おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

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2020-02-26 04:53:07 | ニュージーランド


午前9時前ですが、オークランドのエアポートからブログを書いています。後30分ほどで機内に入ります。

今回は8泊の旅でしたが、道中色々とありました。最後の最後に大きな問題がありましたが、それを差し引いてもやはりニュージーランドの星空は世界一だと感じました。また現地で出会った人々とのふれ合いは毎回そうですが、忘れ得ぬものです。ニュージーランドの人達の暖かさを改めて感じた旅でもありました。一般的な星空だけを撮る旅なら現地人と会話することもほとんど無いと思いますが、私のような旅のスタイルでは、現地人だけでなく世界からの旅人とも会話を楽しんだり情報交換ができるので、星の撮影でマイナス面があっても、今の旅のスタイルをこれからも追求していきます。まさに自分流の旅です。

私が経験した多くの事は、ネットや雑誌等では得られない貴重なものだと考えています。それを伝えるべく辺鄙な場所にお店を作りましたが、まだまだ伝えきれていません。しかし、これからもこの国へ星の撮影や山も楽しみたい、という方には必要なアドバイスや情報は提供させていただきます。ぜひお店へ足を伸ばしてお越しください。特にトレッキングなどをされたい方には多くの情報を持っています。また経験もあります。それはこの国へ20回にも及ぶ自らが経験した事なので、嘘偽りの無い事です。

星の撮影を散々この国でやってきましたが、今回は一つの転換期だと考えています。機材や撮影スタイル、その方法まで多岐に渡って改善すべきところが見えてきました。多分しばらくは来れないと思いますが、今回の事を教訓としてさらにステップアップ次の撮影に臨みたい思いを新たにしています。ブログをお読みいただいた方々には感謝致します。

今日の夕方に成田空港に到着してそのまま成田EXを経由して新幹線で今晩戻ります。今日はとりあえず休ませていただき、明日から通常業務に戻って仕事を片付けていきますので、色々とお待ちいただいている方々には申し訳ないですが、今少しだけお待ちください。自宅では雪が降っているそうで、戻ったらまた冬の様相です。



Air New Zealandは、去年も利用しましrたが、時間的な余裕があればシンガポール航空を利用したいです。機内サービスについては、やはりSQの方が数段上です。サービスの質や食事の選択、フレキシブルな対応などSQでないと体験できない事が多くあります。機内で見られる映画などもAirNZはちょっと貧弱です。成田ーオークランド間は、安い時だと7万円台でチケットが買えますが、SQはそこまで安くなることはありません。またシンガポール経由なので6時間以上余分にフライト時間がかかります。荷物に関しては、SQは30kgを受託手荷物として預けられますが、AirNZは23kgです。ただしSQはオーバーサイズや超過手荷物料金が高いのがネックです。大きな赤道儀などを持ち込みたい方は、各航空会社に確認されてみてください。

最後の撮影ができなかったことについて

2020-02-25 21:18:57 | ニュージーランド
今日書いた記事を読まれて気になる方がおられるようですが、面白半分で書けるような内容ではありません。多分、私が体験した事を他の方が体験すれば、しばらくはショックで立ち直れないでしょう。気分的にそれほど落ち込んでいるのです。商品に問題があったとか、そう言う問題では無いのです。ブログは書いておりますが、読んでいただいている方々がおられるので書いております。それだけの事です。ここまで書いても理解できない方は仕方ありません。まだ命があっただけ良かったと思っております。

しかし当方がニュージーランドで撮影をしている中でもご注文やお問い合わせをしてくれている方がおられますし、商品が仕上がるのを気長にお待ちいただいている方々もおられます。起きた事実は消せないので、しっかりと前を向いて帰国後に仕事を続けていきたいと思っています。

先にも書かせていただいたように、この件については、気持ちが収まって冷静に物事を見られるようになってから改めて書かせていただきますが、これから海外へ行かれる方にも注意喚起の意味でもお知らせすべき事ではありますが、今はそっとして置いてください。

Aucklandの空港におります

2020-02-25 17:43:04 | ニュージーランド


ニュープリマスから20分で行ける「Pouakai Circuit track」の入り口にある「Pouakai Cabins」という一戸建てのキャビンを贅沢に使える宿です。敷地内には3件しかキャビンが無くて、60平米以上の広さを家族か一人で使えるという大変贅沢な宿です。



部屋内はこんな感じですが、薪ストーブがあります。一人で泊まっても家族で泊まっても15,000円ほどです。最大6人くらいで泊まれるそうです。Booking.comで見て気になっていたので見に行ってきました。ここは周囲に一切の街灯が無いので、キャビンの広い庭で星の撮影が贅沢にできます。周りは林に囲まれていますが、空は遮蔽されていないので、赤道儀を持ってきた撮影するには丁度いいかもしれません。



風呂場がまた贅沢です。普通のリゾートホテルの部屋くらい広いです。外を見ながらゆっくりバスタブに浸かれます。周囲からは全く見えない上に誰も来ない場所なので、覗かれる心配はまずありません。ただ一つ難点なのは、WiFiが使えない事とテレビが無い事です。まぁ、テレビは無くてもいいですが、WiFi環境はあった方が良いので、そこだけが難点です。




ニュージーランドへ来たら一度は行くスーパーマーケットですが、New World、Countdown、Pak'n Saveの3つの大手スーパーがNZにはあります。このNew Worldは、トンガリロNPのベースのTurangiにありますが、これがある事でとても便利に滞在ができます。星の撮影で有名なテカポでも小さな4スクエアーしかありません。Turangiにはバーガーキングもありますし、小さいですがショッピングモールもあります。トンガリロNPの基点となるワカパパビレッジへは、このTurangiから40分ほどで行けます。ワカパパの近くにはナショナルパークという村がありますが、それほど近く無い上に大した宿も無いので、私もそこでは泊まりません。スキーシーズンになると利用価値がありますが、それ以外では使うメリットはありません。



TurangiのNew Worldには寿司が売っています。私も買いましたが、握り寿司のサーモンはネタが割合良くて美味しいです。トンガリロクロッシングの弁当の寿司はここで買いました。



NZではお馴染みのKiWiフルーツですが、800円/kgです。多分20個くらいあると思うので、@40円くらいでしょう。



フルーツ類はほとんど計り売りです。色が鮮やかですが、甘くて美味しいものもありますが、色に騙されて甘くないものもあるので注意が必要です。



バナナは常に青いのを売っています。NZに限らずアメリカでも同じです。日本は完熟バナナも売っていますが、この国にはそんなものは売っていません。マンダリンは日本のミカンに似ていますが、味はもしかしたらこちらの方が甘いかもしれません。



今回滞在中に2回買いましたが、NZでは結構食べられている「グリーンマッソウ」です。日本で言うカラス貝ですが、食べ方は簡単です。私がいつもやるのは、用意されている計量用の袋に貝を入れて、そのままレンジで5分間チンして口が開いてきたらそのまま食べる。というやり方です。塩加減が絶妙で美味しいです。NZに来たらぜひ試してみてください。シーフードが好きな人にはたまらない味です。ちなみに400円/kgです。



NZへ来たらこの生ソーセージも食べると思いますが、日本ではまず売っていない生のソーセージです。塩気が強いので、沢山は食べれませんが、朝は良く食べます。



肉類はその量が凄くて、見ただけでお腹いっぱいになります。値段的にそれほどお得感はありませんが、日本では高いヒレ肉は安いです。強い火力を使える調理ができれば、肉の味が活かせるのですが、電気式のコンロなので、あまり美味しく焼けません。



アイスクリームは、2kg入りで400円と激安です。一人で食べるには多すぎるので買った事はありません。



冷凍の野菜なども売っていますが、家族単位で旅行でもしていれば安くていいですが、単身では残してしまうので買う事はありません。



ニュージーランドはシーフード天国ですが、何故か高いです。海へ出ればいくらでも魚が釣れるのですが、それが魚の値段に反映されていません。。日本の方が遥かに安くて品質も良いです。エビカニとても高くて手が出ません。イセエビ=クレイフィッシュは、今日スーパーで見たら1kgで6000円ほどしていました。昔は1000円ほどで一匹丸ごと買えました。



ニュージーランドへ来たらぜひ自炊にチャレンジしてください。レストランやファストフードだけではつまらない上に高くて不味いものが多いので、それなら自分で作った方が遥かに美味しいものが食べれます。ただし一人では作っても虚しいので、買い食いも仕方ないでしょう。スーパーを上手に利用できるかどうかが、NZの旅を楽しむ秘訣です。



NZのスーパーのワイン売り場は種類が恐ろしく充実しています。多分日本のデパートでもこれだけの種類は揃っていません。ワイン好きな人はワイナリーを訪ねたりして楽しめます。



今回家族にお土産で買ったのは、このパンケーキミックスですが、中に水を入れてかき回すだけで生地ができるというNZならではの商品です。家族で来た際にもこれを使ってパンケーキを焼けば良いでしょう。



日本食もそれぞれのスーパーにコーナーがあります。味噌やカレー粉、海苔や調味料も揃っています。



今日は、ニュープリマスからハミルトンを経由してオークランドの空港まで走って来ましたが、途中でミートパイの専門店を見つけたので、パイをいくつか買いました。ニュージーランドではミートパイが日本のおにぎりのように一般的な食品ですが、一度食べると結構ハマります。



ボリュームが結構あるので、一個食べれば十分お腹いっぱいになります。



今は最後の滞在地の空港敷地内にあるこのホテルに泊まっています。今回の滞在中で最も高いホテルですが、明日のフライトが9時50分なので、仕方なく唯一のホテルに泊まっています。明日は8時にホテルを出て向かいのインターナショナルターミナルへ行けばOKです。これがNZ滞在中最後のブログになりますが、ここでNZの入国審査の事に少し触れておきます。

NZeTAについては、以前も書きましたが、入国審査の際に係員が振り分けしてくれますが、日本人は電子チップがパスポートに内蔵されているので、本来なら「e-Pasport」のラインに並ぶべきなのだと思いますが、何故か手作業での対面での入国審査です。NZeTAの登録をしても入国審査は必要で、アメリカ、オーストラリア、シンガポールに関しては機械での入国審査で行けるようです。ちなみに審査時にNZeTAの書類は要りません。登録時に入国審査官の見ているシステム上に反映されているので、書類を見せる必要はありません。ただしNZeTAの登録を忘れて入国審査を受けた場合には、当然の事ながら入国拒否をされる事があります。と言うより拒否されるでしょう。

それから受託手荷物の事ですが、一般的にはAirNZでは23kg/個ですが、超過料金を支払う事で32kgまでオーバーできるそうです。分割できない赤道儀などを預ける場合には、注意が必要です。しかし金額もオーバーサイズは料金が高いので、可能であれば二つ、三つに分けて8000円/個で持っていきましょう。

シンガポール航空は、NZへのフライトを持っていますが、受託手荷物は30kg/個がマックスです。超過料金のシステムがあるとは思いますが、値段はAirNZよりかなり高いと思います。アメリカへの路線では12000円/個です。オーバーサイズはオーバーする事に対して料金が発生するので、注意が必要です。



今回撮影で使ったポラリエUシステムですが、NZへ来てからご注文が結構ありました。私も当初そこまでの追尾精度は無いと考えておりましたが、撮影した画像で追尾エラーがあったものは一枚もありませんでした。これには本当に驚きました。ポラリエも使い始めた頃は優秀だと考えておりましたが、ポラリエUはそれを確実に超えています。追尾性能がいいのは、撮影画像をコンポジットする際にとても助かります。安心して赤道儀とカメラに任せられるからです。これにオートガイダー、PoleMasterを装備すれば完璧です。当初ビクセンの担当者は控えめにその性能について語っていましたが、実際にはそれ以上の性能を有していることがニュージーランドで使ってみて実感しました。今回は最後の二日間だけ使えずに終わってしまいましたが、またどこかでリベンジを果たしたいと思っております。ただ今回得たもの以上に失ったものが大きいので、それを回復させるのに時間がかかりそうです。

New Plymouthから

2020-02-24 15:11:34 | ニュージーランド


昨日Taupoを出たところ、日曜日だったこともあってフリーマーケットをやっていました。通り道だったので立ち寄って見てきました。



ニュージーランドでは日曜日はいたるところでフリマを開催しています。出店者のほとんどが地元の人で、お年寄りが趣味と実益を兼ねrて物づくりをしてそれを販売しています。主に来ているのは観光客ですが、人気のあるところは見て直ぐに分かります。



ニュージーランドでは、農業に従事している人が多いので、オーガニック野菜や手作りのパン、ハチミツなどを販売しています。中にはチョコレートを独自に開発して販売している人もいました。




海外でいつも見ていて感じるのですが、田舎では農業からリタイヤされた方が趣味の範疇で物づくりをしている人が結構いらっしゃるようですが、フリマのような販売、活躍の場を提供してあげる事は田舎を活性化する上で必要な事だと考えていますが、肝心な町に生まれ育った有力者が全くそれをに理解を示そうとしていないのが、もったいない気がします。




昨日から北島の西海岸のNew Plymouthに滞在しています。天候は昨日も今日もほぼ快晴のパーフェクトな空です。



ここには別名”ニュージーランドのフジヤマ”と呼ばれる「タラナキ山」がある事で有名です。標高2500メートルちょっとと富士山より1000メートルほど足りないです。形や富士山の方が形が整って綺麗です。この山には3度登りましたが、この撮影場所のノースエグモントの登山口から往復10時間程度かかるので、富士山よりハードかもしれません。登山道として整備されているのは、6合目くらいまでで、あとは滑りやすいガレ場をひたすら登って行きます。

昨日、この画像に写っている「キャンプハウス」という山小屋(無人)に70歳はいっているだろうと思われるお婆ちゃんが一人で小屋にいました。ちょっと話をしたら明日朝から登ると言ってましたが、話した限りでは登山に慣れた人では無さそうだったので、無理をせずに登って欲しいと軽くアドバイスをして降りてきました。



ここで星景写真などを本来撮るはずだったのですが、大きなトラブルがあり、撮影が出来ておりません。昨日も今日も快晴で最高の撮影が出来たはずだったのですが、それが出来なくなったので、町で大人しくしています。この件については落ち着いてからいずれ書こうと思っていますが、今は詳細については書きません。まぁ、気になるとは思いますが、ご容赦ください。

昨日と今日でニュープリマスに2泊しましたので、明日はオークランドへ向かってレンタカーを返却してから空港敷地内にあるホテルに入ります。

今、午後7時30分ですが、外は煌々と太陽が照らしています。日本の夏の午後3時くらいの感じです。この時期に星を撮るには午後10時を過ぎないと薄明が終わっていないので撮影が出来ません。ですからいつも宿からの出動は午後9時を過ぎてからです。

防振双眼鏡FUJINONテクノスタビについて

2020-02-22 14:49:01 | ニュージーランド


今日は、Turangiを出てTaupoに来ています。Turangiには4日滞在して結局撮影できたのは一晩だけでした。明日からまた天気が快方に向かうそうで、最終目的地のNew Plymouthに行きます。ここで二泊して何とかもう一晩か二晩撮影したいと考えています。撮影場所は、タラナキ山の山麓の予定ですが、場所によって撮影対象や構図が変わってくるので、なかなか選定が難しいところです。



昨夜一晩だけお世話になった「Settlers Motel」ですが、とっても良かったです。



部屋は綺麗で広くて寝室が3つもありましたが、一つで十分でした。



キッチンも調理台も装備されていて、食器や鍋類も全て揃っています。調理に必要なのは食材だけです。こういったモーテルを利用する際に気をつけないといけないのは、臭いの強い食材などを調理する時です。それがあまりに酷いと宿のオーナーに怒られます。宿によっては魚の解体は室内ではしないように注意書きしている所が多くあります。仮にどうしても必要な時は換気を十分にして臭いが室内に残らないように気を使うべきでしょう。



昨日の夜にカレーを作ったので、朝からカレーを食べて出てきました。味は今ひとつでしたが、きちんと作れば美味しくできます。一人でそんな手間はかけられないので、とりあえず食べられる程度に作りました。



米も鍋で炊いたのですが、焦げる事なく上手くできました。手前のヒレステーキ肉は200gで800円ほどだったので、フライパンで焼いて食べました。しかし火力が弱くて全然ダメでした。モーテルでもガスコンロを設置している所もあるのですが、その方が肉は上手く焼けます。



ところで話は本来書きたい事に戻しますが、この2台の「FUJINON TECHNO-STABI」ですが、南天で最初に見た感想は防振装置が働いて三脚に固定して小口径単焦点望遠鏡で天体を見ているような感覚でした。エータ・カリーナ星雲は画像ほどの見え方は当然しませんが、どちらかと言えば星団の周りに淡い雲がかかっている感じの見え方でした。大マゼラン星雲は、タランチュラが良く見えて驚きましたが、これもほぼ望遠鏡で見るようなイメージです。オメガ星団は星が分解して全天一の球状星団の見え方でした。初めて南半球のニュージーランドで使った唯一の防振双眼鏡でしたが、結果はその見え方に感動しました。日本とは空の環境自体が大きく違うことも当然あるのですが、とにかく空の何処を見ても星だらけで、その見え方が防振装置のおかげで非常に安定していたので、落ち着いて見る事ができました。

以前に持ってきた双眼鏡は、倍率が6倍だったので空全体を流して見るには良かったですが、手持ちであった事や倍率が低かった事からそれほど活躍はしてくれませんでした。テクノスタビTS-X1440は14倍なので望遠レンズで言うと200mmくらいに相当するので、面積の大きな天体には威力を発揮してくれます。今回見た天体の中で意外と凄いと感じたのは、オリオン大星雲でした。ニュージーランドでは逆さまに見えていますが、家を出る前に庭で見たイメージとは全く別次元の見え方でした。一般的な双眼鏡は、三脚に固定できるように金具が装備されていますが、三脚に固定して使うというのは、自由に星空を観察する上ではマイナスになると考えています。またそのために余分な三脚を持ってくる必要があるので、それも考えると、防振双眼鏡の利点は大きいと思います。

TS16x28も見てみましたが、14倍モデルと比較するとやや倍率が高い分視野が若干狭く感じるので、どちらか1台を選ぶとしたら14倍を選ぶでしょう。見かけ視界は、3機種ともほどんど同じで4度です(TS 12×28は4.2度)。ただ14倍は1.3kgもあり、16倍は0.55kgと倍以上重さが違っていますので、荷物を減らしたい場合には12倍か16倍のいずれかになるでしょう。前回は撮影にやや夢中になっていたので、持ってきた両者の比較はまだ十分に出来ていないので、もう一度チャンスを見て最後に使って見ようと考えています。

何れにせよ、防振双眼鏡を初めて海外に持ってきましたが、持ってきた甲斐はあったと思います。価格的に他社製品よりはややお高い感はありますが、それに十分見合った防振性能や光学性能を持っているので、末長く愛用される事を考えたらそれほどではないでしょう。今回は富士フイルムさんからお借りしてきましたが、多分今後は3種類のモデルのいずれかはお店に展示して置きたいと考えています。

南半球で初のポラリエU+FL55SS with PCBU-EQ

2020-02-21 19:18:45 | ニュージーランド


ニュージーランドに初めて持ってきたビクセンの新製品「ポラリエU」ですが、結果は想像以上の素晴らしい機材でした。



この形は先月のアメリカ撮影の時と全く同じ構成です。ポラリエUにPCBU-EQ、そしてFL55SSとTK-ALZM Jrにカーボン三脚です。コンパクトで剛性も高く、海外遠征に持ってくるには私的にベストです。三脚はGITZOですが、別にマグネシウムやアルミでも剛性が高くて頑丈なら問題ありません。ただし三脚は搭載する機材の安定を考えて実際より上のものを選んだ方がいいでしょう。初めてニュージーランドへ来た時はスカイメモNSにベルボンの三脚を持ってきていましたが、今から考えると無茶な構成だったと思いますが、結構使えるものです。



それで肝心な撮影ですが、FL55SSで最初に撮ったのは、もちろんこの星雲です。エータ・カリーナ星雲ですが、驚くことに3分露出です。完全に点像に写っています。同じ対象を10枚連続で撮りましたが、全てのカットが点像になっていました。ポラリエの時には考えられなかった事です。ポラリエを持っているが、Uは必要ないと考えておられる方は見直された方がいいでしょう。

以前にオーストラリアでBORG 55FLとポラリエで撮った事がありましたが、残念ながら1分30秒しか点像を維持してくれなかった事がありました。カメラはEOS M3だったのでフルサイズよりは拡大率が高くて同じ評価はできませんが、多分今のシステムでAPS-Cサイズに変えても結果は変わらないと思います。



こちらは大マゼラン星雲です。これも同じ露出です。極軸合わせをしてから撮影を開始して対象を次々に変えて撮っても、ほぼ全ての画像が点像になってガイドが成功していました。PCBU-EQの回転がとてもスムーズなので、全体のバランスが取れていれば、いくら対象を変えても極軸望遠鏡がズレないので、追尾は全く変わらずに点像を維持し続けてくれます。



一度極軸を合わせて撮影対象を導入してシャッターを切りますが、その後も対象を変えてFL55SSを回してもクランプせずにその位置を維持しています。PCBU-EQの極軸回転はスムーズですが、これが渋いと無理に力をかけるので、その際に極軸がずれてしまいます。それを防ぐ為にあえて極軸の回転をスムーズにする為にベアリングを2個組み込んだのがPCBU-EQです。旧PCB-EQ3も回転自体はスムーズなのでベアリングは組み込んでありません。



オメガ星団ですが、ちょっと小さくてその大きさが伝わらないです。しかし防振双眼鏡で見たイメージは素晴らしいの一言でした。この件については後から書きます。ポラリエU自体の追尾精度が優秀なので、もう少し焦点距離のある望遠鏡でもいいかもしれません。露出も1分程度で十分です。



南半球の極軸合わせですが、ビクセンのPF-LIIを初めて南天で使いましたが、驚くほど簡単に極軸が合いました。私の方法は昔から同じで、小マゼランとNGC104を視野に入れてその視野を3つ極方向へシフトします。その時点で台形が視野に入っているので、後はその中で3箇所の極望パターンに星を入れるだけなので簡単明快です。極軸調整はTK-ALZM Jrを使っていますが、最初の導入はフリーで手で動かして入れますが、天の南極が入っている状態からは微動ノブで微調整をして導入を完了させます。



今回の撮影でも大活躍してくれたのが、ペットボトルアダプターです。ウェイトシャフトだけ持って行きましたが、スーパーで適合するキャップがついた飲料を探しますが、形状ですぐに判断できるので、機材の重量を考えて容量を選びます。付いている飲料は250mlの小さいボトルなので、シャフトを長くして使っています。これで2.8kgの重量のバランスをとっています。



撮影した場所は、ワカパパ村から10分ほどルアペフ山に来るまで登ったスキー場の駐車場で撮っています。街灯はほぼゼロなので真っ暗です。360度全周囲を見渡しても町の明かりが全くありません。空の暗さを10段階で表すなら、この場所は10で最高度のダークスカイサイトです。日本には10に匹敵する場所はまずありませんので、いかに星空環境が素晴らしいか分かるでしょう。日本の野辺山が日本一星空が綺麗だと宣伝していますが、正直笑ってしまいます。そういう事を言われる町の担当者にぜひニュージーランドで星空を見て欲しいものです。

私が30年前にワカパパ村のキャンプ場で見た「星空で影ができる」星空は今も健在で、あの頃から何も変わっていません。時期的には全く同じで2月でしたが、テントから夜中にトイレに起きた際に真上に南十字付近の銀河が輝いていたのですが、それがあまりに眩しいと感じて反射的に目に手をやったのを覚えています。それがニュージーランドの星空なんです。このくらいなら”星空世界一”と言ってもいいかな〜と思います。



撮影地は標高1800メートル近くありますが、ニュージーランドは日本ほど高所の撮影地は無いので、北島では車で行ける星空撮影の最高地点だと思います。タラナキの登山口のノースエグモントも確か同様な標高だったと記憶しています。何れにせよ、北島ではこのトンガリロ国立公園が最も星の撮影に適した場所だと考えています。

今日は数時間もかかってブログを書いていますが、気がついたらもう午後11時を回っていました。今晩は天気が良くないので休んで明日以降にまたチャレンジします。天気予報では、日曜日から良さそうなので、そこで最後の撮影をしようと思っています。防振双眼鏡の事は明日のブログで書きます。

Tongariro Crossing

2020-02-21 18:03:22 | ニュージーランド


撮影の合間にこの地域というかニュージーランドでは有名で人気の高い「Tongariro Crossing」を歩いてきました。出発場所の「Mangatepopo」のパーキングには既に大勢のトランパーが集まって出発しようとしていました。世界各国からやってきた旅行者の中にはアジア系は居ませんでした。私が唯一の日本人でした。



駐車場を出たのは午前10時前ですが、スタート地点には注意書きがしっかりあって、装備や経験が足りない観光客に注意を促すような看板がありました。道は木道がしっかりついているので普通の脚力の人なら全く問題ありません。



こんな木道が延々と続いていますが、何処かの国と違って道がしっかりと整備されているので安心して迷う事なく歩くことができます。全てが木道ではありませんが、これからの画像を見れば、この国がいかに観光客に対しての受け入れがしっかりしているのか理解できます。



ここで二度目の案内というか、”本当にこの先行っていいの?”みたいな確認の看板があります。”思い留まるならここですよ!”と言う感じです。ここで確認しているのは、まず装備です。次にこの先歩けるだけの体力と持久力があるかどうかです。途中で歩けなくなっても誰も助けてくれないという感じですが、実際には相当数の人間が歩いているので、立ち止まって困っていれば誰かが助けてくれます。日本人は無視しても海外の人達は、困っている人を見ると直ぐに気がついて手を差し伸べてくれます。これはここに限らず海外での日本人の旅行者の姿を見て感じている事です。これは別に冷たいという事ではなく、海外では言葉の問題などがあって、声をかけてあげたくてもそのあとの事があるので躊躇している。というのが正解だと思います。

とにかくこのお姉さんの注意を大人しく聞いて戻るか先に行くかの決断をこの場所で聞いています。この場所からなら1時間で戻れるからです。ただ戻る場合でもトランスポートが無いので、電話で予約した会社に相談するか、出発地点にいる観光客に助けを求めるかになるでしょう。



ここから約500メートル程登りに入ります。階段状の登山道をひたすら登ります。道の整備は素晴らしいので歩く力さえあれば登山をした事の無い人でも全く問題ありません。ここで初めて日本人の家族に出会いました。小学生を同伴して3人で登っていましたが、結果的にこの家族は下まで無事に降りて終えました。多分両親が登山などの経験者だったのだと姿服装からそう感じました。



見た感じは険しそうに見えますが、実際に登って見ると大したことは無く、ゆっくりでも確実に歩いて登っていれば上に上がれます。ラフなところはほとんど無いので、仮に霧などが出ても迷う事も無いでしょう。それ以前に人がやたらと歩いているので、それについて行けば自然に辿り着けます。



バスドライバーのローズさんが言うには、この日は1500人くらい登っているそうですので、この人を見れば納得です。



とても美しい成層火山の「ナウルホエ山」です。英語で書くとまず読み方に困る綴りですが、マオリが付けた名前なので、ちょっとヘンテコな名前になっています。30年前に「Tongariro Norther Circuit」を4泊で歩いた時にこの山を登っています。今はほとんど登る人は居なさそうですし、登るにしても道が無いので探しながら深い砂利状の場所を滑りながら登ります。



最初の難関を登り切ると「サウスクレーター」に入ります。ここを30分ほど歩いて「レッドクレーター」へ辿ります。夏なので高山植物が所々に咲いているので気持ちが休まります。



ここで最初のトイレ休憩ポイントです。3つありますが、ほとんど利用している人は居ませんでした。私も最初から最後まで一度もトイレのお世話になりませんでした。水分は全て汗で発散するので体内には全く蓄積していませんでした。汗はかかないように服装調整して歩いていましたが、それでも相当の水分が体内から失われていたようで、持ってきた500mlのスポーツドリンクが足りなかったです。多分1リッターは必要だったと思います。



自分では撮影ができないので、バスで一緒だったオーストラリアから来たエリザベスさんに撮ってもらいました。彼女とは時折出会って写真を撮り合いしていました。このトンガリロクロッシングでは、撮影に困る事が全くありませんでした。撮影ポイントには必ずカメラマンが居てくれて、こちらから頼まなくても気がついて声をかけてくれました。そのお陰で普段は自分の写真を撮らない人間ですが、やたらと写真に写っています。逆に撮影を頼まれる事も多かったです。



この花の名前は以前は覚えていたのですが、忘れてしまいました。とても綺麗に咲いているのでトランパーが盛んに撮影していました。ニュージーランドの高山植物は白や黄色が多く、日本のようにピンクやブルーといった色が少ないように思えます。



サウスクレーターを渡り切るとレッドクレーターの登りが待っています。これも結構な登りですが、ゆっくり歩いていれば確実に上に着きます。



レッドクレーターを登る前にまたあの看板が出てきます。今度は怖そうなおじさんです。”ここならまだ引っ返しても遅くない!”と言わんばかりに注意しています。実際に軽装で救助された旅行者が結構いるそうで、昨日も一人助けられたそうです。万が一助けを呼びたい時は、ニュージーランドでは「111」をコールすれば救助してくれるそうです。ただしやり取りは全て英語で、しかもニュージーランドのアクセントの強い英語なので理解できないかもしれません。その場合には自分が日本人で英語が苦手で、まずは自分がどこにいるかを伝える事が大事です。その際に歩けるのか歩けないのかもきちんと伝えましょう。場合によってはヘリコプターが救助に来るかもしれませんが、多分そうなるでしょう。仮に救助されてもこの国ではその費用は請求されません。だからと言って日本のような感覚で登山などは絶対にしないようにしてください。この国ではと言うより世界では「自分の命は自分で守る」というのが常識です。それが守れない行動は最初からしないのが鉄則です。



レッドクレーターへの登りからサウスクレーターを見た所です。



標高1800メートル以上あるトンガリロクロッシングの最高地点まで登る道中のクライマックスです。滑りやすいので足を取られないように気をつけるポイントです。



要所要所で多くのトランパーが休憩しています。最初に出会った人とまた出会ったりして、声をかけてくれたりニッコリ微笑んでくれたりします。気がついたらこちらからも挨拶します。トンガリロクロッシングではそれぞれがそれぞれのペースで歩いていますが、途中で何度か会って話したりしているうちに仲良くなったりします。これもトンガリロクロッシングの楽しみ方です。



レッドクレーターと呼ばれる噴火口です。今は活動していませんが、周辺ではいたるところで噴気が出ているので火山である事が分かります。



とても綺麗な「エメラルドレイク」への下りです。3つの池がありますが、手前のが最も大きくて色が綺麗です。この色は硫黄質が含まれてこの色になっているようです。



また登場でむさ苦しいですが、後方のが最も大きいエメラルドレイクです。蔵王の釜も類似した色ですが、ここまでは綺麗ではありません。ここまで来れば終盤ですが、実際にはそんな事は無かったのがトンガリロクロッシングでした。



エメラルドレイクに至るレッドクレーターからの下りがちょっと怖いです。富士山の砂走りのような斜度30度以上ある場所を足を取られながら降りてきます。慣れている私でもここで2度コケました。コケても尻餅で済めばいいですが、万が一頭部などを石に当てると大変な事になるので注意が必要です。



何処にでもおバカさんは居ますが、ここにも一人か二人裸で歩いているのが居ました。日本の登山道でこんなのが居たら直ぐに有名になりそうです。



エメラルドレイクを過ぎると「セントラルクレーター」を横切ってブルーレイクへ至ります。事実上これが最後の登りです。この辺からはハードなコースはありません。ただしひたすらに長いので、足腰が弱い人は注意が必要です。このコースの難点はアプローチが終盤でとても長い事です。日本の登山道のように上り降りが激しくない分、アプローチが非常に長くなっています。



ブルーレイクで午後1時を過ぎていたので昼食をとります。食事は何故か寿司です。TurangiのNew Worldに美味しい寿司があったので前日に買って冷蔵庫に入れておきました。おにぎりを作っても良かったのですが、具を作るのが面倒だったので寿司にしました。まぁ、これもおバカかもしれません。日本の寿司と違って酢をたくさん入れているようなので腐らないと考えて持ってきましたが正解でした。



ここからいよいよ最後の下りに入っていきますが、実はここからがそのアプローチが長いと書いた理由が分かります。午後2時前にブルーレイクを出てKetetahiの駐車場まで3時間弱もかかってしまいました。普通なら2時間ちょっとで下れるのですが、今回は最初から最後まで両足が筋肉痛で特に下りに入ってからは足の痛さで悶絶しそうになりながら下ってきたので相当に時間がかかってしまいました。筋肉痛の原因はただの運動不足です。いつもならコースタイムより相当早く歩くのですが、それがおばさんにも負ける速さだったので、自分としては後悔しきりでした。



私の遅い歩きのお陰で、色々な国の方々と話ができたのは逆に良かったと思っています。途中で足を痛そうにしていると、”大丈夫か?!と声をかけてくれる年配の方がとても多かったと感じました。最後には”肩を貸してあげよう!”と声をかけてくれた私より年上であろう人がいたのにはびっくりでした。それは流石にお断りしました。今回はストックを持ってきていなかったのも後悔しています。2本あれば足にかかる負荷を軽減できたからです。特に下山時の負荷は足腰には相当こたえました。私の足は片膝の半月板は若い頃の無茶な登山で損傷していますが、今回は何故かその膝が何とも無かったので、単に運動不足から来る筋肉痛だと考えています。



この付近には「Ketetahi Hot Springs」という場所で山小屋が昔ありました。ここの良かった所は小屋から歩いて天然の温泉に入れる事でした。この看板の先に湯気が出ているところが川になっていて、その川は全てお湯です。場所によっては熱いので、ちょうど良い所を探して湯船を作って入ります。今も入れるはずですが、何故か道路がクローズされています。ちょっと残念でした。



Ketetahi Hot Springsからも2時間近くかかって下りましたが、この画像を見れば分かりますが、いくら歩いても全然高度が下がりません。道は平坦で歩きやすいのですが、下らないと登山口には降りられないので下りたいですが、道がいつまでも終わらずにこんなのが延々続きます。これには流石に凹みました。歩いても歩いても全然到着しません。



午後4時50分頃にようやく下山口に到着しましたが、あと10分遅かったら最後のバスに乗れずに終わっていました。この筋肉痛が無かったら3時には降りてこれたと思いますが、ちょっと悔しい終わり方でした。しかし無事に人様の助けもなく下山できたのは良かったです。途中途中で暖かい声をかけてくれた人達がいて終えることができたのだと今では考えています。

星の撮影に来てこんな事など誰もしないでしょうが、自分的にはそれは許せないので、労苦を惜しまずに楽しめる事は楽しみたいと考えてやっています。



二日泊まってお世話になった「Oasis Motel」ですが、Turangiセンターから5kmほど離れていますが、オーナーが人なつこいので楽しめました。また温泉があったので、滞在中何度も入りましたが、ほとんど貸切状態でした。聞いた話では知らない人が多く、お湯の色が汚いという事で掃除をしていない、と思って誰も入らないそうです。しかし日本の温泉も色がついていて、それを汚いという日本人はまず居ないので、知らないとそんな事があるのだと考えてしまいました。この温泉のおかげで痛かった足もすっかり良くなりつつあります。この事をオーナーに話したらマオリの人が良く入りに来るそうで、注意書きで温泉の効能について書いた方がいいかな〜と話していました。

何れにせよ、トンガリロクロッシングは無事に歩けたので良かったです。もし星の撮影で家族などで北島へ来られたら一度はチャレンジしてみたらいいでしょう。

トンガリロクロッシングのコースは素晴らしく整備されていますが、トランパーからは一円もとっていません。日本だと登山道の整備は山小屋にぶん投げて任せていますが、こういう所は本来国がやるべき事だと考えています。環境庁主導で国の税金ですべき事だと思っています。海外から観光客を呼ぶのに一生懸命ですが、肝心な観光地の問題や課題をほったらかして登山道や遊歩道を荒れ放題に放置させるのは対外的にはマイナスです。それを山小屋という民間の所に任せているのはもっと問題です。本当に日本の自然を海外の旅行者に楽しんでもらう為には、ニュージーランドや他の自然保護先進国から学んで改善していくべきでしょう。

今日はごめんなさい!

2020-02-20 16:31:55 | ニュージーランド
文章だけのブログでごめんなさい!

昨夜は午前4時まで撮影してからモーテルに戻って2時間ほど仮眠してから朝7時過ぎのシャトルバスで「トンガリロクロッシング」へ出かけて、午後5時過ぎに戻ってきましたので、クタクタでボロボロ状態なので、今日は大人しく休みます。戻ってきてから脱水症状に近いものがあったので、ジュース類を2リッターくらい飲みました。アイスクリームも一気喰いです。体が相当水分を要求していたようです。一応飲料は持って行ってましたが、ちょっと足りな方ようです。

昨夜の撮影で特にポラリエUとFL55SSを使ったものは素晴らしい結果でした。先日のアメリカでも3分露出が成功していましたが、南半球でも同様でした。それも何度撮影しても全て成功していました。以前のポラリエでは考えられない事でした。画像などは明日出します。

TurangiからTongariro Crossingへ

2020-02-19 15:10:52 | ニュージーランド


午後7時過ぎですが、まだ太陽が燦々と輝いています。今日で二日目ですが、青空が出てきて夜に期待ができる空模様になってきています。明日の予報は概ね晴れです。今は、ワカパパ村から40分ほど北へ戻ったTurangiのモーテルにいます。今日の宿は$120ほどですが、オーナーがとても気さくで楽しい人です。ここには驚くことに温泉があります。



入ってから気がついたのですが、何と、天然の温泉が地下から湧き出しているのです。その証拠に施設内に温泉の井戸が設置されており、パイプを触ると熱くて火傷しそうでした。聞いた話では、源泉が74度あるそうで、水を加えないで冷やすのに水のパイプを巻きつけて温度を下げて供給しているそうです。泉質はアルカリ泉だそうで、近くで硫黄泉が出ているので、硫黄泉かと思ったらアルカリでした。入ってみましたが、3つのお風呂のうち一つだけ入りましたが、45度くらいありそうで熱くて直ぐに入れませんでした。入るときは当然ですが、水着を着用して入りましょう。とは言いますが、私は誰も居なかったので日本スタイルで入らせてもらいました。他にもプールがあるのですが、そこも39度くらいあるので、プールというよりお風呂です。お風呂好きの人はぜひ泊まってみてください。



モーテルの部屋は4部屋ある大きなスタディオルームです。3つのベッドがあるので、家族連れでも十分です。日本と違って一部屋で値段が決まっているので、一人でも4人でも基本は同じです。部屋もとても綺麗です。室内は土足ですが、私は裸足で歩き回っています。



バスルームも清潔で綺麗です。日本のホテルのユニットバスとは違って、広くて家族が一度に入れるサイズです。とは言ってもシャワールームには一人か二人です。



バルコニーがあるので、ここでのんびり読書などしていてもいいでしょう。家族がそれぞれの楽しみ方をできるのがニュージーランド流です。日本のリゾートホテルに慣れている方は、逆に利用方法で戸惑うでしょう。



一人で撮影にワカパパ村に来たら、ぜひキャンプ場に泊まってください。車中泊もOKです。車があるのにキャンプ場を利用するのはもったいないと思われるかもしれませんが、食事や風呂トイレの事などを考えると、比較的安価で設備の良いキャンプ場を上手に利用するのがニュージーランドでの撮影滞在スタイルです。



山歩きやトランピング、ウォーキングをするならワカパパ村のiサイトを利用しましょう。このiサイトは、DOC(NZの環境維持保護団体)の活動ベースにもなっており、無茶な登山やトランピングを防ぐ目的でも必要な情報提供と安全に関する注意喚起を世界から来るトランパーに伝えています。日本にもこういった施設は作った方がいいと以前から思っていますが、観光客がお金を落としてくれる事のみに熱心でそこまで面倒な事は考えてくれないようです。ただし全てではありませんが。世界自然遺産の登録も同様で日本は自然を観光にする上での政策で完全に後進国になっています。



受付では色々な楽しみ方の相談に乗ってくれますが、当然ながら全て英語でのやりとりが必要です。自信の無い人はポケトークに頼りましょう。私も恥ずかしながら1台買いましたが、一度アメリカへ持って行って使ってみましたが、あまり必要とはしませんでした。ニュージーランドの英語はアクセントが強くて米語を学んだ私達では理解に苦しみます。



ワカパパ村のキャンプ場は、村のセンターにあるので直ぐに分かります。受付で滞在タイプを選んでお金を支払い場所を指定してもらいます。自分で使いたいサイトがあったらそれを伝えて可能かどうか聞いてみればいいでしょう。



中には最低限度必要な食材などは置いていますが高めです。キャンプの場合は、Turangiのスーパーで買い物をしてから滞在すれば安心です。



中にはキッチンがあり、ナイフなどの道具も置いてある所がありますが、ナイフはお世辞にも切れるとは言えません。自分が使っているマイナイフを持ってくればニュージーランドの食材を贅沢に使って美味しい食事を作れます。自分で作って食べるという旅のスタイルはまさにニュージーランドならではです。私は調理が特技の一つなので、ここではやりたい放題です。ただいくら美味しい食事を作っても一人で食べてもあまり美味しく感じないのが辛い所です。家族と一緒に来たいのですが、猫の世話や色々な障壁があって連れてこれません。家族で星の撮影も兼ねて来られる方はぜひこんな時に家族サービスをしてあげてください。モーテルにはキッチンがあるので自由に使えます。



ワカパパのキャンプ場で見つけた不思議なデコカーですが、使っていたカップルに聞いたらレンタカーだそうです。それもキャンパーバンです。中で二人寝られるように改造されており、コンロなども装備してあります。これで一泊100ドルだそうです。彼らは1ヶ月かけて北島と南島を旅しているそうです。



偶然もう一台見つけたので撮りました。こちらは女性二人で借りているようです。このレンタカー会社の車は全てペイントしてあるようで、一台一台絵柄が違うみたいです。日本でもやったらウケるかもしれません。ただちょっと残念なのは、描いている絵が若干ラフな感じです。しかしそれもこの国ならではです。



今、午後8時ですが、ブログを書いているうちに徐々に晴れ間が広がってきて、今では空の9割くらいに晴れ間が広がってきました。これなら今晩の撮影は大丈夫そうです。先ほどまで台風みたいな風が吹いていましたが、今は静かになりました。風が強いと撮影も厳しくなるので、晴れていても撮れない事もこの国ではあります。

明日は、トンガリロクロッシングのシャトルを申し込みましたので、朝7時30分にはモーテル前でバスを待ってピックアップしてもらわないといけません。当初、宿のオーナーが6時にした方が良いとアドバイスしてくれたのですが、夜の撮影を考えると寝不足で丸一日トランピングをするのはあまりに厳しいので、それは回避しました。とは言っても午後10時を過ぎないと暗くならないので、先の事を考えると夜通し撮影となってしまうかもしれません。まぁ、それでも行きますが、途中で眠くなったら休みます。休むと言っても山中なので、そのまま寝てしまうと下山口でピックアップされずに遭難騒ぎになってしまうので、それもダメです。

ところでこの画像の意味が分からないかもしれませんが、この駐車場では4時間以上駐車できない、またオーバーナイトキャンプもダメという事です。日本ではおなじみの車中泊ですが、ニュージーランドでは特に国立公園内では禁止されている所があります。星の撮影で一晩中やっているような場合にはレンジャーが来た際に説明が出来ればお咎めは無いかもしれませんが、このマンガテポポの駐車場は全面禁止と考えた方が良さそうです。

トンガリロ国立公園から

2020-02-18 16:49:11 | ニュージーランド


今日は、ニュージーランド北島中央部の高原地帯のトンガリロ国立公園に泊まっています。天気はご覧の感じです。まだ雨が降っていないだけマシですが、時折小雨が降ったり止んだりといった感じで全天曇り空です。画像の富士山みたいな山は「ナウルホエ山」です。綺麗な成層火山で富士山と同じ種類の火山です。

オークランド迄はいつものAir New Zealandを利用しましたが、何故か満席状態でした。搭乗者の7割くらいはマスク着用していた感じです。私も今回は仕方なくマスクをして搭乗しました。空港と電車、飛行機の移動が最もリスキーなので、安全策をとりました。万が一私が感染したら小海町が一気に有名になって大変な事になってしまいます。多分しばらくは観光客が寄り付かなくなるでしょう。感染者を出した病院やタクシーなどは、誰も利用しなくなるので大変迷惑だと思いますが、どこで誰が感染してもおかしくない現状なので、本当に気をつけないといけません。

Air New Zealandは、シンガポール航空ほど快適とは言えませんが、CAは結構頑張って働いている感じです。以前はコーヒーを頼んでも2度も忘れられて、自分たちはお茶を飲んでお喋りに夢中になっていましたが、今はそんな感じは全くなく、忙しく常に仕事をしていました。コーヒーなどは直接CAに頼むのではなく、LCDシステムから好きなものを常時オーダーできます。しかし機内サービスは、やはりニュージーランド人らしさが全面に出ています。



トンガリロではこの画像に写っているお城のようなホテルに泊まっていますが、お世辞にもハイクラスホテルとは言い難い感じです。強いて言えば”田舎の4つ星ホテル”という感じです。値段も建物も一流かもしれませんが、食事は高くて味は大雑把で日本のハイクラスホテルで同じ料理を出したらクレームの嵐だと思います。トンガリロには何度も来ていますが、実は初めて泊まりました。しかし二度と泊まる事は無いでしょう。一度で十分堪能しました。結構なお値段ですが、カリフォルニアで泊まるホテルと比較するとまだ安い方ですが、ニュージーランドでは高い方です。新婚旅行や家族連れなら雰囲気を楽しめるので良いかもしれないです。

このワカパパ村をベースにして撮影をしようと考えていましたが、考え直して「Turangi」というここから30分くらいの町をベースにしようと考えています。そこをベースにすれば、トンガリロの西側と東側の両方にアクセスしやすく、食事するにも安く食べられるところがいくつかあり、スーパーも近いので便利です。以前にもここをベースにした事があります。ここで22日頃まで滞在してから次は西海岸のタラナキ地方へ移動して撮影を継続します。



天気予報では19-20日頃から晴れてくれるようなので、そこで集中的に撮影をします。この天候だと一晩しか晴れてくれないかもしれないので、失敗せずにしっかり撮影をしようと考えています。日中は時間があるので、トンガリロクロッシングへ行こうと考えています。予定ではマンガテポポ駐車場からエメラルドレイクを往復して同じところへ戻ってくる予定でしたが、ホテルスタッフに聞いた話では4時間しか駐車ができないようになっているので、トンガリロを歩くには必然的にシャトルバスを利用しないといけないそうで、当初の予定はこれで吹き飛んでしまいました。予定通りなら明日朝から行こうと準備していましたが、予定を練り直そうと思っています。