既にスカイメモR/RS用の雲台ベースは作って販売しておりますが、スカイメモNS用を作って欲しいというご要望が数件あったので、改めて製作しました。見た目はスカイメモR用と変わらないですが、Rとは固定する軸径が違うので、それに合わせて新たに作りました。
当時一時期だけ販売されていたMark-XカラーのNSに取り付けてみましたが、こんな感じです。色合いは違いますが、サイズ的にもマッチしており、純正のプレートよりは見た目も使い勝手も赤道儀です。極軸の回転はとてもスムーズですので、後は赤緯軸に相当するパノラマ雲台などを介して写真鏡筒などを乗せればもう天体撮影用の赤道儀として使えます。私も初めてニュージーランドへ行った時はスカイメモNSを持って行きましたが、微動雲台やウェイト類もあったので、それに登山用品も含めて50kg近いバックパックを毎日背負って移動していました。今考えると無茶苦茶な事をやっていたと、このスカイメモNSを見る度に当時の事を思い出します。今はもはやその体力は無いので無理ですが、いつか当時の機材を再現して行ってみたいものです。
この雲台ベースもスカイメモNSの固定軸へはボルト一本で締め込んで固定するので、軸には一切の傷はつきません。雲台ベースを軸全体で保持するので、安定感も抜群です。今後ご要望があればお作りしますが、希望される方がどの程度いるのか未知数なので、その都度オーダーでお作りするかある程度の数だけは持っておこうとも考えています。
今はいくらでも新しい機材が国内外から出ているので、無理にこんな重たいポータブル赤道儀を使おうとは思わないかもしれませんが、フィルム時代で200mmレンズを15分以上正確に追尾する性能を有していたので、それは今になっても変わらないと思います。当時の事をご存知ない方々はやたらと図体が大きくて重たくて不恰好な印象を受けますが、その当時はポータブル赤道儀というと「Kenkoスカイメモ」と言われるくらい皆が一度は使ってみたい商品でした。うちにはスカイメモSTとNSが2台、スカイメモRとRSがそれぞれ一台づつ保管しています。
そのうち時間を作って今の製品とスカイメモNSなどを使って比較してみようと考えています。
今日やっと納品した「CORONADO Solar Max 90」用の回転機能付きティルトチューナーユニットですが、ようやく仕上がりました。古い旧コロナド製品だったので、ティルトチューナーが無くて、今あるシングル仕様のSM90のダブルスタック用として使いたいがティルトチューナーがどうしても必要との事でお作りしました。一点物で結構手間もかかるので費用はかかりましましたが、これで十分使っていけるでしょう。
このティルトチューナーには、普通のSolar Maxには無い回転装置が付けてあります。ダブルスタックとして使う際にSM2のようなリッチビューチューナーに近い調整ができればという事で依頼者様からの要望で回転装置を組み込みました。
ところで昨日と今日は当店の店舗営業日でしたが、ここ数ヶ月間はほとんど来客がありません。流石に寂しい感じもしますが、正直なところ安心しています。その都度ご来店の要望があっても「どちらからですか?」というフレーズを必ず言わなければいけないので、失礼かと思いながらも今の状態では聞くしかないのです。当店へご来店される方々は大なり小なり目的があって何らかの買い物をしてくれますが、今はそれが皆無なので当然売り上げに影響はあります。
明日は1回目のワクチン接種がようやくありますが、2回目は9月中旬以降です。2回打てば少しは気持ちも楽ですが、まだ家族が全て打てていないので、安心してどこへでも出かける訳にもいきません。まだ当分の間は長野県内で大人しくするしかありません。
それと最後にもう一つ、明日は本年度の「北八ヶ岳小海星と自然のフェスタ2021」の打ち合わせがあります。本年度の開催については、今のところは決まっておりますが、開催を決定した頃よりコロナが酷くなっているので、他の星イベントが中止となっているさなか星フェスを開催すべきかどうかの判断をどこでするかの話も議題になっています。そろそろその話をすべき時が来たと考えて明日の会議で話し合います。