おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

AZ-GTi /e用ユニバーサルベースの取り付け

2021-08-31 21:34:14 | 初心者のための電視観望


ユニバーサルヘッドの取り付け方法が分かりにくいにで、こちらで解説します。
まず、純正のアリガタベース中央に貼り付けてあるアルミラベルをはがします。爪でもできますが、ドライバーで持ち上げれ簡単にはがせます。



ラベルを剥がすと4箇所のM4皿ネジが見えてきますので、これをドライバーで全て外します。外したネジとベースは無くさないように保管しておきましょう。



ベースを外すとこんな感じで回転軸ヘッドが出てくるので、今度はユニバーサルベースをはめ込みます。4箇所のM4ザグリ穴とヘッドのネジ穴が一致するように回して合わせます。



後は付属のキャップボルトでしっかり固定して完了です。



こうしてアルカスイスのクランプベースを取り付けられます。取り付けは4箇所のM8P35のネジ穴を使いますが、ネジの深さが6.5mmしか無いので、あまり長いネジは使えません。この4箇所のM8を使えば既製品のアリガタベースなども取り付けができます。純正の標準で付いているビクセン仕様のアリガタベースはちょっと貧弱なので、しっかりした物に交換して使った方がいいでしょう。

スカイウォッチャーAZ-GTi/e用ユニバーサルベース作りました

2021-08-30 16:06:27 | 初心者のための電視観望


電視観望の最強ウェポンのスカイウォッチャーAZ-GTi自動導入経緯台にアルカスイスクランプなどを乗せて汎用性を高めるために新たにユニバーサルベースを作りました。と言ってもタカハシ用のM8P35のタップ加工を施したベースですが、使いづらい純正のクランプベースを社外品に変えてより安定感のある機材搭載が可能になるアイテムです。



早速このベースにアルカスイスクランプベースを取り付けてみましたが、機材をその都度交換する際や前後のバランスをとる場合でも使いやすいと感じました。画像のクランプベースは、MoreBlueさんの商品ですが、デザインも良くて綺麗に作られています。ある程度の数は作りましたので、単体での販売やAZ-GTiとのお得なセット品も用意しますので、これからAZ-GTiを使ったお気軽電視観望にトライしたい方にはこのセット品をお勧めします。経緯台モードでも赤道儀モードでも役立ちます。



ビクセンFL55SSを乗せてみましたが、とってもいい感じです。これまで電視観望で60mmガイドスコープばかり使っていましたが、そろそろ次の段階へ移ろうと思い、このFL55SSを今後は電視観望に用いていこうと思っています。商品距離も60mmガイドスコープとほとんど同じなので、これまでの写り方がさらにシャープになって電視観望の良さが引き出されます。



赤道儀モードではこんな感じになりますが、ビクセンの1kgのウェイトでバランスも程よくなるので、しばらくはこの組み合わせで使ってみます。ここ最近はFL55SSを使った撮影もしていなかったので、寂しそうにしていました。



このAZ-GTi+ユニバーサルベース+ウェイトシャフトの3点セットも新たな商品として作りますので、一から揃える方はこちらを選択していただければと思います。他店ではこの組み合わせでは販売していないと思うので、お得感は高いはずです。商品は後ほどネットショップにアップしますが、少しお待ちください。

ところで、今日は午前中に1回目のワクチンを打ってきました。色々と打った後の症状などを聞いていましたが、普段と全く変わらずで痛いも痒いも熱も全くありませんでした。ちょっと拍子抜けしました。しかしもう一回打たないと効果も低いので2週間後にもう一回打ちます。だからと言って安心できる訳ではなく、自分が知らずにコロナに感染していて人様や家族にうつしてしまう事もあるので、これまで同様に人との接触には注意が必要です。

名機スカイメモNS用の雲台ベースを作りました

2021-08-29 17:40:32 | ポータブル赤道儀関連


既にスカイメモR/RS用の雲台ベースは作って販売しておりますが、スカイメモNS用を作って欲しいというご要望が数件あったので、改めて製作しました。見た目はスカイメモR用と変わらないですが、Rとは固定する軸径が違うので、それに合わせて新たに作りました。



当時一時期だけ販売されていたMark-XカラーのNSに取り付けてみましたが、こんな感じです。色合いは違いますが、サイズ的にもマッチしており、純正のプレートよりは見た目も使い勝手も赤道儀です。極軸の回転はとてもスムーズですので、後は赤緯軸に相当するパノラマ雲台などを介して写真鏡筒などを乗せればもう天体撮影用の赤道儀として使えます。私も初めてニュージーランドへ行った時はスカイメモNSを持って行きましたが、微動雲台やウェイト類もあったので、それに登山用品も含めて50kg近いバックパックを毎日背負って移動していました。今考えると無茶苦茶な事をやっていたと、このスカイメモNSを見る度に当時の事を思い出します。今はもはやその体力は無いので無理ですが、いつか当時の機材を再現して行ってみたいものです。



この雲台ベースもスカイメモNSの固定軸へはボルト一本で締め込んで固定するので、軸には一切の傷はつきません。雲台ベースを軸全体で保持するので、安定感も抜群です。今後ご要望があればお作りしますが、希望される方がどの程度いるのか未知数なので、その都度オーダーでお作りするかある程度の数だけは持っておこうとも考えています。

今はいくらでも新しい機材が国内外から出ているので、無理にこんな重たいポータブル赤道儀を使おうとは思わないかもしれませんが、フィルム時代で200mmレンズを15分以上正確に追尾する性能を有していたので、それは今になっても変わらないと思います。当時の事をご存知ない方々はやたらと図体が大きくて重たくて不恰好な印象を受けますが、その当時はポータブル赤道儀というと「Kenkoスカイメモ」と言われるくらい皆が一度は使ってみたい商品でした。うちにはスカイメモSTとNSが2台、スカイメモRとRSがそれぞれ一台づつ保管しています。

そのうち時間を作って今の製品とスカイメモNSなどを使って比較してみようと考えています。



今日やっと納品した「CORONADO Solar Max 90」用の回転機能付きティルトチューナーユニットですが、ようやく仕上がりました。古い旧コロナド製品だったので、ティルトチューナーが無くて、今あるシングル仕様のSM90のダブルスタック用として使いたいがティルトチューナーがどうしても必要との事でお作りしました。一点物で結構手間もかかるので費用はかかりましましたが、これで十分使っていけるでしょう。



このティルトチューナーには、普通のSolar Maxには無い回転装置が付けてあります。ダブルスタックとして使う際にSM2のようなリッチビューチューナーに近い調整ができればという事で依頼者様からの要望で回転装置を組み込みました。

ところで昨日と今日は当店の店舗営業日でしたが、ここ数ヶ月間はほとんど来客がありません。流石に寂しい感じもしますが、正直なところ安心しています。その都度ご来店の要望があっても「どちらからですか?」というフレーズを必ず言わなければいけないので、失礼かと思いながらも今の状態では聞くしかないのです。当店へご来店される方々は大なり小なり目的があって何らかの買い物をしてくれますが、今はそれが皆無なので当然売り上げに影響はあります。

明日は1回目のワクチン接種がようやくありますが、2回目は9月中旬以降です。2回打てば少しは気持ちも楽ですが、まだ家族が全て打てていないので、安心してどこへでも出かける訳にもいきません。まだ当分の間は長野県内で大人しくするしかありません。

それと最後にもう一つ、明日は本年度の「北八ヶ岳小海星と自然のフェスタ2021」の打ち合わせがあります。本年度の開催については、今のところは決まっておりますが、開催を決定した頃よりコロナが酷くなっているので、他の星イベントが中止となっているさなか星フェスを開催すべきかどうかの判断をどこでするかの話も議題になっています。そろそろその話をすべき時が来たと考えて明日の会議で話し合います。

ちょっと疲れましたが. . .乗鞍へ

2021-08-28 18:45:17 | ブログ


今日は早朝6時から乗鞍スカイラインを愛車のXU-1で畳平まで上がってきました。今月はこれで2回目ですが、前回は乗鞍エコーラインから登りましたが、今日は念願だったスカイラインから登りました。平湯峠に到着した時には多くの車が既に来ていて自転車を出して準備をしているところでした。天候もほぼ快晴で所々朝霧がかかっている他は青一色の空でした。



畳平へは1時間20分程度で到着しましたが、エコーラインなら1時間くらいなのでスカイラインの方がやや長く感じました。途中で6台の自転車を追い抜いて行きましたが、まだ時間も早かったのでそれほど多くはありませんでした。しかし下る時には30台くらいは見かけたので、この天気もあって100台以上になるだろうと考えています。



畳平には長野県側と岐阜県側の両県からバスが上がっていますが、岐阜県側の飛騨バスの方が多いように感じました。観光客は時間も早かった事もあって多くはありませんでした。もちろん緊急事態宣言による減少効果もあるとは思います。しかし去年の8月よりはまだ観光客は多い感じです。158号線をドライブしていても、見かけるナンバーは東京方面からのが圧倒的に多い感じです。地元の松本ナンバーより多い印象を受けました。



今回見ているとE-Bikeで上がってきた人は数名くらいだったと思います。ほとんどがロードバイクで必死の形相で登っているので、すれ違っても挨拶もしにくいものです。しかし下にすれ違うと多くの人は挨拶してくれます。「安易なE-Bikiなんか乗って!」と思われているとは思いますが、一応は自分の足でペダルを漕いでいるので、少しだけは認めてくれているのかもしれません。しかし何度乗ってもE-Bikeの面白さは自分のペースで自然を楽しめるので、写真を撮ったり風景を眺めたり、好きなタイミングで休んだりできるのが素晴らしいです。



愛車のPanasonic XU-1は8Ahのバッテリーが標準装備されていますが、残念ながらHighモードでは上まで持ちません。AUTOモードならエコーラインで持ちそうですが、スカイラインでは分かりません。故に予備バッテリーを背負って上がっています。しかしこのバッテリーが安くないので、購入する時は考えてしまいました。他社メーカーでは12Ahや16Ahのバッテリー装備したE-Bikeもあるので、車体が高くても結果的に良かったかもしれません。



今回はE-Bikeで乗鞍に上がるのが目的ではなく、望遠鏡を納品した施設へレクチャーしに行くのが主目的でした。昨夜は天候も良くてほぼ一晩中晴れてくれたので、電視観望もしっかり出来たのでその目的を達する事が出来ました。AZ-GTiとASIAIR Proとの連携が上手くできて、わずか60mm口径のガイド用望遠鏡で電視観望ができたのは驚きです。タブレットPCに現れる天体の姿は施設のゲストも見て大変驚いていました。いくら大きい口径の望遠鏡で一般の人達に眼視で見てもらってもどんな天体かを説明しても理解を得るにはほど遠いですが、タブレットPCに映る天体を見ながら説明をすると感心しながら理解してくれます。今晩も良く晴れているので、色々とやってみようと準備しています。

Solar Maxが旅立ちました

2021-08-26 18:34:50 | ブログ


今日は二つのパッケージを国際便にて発送しました。今は郵便局のEMSが使えないので、ヤマトの国際宅配便で出しています。一つはSolar Max40と60の修理でもう一つは一度送ってもらったSM90のダブルスタックに再度問題が出て返送しました。こんん事を度々やっているとただでさえ少ない利益が飛んでしまいます。

できるならアメリカへは行きたいですが、聞いた話では2週間の隔離はされずに入国できるようですが、ワクチン接種が進んでいるとは言え日本とは違うので心配です。しかし、太陽望遠鏡だけは自分の目で見て検品したいので、今年中には一度は行くようになるかもしれません。それ以前に2年更新のESTAが切れたので、新たに取り直す必要があります。

ところでここんところまた太陽面の活動が静かになっています。何故か分かりませんが、時期的なものなのか分かりません。



GOTOのアストロカーのシステム改造の見積もりなどが届きました。金額的には赤道儀の高級機が買えるくらいになりますが、物が物なので仕方ありません。新たなコントローラーもコンパクトでデザインも良く、機能性も優れた物です。電源もこれまでのAC電源が必要だったのが携帯型のリチウムイオンバッテリーで動作するように省エネ設計をしてくれています。何よりも素晴らしいのは外からスマホやタブレットPCで望遠鏡をコントロールする事ができるようになります。ASIAIRとの連携もできるので、23年前の20cmクーデ式望遠鏡がハイスペック望遠鏡に生まれ変わります。この改造が終わるのは10月に入ってからになると思いますが、仕上がったらどこかでお披露目をしたいと考えています。

StarSence Exploreのスマホドック作りました

2021-08-25 18:10:18 | 初心者のための電視観望


しばらくぶりに新しい物を作りましたが、CelestronのStarSence Exploreのスマホドックと同様な使い方ができる特製スマホドックを作りました。まだ部分的に修正しないといけませんが、とりあえずは機能してくれると思っています。器用な方なら自分で作ることもできると思いますが、スマホドックがあってもそれぞれの望遠鏡に与えられているコードが無いとアプリが使えないので、スマホドックだけがあっても役に立ちません。

今まで40cmのスカイウォッチャードブで天体を探すのに苦労していたのが、これで解放されそうです。しかしちょっと手をかけすぎたので贅沢な部品になってしまいました。何だか作ったはいいですが、それが良かったのかどうなのかは実際に使ってみないと分かりません。



またうちの庭で子猫が遊んでいますが、数ヶ月前にうちの物置で生まれたようです。先日もママと子猫が逸れてしまって、二日間の間ママが必死に呼びながら探していましたが、ようやく見つかって安堵しています。そのママが生んだ子猫達は数匹うちで育っています。夕方から子猫が店の前で遊んでいるので、出入りするのも気をつけています。とにかく今はスクスクと育ってくれるのを願っています。

コロナ感染者も今週末でピークを迎えて9月からは減少傾向に向かっていくと見ています。私もやっと来週早々にワクチンを1回目打ちます。自分一人だけならもう少し様子を見てから打ちたいと思っていましたが、家族も心配なので打つことにしました。とりあえずワクチンを2回接種すれば重症化は防げるそうですので、少しは安心です。


AZ-GTi経緯台のアルカスイスクランプ仕様

2021-08-24 17:04:36 | 初心者の為の電視観望


スカイウォッチャーAZ-GTiを使った電視観望の為に色々と考えてやっていますが、標準だとビクセンタイプのアリガタしか適合しないのでちょっと不便に感じておりました。しかし今ついているサドルを外してみると何か作れそうなので、アルカスイスクランプベースが取り付けられるように部品を作る事にしました。部品としては全然簡単ですが、どうせならAZ-GTiにマッチするように白で焼き付け塗装で仕上げようと思っています。多分来月早々くらいには仕上がると思いますので、今後はアルカスイス仕様にして使っていこうと考えています。



ところで、今更ながらご存知の方も多いと思いますが、AZ-GTiをASIAIRからコントロールする場合、必然的に赤道儀モードでないと機能しないようです。昨夜も経緯台モードでやってみたのですが、どう考えても動きがおかしくてASIアプリでは赤道儀として認識して操作しているようです。知人に聞くと経緯台モードで使っているのは聞いた事がないと言っていましたし、赤道儀モードならPlate Solveも正しく動作して自動導入ができるという事です。

先日も書いたようにStarBook TENでは全く問題なくPlate Solve機能が働いて自動導入ができているので、わざわざAZ-GTiで電視観望をする必要があるのかと思われるかもしれませんが、AZ-GTiを使った電視観望だと安価に楽しめるので、それを初心者にでも教えられるように自らやってみているというところです。
AZ-GTiを使った電視観望については、きちんとしたマニュアルが無く、販売店のマニュアルでも初心者が理解するには難易度が高いので、それをもう少し分かりやすくできればと思っています。ネット上には多くの情報が上がっていますが、いずれも断片的な個人の機材に特化した解説がほとんどなので、せめて当店で購入してくれた方には分かりやすいマニュアルを提供したいと考えています。

今当店がサポートしている宿泊施設では、電視観望をゲストサービスの一環としてやりたいとの事で、時折行っては直接指導していますが、機器の操作が大分理解できてきて、後少しで電視観望を星空観察教室と共に新たなゲストサービスとして提供できるようになります。ちなみにこの施設のガイドは全て初心者で天文知識も無く望遠鏡も使った事が無い方々です。普通に天体望遠鏡を使って星空ガイドをするだけでも難易度が高いのに、いきなり電視観望ですから驚かれるかもしれませんが、今後はさらにその需要が出てくると考えています。

StarBook TENで自動導入が完璧です!

2021-08-19 19:07:53 | 初心者のための電視観望


昨夜は久しぶりに星空が見られましたので、早速「Vixen StarBook TEN」と「ASIAIR Pro」を使った電視観望にトライしました。機材構成はこんな感じで、赤道儀はSX2です。SX2標準ではStarBook Oneによる手動操作ですが、店にあるのはStarBook TEN仕様にしてあります。

電視観望の構成は、60mmガイドスコープにASI385MCカメラをASIAIR Proでコントロールします。StarBook TENで最初のアライメントだけはしておきますが、後の天体導入は全てASIAIRのアプリをタブレットPCから操作します。

ASIアプリでは自動導入する際に天体を確実に導入してくれる「Plate Solve」という機能がありますが、アプリから自動導入すると自動でPlate Solveも働いてくれるので、天体をドンピシャCCDカメラの視野中央に入れてくれます。ところが、最初に何度か導入をやりましたが、いくら待っても天体が導入されるず時間ばかり経ってしまいます。本来はできるはずなのですが、その原因がもしかしたら、60mmガイドスコープに取り付けてある0.5倍レデューサーではないかと考えて、それを外してから再度ピントを合わせて自動導入をやってみたら、驚くことに完全にプレビュー画面の中央に導入してくれました。



まず木星を入れてみましたが、こんな感じでドンピシャです。導入に要する時間もStarBook TENでやるのとそれほど変わりません。後から何が原因でPlate Solveが働かなかったか考えてみたら、アプリの設定でスコープを240mmと焦点距離を入れてあったのに、レデューサーを使っていたので、それが原因でダメだったのかもしれません。それともう一つ考えられるのは、ピントがきちんとあっていなかった事とレデューサーの収差による星像悪化が原因だったと考えています。



M27もこんな感じで中央に一発で導入してくれます。今まで小さなCCDチップの中に天体を導入するのを苦労していたのが何だったのだろうと思うほど簡単に導入できています。



自動でPlate Solveが働いているのは、この表示で星の数などを教えてくれて撮像しながらパターンを認識しているのだと分かります。



M57もこんな感じで導入できますが、対象が小さいのでタブレットの画面を拡大して見る事ができます。まだピントが甘いので中心星までは見えていません。

スターウォッチングなどで確実に電視観望と眼視による観察を一台の望遠鏡でする場合には、60mmガイドスコープと主望遠鏡の視野をきっちり一致させておく必要があります。それをしていないといくら正確に自動導入しても肝心な主望遠鏡の視野に天体が入っていないという事になります。それさえきっちりやっておけば一台の望遠鏡で電視と眼視の両方同時にする事が可能です。

とりあえずこれでStarBook TENで電視観望が確実にできるようになったので、次はAZ-GTiで同じ事ができないか試してみます。以前にもやって失敗しているので、今回その原因が分かったので、多分次は成功すると思っています。

この電視観望によるスターウォッチングは、画期的な手法ですし、一度やり方を覚えれば初心者でもできるようになると考えています。今まで眼視で天体を見せても無反応だったのが、これでさらに楽しんで天体の本当の姿を見せてあげられるので、これからがさらに楽しみになってきました。

久しぶりのお月さん

2021-08-18 18:14:11 | ブログ


あの悪夢の悪天候続きの日々からようやく抜け出したようで、今日の夕方から雲が徐々に無くなって、今は青空が広がって月も見えています。青空を見たのは本当に久しぶりです。月も見たのは先月末以来です。これだけ天気が悪いと星も見られないですし、撮影もできません。今日このまま晴れて夜まで持ってくれたら久しぶりに電視観望をStarBook TENを使ってやってみようと思っています。大きな月があるのでどこまで見えるか分かりませんが、とりあえず外に出してやってみようと思っています。

8月は本来だとスターウォッチングの稼ぎ時なのですが、全てキャンセルにしたので何もしていません。アストロカーも駐車場に置いてあるだけで何もできません。しかし数日おきくらいにはエンジンをかけないとバッテリーが心配なので、それだけはやっています。普通車ならバッテリーがあがってもJAFなどを呼べば何とかなりますが、大型車両なので簡単にはいきません。

先日のSolar Max III 90は、無事に行き先が決まりましたが、まだ太陽がまともに見れていないので検品もできません。多分明日はできると思うので、問題ない事を願っています。普通の国内販売店は仕入れてそのままお客さんに流すだけで利益があるのでいいですが、当店のはブログに度々書いているように、安く販売しても代理店以上の手間をかけて安心確実な商品をお届けしているので、商売としては美味しい部分はほとんどありません。しかし今のスタイルはこれからもできる限り続けていこうと思っています。



かなりお待たせしている当店のオリジナル製作品「GOTO Mark-X用微動雲台」の仕上がりがようやく見えてきました。今日はサンドブラスターで剥離処理をしてからプライマーで塗装しました。明日はMark-Xのハンマートーンカラーで本塗りをして最後に焼き付けて仕上がります。それから組み立て作業をして完成します。ネジ類もより使いやすい物に交換したりしています。今週末にはお届けする予定で作業をやっておりますので、お待ちの方々は今少しだけご辛抱ください。

CORONADO SM3 90 Hα太陽望遠鏡が戻ってきました

2021-08-15 14:52:33 | Hα太陽望遠鏡関係


以前に書きましたが、CORONADO Solar Max IIIの90mm Hα太陽望遠鏡のダブルスタックエタロンフィルターに問題があり、米国へ返送して交換された物がようやく戻ってきました。聞いた話では3点のSM90から1点を選んで送ってくれたとの事ですので、今度は大丈夫だとは思います。ただしまだ太陽を見て検品をしていないので、仮にご注文があってもまだ納品はできません。実際この返送交換作業で米国までの往復送料と国内消費税は当方で負担しています。米国代理店へ言えば対応はしてくれるとは思いますが、とりあえずはきちんと機能する商品が送られる事が最優先です。しかしその諸費用を当店で負担しても販売価格には反映させていないので、販売利益がより小さくなるだけの事です。ただしかかった費用については後日何らかの形では補填してもらうつもりです。



まだここ数日間は太陽を見られないので検品もできませんが、今週木曜日くらいには久しぶりに太陽を拝めそうなので、それから検品をした上で問題なければ発送納品可能となります。今も他の太陽望遠鏡関連で海外とずっとやり取りをしておりますが、日本と違ってとにかく面倒です。今お受けしているブロッキングフィルターの修理も今月末くらいには戻ってくるので、ご依頼の方々にはそれ以降に検品をしてからお返し致します。

お盆休みの間はひたすら雨ばかり降っていました。長野県内はコロナと大雨でメチャクチャになっています。今は少し小康状態で雨は止んでいますが、また夜から降ってくるみたいです。しかしこれ以上降ると地盤が緩んで方々で土砂災害が発生しそうです。先日行った上高地は158号戦通行止めの直前で上高地内にいた650人の観光客などを全て外へ出したそうです。中には宿泊予定だった人も沢山いたそうですが、それも全てキャンセルとなって宿泊施設側は大きな損失だったと思います。多分今日明日はまだ通行止が解除されないと思うので、しばらくは中に入れないでしょう。