おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

アストロカーの改造リフォームをやります

2022-11-30 19:02:47 | 宇宙観測車アストロカー


去年からずっと考えていた「宇宙観測車」アストロカーの車内改造をこれからやります。先日で本年度のスターウォッチングは、一応終了したので、これから来春まではお休みという事で、その間に車内の改造をやろうと思います。今日はお店も作ってくれた大工さんが打ち合わせに来てくれましたが、今までやった事が無い仕事なので、兄弟でキャンピングカーなどの改造をしている人がいるので、そこに相談してから作業内容を考えると言ってました。

とりあえず、側面に大きな窓を作ってもらい、内部にはソファー兼ベッドにもなるスペースを作って、それにキッチンや作業スペースも作ろうと考えています。来春からSWの際にドリンク類も出せるようにコーヒーメーカーや冷蔵庫も装備して一種のキャンピングカーのような内装にするつもりです。今あるフレームなどは全て撤去するか一部残して使うかも考える必要があります。費用的には100万円以上はかかると思いますが、このままの状態ではもったいないので、より快適にスターウォッチングができるようにしたいと思います。改造に祭して取り付けてある大きなインバーターですが、バッテリーの24Vから100Vを取る為のものですが、邪魔になるので取り外して処分しようと思っています。もしどなたか欲しい方がいたら差し上げるのでお知らせください。天文台などでAC電源が取れない環境では役立つかもしれません。多分当時はこのインバーターだけでも数十万円以上はしていたと思います。サイズ的に大型のアンプを上下に2台重ねたくらいの大きさがあります。
※インバーターについては、手放さずに使えないか考えてみる事にしましたので、譲渡できない事になりました。ご容赦ください。



改造する前に気になっていたのは、現在は「特殊検査車両」という扱いになっておりますが、改造してしまうと一般車両扱いにならないか心配だったので地元の自動車会社の社長さんに聞いたところ、その心配は無いそうです。後部荷物室を改造しても天体望遠鏡が入っていてその目的はそのままなので、車検もそのまま通るそうです。この改造は来春までにはやってしまいたいですが、まだこれからデザインしていくのでその仕上がりは分かりません。

Star Watching Last day

2022-11-27 09:31:56 | 宇宙観測車アストロカー


昨夜も小海リエックスホテルにて宇宙観測車を使ったスターウォッチングを行いました。本年最後の開催でした参加者は36名と本年最後でありながら最高の参加者数となりました。本来は30名で締め切るべきでしたが、ホテル側で人数の把握が出来ておらず、この数字になりました。ただ人数が多くても何とか出来ますが、電視観望を併用したハイブリッド型のスターウォチングでも外で待っている方々をどう扱うのかは一般的なスターウォッチングでも同じなので、そのお客さんをどうやって楽しませるのかが、今後の課題です。しかしそれはもう答えが出ているので、来年度からは4台ほどの望遠鏡を設置して、待っているお客さんに自由に使ってもらうようにしようと考えています。また、これも来年からのサービスですが、アストロカーの荷物室を改造してそこにコーヒーなどが出せるようにドリンクサービスを考えています。当然経費がかかるので、利用料には若干上乗せするつもりです。今のホテル側の利用料金が800円しかもらっていないので、200円を乗せてもらって新たに@1,000円にしてもらうかその分をホテルに負担してもらうかもしれません。200円上げたところで私のギャラは決まっているので変わりませんので、新たなサービス展開をする場合で費用のかかるものについては、自分で負担するかホテルで負担してもらうかのどちらかになります。

今も、お客さんにはポストカードを4枚配布したり、オリジナルステッカーをあげたりしているので、その費用は自分で負担しています。それは大した金額ではないので、まだいいですが、ドリンク類を提供したり新たな機材を出したりするのは大きな経費がかかるので、それは双方で話し合いをして負担の割合などを考えてもらおうと思っています。

アストロカーは、唯一無比の素晴らしい天文台ですが、お客さんにとってはトラックの中に天体望遠鏡が入っているだけなので、一般の公開天文台とはそれほど大きな違いはありません。それをどう活かすかは、それに付随するキャスト達をどう使うかによって参加されるお客さんの感じ方が大きく変わってきます。これまでも20年以上に渡ってエンターテイメントとしてのスターウォッチングの在り方について考えて実践してきましたが、電視観望がそれに加わる事で新たなスターウォッチングの形が見えてきました。

とりあえずこれで一旦はアストロカーでのスターウォッチングは終わりで、また来年春以降からのスタートになります。しかし、ホテル側としては冬もやって欲しいと言われているので、それはこれまで通りの望遠鏡だけを使ったやり方になります。ただそれでも電視観望自体はできるようにシステムは整えてあります。あと問題としてはマイナス20度にもなる場所でお客さんが星を見たいと思うかどうかです。

LUNT LS60の経年劣化の症状について

2022-11-25 15:02:29 | Hα太陽望遠鏡関係


当店のお客様から、LUNT LS60が見えなくなったので修理かメンテナンスをして欲しいとの事でご依頼がありました。それで今日早速太陽を見て見ましたが、もはや太陽望遠鏡としてのイメージでは無くなっており、ただ赤く丸いイメージが見えるだけの状態でした。



これがその状態です。ブルーグラスは、当店で販売したものに交換したそうですが、問題はそれだけではなかったようです。これではいくらチューニングをしてもまともに見えるはずもありません。それで、まず最初に行ったのは、ブロッキングフィルターの交換です。



ご存知ない方も多いですが、LUNTとCORONADOのブロッキングフィルターには互換性があるので、どちらでも使う事ができます。微妙には違うかもしれませんが、眼視で見て直ぐに分かるほどの差はないと考えています。



それで交換して撮影したのがこの画像です。使ったのは、CORONADOのBF15ですが、彩層面の見え方が明らかに違います。ただ、LUNTの健全なBFとは比較していないので何とも評価のしようがありませんが、もしかしたら、LUNTのオリジナルより良く見えるかもしれませんが、そこは正直分かりません。という事で、このLS60は、ブロッキングフィルターに問題がありますので、修理メンテナンスが必要です。LUNTの望遠鏡を使っていてもし同じ症状で困っている方がおられるなら、購入先の国内代理店へ相談されるか、海外から購入された方は、購入された代理店へ相談されるといいでしょう。当店でも代行はしますが、英語でのやり取りがご自分でできるのであれば、代理店で対応してもらった方がいいでしょう。

明日は、本年度最後のスターウォッチングが上のホテルでありますが、今のところ参加者が30名弱いるそうです。秋になってきてから天候が安定しているので、連続でずっと屋外で開催できています。しかし明日の天候は急変する可能性があるので、直前になってみないと参加人数は読めません。冬もやれば良いと思いますが、雪が降るとタイヤの問題やドームの開閉に支障をきたすので、12月から3月までは通常の望遠鏡だけを用いた開催に切り替えようと思っています。

さらに良く見えるSolar Max II 90-BF10 used良品あります

2022-11-24 16:43:18 | ブログ


このCORONADO Solar Max II 90-BF10 Hα太陽望遠鏡は今月引き取った物ですが、元々ブロッキングフィルターが無かったので、手持ちのBF10を取り付けて見ましたが、BFの見え味がいまいちだったので、フィルターを交換してみたら、彩層面の見え方が良くなったので、それをセットで近々販売します。CORONADOの太陽望遠鏡は、エタロンの良し悪しだけでなく、ブロッキングフィルターの良し悪しによっても見え味が大きく左右される事があります。特に最近は、PSTのBF交換で大きく感じるのは、新品時よりも格段と見え味が変わっている事です。これは私感だけでなく、対応したお客様からの感想でもそれが確実に良くなっている事が分かります。今回交換したBF10もCORONADOオリジナルのままで、劣化もしていない個体でしたが、本来良く見えるSM90に取り付けてみたら、いまひとつおとなしいイメージだったので、試しに他の修理交換したBFに変えてみたら、とても良く見えるようになったので、BF内部のフィルターを交換する事にしました。何れにせよ、とても良い状態になりました。
ご要望があればダブルスタック仕様にも出来ますので、安心して使えるその性能が出ている太陽望遠鏡が欲しい方はぜひご相談ください。太陽面の活動は日々活発なので、毎日見ていても飽きません。今は、PSTやブロッキングフィルターの修理対応もしておりますし、LUNTの太陽望遠鏡のメンテナンスも受けているので、太陽を見るのは日々の日課になっています。



今年の夏頃に「Nikon 10cmED屈折望遠鏡セット」の未使用品を下取りさせていただいたのですが、その所有者さんだった方から、新たな部品が出てきたので引き取って欲しいとの事で対応しました。画像の4点の部品ですが、カメラアタッチメント、カメラプレート、DC12Vケーブル、カメラホルダーの4点でです。元箱もきちんとある状態で程度も未使用品なので当然綺麗です。こちらも後日販売予定です。



昨日、久しぶりに空気に触れさせるために室内収納部屋に長期保管してある「セレストロン Edge HD1400」を引っ張り出しました。もう購入してから5年くらい経ちますが、まだ用途が見つからないまま箱に入っています。観測所を作る際に使うつもりで保管してありますが、まだしばらくはその予定が無いのでもったいないです。売ればいいのかもしれませんが、今売ってしまうと当時の値段ではもう手に入らないので売らずに置いています。この鏡筒とセットで、空冷ファンや レデューサー類も全て保管してあるので、早く外に出してやりたいところです。その前に乗せられる赤道儀を手に入れないといけないのですが、国産の赤道儀では大型機しか無いので、PENTAX MS-5の良いものを探しています。まぁ、急いではいないので、見つかればの話です。

ところで、最近気になっている九州鹿児島の島で「こしき島」というのが気になっています。ロケーションからして星が綺麗そうなのですが、あまり情報がありません。観光案内所の女性に聞いたら、鹿児島県の人でも行った事が無いのが多いそうで、これから徐々に知名度を上げたいと話していました。という事で、近々行きたいと思っていますが、交通の便が悪そうなので正直悩んでいます。特に知りたいのは星空環境ですが、鹿児島県の他の離島と比較してどうなのか知りたいものです。

色々と機材を買い取り致しました

2022-11-22 17:43:01 | ブログ


先週末の店舗営業日に「機材を買い取って欲しい」との事で県内のお客様が来店されました。お話を聞いていると、色々と大変なご事情があるとのことで、やむなく大切に使われていた機材を手放す決断をされたそうです。一般的に機材を手放される方々は、古い機材を手放して新しい機材に買い換えるというのが多く聞きますが、今回はそうではなく、単に手放さなければいけない事情との事で持ち込まれました。機材を買う方は少しでも安く買う事を考えて、売る方は少しでも高く売りたいものですが、今回のご事情を聞くとあまり安く買い取るのは、申し訳無いので一般的な相場よりは良い査定を考えて提示させていただきました。当店へ持ち込まれるまでは、他店での査定を考えておられたそうですが、県内に買い取ってくれる販売店があるのを、ネットで調べて分かったそうですが、当店へ来て良かったと考えてくれたようです。



このNJP赤道儀も買い取りましたが、何分にも古くてピラーにも錆が出ているので、塗装などをして綺麗にしてから販売しようと思っています。モーター類も装着されたもので、PD-7XY仕様です。動作も問題ないので、総じて悪い状態ではないと思います。最近も色々と買い取っていますが、ほとんど売っていないので、商品の置く場所が無くなってきました。年末にかけて販売できるものは販売しようと思っています。



このイプシロン210もそうですが、販売する前に一度撮影してみようと思っています。元々はオレンジカラーの鏡筒でしたが、持ち主が黒いラベルを全体に貼り付けて黒くしてしまったそうです。補正レンズは、予想通りというか僅かに曇っています。多分実用できるレベルではあると思いますが、実際に撮影してみないと何とも言い難いです。

当店では、機材の買い取りやトレードなどは業務の一環として行なっておりますが、雑誌や誇大な広告などではアピールしておりません。しかし、大手販売店と違って人件費などはそれほどかからない中でやっているので、他店よりは良いお値段は提示できるとは考えています。お使いになっていない機材や手放しても良い機材をお持ちならぜひ当店へ一度ご相談ください。

昨夜も宇宙観測車は大活躍でした!

2022-11-20 12:06:33 | 宇宙観測車アストロカー


昨夜、SWが終わってからGOTO 20cmクーデ式屈折望遠鏡で撮影したM42オリオン大星雲です。使った機材は、当店オリジナル「お気軽撮影ズームアイピース」とCanon G9Xコンデジです。露出15秒でISO 3200で撮りました。写り的には素晴らしいと思いますが、シャッターを押すだけですので、要領がわかれば子供でも撮れます。このズームアイピースセットは、天体撮影を誰でも撮れるように考案して作った商品ですので、基本はユーザーを選びません。ただし天体望遠鏡は必要です。
20cmクーデ式がやはり素晴らしい光学性能を持っている事もこの画像で少しは理解できます。口径20cmEDアポですので、もしこれがクーデ式でなければ、天文台に設置するような望遠鏡です。

昨夜のスターウォッチングの参加者は、定員30名に大して30名の参加でした。最初は薄雲が全天を覆っていましたが、始まるにつれて徐々に晴れてきて、途中からほぼ快晴の空になりました。空の透明度も良くて一等星がギラギラするほどでした。ただ、参加者の服装があまりに簡単すぎて、最後まで残っていたのは1/3ほどでした。そこだけが残念でした。今の時期は夜間に1時間も外にいる場合には、ほぼ冬装備で参加しないと厳しいです。これは事前にホテル側から参加者に伝えるべきでしょう。せっかく素晴らしい星空を堪能できるのに最後までいられないのは、気の毒です。参加して帰るのはお客さんの自由ではありますが、事前情報を伝えない事がSW全体にクレームとなる場合がありますので、ホテルさんには伝えたいと思います。

実は、昨夜はアクシデントがあり、150インチスクリーンをサイドに取り付けた状態で下の駐車場から上がってきたらホテル施設内で落下してケーブルを破損させてしまいました。修理がちょっと面倒ですが、購入先のショップにその情報をもらって直したいと思います。幸いにも車に積んであった80インチの自立式スクリーンで何とかオリオン大星雲とかを生で見てもらいました。いくつか天体を宇宙観測車の内外で見てもらいましたが、M42だけは素晴らしいイメージなので、参加者の方々はスマホで撮影をしていました。望遠鏡だけでのSWではできないのが、このハイブリッド型のスターウォッチングです。

今年6月から開催してきたこのスターウォッチングも来週末で一旦終了し、12月からは天体望遠鏡を使ったものに変えていきます。本来なら年間で開催したいのですが、タイヤの問題やドームへの積雪による影響があるので難しいです。またドームの開閉が接合部が凍結して開かなくなるので、それも冬季に行えない理由の一つです。何れにせよ、来春までに整備もしてできるなら後部荷物室を作り変えて寝られるようにもしようと考えています。またできればホッとドリンクなども出せるようにも考えたいと思います。

しばらくは、色々と物作りをしています

2022-11-18 10:21:33 | ブログ


星フェスが終わったら、多くの問い合わせや製作依頼などが多く来ています。しばらくは星フェスの事は忘れて本来の仕事を粛々とやっていきます。

この部品は、Nikon 10cmED屈折望遠鏡の接眼部ですが、これを2インチにして欲しいというご依頼があります。かなり以前に作った事がありますが、時間が経ってしまったので、再度図面を書き直す必要があります。他にもNikon 8cmのお問い合わせがありましたが、それはまだ分かりません。当店へご依頼がある特注製作は、ほとんど図面が無くてメールからの文章によるやり取りか現物を送ってもらっての製作となるので、その都度図面に起こしてから製作へ入ります。他の製作所へ図面が無い状態で依頼されても、ほとんどが断られると思いますし、望遠鏡自体に知識が無ければさらに難しくなります。

当店では、それを想定して多くの部品や赤道儀類も保管してあります。しかし、相当な部品点数になってきたので処分できるものはしたいですが、処分できるところがありません。ヤフオクへ出すのが最も確実に売れますが、さすがにそれだけの時間がありません。しかし、そろそろ整理したいと思っているので、金属ゴミとして出そうとも考えています。



先日も記事に書きましたが、PENTAX MS-4赤道儀の自動導入化改造の新たなご依頼がきました。合わせてカーボン三脚とアダプターもセットだったので、金額的にはMS-4の中古品を買えるくらいになっています。しかし、本当に愛着があって赤道儀としての精度も非常に高いMS-4にそれだけの費用をかける必要があるのか?ですが、私自身も同じように改造して使っていますので、十分その費用をかけるだけの価値はあると思っています。特に年配の方は、極力重量のある機材の持ち運びは嫌がるので、三脚がカーボンになった事だけでも喜ばれます。また自動導入化したおかげでスマホでコントロールして尚且つASIAIRを使ってPlate Solve機能により正確に天体を導入できる事で撮影などが非常に楽になります。MS-4は元々の追尾精度が非常に高いので、オートガイダーに頼らずに撮影ができるメリットは絶大です。まだ改造してから撮影はしておりませんが、近いうちにどのくらいの撮影ができるのか検証してみようと考えています。

明日は、久しぶりにホテルでのスターウォッチングですが、天気が下り坂です。今年6月から始まった宇宙観測車でのスターウォッチングもそろそろ終わりです。12月〜3月までは雪が降ったり気温が低くてドームが開かない事のトラブルがある上にタイヤを冬仕様にする必要があるので見送りました。ホテルから要望はありますが、どうしてもという要望があるなら普通の天体望遠鏡を使ったSWに変えてやらせていただこうと考えています。

星フェス2022へお越しいただき、ありがとうございました!!!

2022-11-14 16:32:08 | 八ヶ岳 星と自然のフェスタ in こうみ


今年の星フェスが無事に終わって、今は穏やかな気持ちで仕事をしております。終わるまでは落ち着かない日々で仕事もおろそかになっていた部分があり、それにより当店のお客様へご迷惑をおかけしてしまった事にお詫び申し上げます。これから少しづつ取り戻していきますので、お待ちの方は引き続きお付き合いをお願いいたします。

それで、何とか星フェスは無事に終わって、怪我人が出たり事故があったりする事も無かった事は幸いでした。先にも予測していた様に、ドタバタ劇になるというのはお知らせしていた部分もありますので、想定していただき特に苦情を言われる事も無く運営できたのは、皆様の理解と優しさのお陰であると感謝しております。

今回の運営で初日のテント設営では登録されていたボランティア以外にも多くの天文ファンにも助けていただき、予想外に作業が進行できたのには、もう感謝しかありません。開催後も終始受付に交代で自主的に動いてくれていた方々には、本当に頭が下がります。一般的にはマニアな方々は自分を優先する故に人様に迷惑をかける方々がいらっしゃるので、同好のグループなどは迷惑者として煙たがられる事が多いですが、ボランティアの方々は全く違っていました。こんな素敵な方々が無償で手伝ってくれるのは、本当に素晴らしい事です。まさに「天文ボランティアここにあり!」といった感じです。ボランティアの方々以外でも一般の参加者に星を見せてあげたりして、とても喜ばれていました。そういう場面を見ると、この星フェスの一つの小さな目的が達成されていると嬉しくなってしまいます。星フェスには裏に隠れた小さな目的がありますが、その一つが一般参加者と天文ファンを繋げるという事でした。今回の星フェスではそれが見事に活かされていました。



とにかく、ボランティアの方々、そして出展社の方々、講師の方々、クラフト、キッチンカーの方々、そして会場を提供しつつ、子供さんが楽しめるプログラムなどを取り入れて全面的に協力をしてくれた「ガトーキングダム小海」の方々がそれぞれのキャストとして動いてくれた事は素晴らしい事でしたが、それに見合った運営が十分に出来ていなかったのが今回の星フェスでした。それによって参加者や関係者の方々を混乱させてしまったことは、主催者の一人でもある私の責任です。とても反省しております。起こった事の修正はできませんので、言い訳も致しません。全ては私の未熟さ故に起こった事ですので、そこはしっかりと受け止めて次を考えたいと思っていますが、現状の体制では次は無いかもしれません。一本の映画を作るためには多くのキャストがそれぞれの役割を満足できるレベルまで高めてこそ、名作に仕上がるものです。しかし最も重要な役割を演じなければいけない主催者側の運営があまりに未熟だった事で多くの方々に迷惑をかけてしまいました。

ただ一つ残念だったのは、子供さんたちが喜んでくれる抽選会で一部の方にその趣旨が理解されぬまま、抽選券を子供さんにもたせるように仕向けて良い商品を得るという事をされていたのがとても残念です。星フェスは、全ての方々に楽しんでもらう事がその目的の一つですが、親子で参加して子供さんに星や自然に興味を持っていただく事が大切と考えて抽選会やフォトコンテストも子供さんを重視した内容にしています。フォトコンテストもどう考えても子供さんにただシャッターを押させただけの写真もありましたが、特に指摘せずに賞品をお渡ししました。今回の星フェスは親子連れの参加者がとても少なくて去年とは大違いでした。抽選会の事やフォトコンテストの事は子供さんがそれで星に興味を持ってくれればそれはそれで一つの目的は果たせたと考えているので結果良しとしましたが、親子連れが少なかった事は、今後の星フェスの大きな改善点として残ります。



何れにせよ、今回はボランティアの方々に相当助けられて無事にできた事、そして最後まで残って撤収作業を手伝ってくれた方々には本当に感謝致します。また、途中で終わったにも関わらず、文句も言わず撤収してくれたキッチンカーやクラフトの方々、テントの天幕を外すなどのお手伝いをしてくれた出展社の方々には、御礼申し上げます。それで初日のテント設営にボランティア登録されていなかった方がこのブログを読んでいただいていたら、是非とも私の方へメールをください。一言お礼を申し上げてリストを作って今後も影で星フェスを支えていただければと思います。途中でいなくなってしまった方々に十分なお礼も出来なかった事も悔やまれます。申し訳ありませんでした。

最後に、今年は無事に終わりましたが、この後反省会を行なって来年以降の事を決めていきますが、このままでは来年の開催は難しいかもしれません。もし開催を見送るようになった場合には、形を大きく変えて新たな星フェスとして開催するかもしれませんが、それを決めるのは実行委員の皆さんですし、行政としての小海町の関わり方です。とにかくまだ終わったばかりですので、しばらくは何も考えず仕事に専念したいと思います。

今年は参加者は昨年よりは少なかったですが、好天に恵まれて金曜日と土曜日の二日間満天の星空を楽しんでいただけた事は、素晴らしい事でした。改めて星フェスに参加してくれた皆さんに感謝いたします!。また、会場を貸していただき、抽選会でもシャトレーゼのスイーツなども沢山提供していただき、抽選会にはずれた参加者に配布するなどの大盤振る舞いまでしていただいた、シャトレーゼ八ヶ岳の古屋社長さん、そしてガドーキングダム小海のスタッフの方々には、本当にお世話になりました。ありがとうございます。それと、常に影から大きな力で支えてくれた「南佐久ロータリークラブ」の皆さんへ御礼申し上げます。最後に、星フェスへ理解をしていただき、大きな補助金を出してくれる決断をされた黒澤町長さんに感謝致します。来年こそはより大きな力で支えて欲しいと実行委員一同願っております。

PENTAXの新型XW16.5mm, 23mmアイピースを星フェス会場で初お披露目します!

2022-11-10 10:23:55 | 八ヶ岳 星と自然のフェスタ in こうみ


今日、RICOHイメージング社より新型アイピースの情報をリリースされました。今回新たに発売されるのは定評ある高性能XWアイピースの新たなラインナップとして「XW16.5mm、XW23mm」の2種類です。いずれもXW30,40と同じ2インチ仕様です。ちょっと中途半端な焦点距離のように思えますが、見かけ視界が85度もあります。他のXWは70度ですので、この15度の差は大きいです。しかし、ここまで来たら100度まで行って欲しかったと思う方もおられるかもしれませんが、2インチなのでこれでも十分でしょう。ただお値段が30や40より1万円ほど高くなるので、そこはどうかと思われるかもしれません。



星フェス前日になって突然ですが、私が用意しているPENTAX MS-4赤道儀類は、この製品のデモなどを行うために用意しています。もちろんこのアイピースの事は昨日初めて一般代理店連絡で分かりました。ですから当然このアイピースを覗いた事もありませんので、当日会場で見せてもらえるのはとっても楽しみです。このアイピースも当店で扱いますが、まだ発売が来月以降なので価格が決まり次第お知らせ致します。その前にまずは現物を会場にてご覧ください。この新製品アイピースを公のイベントで公開するのは、星フェスが最初です。PENTAXファンにはぜひご来場いただきたいです。

なお、これらのアイピースを見せてくれるのは、当時は受注生産品だった「PENTAX 150SDP」です。重量が20kgありますが、鏡筒バンドも5kg近くあるので、MS-4にはちょっと厳しいですが、10kgウェイトを2個付けて使っていただく予定です。

明日から「八ヶ岳 星と自然のフェスタ」が開催されます!

2022-11-10 08:53:45 | 八ヶ岳 星と自然のフェスタ in こうみ


いよいよ長い事準備をしてきた星フェスが明日から開催となります。これまで4回開催してきましたが、それは小海町が主催でした。今年から民間主催での開催で、これまで以上にその準備が大変でした。その事で当店のお客様にも大変ご迷惑もおかけしてしまった事は、本当に申し訳なく思っております。確かにSNSとかでも書かれているように、私が一人でやっている部分が相当ありましたが、本当にそれだけだと、明日の開催は無かったと思います。星フェスほどの大きなイベントのバックグランウンドを知らない方々には見えない多くの部分があり、また影で支えてくれている多くの方々の励ましや協力があって明日の開催につながっています。それは出展社の方々、クラフトやキッチンカー、裏方でサポートしてくれている方々、参加者の皆様、ボランティアの方々、そして実行委員会の皆様、小海リエックスホテルの社長さん以下の皆さんのご協力があって実現しています。また忘れていけないのは、小海町からの小さなくない補助金による協力です。そういった多くの助けがあって明日からご参加いただく皆さんに星フェスを楽しんでいただけます。それは、参加される皆さんの頭の片隅に置いて星フェスを楽しんでいただければと思います。

まぁ、堅いお話はともかくとして、明日明後日の天気は、画像の通りです。2日とも晴れマーク一つです。これが本当なら最高の天候に恵まれそうです。寒さも去年よりは少しマシのようで、日中はセーターだけでも快適に楽しめそうです。ただし夜は晴れていると余計に冷え込みますので、長時間会場にいる方は、ダウンジャケットなどを持参して防寒してひと夜の夢のような「星空タイム」をお過ごしください。
13日は、曇り時々雨の予報ですが、できれば曇りだけにして欲しいものです。この日は夜は無いので、日中は早朝から谷口先生のバードウォッチングや鳥絵教室、クラフトやアウトレット品やメーカーデモ展示などをお楽しみいただければと思います。毎年天文ファンは、午前中に帰ってしまいますが、素晴らしい商品が当たる抽選会やジャンケン大会、そしてフォトコンテストの賞品授与などがあります。そして最後には去年はしなかった記念写真撮影会を行いますので、ぜひ今年は最後までお腹いっぱい星フェスを楽しんでください!

今日も明日以降の準備がまだ少し残っており、夕方にはアストロカーを会場へ移動して極軸だけ合わせておく必要があるので、その準備に追われます。では、まずは明日の懇親会で皆さんにお会いできるのを楽しみにしております。ボランティアの方々でテント設営をしていただける方々は、午後1時からメイン会場にお集まりください。作業は2時間程度で終わるかと思います。手袋と足元の準備をしてお越しください。ボランティアに登録されていない方々でもお手伝いが可能な方はぜひご協力ください。では、どうぞ宜しくお願い致します。