おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

タカハシ JP/NJP用ハーフピラーを製作しています

2024-02-29 18:15:37 | ブログ


たま〜にご依頼があるタカハシJP /NJP赤道儀用のハーフピラーですが、今回製作しているのは、500mmのロングピラーです。これまで作ったものでは最長です。ハーフピラーは、必要に応じて色々な長さのものをお作りできます。観測所に機材を入れたのは良いが、不動点がやや低いとか、反射望遠鏡から屈折望遠鏡に載せ替えたので不動点を高くしたい、といった理由で色々な高さのをご依頼いただきます。またカラーもライトグリーン、ライトグレー、ライトブルー(現行色)の3種類から選んで塗装できるので、ご注文いただいている方々からは喜ばれています。ちなみにこのハーフピラー500Lは、来週塗装仕上げしてお客様へお届けします。



合わせてご注文いただいているのが、当店オリジナルの回転架台です。初期型から改良して内部にスラストベアリング数枚などを入れて一体化する事で重心の移動による浮きを防止して、常時回転をスムーズになるようにしています。その分コスト高とはなっていますが、それでも必要とされている方は一定数いらっしゃいます。



アストロカーで使用する600mmのロングアリガタレールが仕上がりましたが、これから塗装して仕上げます。これでファインダーなどを手前まで引っ張り出して使えるので、脚立に乗って覗く必要が無くなります。こういう部品は市販されていないので、必然的に一から作るしかありません。

今日は、無事に確定申告をしてきて、その帰りにトラックなどの改造をやっている会社へ行って、アストロカーの改造の相談をしてきました。とりあえず、両サイドにキャンピングカー用の窓を取り付けてもらい、荷物室にフレームを取り付けてもらい、空調用ファンも取り付けて仕上げてもらいます。その後、大工さんに室内のリフォームをやってもらい完成します。この改造が仕上がれば、一度に10名以上のお客さんに中でティータイムを楽しんでもらい望遠鏡を覗いてもらえるようになります。外が寒いとどうしても途中で帰ってしまう方がいらっしゃるので、それを少しでも引き留めて暖を取りながら星の事を学べるようにしたいと考えています。

北米日食には必需品のペットボトルアダプター

2024-02-29 17:44:33 | ポータブル赤道儀関連


ここ最近になってやたらと注文が来ているのが、当店オリジナルのペットボトルアダプターです。もうそろそろ情報が浸透して来て知っている人は多いと考えていましたが、いまだにその存在と便利さを知らない方がいるようです。このペットボトルを赤道儀のウェイトとして用いる事で海外遠征の機材重量を大幅に減らす事ができる最強のアイテムとして10年以上前に考案しました。今では海外へ行く時に限らず、国内撮影の際にも必ず使うようになりました。

その開発にあたって、考えたのは、海外の国々でそれぞれの規格のペットボトルがあるのですが、このアダプターを持って行った際に適合するペットボトルドリンクがあるかどうかですが、アメリカ、カナダ、ニュージーランド、オーストラリア、インドネシアなどのアジア圏では適合するものが販売されている事が分かりましたが、それ以外のヨーロッパの国々でも概ね適合するものがあるようです。最近では日本の飲料が現地のスーパーなどで売られているようになったので、そこへ行けば確実に適合するペットボトルを入手できます。

バランスの取り方は、ペットボトルの飲料のサイズで決まりますが、ウェイトシャフトを長めにすればより少量の飲料が使えます。良くやっているのは、ポラリエ雲台ベースのシャフトを何本か持って行って、現地で250mlの飲料で済ませたりしています。例えば2kgのウェイトをペットボトルで済ませられれば、その分の荷物を持って行けますし、より軽い装備で現地での移動も少しは楽になります。昔に大型機材を持って遠征した時には、同行した方が現地の中古品販売店でウェイトリフティングのウェイトを買って、それをウェイトとして使って、帰る時には現地で処分していました。

現在、当店で販売しているペットボトルアダプターは、1/4インチカメラネジ用、M10タカハシウェイトシャフト用、M6ビクセンシャフト用ですが、必要に応じてプチ改良もいたしますので、ご要望の方はご相談ください。

また大雪ですが . . .

2024-02-25 18:18:47 | 宇宙観測車アストロカー


またの大雪で参っていますが、ちょっと前に30cmほど積もったので今年は終わりと考えていたら、何故かまた雪が降り続いており、今も深々と降っています。多分このまま翌日朝までは降って、前回の積雪を超えるくらい積もるかもしれません。実は、明日は今年初のアストロカーの出動があるのですが、その前にドームに積もった氷と雪を取り除いています。まだ雪だけならホウキで掃けばいいのですが、22日朝に張り付いた氷がシールドのようになっていて、その上に雪が積もっているので、まずは氷を割ってから除雪しました。
明日の出動は、昼間のことなのですが、地元の川上村の方々にアストロカーを見てもらって、子供たちに星をどう教えるのかなどについて、ガトーキングダム小海でケーキブッフェを楽しみながらお話をするという催しです。川上村は、宇宙飛行士の油井亀美也さんの出身地ですので、その村の方々からそういう話を聞きたいというのは素晴らしい事です。私ごときが役に立つとは思いませんが、少しでもそのきっかけになれたらと思っています。



アストロカー室内のLEDライトを赤色LEDにするためのアクリル板が届いたので、それを貼り付けています。



日中なので分かりにくいですが、これなら周囲が明るくても望遠鏡を覗くのに支障にならないでしょう。今までは間に合わせのようにキャンドルライトを足元に置いて使っていましたが、落として割ったりして危なかったので、これからはこの赤色LEDライトで安全を確保できるでしょう。



もう一つアストロカー関連のお話ですが、お客さんからトレード品として、タカハシFOA-60Q鏡筒などを引き取りました。1.7xエクステンダーは外してアストロカーに搭載してファインダー代りに使おうと考えています。ちょっとだけ外を覗いてみましたが、流石に素晴らしい見え味です。手元にFC-60もありますが、それを上回る見え味です。ファインダーにするには勿体無いですが、望遠鏡が望遠鏡なので、このくらいの機材は使ってもいいでしょう。ただ、乗せるにしてもこのままでは視野調整ができないので、ガイド望遠鏡用のリングを探すか作るかして乗せようと考えています。

Vixen FL55SSのカスタマイズ

2024-02-24 17:09:08 | ブログ


ビクセンFL55SSの接岸部が自分の用途にはどうしても合わないので、外して新たな部品を作りました。全部で3点部品で構成されておりますが、微調整部品は、ネジピッチ0.5mmで作ってあるので、ヘリコイドよりは動きが小さいです。また各部のクリアランスをかなり厳しくしっくり作ってあるので、固めのグリスを塗布すれば、ヘリコイド以上の細かい微調整が可能です。ただ、一つ問題なのは、ピント調整のためにレデューサー部分を回すとカメラも回ってしまうので、そこだけが使う際に注意が必要です。しかし、基本的にはアストロカーの電視観望用に使うために作ったので、一度ピントを出せば後は固定されるのでその都度ピントを合わせる必要はありません。また取り付けるのも円形のCCDカメラなので、回ってしまっても後から元に戻せるので問題ありません。この作業をやっていて思ったのは、BORGなどのヘリコイドのストロークが大きいので、もう少し細かくても良さそうですが、そういう仕様のヘリコイドがありません。ラック&ピニオンは、別売りで1:10のマイクロフォーカス装置があるのですが、ヘリコイドにはそれに該当する商品を見た事がありません。技術的に可能なら、そんなヘリコイドを作ってみたいものです。



当初、BORGのヘリコイドを入れようと考えましたが、フラットナーがヘリコイドの中に入れられないので、それが難点でやめてこの形にしました。しかし、まだ無駄に大きいので、もう少しあちこち削って調整しようと思っています。まだこれで完成ではないので、この次は微動調整装置を作ります。ガイドスコープ用の3本ネジ調整機構は、とにかく使いづらいので、X-Yの2軸調整が可能なもので、回転をスムーズにして微動装置を不要にしたシンプルなものを作ろうと考えています。



このFL55SSの改造で少しは軽量化できた事とゴッツイ感が無くなってスマートな望遠鏡に仕上がったと思っています。後は最後に無駄な部分を削るなりしてデザイン的にも良く見えるようにすれば完成です。アストロカーには、まだ他にガイド用望遠鏡としてタカハシのFOA-60Qを乗せます。しかし、エクステンダーは、外してノーマル状態で乗せるかもしれません。

ところで、昨日、ビクセンの担当者と話していてAP赤道儀が将来的に100倍速になってより自動導入で使えるようになった時の事を考えて、赤経軸をMark-Xのように改造をして、赤道儀をアルカスイスのベースに乗るようにしようかと考えています。そのためには今の微動雲台部分をカットして仕上げる必要がありますが、丁度実験台になるAPがあるので、それで久しぶりにコンパクト化しようと思っています。

パシフィコ横浜のCP+へ行ってきました!

2024-02-24 16:17:49 | ブログ


久しぶりにシャバへ出て横浜の日本カメラショー「CP+」へ行ってきました。雪が降りそうな中ででかけましたが、何とか降らずに済んでドライブできましたが、八王子を過ぎる頃から大きな事故渋滞にハマってしまい、やむなく海老名ICで降りて下道を走りましたが、そこも渋滞で酷い目にあってようやく午後にパシフィコ横浜の入り口近くのホテル駐車場に車を入れて会場入りできました。会場では天リフの山口代表と待ち合わせをしていたので、そこから一緒に今年の星フェスの出展社などへ同行してもらい、挨拶がてら今年の星フェスへの協力をお願いしてきました。

ところが、サイトロンジャパンで店長と立ち話をしていたら、そこになぜかKAGAYAさんが普通のお客さんのような雰囲気でいらっしゃったので、色々とお話をさせていただきました。昨年の10月にも星フェスサポーターのZOOM会議に参加していただいて、星フェスへのアドバイスなどをしていただいたので、久しぶりにFace to Faceでお話ができました。KAGAYAさんは、何度お会いしても偉そうなそぶりを一切見せない方で、気さくに誰とでも話してくれるので、いつも驚いています。多分、天文館系のインフルエンサーでは、最も有名人で影響力のある人ですが、そんなそぶりを一切見せないのがその人となりを如実に物語っているでしょう。もう一つ驚いたのが、山口さんも書いている入場パスが「一般」なんです。普通なら「VIP」か出展社扱いですが、本人はそんな事は全く気にしていませんでした。星フェスには、いずれ何らかの形では協力してくれそうなので、その日が来るのを楽しみにしています。しかし、天リフの山口さんも、いつ見てもニコニコしています。そんな人柄なので、星フェスのボランティアも協力してくれており、それには本当に頭が下がります。



何年かぶりにCP+に写真を提供しました。直前でサイトロンジャパンのTさんから連絡が来て、ナノトラッカーのテストをした時にアメリカで撮影した画像を貸して欲しいという事だったので、快諾して展示してもらいました。サイトロンの渡邉社長さんにはいつもお世話になっているので、少しだけお返しができて良かったと思っています。しかし、たまたまお客さんと話していましたが、ナノトラッカーのような星を追尾する雲台がある事を今だに知らない人がいる事に少し驚きましたが、ある意味ナノトラッカーは、星を簡単に撮るには、これ以上ないコンパクトな赤道儀なのだと改めて思いました。



こちらは新たなSJ-M経緯台ですが、今のZEROより頑丈で汎用性も高いようです。まだ販売は確定していないようですが、日本で生産されているので、近いうちには販売されるでしょう。25日追記:実は、もう販売されているそうです。参考出品だったのは、ポータブル赤道儀として使うためのモーターユニットでした。ただ、そこまでして星の追尾をさせて使う意味があるのかは分かりません。サイトロンの商品にはそういった完成品があるので、それで十分な気がします。



こちらも参考出品のフォーク型赤道儀ですが、形状的に大型天文台をイメージする商品です。その開発には関わってはいないようで、スカイウォッチャーの新たな商品になるかもしれません。これなら比較的大型反射望遠鏡でも扱いやすいので、その値段次第ではヒットするかもしれません。



サイトロンのブースで最も人目を引いていたのが、このセレストロンRASAを小さくしたような、5インチ版のRASAという感じの商品ですが、口径125mmですが、F2なので、最速の撮影ができます。ただし、大型のCCDカメラは使えないので、大きくても1/2サイズくらいのカメラしか使えないかもしれません。しかし、F2という明るさでこのサイズなので、海外とかにも気軽に持って行けそうです。私も次のニュージーランド遠征には、RASA8を持っていこうと考えていますが、この商品が発売になったら、その性能によってはこちらを選択するかもしれません。しかし、そうは言っても125mmと200mmの違いは同じF2でも大きく違うので、できればRASAの方を持っていきたいところです。あとは赤道儀だけですが、去年引き取った「iOptron GEM45EC」をGITZOカーボンに乗せて持って行こうかと考えています。



ビクセンブースでは、AP赤道儀にワイヤレスユニットを取り付けて展示してありましたが、どうやら昨年9月に正式に対応するアナウンスをしていたようです。今まで知りませんでしたが、実際にはその前から使って機能する事は確認していましたので驚くことはありませんでした。ただ現状では60倍速のままですが、近いうちに100倍速になるそうです。RASAを乗せて使う赤道儀としてAPを考えていますが、それを選択するにはまだまだハードルがいくつか超える必要があるので、それが全て解決できたらAPを持って行こうと考えています。スターブックワイヤレスアプリがSkySafariと同じように使えたら、100倍速でも全く問題なく使えるのですが、そこまではアップグレードしてくれるかどうかです。



ビクセンのVSD-70ですが、参考出品です。ただし販売はされるかもしれません。お値段は未定だそうですが、50万円を少し切るくらいの価格にはなるでしょう。その値段で70を買うくらいなら、90を買うかもしれませんが、海外撮影などに使う人はこのサイズが魅力だと思うので、お金のある人は買うでしょう。



これは、SDP65SSですが、ペンタックスのSDPを想像する名前ですが、この形から想像するのは、FL55SSです。これもまだ発売されるかどうか決まっていないのだと思いますが、FL55SSよりは間違いなく高くなるので、今回のビクセンのブースは、ちょっと一般的とは言い難い内容です。何だか数が出にくい商品ばかり作っているみたいで、ポラリエのように、一般の写真ファンも興味を持って使えるような商品が一つも無かったのが寂しいです。もしかしたら私が見ていなかっただけかもしれませんが、他には無かったと思います。

今回のCP+で購買意欲を誘ったのは、シグマの15mm F1.4の対角線魚眼レンズです。お値段は33万円ほどで3月中旬頃に発売だそうですが、残念なことにSONYマウントだけのようです。EOSマウントが出たら購入しようと思っていますが、いつになるか分かりません。他にもZWO社が出展していましたが、Seestar S50の後継機は出てこなかったです。多分、まだまだ一般には全然浸透していないので、それもあって敢えて一般のカメラファンが集まるCP+に出展したのでしょう。しかし、見たところマニアの人ばかり集まっていたようで、一般人にはまだまだ敷居が高い商品なのだと思いました。eVスコープもそうですが、惑星には使えないのと、直接目で覗くという事に対しては弱いのがまだ受け入れられにくいのかもしれません。

今年も「にゃん・にゃん・にゃんの日」

2024-02-21 18:15:32 | ブログ


今日、2月22日は「ねこの日」です。ただしちょっと寂しいねこの日です。去年の今頃は13匹いたのですが、今は9匹になって4匹が亡くなってしまいました。去年末に2匹「やまとちゃん、うにちゃん」の2匹が一日違いで亡くなって、今年の1月にまた2匹「パルミちゃん、エビちゃん」が亡くなりました。この2匹も同じ日に逝ってしまったので、相当堪えました。動物病院へ連れていっても、結局は原因を特定できずに、適当に薬をもらうだけです。また入院をさせてもほったらかしにされて、朝電話をかけてきて「おたくのねこが死んだので迎えにきてお金を支払ってください」と冷たく言われるだけです。ですから、うちでは病院で薬をもらったり連れていく事はありますが、もう治る可能性が低い場合には、家でその最後を迎えさせてあげるようにしています。動物病院の入院環境は本当に酷くて、金網のケージにずっと入れられるだけなので、そのストレスを考えると家で穏やかに行かせてあげるのがネコにとっても家族にとっても良いと今は考えています。

とりあえず、残った9匹のネコたちは今は元気なので、できるだけ長生きして欲しいと願って世話をしています。猫は人にとっては幸せしかもたらさない生き物です。野良猫は長くは生きられないですが、せめて生きている間はもらった幸せ分以上に世話をしてあげようと思っています。

古き良き時代の名機や如何に

2024-02-18 17:43:48 | ブログ


今日はお客さんの来店があって、ようやくこの大物のフジノン150mm双眼鏡を引き取って頂きました。とりあえずその状態をご自身の目でしっかりと見てもらってから、問題ないとの事で車に乗せましたが、まずはケースに入れる所からが大変なので、二人がかりでやって無事に乗せました。お客さんの用途としては、観測所に固定して使うそうですが、この重量などを考えたら移動用は流石に厳しいので固定してじっくりと見るのがベストです。これで去年入ってきた4台の150mm双眼鏡の3台は無事に出てくれました。残りは現行品のフジノン150EDだけです。当初これも売却して、手元にあるタカハシTOA-130NSともう一本注文して双眼望遠鏡に作り上げようかとも考えましたが、重量的には2本のTOA-130とクレードルなどもセットで考えると、その都度移動して使うのは大変なので、今は考えないでおこうと思いました。



アストロカーの電視観望用の望遠鏡をもう少しグレードの高いものに変えようと思っていますが、ビクセンFL55SSが今の所最適なので、これを今のSVBONYの60mmファインダーと交換しようと考えています。ただ、FL55の接眼部がどうしても気に入らなくて、それは使わないで一から新たな部品を作っています。フォーカシング機構に関しては、一度ピントを決めたらもう動かす必要は無いので、シンプルな構造のものに作り替えています。日本の望遠鏡は素晴らしい光学系で世界から高い評価をもらっていますが、いつも不思議に思うのは、接眼部が安価な望遠鏡と同じラック&ピニオンなので、もう少しそこは神経を使っても良さそうな気がします。このFL55の改造と合わせてやっているのは、微動雲台の製作ですが、調整機構の無いシンプルなものです。



先日、PENTAXのIR-Fファインダーを取り付けましたが、もう少し手前まで引っ張り出したいので、長さ600mmのロスマンディータイプのアリガタを作っています。これを使って使う時には手前にファインダーを引っ張り出すようにします。ただ、20cmクーデとのアライメントをやっていても、スライドさせる度にズレてしまいますが、大きな量では無いと思うので、面倒ですがその都度調整して使うようにします。



観測中に情報ボードを見るために調光可能なLEDライトを取り付けました。リモコンで明るさを10段階変えられますが、実際には一番暗い状態で使うとは思いますが、それでも白色光なので、赤いプレートをLEDライトに取り付けて赤色LEDにします。プレートは、特注で円形にカットしてもらってそれを貼り付けるようにします。出来れば最初から赤色LEDのライトがあれば良いのですが、Amazonで散々探しましたが、見つからなかったので自分で作ることにしました。購入したLEDライトは、磁石で着脱が簡単に出来て向きも自由に変えられるので、アストロカーの入り口に2箇所と出口に2箇所取り付けて使います。



五藤のMark-X用のハーフピラーの製作依頼があって作りました。取り付けは、GITZO 5型システマティックカーボンです。結構な費用がかかったと思いますが、往年の名機を使う人はこだわりが強いので、それを満足させるためにはある程度の出費は覚悟の上なんだと思います。



Mark-X赤道儀を見れば見るほどその美しさと機能には感心します。40年経った今でも多くのユーザーに愛され続けている機材を作られた企業さんには脱帽です。うちにも赤道儀一式とベースモデルの2種類がありますが、ベースモデルは、海外へ持って行って使ったり国内の離島などへ持って行って使っていましたが、どこへ行っても安心して使えたので、その信頼度は今でも変わりません。今年の星フェスでは、電視観望も良いですが、シンプルに星を見る事の素晴らしさを昔の機材を使って伝えたいものです。

アストロカー室内での電視観望

2024-02-13 21:12:32 | 宇宙観測車アストロカー


アストロカー室内に設置した55インチモニターを使った電視観望をテスト的にやってみました。これまでは外の170インチスクリーンを使っていましたが、室内に55インチモニターを設置した事で、実際の観望の際に補助的な動画や画像を見せてより天体への理解を深められると考えて、55インチモニターを取り付けました。



天体の導入は、当然のことながらASAIR PROを使ってプレートソルブ機能で正確に導入できるので、とても楽です。20cmクーデ式の赤道儀は、極軸合わせは極軸望遠鏡などは無いので、ある程度視野中心に北極星を導入しただけの簡易的な極軸合わせで使っています。それでもASIAIRの星空をパターン認識するプレートソルブ機能により正確に導入してくれます。まぁ、その機能を活かせるのも星空環境が素晴らしい小海町ならではの事です。



ASIAIRと赤道儀の通信は、10インチのタブレットPCを介して行なっており、その映像は、HDMIケーブルで55インチモニターに伝送されて見ることができます。タブレットとモニターだけはケーブルで繋がっていますが、ASIAIRとはワイヤレスです。この自動導入のシステムは、当店でもPENTAX MS-4赤道儀やNJP赤道儀、アトラクス赤道儀で採用されているものと全く同じです。ただし20cmクーデ式のは、使っているモーター類も制御盤も別物です。もう改造して3年になりますが、その間一度も故障した事がありません。それは、他のMS-4なども同じなので信頼して使っています。



20cmクーデ式のファインダーですが、これまではタカハシの70mm x 11倍ファインダーを使っていましたが、どうしても使いづらいので、PENTAX 7x50 IR-Fに交換しました。暗視野照明装置がついた50mmのファインダーですが、十字線が明るくて調整が容易で単二電池を使っているので、とても使いやすいです。LR44のボタン電池はどうしても消し忘れてしまい、一晩で電池が無くなってしまうので、何か良いものがあれば変えたいと考えていたところ、このPENTAXのファインダーが見つかったので、取り付ける部品を製作して今日設置しました。その際に長いアリガタで手前に引っ張り出しましたが、もう少し手前に引き出したいので、長いアリガタを探して見つからなかったら、特注で製作します。

望遠鏡側の改良で残ったのは、電視観望に使っているSVBONYの60mmファインダーをもう少し口径の大きな明るいレンズに変えようと考えています。ただその場合は、視野調整用の微動雲台に乗せるか何らかの調整装置が必要なので、それをこれから考えてみようと思っています。ファインダーの3本ネジ調整の方法でもいいですが、いつもやりにくいと考えていたので、新たなものを一から作ろうと考えています。

情報スライドボードを設置しました

2024-02-11 16:16:34 | 宇宙観測車アストロカー


今日は、予定していたアストロカーの室内壁にスライドボードを取り付ける作業をやりました。アルミレールを上下に貼り付けて左右にA3サイズのプラスチックプレートがスライドするようにしました。その都度壁に作ったボードを貼ればいいのですが、ボードをスライドできるようにした方がスマートな感じで良いので、こんな感じにしました。ボードの内容は、季節ごとや見せる天体などによって変えたりしていくので、55インチモニターと合わせてその内容を考えていこうと思っています。



スライドボードは、壁の左右に取り付けたので、その時の状況によってそれぞれ使い分けようと考えています。ただ、これで完成ではなく、スポット式のLEDライトも取り付けようと思っていますが、最適なものがなかなか見つかりません。光量の調整が可能で取り付けが簡単な物が良いかと思っています。他にもまだ空いている壁スペースがあるので、そこの使い方も考えています。



ASIAIR用の電源としてUSBバッテリーを取り付けてありますが、どうやら電源を入れていなくてもバッテリーの残量が減っていくようです。1週間前くらいに取り付けた時には100%あったのが、今日見たら60%ほどになっていましたので、ケーブルを抜いてきました。今更かもしれませんが、バッテリーを繋いだままだとある程度の電流は流れて消費されるのだと思いますが、それがどの程度なのかよく分かっておりませんでした。実は、アストロカーもバッテリーの接続を解除するスイッチが運転席にあります。普通のトラックにもあるようですが、運転しない時にはそのスイッチをOFFにするようになっています。冬はバッテリーの電圧がわずかでも下がるとエンジンがかからなかったりするので、そのスイッチは必ず切る習慣をつけています。今年の冬は、毎回一発でエンジンがかかるので安心していますが、それも2年前に新しいバッテリーに交換してから調子良くなりました。とにかく冬は運用していないので、乗らなくてもエンジンは時折かけるなどしています。



今日で町のスケートセンターの営業は終わったようで、そのために今日一日は、無料で入場できたそうです。靴なども無料だったようですが、お昼過ぎに見たら十数人くらいしか滑っていませんでした。普段は1600円もするのでもっといても良さそうでしたが、何故か寂しい幕切れでした。このスケートセンターには昨シーズンだったと思いますが、億単位の巨費を投じて機材の入れ替えなどを行ったそうですが、費用対効果で考えると民間企業ではあり得ないお金の使い方です。本来なら町会議員などから町に改善の要望が出ても良さそうですが、それに異論を唱える議員は一人もいないようです。残念なことではあります。



今日は、午後からご来店されたお客さんがいらっしゃいました。元々当店のお客さんなのですが、お話を聞いていると大型双眼鏡を欲しいようですので、いくつか販売できる商品を紹介しましたが、その中で敢えて表に出さずに置いてあったKOWAの双眼鏡に目を付けられて、どうしても欲しいとの事で結果的にお持ち帰りとなりました。本当なら売るつもりは無くて自分で使うつもりであったのですが、その熱意に押し流されて販売しました。今はちょっと寂しい気もしていますが、喜んでくれたので良かったとは今は考えています。お話の中で太陽観測の見せ方の事で勉強になるような話も聞けました。うちの店は普通の販売店とはちょっと違って、普通に来て”これ下さい!”という店ではありませんが、他の店には無いものがあったり、あるものを無いものを作って使えるようにしたりと他の店ではできない対応ができるので、来店される方にはそれなりの来店のメリットがあるのかもしれません。変な怪しい店ではありますが . . .

いろいろと買取りしてきました . . .

2024-02-10 15:56:33 | ブログ


先日、お客さんからのご依頼で色々な名機を買取りしてきましたが、まずはこの「Nikon 10cmED屈折望遠鏡セット」です。元箱に入った状態で、新品購入後から全く使われずに長い年月保管されていたものです。元の所有者がとても几帳面だったそうで、このセットも大切に保管されてようやく今お披露目となった次第です。



屈折望遠鏡はこんな感じで木箱に入れて防湿剤などを添付して保管されていたので、見た感じはほぼ新品です。箱はどうしても年月と共に色褪せてしまうので、こればかりは仕方ありません。驚くのはこの状態だけではありません。



Nikon望遠鏡用のオプションアクセサリー類が全て元箱に入った状態で一度も使われておりません。つまり新品状態です。こんな状態なのは、Nikonの担当者でも見たことが無いでしょう。



それがこのサイズの箱で二箱あります。全て未使用品です。



実は、Nikon 10cmED屈折望遠鏡は、2本あります。今年に入ってから赤道儀とのフルセットも入れて、それに当店に展示してあるものも入れると、Nikon 10cmEDは4本ある事になります。展示機は当然売り物では無いので売りませんが、他の3本については売却予定です。ただし未使用品については、欲しい方が現れるまでは大切に保管しておこうと考えています。



実は、もう一つ大物があります。タカハシのフォトビジュアル鏡筒の「FCT-125」です。この状態も驚きますが、未使用状態のものを入手されて、その直後にタカハシへオーバーホールに出しています。レンズ面の清掃と光軸調整などのために出したようですが、驚くのはその後も一度も使われず保管されていたようです。多分、今あるものの中では最も状態が良い個体だと考えています。



FCTと言えば、写真鏡筒として知名度は高いですが、それを可能にするのがレデューサーです。F5.6からF4.5とハイスピード化しつつ周辺像も良くなるように設計された補正レンズです。画像のレデューサーですが、これも驚くことに新品未使用品で、購入されたのは2023年だそうです。つまり去年の話です。40年ほど前の製品なのに、何故か今の時代に新品のレデューサーが存在しており、それを購入できたという事が驚きです。詳しい事はスターベースさんに聞けば分かると思いますが、いずれにせよとても貴重な商品です。今はもう販売していないので、たまたま工場の在庫として残っていたものを組み立てて販売したものなのかもしれません。そうなると同じ状態で購入された方は、いいところ数名いるかどうかでしょう。



これは、特に驚く事はありませんが、その当時は多くのユーザーがいて愛用されていた「FC-100」鏡筒です。これは流石に使用していますが、当店へ来た時の状態は袋に入ってタカハシの箱に入った状態で、オーバーホールへ出して戻ってきてから一度も使っていないという事ですので、状態は非常に良いです。これもある意味貴重品です。



最後の一本は、この鏡筒です。何年か前に100本の限定生産をされた「FC-100DL」鏡筒です。最後にまた驚きますが、これも新品未使用品です。タカハシから届いた状態で開封だけはされていますが、中のプラスチックバックは未開封です。もう今は販売はされていないのか、作っていないのか分かりませんが、市場にどれだけ出回っているのかは不明です。

こんな感じで引き取ってきましたが、いずれは売却する予定ではあります。しかし、その前にまだ売り物を出さないといけないので、それらが片付いてから考えようと思っています。特にFCT-125については、手元にFCT-150もあるので、一度見比べてみたいとは思いますが、売却するのであれば、敢えて使わずに未使用のまま販売するかもしれません。Nikon 10cmEDのフルセットは、どなたか希望される方がいてお値段的に合えば売却も考えますが、そんなに直ぐには現れないと思うので、それまでは大切に保管しておこうと考えています。

色々と引き取ってきた商品で売却予定なのは、Nikon 10cmED屈折望遠鏡セットとFCT-125ですが、店頭から販売する予定ですが、価格は表示せずに、逆オファーしてもらう形での販売とさせていただきます。従ってご要望の方は、販売開始後にお値段を提示してお問合せください。ただし、未使用品のNikon 10cmEDは、当時の販売価格以上のお値段提示をしていただけないと、販売には至りませんので、そこはその貴重性を考えてお値段提示をお願い致します。