まずは開封の儀からですが、注文から数ヶ月待ってようやく当店へ入荷しました。今回はご注文いただいた分だけ発注しましたので、余分にはありません。ヘリオスター76Hαは、しっかりとしたアルミケースに入っています。CORONADOは、昔のSolar Max60や90は、割と安っぽいベニアで作ったのと違っていて、高級感溢れる立派なケースです。
アルミケースを開くと、こんな感じで収まっています。
ブロッキングフィルターですが、望遠鏡には付いていなくて、ケースの収納スペースに入っています。知らない人は気が付かないで使ってしまうかもしれないので、そこは注意が必要です。仮に使わないで覗いたとしても、太陽光のほとんどが望遠鏡内部のエタロンユニットで遮蔽されているので失明することなど無いでしょう。
ブロッキングフィルターは、BF10です。焦点距離は、630mmなので10mmで良いでしょう。試しにCORONADOのBF15に交換して使ってみましたが、普通に使えます。ただし、コントラストが若干落ちる感じの見え方でした。
対物キャップは、綺麗なグリーンで金属製です。CORONADOのようにプラスチックでありませんし、ねじ込みでも無いので、割と高級感があります。
太陽ファインダーは、バンドに付いているハンドルと兼用になっていて、一瞬、ファインダーが無い、と感じたほどでしたが、よく見るとファインダーがあるといった感じです。すりガラスの中央に白い円が見えてきますが、太陽が中央に入るまで白い円は見えないので、ちょっとわかりにくいです。CORONADOのは、すりガラスのどこかに入っていればわかるので、その方向で中央に導入できますが、ヘリオスターのは、中央に入るまでは分かりません。
ちょうど幸運なことに、快晴だったので、直ぐに望遠鏡を出して設置してファーストライトになりました。覗いた瞬間は良く見えなくて、ちょっとびっくりしましたが、チューナーを操作していくと、徐々にそのイメージが明らかになってきて、まさにダブルスタックのような彩層面の見え方でした。ダークフィラメントやフレアーも明瞭で、シングルではここまで見えないと思うようなイメージでした。ただし全体的なイメージは、CORONADOのシングルよりはやや大人しい明るさでダブルスタックにしたような明るさです。
これが、ヘリオスター76Hαで撮ったイメージですが、ZWOのカメラでビデオイメージでは眼視で見るよりは遥かに高い解像度とコントラストで彩層面やプロミネンスが見えます。カメラは、ASI 174MMですが、BFに差し込んだだけでピントも出るので簡単です。カメラで撮ったイメージでもダブルスタックに近いですし、太陽望遠鏡では良くあるムラがあまり感じられません。割と均一な見え方です。眼視では分かりにくいかもしれませんが、撮影だと良く分かります。
比較の対象として、CORONADOのSolar Max III 70DSダブルスタックを使いましたが、眼視ではそのイメージは、ヘリオスターと比較してコントラストが70DSの方が高い感じですが、それもその個体次第でしょう。特にCORONADOはです。ただし、撮影となると、どちらが優秀なのかは甲乙つけ難い感じはします。
こちらは、CORONADO Solar Max III 70DSのイメージです。周辺部のプロミネンスが見えています。ヘリオスターの画像には見えていませんが、単にチューニングの仕方でそうなったのか分かりません。甲乙つけるには、もう少し使ってみないと分かりませんが、商品は既に手元に無いので、また次回に機会があればやってみたいところです。
ヘリオスター76Hαを初めて覗いてみて、CORONADOの時のような個体差は無さそうです。42万円もする高価な太陽望遠鏡ですので、個体差が無いのは歓迎すべきことです。今回シュミットさんから発売されましたが、今の円安ではちょっと安すぎると思いましたので、お店のスタッフに話したところ、実際には利益率はあまり高く無いので、このまま円安傾向が続けば価格改定はされるかもしれません。ですから、欲しいと思われる方は今が買いでしょう。今回で初回ロットは終わったので、次は5~6月の入荷になるようです。