昨夜フッカーバレーへ行った時に撮ったものですが、第一、第二のつり橋をすぎないと見れない姿です。本当は氷河湖まで行くつもりでしたが、直ぐ手前のシェルターのあるところから撮りたかったので、結局そこで2時間ほど撮っていました。さすがに周囲は真っ暗になると誰も居なくなります。その分星空はNZでも極上です。ここではHermitage Hotelの灯も全く見えないので、星明かり以外には道を照らすものは皆無です。驚くことに、木道がはっきり白く見えていたので、試しに手をかざしてみたところ、手の影ができました。つまり「星の明かりで影ができた」ということです。
日本ではまず見られない体験できないことです。この影ができることは20年以上前からNZに通い始めたころから知っていましたが、しばらくぶりに体験しました。木道から空を見上げるとそこいらじゅうに星が見えて、日本で見ている2-3等星までがここでは一等星のように光り輝いて見えます。東京の100万個見えるプラネタリウムでもこのNZの大自然の星空には遠く及ばないと思います。
NZで星空を撮っていれば気が付くと思いますが、星が見えている時と見えていない時の周囲の明るさが全然違うことです。それがMt Cookの氷河間近の極上の星空が見える場所では際立ってそれが分かります。日本の冬に雪山が月の無い夜に見えるのは光害のせいで、星空で照らされているわけではありません。そこが日本と大きく違うところです。去年の同時期に行ったオーストラリアも素晴らしかったですが、NZの素晴らしさは氷河をいただいた山脈を星が照らして見えることです。天の川銀河が天頂付近にある時期に良く分かります。
撮影が終わって復路を戻っている時ですが、心細い思いをしながら暗い夜道を歩いていると"この子"が愛嬌をふりまいてくれました。ポッサムです。NZでは害獣に指定されており、駆除の対象になっています。人には一切危害を加えないおとなしい有袋類の動物ですが、単に増えすぎたことと、NZの固有種を害するということで気の毒な運命となっています。元々はハンティング用として連れてこられたのが増えただけのことで、人の都合で要らなくなったから駆除してしまうという誠に身勝手なな道理だと思います。
ポッサムの写真を撮っていたら、突然後ろから3人の歩行者が表れて本当にビックリしました。まさかこんな時間に人が歩いているはずも無いと考えていたので、肝を冷やしました。向こうも私が突然居てビックリだったかもしれません。話をしたら私と同じ目的で氷河湖で星の入った写真を撮っていたとのことでした。画像を見せてくれましたが、なかなか素晴らしい写真を撮っていました。誰もが考えることは同じなのだと理解した次第でした。
この日は、Mt Cookのキャンプ場に戻ってから少し車を走らせて空港近くでポラリエを使った撮影を1時間ほどやってからGlenternnerへ戻りました。
Lake Haewaです。とても美しい湖です。Wanakaから直ぐのところにあります。ここのキャンプ場がとても素敵です。