらを比較用として使ったりして検品や調整をしています。それらがある事で常に正確にHα太陽望遠鏡関係の部品の状態を把握できています。最近は多くの方々からCORONADO PSTの修理依頼が多くありますが、不思議な事に修理交換後のHαイメージがとても素晴らしく見えるようになっている事です。これはお客様からも多く聞かれるようになりました。多分、新品で購入された状態の時より良く見えるようになっていると思います。時折見ていて「PSTってこんなに見えるんだ」と思うくらいです。ですから、劣化していなくてもBFの交換で良く見えるようになる場合がありますので、彩層面があまり良く見えないと思われている方は一度ご相談ください。



最近も色々と忙しいのですが、そんな中で家庭菜園も始めています。お向かいの親父さんから畑を借りてそこに色々と苗を植えていますが、色々と手間がかかります。道具なども買ったりするのでお金もかかります。苗を買ったりする費用を考えると、スーパーで買った方が安上がりです。いつもお向かいの親父さんと農業の話をしますが、やり方によってはきちんと生計を立てられてそこそこ儲けられるのではないかと思っています。ただ、それはある程度広い土地で農業機械と人を使えるだけの資金力がある農業従事者に限られるのだとは思いますが、農協を通さずに単価の高い良質な野菜を継続的に供給できるルートを構築できれば多少経験が無くても地元の協力者がいればそこそこ成功できるかもしれないと考えています。

NASA開発のTeleGizmosの季節がやってきました!

2022-05-24 17:27:44 | ブログ


いつ梅雨入り宣言をしたのか分かりませんが、もう入っているのかまだなのかニュースを見ても分かりません。しかし、梅雨時だからこそその最強ぶりを発揮してくれるテレスコープカバー「TeleGizmos」が役立ってくれる時期になりました。このカバーのお陰で常に機材を外に放置して置いて、使いたい時にいつでもセッティングに時間をかけないで使う事が出来ています。このカバーを使う前は、色々なカバーを試しましたが、その多くは強力な紫外線でボロボロにされてしまいます。

一度はこのカバーに匹敵するものが作れないかと思い、テント会社にお願いしてカバーを作ってもらいましたが、屋外用の強い生地を何種類か試しても結果的にTeleGizmosに匹敵する強度と耐久性を持ったカバーは作れませんでした。という事で今は毎日のようにカバーを外したりかぶせたりして日常生活の一部としてカバーを使っています。そうは言ってもカバーの縫い目からの水の侵入は防ぎきれないので、それは定期的に防水スプレーをかけて対処していますが、太陽観測用のカバーは、ほとんど何もしないで使っています。



ちょっと前から製作して販売している新型の微動雲台「TK-ALZM Jr2E」ですが、雲台プレートが無い状態だと使う人にとっては不便なところもあると考えて、新たに作って取り付けた状態で販売をしています。コスト的にはアルカスイスクランプベースのコストより高いのですが、このプレートに関しては赤字でお付けしています。

画像だけでは分かりにくいですが、当店へ来て現物を見てくれた方は想像以上に高い強度と剛性を持っている事が分かって買って行かれる方もおられます。仰角のフリー操作は無くてもいいが、方位角のフリー回転は欲しいと言われる方はおられますが、実際には三脚自体にその機能を持った物もあり、またその部分はパノラマ雲台などでも補えるのであえて微動機能だけにしています。微動調整も大型のポータブル赤道儀のスカイメモRやRSを乗せても滑らかな調整が可能で、純正の大型微動雲台よりは汎用性が高くコンパクトなので海外遠征にも役立つでしょう。



今年の2022年度の「北八ヶ岳小海星と自然のフェスタ」の開催前に会場で皆さんに見ていただこうと考えて、長い事停止していた100年前のカールツァイスの130mm/ F15屈折望遠鏡の製作を再び開始しました。とりあえず対物セルと接眼部の部品の図面を書いています。鏡筒にするパイプや接眼部のStarlight Instrumentの3.5インチフェザータッチマイクロフォーカサーも揃っているので、後は図面を書き上げて製作へ入るだけです。想定通りに仕上がって機能してくれれば、次の段階としてHα太陽望遠鏡としても機能するようにアダプター類を製作します。焦点距離が1,950mmあるので、ブロッキングフィルターもBF30が必要ですが、それも揃っているので後は本体を作り上げるだけです。



同じく星フェスに間に合うようにレストア作業をしている西村製作所の反射望遠鏡です。ミラーは15cmですが、ちょっと前に再メッキして綺麗に仕上がっています。今日、セルに組み込みましたが、まだ望遠鏡本体と経緯台が仕上がっていないので、それはこれからチマチマと仕上げていきます。



今年の星フェスは、11月11日(金)からですが、初日の夜から「古スコ懇親会-Back to 80's」を企画しているので、それに合わせてこの2種類の望遠鏡を作り上げていきます。いずれも会場に置いて星や太陽を見られるようにしたいと思い、急遽ツァイス13cm屈折望遠鏡も作り上げる事にしました。この古スコの中には日本に現在3台しか稼働していないGOTOのアストロカーも当然入っています。星フェス当日は、今の最新鋭の電視観望による星空観望と古き良き時代の名機による星空観望の新旧の天体望遠鏡によるユニークなスターウォッチングが会場で見られるようなイベントにしていければと考えています。自慢の古スコを会場の参加者にぜひ見せてあげてください。

乗鞍スカイラインを走ってきました

2022-05-20 16:46:12 | ブログ


昨日は、また懲りずに愛車のXU-1で乗鞍スカイラインを登って乗鞍の畳平へ行ってきました。長野県側のエコーラインは、7月1日からでないと自転車は入れないのですが、岐阜県側の乗鞍スカイラインは、5月15日から自転車通行可能です。去年も8月にも上がりましたが、雪がある時期に上がるのは初めてでした。



畳平までは、1時間20分ほどでしたが、途中何台かの自転車を追い抜いて行きました。e-Bikeも何台か見かけましたが、多くはありません。私が上がったのはお昼直前だったので早朝ならもっと多かったと思います。聞いた話では5月15日の開通日は、自転車300台ほど上がってきたと観光案内所の人が言っていました。このコロナ禍で観光バスが激減しているので、観光客自体は相当減っているそうですが、逆に自転車利用者は増えているそうです。e-Bikeもかなり普及しており、乗鞍高原や平湯温泉などの周辺部でもレンタルが増えてきて、その利用者も多くなっているそうです。



乗鞍岳の残雪は去年よりは多かったようですが、GWあたりから急激に溶けて、畳平では去年の同時期より残雪が少なくなっているようです。長野県側の除雪は今も続いているそうですが、去年ならもう大雪渓までの除雪が終わっているところですが、雪が多かった影響もあり、未だにそこまで除雪が進んでいないそうです。元々畳平まで来たのは、長野県側の残雪の状態を見るためでしたが、岐阜県側から見た限りでは去年と同程度くらいのような気がしました。問題は大雪渓の手前の4号カーブ付近の雪の壁の高さがどのくらいあるかですが、去年より高いのであれば、まだ来週以降に位ケ原山荘から歩いて大雪渓まで上がって星空の撮影をしようと計画しています。



ところで昨夜お世話になった新穂高手前の中尾温泉の宿ですが、一泊朝食付きで4,600円でした。いつもは「じゃらんネット」から予約をするのですが、今回は「Booking.com」で予約しました。この宿は16室しか無くて、ペンションを少し大きくしたようなホテルですが、中に入ると驚きでした。とても4,600円で泊まれるようなホテルではありません。



部屋の広さは、70平米と普通のリゾートホテルの洋室の3倍の広さで、3ベッドルームです。バルコニーもあり、とにかく広々としています。3-4人家族で泊まっても全然大丈夫です。



驚いたのは、部屋の広さだけではなく、各部屋にプライベートの温泉風呂がある事です。源泉掛け流しなので、24時間ずっと温泉が出続けています。バスルームと洗面所で一部屋作れるくらい広いので、驚きます。トイレが風呂とは別になっているので、誰かが風呂に入っていてもトイレは使えるので家族連れにも最適です。

このホテルが何故そこまで安いのか、フロントにいたネパール人の男性に聞きましたが、安くしないと泊まってくれないので仕方なく安く出しているそうです。しかしそれでも安すぎるので、コロナが終わって人が戻ってきたら元の1万円〜の値段に戻すそうです。内容的には素晴らしいホテルでしたが、結局数時間寝ただけで早朝5時にホテルを出て店に戻ってきました。今日は午前中に来客があったので、その打ち合わせに間に合わせるように早々に戻ってきました。

タカハシNJP赤道儀ピラー脚の再塗装をしました

2022-05-18 19:21:05 | 特注製作品(タカハシ)


4月にご依頼をいただいていた「NJP赤道儀用ピラー脚」の塗装がようやく終わりました。物が重たくて大きいので、小物の塗装より遥かに手間がかかります。



3本の脚は、それぞれ錆びを落としてから塗料も落として地金状態にしてから、プライマー、ライトグリーン塗料で塗装して最後に焼き窯で焼き付けて仕上げました。今まで一度もやった事がありませんでしたが、一度やるとその工程などが分かるので、次からはもう少しスムーズにできるようになります。



ピラーパイプだけは、立てた状態では焼き窯に入らないので、斜めにして入れて焼き付けました。長さ的にこのサイズ以上の塗装はちょっと要検討です。塗装自体はできますが、焼き付け作業は窯には入らないので、ジェットヒーターを使って焼き付けるようになります。車屋さんとかならパネル式のヒーターで車体の焼き付けをしていますが、そんなものは無いので、手持ちのジェットヒーターを使うようになるでしょう。

タカハシピラー等の再塗装のご要望がありましたら、ショップHPの商品からご注文をお願い致します。

ところで、電視観望に必要というか便利な「ZWO ASIAIR PLUS」が世界中どこにも無くて販売すらされておりません。今朝、米国の代理店へ聞いたところ、次のクリスマスまでは入荷しないだろうと話していました。うちには自分で使うデモ用としてPROとPLUSの両方がありますが、今現在はPROを継続して使っています。

ASIAIRが無くても、PCを使う前提なら電視観望はできますが、PCのアプリでは自動導入機能までサポートされておらず、初心者がいきなりそれで電視観望をするには、少しハードルが高いので、電視観望には興味はあるが、PCを使ってというのが苦手な方にはその道も遠ざかってしまいます。しかし、このまま見過ごすわけにもいかないので、そういう方々には助け舟が出せるような事を考えていければと思っています。

ビクセンより「星空認証チャレンジ」企画が始まります!

2022-05-17 17:00:34 | ビクセン製品のご案内


今日、ビクセンから案内が来ましたが、「株式会社ビクセンは、天体望遠鏡を使って参加いただく「星空認証チャレンジ」キャンペーンを 2022 年 5 月 27 日(金)より開始します。との事です。
「星空認証」は、ビクセンが日本正規総代理店となって販売しているセレストロン社の天体望遠鏡 「StarSense Explorer シリーズ」に搭載された機能で、スマートフォンのカメラを使って目的の星を 簡単に探すことができます。



StarSence Explorerシリーズをお持ちの方は元より、これからご購入される方々にも参加していただけます。より沢山の星などをStarSence Explorerシリーズを使って見つける事で認証スタンプを沢山集めて「星空認証マイスター」になれます。これから星空ガイドを目指す方も新たなプロフィールの肩書きにもなるので、ぜひStarSence Explorerシリーズをお持ちのかたはチャレンジしてみてください。



StarSence Explorerシリーズをお持ちでない方は、当店に常時在庫がありますので、長野県在住の方、また近県の方やたまたま八ヶ岳にこられた方も当店へお立ち寄りください。ご購入に際して日中にはなりますが、ある程度のレクチャーもさせていただきます。当地では直接星空を見られる素晴らしい環境ですので、購入された望遠鏡が直ぐに活かせる環境となっています。こんな辺鄙なところにお店を作ったのも、そういう事ができるように考えての事です。



3月に米国より仕入れた「CORONADO Solar Max III 90 Hα太陽望遠鏡」のダブルスタックフィルターが全くその性能が出ておらず、やむなく返品となったのですが、今日になってようやく新たな個体の検品が終わり問題なくその性能が出ているとの事で再び米国より発送されて来ます。本来はダブルスタック仕様だったのですが、2個装着されているエタロンフィルターの1個が全くダメな個体で、もう一つのフロントのエタロンは問題無かったのですが、二つのエタロンのうち一つでもダメだとダブルにしてもその性能はシングルにも及ばない事があります。この組み合わせは、例えば良個体Aを10として悪個体Bを2とした場合、普通ならダブルA+B=12とはならず、逆にマイナスの8-10くらいになってしまいます。ですから、ダブルスタック仕様の場合にはその組み合わせがとても重要です。

ですから、当店ではダブルスタック仕様の望遠鏡セットを発注する場合には、必ず2個のエタロンをそれぞれ別々に検品して最後にダブルで検品をしています。それは米国の代理店でもそのように検品をお願いしてやってもらっています。本来なら私が米国へ行って現地ですべき事ですが、今はそれが出来ないので信頼できる担当者にやってもらっています。しかしそれもそろそろ終わりにして年内には再び米国へ行く必要がありそうです。しかし今の円安では経費がかかり過ぎるので、どうすべきか思案しているところです。

タカハシ EM-1赤道儀にPF-LIIを . . .

2022-05-15 18:04:26 | 特注製作品(タカハシ)


ちょっと前にご来店されてご依頼されていった「タカハシEM-1赤道儀の極軸望遠鏡コンバート改造」ですが、ようやく加工が終わりました。単にビクセンPF-LIIを装着するだけのアダプターなら簡単だったのですが、元々ある極望キャップがしまるように加工をして欲しいとの事でしたので、そこがちょっと苦労しました。

最初にアダプターが仕上がって、本来ならそのまま極望キャップができるはずでしたが、取り付けてみて分かったのですが、PF-LIIのLED調光装置がキャップ内側に干渉してそのままキャップができないことがわかりました。



それでやったのが、極望キャップの内径を干渉しないように削りました。キャップは途中からテーパー状になっており、そこを避けて削りましたが、それでも干渉するので、テーパー部分も少し削って最終的にはキャップができるようになりました。この部分は黒で塗装して綺麗にしますが、外からは全く見えない部分なので気にはならないでしょう。

こういう作業は現物を見ながらやらないといけないので、単にメールだけでアダプターを作ってください。では出来ません。



これで無事にキャップが装着できるようになりました。元のキャップネジはそのままですが、それほど目立つ事もないので良しとしたいところです。どうしても気になる場合には、キャップとの段差が無くなるようにジュラコンでスペーサーを作ればいいでしょう。それはご依頼者様次第です。

これで往年の名機が今の新しい製品とのコンビネーションで生まれ変わりました。



これもかなりしばらくぶりに製作した「Nikonフィールドスコープ用31.7アダプター」です。以前にBORGで販売されていたようですが、今はもう無くなっているので当店へ注文がありまして製作しました。Nikonのフィールドスコープ用アイピースは、結構優秀で天体望遠鏡にも使えるので、今でも愛用している人はいるでしょう。余分に一つ作りましたので、アルマイト処理が終われば納品出来ます。



今日は日曜日でしたが、午前中一杯塗装作業をしていました。GOTO Mark-X関連の塗装です。当店の塗装商品とハンマートーンカラーでは使用するシンナーやプライマー塗料も全く違います。焼き付け温度も違うので、同じ日に違う種類の塗装作業をする事はありません。普通は日曜日にコンプレッサーなど作動させるとご近所から怒られたりしますが、当店で使っているコンプレッサーは、ロータリー式の3相200Vを使うオイルレスの静かなコンプレッサーなので、家の中にいると全く音が聞こえません。