おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

NJP回転架台の改良版を作りました

2020-05-31 17:54:22 | 特注製作品(タカハシ)


当店オリジナルのNJP赤道儀回転架台を久しぶりに作りました。まだこれから塗装して仕上げますが、この状態だとこれまでの回転架台と全く同じですが、内部構造を改良しています。



これまでと違って内部にスラストベアリングを入れてさらにテフロンスペーサーを入れて回転を劇的にスムーズにしました。ぐるぐる回すものでは無いので、そこまでは不要かもしれませんが、これまでの金属対金属による滑り摩擦を低減させる方法では丈夫にかかる負荷を考えるとスムーズには回転しないと考えて、コストが大きくかかりますが、敢えて改良に踏み切りました。コストアップに繋がったのはスラストベアリングとそれを保持する2枚のステンレススペーサーです。これは既製品が無いので特注で作ってもらいました。

改良したのはジョイント部分の形状と寸法をかなり厳しくして簡単に抜けるような事がなくなりました。赤道儀の着脱はこれまでは3箇所のクランプネジを緩めて上部部品丸ごと引き抜いて赤道儀を外していたかもしれませんが、これからはそれができないので、3箇所のキャップボルトをその都度外して取り外すようになります。ですから、このNJP回転架台は一体物としてお使いいただくようになります。結果として製作コストが大きくなりましたので、やむなくお値段を上げさせていただきました。それに見合った十分な価値はあるかと思います。現在まだ製作中ですが、今週中に仕上がる見込みです。



ポラリエU専用の雲台ベースPCBU-EQですが、外形の整形が終わってサンドブラスト処理をしましたので、後は焼き付け塗装をして仕上げます。現在ご注文の方々には火曜日以降の発送となりますので、今少しお待ちください。

ところで、先日「ヨシカワ光器」さんにメンテに出した90年前のツァイス13cm/F15の対物レンズですが、検査の結果はとても素晴らしい光学レンズだそうです。状態もとても良かったので分解清掃と検査作業だけで終わりそうです。来週中に戻ってくる予定ですが、戻ってきたら早速望遠鏡に作り上げます。これまで長い事眠らせておいた貴重な対物レンズにようやく日の目を見せられそうです。星まつりなどがあれば持って行って皆さんに見てもらいたいところですが、年内はどこも中止か延期になると思うので、とりあえずはお店の庭で見てもらえるようにしたいと考えています。

久しぶりのご来店がありました

2020-05-30 17:52:52 | ブログ


今日は午前中にお客様が商品の引き取りに来店されました。SHOWA 20E赤道儀とMoreBlueの頑丈な大型赤道儀用カーボン三脚とジョイントするアダプターやCORONADO Solar MaxII 90-BF30などをまとめて引き取りに来てくれました。お陰で大物の梱包作業から解放されて良かったです。Solar MaxII 90は実際に望遠鏡に取り付けて太陽を見てもらう事が出来たので、安心して持ち帰り頂きました。太陽望遠鏡を販売しているところで、アダプター製作も含めてこれだけ手間をかけて確実な商品を納品しているところは皆無でしょう。

しかし、納品するお品物がきちんと取り付けられて機能しているところを見て喜んでくれているのをみると、作った方もHappyになれます。ご来店いただいた際に他の話題などについてもメールや電話では聞きにくい事でも、気軽に話ができるのは、実店舗がある多くのメリットの一つです。



このMoreBlue社のカーボン三脚は、あまりの素晴らしい出来に感動します。これが星ファスで12万円で買われたそうですが、正直安すぎです。天文販売店のオリジナルで販売されている一本脚のカーボン三脚が10万円以上していますが、それを考えるとこの三脚は出来過ぎです。MoreBlue社ではさらに素晴らしい大型カーボン三脚を作っているそうですので、完成したら当店でも販売させていただきます。最近も当店で販売している大型システマティックカーボン4段三脚が売れましたが、天文ショップオリジナルの2段式と比較していたそうですが、2段式は赤道儀専用として作られているので、Two in Oneの用途を考えるならこの写真用の4段大型カーボン脚をお勧めします。



今日突然郵便で届いた「キャノン キャッシュバックセール」の商品券ですが、申請したのが5月初旬だったので1ヶ月もかからずに届いたので驚きました。EOS Rボディーの購入で2万円の商品券がもらえる素晴らしいセールですが、このセールで買われた方も多かったはずです。カメラメーカーも今はコロナで売り上げを落として大変な時ですが、キャッシュバックセールができるのは、まだその企業に余力が残っているからでしょう。だいたいこのキャッシュバックセールを行うカメラメーカーは、Canon、Nikon、SONYくらいで、他のメーカーはそれだけの余力が無いのかもしれません。というよりカメラ自体がこの3社がダントツの売り上げで、CanonとSONYがワンツーでその後にNikonがいるような感じでしょう。



古物商の許可が更新を放置していて切れてしまったので、また再度取り直しました。申請は自分でもできるのですが、以前にもお願いした行政書士の方に再度お願いして取ってもらいました。当店では天体機材の買い取りやトレードインによる販売も積極的に行っています。天文雑誌やネット広告など出しておりませんが、多分他店よりは運営コストが小さい分高値で引き取りが出来ていると考えています。特に使わない機材を出して新たな機材を購入する当店独自の「トレードインシステム」は最新の機材をお安く買うにはベストな手段です。不要な機材を沢山持っているが、新たな機材を買う費用も無い方はぜひ一度ご相談ください。

それからタイトルにありますように、今後ご来店を希望されている方は、7月頃までは事前にアポイントを取っていただいてからお越しください。ただし6月19日からは県をまたいだ移動が解除されるので、それ以降は通常営業に戻していきたいと考えておりますが、まだこの先どうなるか不明ですので、今のところはご来店前にメール等でお知らせください。

セレストロン RASAに便利なファインダーホルダー

2020-05-29 17:03:04 | セレストロン


セレストロン RASA Astro Graph用のファインダーが仕上がりました。こんな感じでコレクタープレートの側に取り付けて使用します。何も無い状態から考えると使いやすくなったと思います。PCで全ての事をする場合には、無くても良さそうですが、焦点距離600mm(実際は400mm)の屈折望遠鏡でファインダーが無い状態で使うのと感覚的には同じなので、やはりあった方が便利です。エンコーダー仕様のAXJ赤道儀で天体をスピーディーに導入する場合でもこのファインダーを使って目的の天体近くまで導入してからStarBook TENで導入すれば簡単です。



このファインダーホルダーは、RASA以外のCGE/ロスマンディータイプのアリガタレールに取り付け可能で、HyperStarにも役立ちます。取り付けできるファインダーは、ビクセン用などのアリガタアリミゾタイプなら大体適合します。



ファインダーは本体だけでもベース丸ごとでも着脱できますし、レール上をスライドして自由に場所を変えられます。



このファインダーホルダーはいくつか製作しましたので、こんな商品が欲しかったという方は当店のHPからご注文ください。



今日は、先日天体用改造に「ハヤタカメララボさん」に出していたEOS RとEOS M6が無事にHKIR改造されて戻ってきました。通常なら1ヶ月程度かかるのですが、最速でやってくれました。EOS M6は、これからRASAとポラリエUとPCBU-EQに乗せたビクセンFL55SSと共に積極的に使っていきます。これまで使っていたほとんどのカメラはハヤタカメララボさんで改造してもらっています。改造費用は結構かかりますが、ヤフオクで安く改造されているものと違って技術的にも内容的にもハイレベルなHKIR改造なので満足しています。その写りも申し分ありません。



先日から超激安で販売していた「Vixen 新型ポータブル赤道儀ポラリエU+PCBU-EQスペシャルセット」ですが、ようやく安いことが理解されてあっという間に終わってしまいました。しかしポラリエUもPCBU-EQセットも在庫がありますので、お値段を2000円だけ上げさせていただき再販売いたします。とは言っても以前のウェイトセットなどを別売りしていた時よりは全然お安いので、買いそびれた方はこの機会にぜひご注文ください。このセットからPCBU-EQセットを外してもポラリエUは48000円と引き続き最安値です。

EOS RとEOS M6が天体仕様になったので、これからまた以前のように積極的に使っていきたいと思っています。特にEOS M6は、年内にリベンジで遠征予定のニュージーランドでビクセン FL55SSと共に使って南天の星雲星団をさらに大きく写したいと楽しみにしています。大分前にオーストラリアでポラリエにBORG 55FLに無改造のEOS Mで撮影しましたが、ポラリエで頑張って90秒でギブアップしました。しかし、ポラリエUの追尾精度の素晴らしさは既にアメリカとニュージーランドで実証済みなので、安心して使えます。多分EOS M6でも180秒露出は可能だと考えているのでその写りは想像できます。

昨日から今日午前中まで岐阜県まで出張しておりました。途中で上高地の玄関口の沢渡や平湯温泉を見てきましたが、駐車場は全て5月31日まで閉鎖されています。上高地へ入る路線バスは1日3本ありますが、沢渡では食堂の駐車場しか使えないので、実際に入っている人はごく僅かだと思います。158号線は観光バスなどの大型バスも見かけなかったですし、観光で訪れる県外ナンバーもあまり見かけませんでした。ほとんど地元の車しか走っていない感じです。今回は帰ってやる事が多かったので上高地はスルーしてきましたが、6月に入って観光地などにもう少し動きが出て安全が確認できれば行きたいと思います。

Nikon天体望遠鏡関連の新規製作品

2020-05-27 18:22:55 | Nikon ニコン


アルマイト処理から戻ってきた「Nikon φ43-1.25TアダプターL/S」ですが、このアダプターは眼視と撮影兼用となっています。アイピースの差込部にM42P0.75ネジを切っているので、市販のカメラ用Tマウントが使えます。これで直焦点撮影にも対応します。いずれは拡大撮影用アダプターも作りますが、まだ少し先の事です。とりあえずお客さんの分と自分で使う分だけ作りましたが、こんな部品が欲しい方はお知らせください。



Nikon 10cmED屈折望遠鏡関連部品をもう一つ作りました。ビクセンの極軸望遠鏡PF-LIIを赤道儀に使えるようにしたものですが、画像の状態で赤道儀にねじ込んで取り付けできます。サイズ的にもピッタリで、キャップもきちんとできるので、違和感なく使う事ができます。Nikonの赤道儀で星の撮影をする人などいないと思いますが、極軸合わせが純正品より簡単に正確にできるアイテムとして役立つでしょう。



ところで先日から格安で数量限定で販売しているこのポラリエUと当店のオリジナルPCBU-EQセットですが、よく考えたら安すぎます。PCBU-EQの値段を考えるとポラリエUの販売価格が46,000円ですので、これは他のショップで格安で数点販売していた値段よりさらに数千円安い事になります。そのせいでご注文も問い合わせも来ていますが、あまりに安すぎるので中古品や出所不明な怪しい商品だと思われる方がおられます。しかしそんな事はありませんので、安心してお買い求めいただけます。多分それほど長い事この状態での販売はできないと思うので、もしお悩みの方がおられましたらお早めにご決断ください。

最強のタッグ PCBU-EQポラリエUセットがお買い得になりました!

2020-05-25 15:54:38 | ポータブル赤道儀関連


今年3月から発売開始している当店の人気商品「ポラリエU雲台ベースPCBU-EQ」とそのセット品が大変お買い得になっています。これまでは別売りにしていたウェイト、シャフトをセットにしてお値段据え置いておりますので、通常より大分お安くなっているかと思います。ポラリエUとのセット品は数量限定ですので、予定数量が終わったら元のお値段に戻す予定です。



合わせてこれまでウェイト、シャフトを別売りにしていたPCBU-EQ雲台ベースセットも付属品となりました。お値段は若干上がっていますが、これまでのように別売りで買うよりは大分お安くなっています。

コロナも収まってきて徐々に外へ出て星空観測や撮影にも出られるようになりつつあるので、これからはポラリエUを持って外に飛び出して自粛の鬱憤を晴らしていただければと思います。しかし東京周辺地域の方々はまだまだ他県への移動は自粛となっているので、もう少し辛抱して後に備えて機材を揃えていかれたらいいでしょう。



私も今現在「ハヤタカメララボ」さんに出しているEOS RとEOS M6が戻ってきたら、この愛機Vixen FL55SSを持って撮影に出かけようとワクワクしております。家の周辺でも十分な撮影が出来ますが、より高みを狙うために海外へも出たいと思っています。軽量で最高の結果が得られるのは、今のところこのセットだけです。



大分前のブログにも書きましたが、タカハシでメンテナンスを受けたFS-128NZ鏡筒を今日から販売しています。中古品の値段づけは悩みますが、過去の中古品の相場を考えても決して高くはないと思ってつけました。本当に欲しい方にはベストなコンディションに仕上がっているので、良いと思います。ぜひお早めにご検討ください。箱がかなり大きいので店に置いておくと邪魔になるので、早く行き先が決まって欲しいものです。

色々と作っていきます!

2020-05-24 17:10:57 | ブログ


SHOWA 20E赤道儀をMoreBlue社の大型カーボン三脚に乗せるアダプターを特注で作りました。このカーボン三脚は当店で販売しているものではなく、去年の小海町の星フェス会場でご依頼の方が買われたもので、多分ご覧になった方も多いと思います。その三脚は10万円ちょっとの激安価格で買われたそうですが、値段を聞いてビックリでした。海外で販売していれば$2000は軽く超える価格だったと思います。今も大型の三脚を開発中だそうですので、赤道儀にマッチした三脚を考えるならMoreBlue社の製品がベストでしょう。

という事で、装着するアダプターをご依頼いただき仕上がりました。合わせてSolar MaxII 90のアダプターなども製作しましたが、今週末に当店に引き取りにご来店されるので、そこでお渡しします。

当店へのご来店については、引き続き感染者の多かった地域からはご遠慮いただきたいと思いますが、いくら政府が緊急事態宣言を解除したとしても、見えない感染者がいる限りは第二波、第三波が発生する可能性が高いので、せめて7月頃までは大人しくしていただく方がいいでしょう。ただしどうしてもご来店いただかないとお渡しできない商品など、ご事情がある場合には対応方法について個別にお話をお聞きしますので、メール等でお知らせください。

私自身も東京へ行く用事はありますが、7月までは行くことは控えていますし、できればしばらく東京方面へ行きたくありません。



合わせて20E赤道儀にPoleMasterを取り付けたいとの事でアダプター製作を依頼されましたが、赤緯軸にネジが切っておらず、装着するには、寸法キチキチに作って圧入して固定するしかありません。ベースを先に作って埋め込んでから着脱できるようにしてもいいのですが、PoleMasterアダプターの中心穴を大きめにしてあるので、オリジナルの極軸望遠鏡も引き続き使用可能です。



こちらもSolar MaxII 60用のアダプターですが、ビクセンFL70に装着できるように製作依頼があって作りました。フードを外したセルのネジを使ってきっちり装着するので、落下などの心配もありません。フードに取り付けるタイプは簡単ですが、落下の危険はクリアランスを巨きくとるのでガサガサで良くありません。ネジを切らなくて良ければ現物を送ってもらう必要はありませんが、当店のSolar Maxアダプターのほとんどが現物合わせで正確に完璧に作ります。製作費用も、全て丸投げするものとしてはお安いと思います。

特注製作で問い合わせをされて製作に至るのは半数以下です。お見送りされる方の多くは特注製作についてほとんど理解されておらず、作る方としては「これとこれを繋ぐアダプターを作って」と言われても寸法を測定して図面を書いてからでないと製作できません。この製作を一般の天文についてん知識も何も無いところへ持っていっても断れる事が多いはずです。当店では多少難しい特注製作でも図面を書いたりデザイン料をもらったりはしていないので、まだお安いはずです。これから製作などのお問い合わせをされる方はまずご予算をお知らせいただいた上でその要望に収まるかを先に聞いていただく方が簡単で明確な回答ができるからです。



こちらも特注製作ですが、PENTAX XW40mmとデジタル一眼をジョイントしてお気軽撮影をしてインスタグラムにアップしたいとの事でご依頼を受けました。この方は製作費用も何も聞かずに作ってください。と言ってきましたが、だからといってボッタクルような事はありませんし、それに見合った費用で製作しています。このアダプターに市販のTリングを介してカメラを装着して天体の撮影をします。レンズ胴部を伸縮する事で拡大率も最大1.5倍程度まで拡大できるので意外と面白い使い方ができるアダプターです。このアダプターは31.7サイズ用も販売しているので、そんな使い方をしてみたい方は在庫品をご注文ください。



ゲストスペースに置くロングテーブルの仕上げをしています。クリアー塗料を3回塗りしますが、その都度サンダーで磨いてから塗り重ねます。昨日から塗り始めて今日の夕方に全ての工程を終えて仕上がりました。脚を作ってくれた大工さんが見にきてくれましたが、予想以上に綺麗に仕上がっていたので安心してくれました。木工製作は昔から興味があったので、昔は木工の勉強をしようと思って短期学校の申し込みをした事があります。自然木で作るテーブルには独特の味わいがあるので、見るだけでなく自分で作るのも好きです。



狭いですが、ゲストルームがようやく形になってきました。とにかくご来店いただいたお客様に楽しんでもらえるようなお店づくりをこれからも積極的にやっていこうと考えて作ったのがこのゲストスペースですが、いずれは天文観測施設も作りますので、そこも利用してもらえるように計画を練っています。街中の望遠鏡販売店では決して出来ないオンリーワンのゲストサービスをこれから考えてお店を作っていきます。

自然木の一枚板から作るテーブル

2020-05-22 18:59:22 | ブログ


最近ネットで注文して届いた桜材の一枚板ですが、木工所へ持ち込んでプレナー仕上げをしてもらいました。電動カンナで綺麗に平面に削った後に電動サンダーで綺麗に仕上げてもらいました。周囲の表皮の部分だけはグラインダーで綺麗に削りましたが、明日以降にサンダーでさらに綺麗に仕上げます。

このテーブルは、店舗の応接スペースに置くもので、来店していただいたお客様に寛いてお茶を飲んで会話を楽しんでもらう為に作っています。既製品のテーブルなら簡単ですが、木目を生かした自然な雰囲気を出したかったので、敢えて自然木の一枚板から作っています。



足の部分は、お店を作ってくれた大工さんにテーブルの話をしたら、「簡単だから作ってやるよ」という事でお願いしてこんな感じに作ってくれました。あとはもう少しサンダーで仕上げてからウレタン塗料で3回塗りをして足を付けて完成です。一枚板の大きなテーブルは、人気もあるのでまともにどこかに頼んで作ってもらうと、10万円くらいは直ぐに超えます。お金のある人はそれでいいと思いますが、貧乏暇なしなので、自分でできることはやっています。

コロナは大分収まってきて、来週25日にはついに東京なども非常事態宣言を解除するようです。しかしまだ全然安心できません。こういう状態が数ヶ月は維持されないと、本当の意味で安心はできません。とにかく、今年一杯は3密を避けるように動いた方が良さそうです。イベントも当然中止か延期が妥当です。

お宝レンズを入院させました

2020-05-20 18:55:29 | ブログ


もう5-6年以上前に星まつりで手に入れた80年以上前のWest Germanyのツァイス13cm/F15の対物レンズですが、ようやく今日メンテナンスの為に旅立ちました。先日と同じNikon 10cmEDをレストアしてもらったヨシカワ光器さんに出しました。これまでもツァイスのレンズなど、数々のお宝レンズを復活させた経験があるので、安心して任せられます。

この対物レンズは、検査をしてもらって本当に良いものであれば、戻ってきてから望遠鏡に作り上げます。元のこのレンズの持ち主が星まつりでお会いすると「あのレンズはどうなったかね〜」と聞かれていたので、次にお会いできる時には望遠鏡になって見てもらえると思ってます。

ただ残念な事に、今年の「原村星まつり2020」は中止となったそうです。昨日文書で知らされました。まぁ、残念な結果になりましたが、今年に限っては誰もがコロナで中止になる事は想定できたでしょう。文書には、「今後の開催スタイルについても再検討します」とあるので、内容を大幅に変えていくのだと察しています。その過程で出店者もさらに制限されるか一部の業者だけに限定するのか或いは全く無しにして、八ヶ岳クラフトのように、全て有料にして一般の天文以外の出店者だけにするのかもしれません。八ヶ岳クラフトは出店料10,000円なので、天文関係の出店者は支払いを渋ると思うので、実質出店は無くなるかもしれません。日本の星イベントで出店料がゼロ円というのは海外から考えてもおかしいです。胎内は去年から有料ですが、それも微々たるものです。カリフォルニアのRTMCやオレゴンスターパーティなどは、一般の参加者から80ドルほど取ります。当然出店者からはその数倍以上取ります。

それを考えると日本の星イベントは運営方法も含めて考え直した方がいいかもしれません。小海町の星フェスも今年は中止になるかもしれませんが、来年以降の運営方法を再検討していくでしょう。

とってもCoolなCool Edge - SCT Cooler 14"

2020-05-18 17:05:46 | セレストロン


注文してから1ヶ月もかかって届いたのは「Starizona - Cool Edge -SCT Cooler」ですが、要するにシュミカセの筒内温度順応をスピーディーに行うための電動ファンです。手に持った感じは大きいですし、これまで販売されていた他社製品と違って長い棒状の筒がありません。このクーラーは、旧製品のシュミカセには使えません。現行販売品のEDGE HD 1400専用です。EDGE HD鏡筒はこれまでの接眼部から棒状のファンを差し込んで温度順応ができません。接眼部の奥にあるバッフルに補正レンズが入っているので、そこから空気を送り込んでも主鏡ルームに外気を送り込めない仕組みになっています。



そこでEDGE HD用クーラーは、ファスター対応のセカンダリーミラーを取り外してそこから空気を送り込む方法です。副鏡を一旦外してからCool Edgeに収納します。



つまりこんな感じになります。副鏡がCool Edgeに収まっています。その後に副鏡のネジにねじ込んで固定します。DC12V電源をバッテリーに繋いでファンが回り始めて空気を送り込みます。割合強力なファンなので、10分程度動作させれば外気温順応は完了でしょう。HD1400は大きいですが、ファンの出力が大きいのであっという間に順応します。まだ実際には使っていませんが、期待できそうです。シュミカセは大きければ大きいほど外気温順応に時間がかかります。それを一気に終わらせるのがこのCool Edgeです。



ファンは、外気を内部に送り込みますが、HD1400についている2箇所の通気口から空気が放出されます。Cool Edgeにはゴミなどが内部に入らないようにフィルターが付いていますので、内部にゴミなどが入る心配はありません。



副鏡の着脱作業は、以前にも11インチや旧14インチで何度もやっている作業なので、これによって光軸がズレるような事はありません。



Cool Edgeと合わせてカメラアダプターも届きました。最初は間違えて下の8インチ用を送ってきましたが、今度は正しいHD1400用の大きなアダプターが届きました。これでレデューサーと共に使用可能です。



両方取り付けるとこんな感じになります。この手前に市販のカメラマウントを取り付けてデジタル一眼を装着して撮影します。HD1400を使うのは初めてですが、旧タイプのC-14とは撮影イメージは全く別物です。それはネットで多くの情報が上がっているので、調べれば分かります。このHD1400は、EM500-III赤道儀に乗せて観測所に設置しますが、まだ何も進んでいませんので、1年くらいは使わずにこのまま箱に入れた状態で保管しておきます。しかしそれも勿体無いので、アリガタサドルが仕上がったら一度庭で使ってみようと思っています。



ところで、フォーカスノブを回してみて気がついたのですが、何故かノブが一回転くらいしか固くて回りません。ミラーロックノブを緩めても一向に改善しません。これはさすがに焦りました。しかし付属のマニュアルに目を通したら直ぐに理解できました。移送用のミラーロックスクリューネジがロックされていたのが原因で、それをレンチで緩めたら普通に回るようになりました。一安心です。



今日は非常事態宣言が解除されてから初めて白駒池へ行きました。こんな年は初めてです。いつもなら4月23日にR299が開通してから上がるのですが、非常事態宣言が出されてから行けなくなりましたので、今日初めて池の周囲を歩いてきました。



白駒荘は5月末まで営業休止しています。歩いていて二人の散歩客に会いましたが、結局歩いていて出会ったのはその人達だけでした。平日だった事もありますが、来ても小屋もやっていないので一般の観光客にはそれほど面白くないのでしょう。



観光客が居ないのは、この駐車場も閉鎖されているのも一つの原因だと思います。山小屋が5月末まではやっていないので、駐車場もそれまでは閉めているのでしょう。しかし車で来た人は麦草峠の駐車場に止めるように記載がありました。トイレもそこを使ってくださいと書いてあったので、白駒池へ来るにはそこから歩かないといけないので、通常の倍の時間がかかります。



駐車料金は、何故か値上がりしています。去年は普通車が500円、バイクが100円でしたが、バイクが2倍になっています。値上げの理由は分かりませんが、コロナ騒動に便乗した値上げのように見えてしまいますが、著名な観光地とかだと普通車1000円とかなので、それを考えるとまだお安いのでしょう。まぁ、値上げのタイミングとしては良かったのかもしれません。



FUJINONテクノビスタ14x40にコンデジをつけて撮影しましたが、こんな感じで撮れます。コンデジのズーミングを使えばもっと拡大できるので、意外と便利で面白い使い方かもしれません。遠くの野鳥や動物を撮るにも役立ちそうです。

今日ようやく「ハヤタカメララボ」にEOS RとM6をHKIR改造に出しました。近いうちに梅雨に入りますし、しばらくは使う事が無いので、コロナがもう少し収まって動けるようになる前にカメラが戻ってくればOKです。ただ、テレビを見ていると方々ですでに自粛疲れと飽きがきてしまって普段の混雑状態となっている場所が多数あります。このまま行けば間違いなく第二波、第三波がやってくることは避けられないでしょう。アメリカではすでに8万人もの人が亡くなっている事に何の恐れも感じないのでしょう。今こそ自分や家族の命を守る行動が大切なのですが、それに対してあまりにも無頓着な人が世のかな多すぎです。

7月にロサンゼルスへの航空チケットを手配しましたが、まだ行けるかどうか分かりません。カリフォルニアは日本より遥かに感染者が多いので未だに世界でも危険な場所の一つです。6月30日までの予約なら無料で一度だけ変更できるので、もし無理なら先に移動させます。9月にニュージーランドへ行こうかと考えていますが、多分それも無理でしょう。今年の2月のリベンジをしたいので、来年の2月にするかもしれません。

Nikon 10cmED屈折望遠鏡の接眼部品作りました

2020-05-17 17:17:39 | Nikon ニコン


今日仕上がったばかりですが、Nikon 10cmED屈折望遠鏡の接眼部品です。2種類作りまして、一つは直視用でM42P0.75のTネジを設けてありますので、それぞれのカメラ用のTマウントを介して直焦点撮影に対応します。もう一つは天頂ミラーを使っての観測用ですが、こちらもTネジを設けてあります。アイピース固定用ネジはプラネジなので傷をつけません。まだこれからブラスト処理をしてからアルマイト処理に出して仕上がります。



デジカメでの直焦点撮影はこんな感じで装着します。Nikonの望遠鏡はクランプハンドルで締め付けて固定するタイプなので着脱がワンタッチで簡単です。眼視から撮影にも部品を交換するだけで済みます。この望遠鏡が発売されていた時代はフィルムカメラ全盛だったので、今とは違って撮影した画像を見るのに数日もかかりましたが、今はその場で画像を見てプリントも簡単に出来てしまうので、本当に良い時代になりました。ある意味これだけ優秀な望遠鏡は今だからこそ活きてくるのだと考えています。



眼視では天頂ミラーを付けて使用します。アイピースの向きは望遠鏡側のクランプを使って行いますが、アイピース側の固定ネジを使うより、これが簡単でしっかり固定できます。



今後もう一つアダプターを作るとしたら、拡大撮影用を考えています。純正品でもありましたが、アイピースが24.5しか使えないので、今の時代にあった物をデザインしてみます。その前に眼視で土星や木星を見て見たいですが、まだもう少し先になりそうです。この「Nikon 43-31.7Tアダプター」は、とりあえずそれぞれ2点づつ作りましたので、こんな部品を探していた方はお知らせください。



昨日は久しぶりにGOTO Mark-X用とPENTAX用のハンマートーンカラーによる塗装をしました。アリガタベースですが、現在はいくつか在庫があります。他にも同系色の塗装ができるので、部品なども特注で製作できます。必要に応じてご相談ください。

今日は非常事態宣言が解除になってから最初の日曜日ですが、今日も多くの県外ナンバーの観光で来たであろうマイカーを見かけました。良く県外ナンバーでもそこに住んでいる人もいるので、一概には言えないと言いますが、ここは観光地なので、どう見ても住んでいる人ではなさそうです。県外ナンバーでも特に目立つのはバイクツーリングのグループです。バイクは自由気ままにどこにでも行けるので、コロナで県をまたいでの移動は避けるように言われていても、自由にやりたい連中なので、そんな事はどうでもいいのでしょう。しかしこの自粛願いを守らないのは、意外にも中高年の人たちです。困った人たちです。