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おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

CORONADO PST Hα太陽望遠鏡の修理交換をしました

2025-08-24 17:31:27 | Hα太陽望遠鏡関係


ブロッキングフィルターが劣化したとのことで、その修理交換作業をしました。交換する前に太陽を必ず見てその状態を確認してから作業を行いますが、2台のPSTは、いずれもイメージが暗くて彩層面が良く分からないほどに劣化が進んでいました。2台のうち1台は、暗いイメージで彩層面ものっぺりとしていて白色光での太陽面と変わらないくらいだったので、ブロッキングフィルターを交換しても正常な状態にならないかもしれないと危惧しましたが、幸いにも交換後は、劇的に良く見えるように復活しました。これで見えなければ、ERFユニット自体の問題を考える必要があるので、さらに面倒なことになります。これまで相当数のPSTやブロッキングフィルターを修理交換してきましたが、一部の個体を除いて修理できなかったものはありません。

ところで、一昨日でしたが、たまたま太陽を見る機会があって、Solar Max II 90で彩層面を見たのですが、これまで見たことが無いような大きなプロミネンスが出現して驚きました。そんな時は、きちんと赤道儀に乗せた状態で撮影したいですが、残念なことにその時間的なゆとりが無かったので、諦めました。

最高ランクのSolar Max90 Hα太陽望遠鏡ダブルスタック for Sale

2025-07-29 09:53:50 | Hα太陽望遠鏡関係


これまで相当数のSolar Maxや太陽望遠鏡を見てきた中では、その見え味が最高だと思われるのがこのSolar Max90DS-15ですが、現在販売中です。お値段は少し下げてあります。高価な製品ですが、90の中でもMeadeで特別仕様でダブルスタック化された個体なので、その見え味は素晴らしいです。元々はアメリカの研究機関で使われていたものですが、それをアメリカの販売店が引き取ってからMeadeへメンテナンスへ出した上でブロッキングフィルターも交換された非常に珍しい個体です。シングルではチューナーはありませんが、すでにベストの状態で固定されているので、シングルでも全面均一な見え味です。当然ダブルスタックですので、DSにはチューナーがあります。昨年も同様な個体が1本ありましたが、それはどうしてもダブルスタックのみ売って欲しい方がおられたので、望遠鏡と分売しました。しかし、できればこの個体はセットでお譲りしたいと思っています。

中々説明だけではその状態を知っていただけないので、天気の良い時にご来店いただければ現物を見ていただけます。その時点でお買い上げお持ち帰りいただいても構いません。その場合はお知らせください。

最高ランクのSolar Max90ダブルスタックを販売します! . . . 神秘の青木湖

2025-06-07 14:55:23 | Hα太陽望遠鏡関係


これまで見てきた中では、その見え方としては最高ランクに入ると思われるSolar Max90 Hα太陽望遠鏡を販売しています。それもダブルスタック仕様です。used品ですが、今後の劣化も考えてブロッキングフィルターも交換済みです。このSM90は、元々の出所はアメリカの大学が研究用としてMeadeへ特別に依頼して製造してもらった個体で、Solar MaxIIではありますが、チューニング機能は無くしてその必要が無いように最適化した上でSolar Max初期のダブルスタック仕様に仕上げたものです。ですから、市販されていない特別仕様のSolar Max90DSです。当然のことながら、見え味はシングル、ダブルとも素晴らしいものです。太陽望遠鏡は良く見えない新品よりは、良く見える中古品の方が遥かに価値がありますので、1点ものですので、興味のある方はお早めにご検討ください。



長野県の大町市にある県下有数の透明度と美しさを誇る「青木湖」Blue Lakeです。遠くに北アルプスが眺望できることで、さらに青木湖の美しさを増しています。小海町の松原湖はは大きく違って、湖の透明度も非常に高くて、湖畔で見ていると吸い込まれるほどの魔力があります。今後も青木湖へは通うとは思いますが、とりあえず知りたいのは青木湖の星空環境です。周囲に大きな町といえば、信濃大町〜安曇野くらいしかないので、意外と空は暗いかもです。ただし、南側は松本市になるので、夏の銀河を見るにはちょっと厳しいでしょう。また天気の良い時の新月期に訪れたいと思います。



最近できた「LAKESIDE CAFE aO」ですが、大人気だそうです。特に白馬方面から来るインバウンド客に人気があるそうで、土日の週末には満席だったりして、注文をしても30分以上待たされるようです。このカフェのオーナーは、SNOW PEAKの社長さんだそうですが、どこまで経営に関与されているのか分かりません。このカフェを見た瞬間思ったのは、ニュージーランドのLAKE WANAKAの湖畔のカフェをイメージできます。しかし、どうやら評判だけが一人歩きしているようで、特に日本人には不評のところもあるようです。始めていきなり人気になったので、スタッフなどが慣れない最中で見切り発進したような感じで、あまりに忙しすぎてその経営について改善する余地も無いのかもしれません。まぁ、話の種に一度は行ってみようかと思っています。

SkyWatcher Heliostar 76Hα 太陽望遠鏡を使ってみました!

2025-04-12 16:31:59 | Hα太陽望遠鏡関係


まずは開封の儀からですが、注文から数ヶ月待ってようやく当店へ入荷しました。今回はご注文いただいた分だけ発注しましたので、余分にはありません。ヘリオスター76Hαは、しっかりとしたアルミケースに入っています。CORONADOは、昔のSolar Max60や90は、割と安っぽいベニアで作ったのと違っていて、高級感溢れる立派なケースです。



アルミケースを開くと、こんな感じで収まっています。



ブロッキングフィルターですが、望遠鏡には付いていなくて、ケースの収納スペースに入っています。知らない人は気が付かないで使ってしまうかもしれないので、そこは注意が必要です。仮に使わないで覗いたとしても、太陽光のほとんどが望遠鏡内部のエタロンユニットで遮蔽されているので失明することなど無いでしょう。



ブロッキングフィルターは、BF10です。焦点距離は、630mmなので10mmで良いでしょう。試しにCORONADOのBF15に交換して使ってみましたが、普通に使えます。ただし、コントラストが若干落ちる感じの見え方でした。



対物キャップは、綺麗なグリーンで金属製です。CORONADOのようにプラスチックでありませんし、ねじ込みでも無いので、割と高級感があります。



太陽ファインダーは、バンドに付いているハンドルと兼用になっていて、一瞬、ファインダーが無い、と感じたほどでしたが、よく見るとファインダーがあるといった感じです。すりガラスの中央に白い円が見えてきますが、太陽が中央に入るまで白い円は見えないので、ちょっとわかりにくいです。CORONADOのは、すりガラスのどこかに入っていればわかるので、その方向で中央に導入できますが、ヘリオスターのは、中央に入るまでは分かりません。



ちょうど幸運なことに、快晴だったので、直ぐに望遠鏡を出して設置してファーストライトになりました。覗いた瞬間は良く見えなくて、ちょっとびっくりしましたが、チューナーを操作していくと、徐々にそのイメージが明らかになってきて、まさにダブルスタックのような彩層面の見え方でした。ダークフィラメントやフレアーも明瞭で、シングルではここまで見えないと思うようなイメージでした。ただし全体的なイメージは、CORONADOのシングルよりはやや大人しい明るさでダブルスタックにしたような明るさです。



これが、ヘリオスター76Hαで撮ったイメージですが、ZWOのカメラでビデオイメージでは眼視で見るよりは遥かに高い解像度とコントラストで彩層面やプロミネンスが見えます。カメラは、ASI 174MMですが、BFに差し込んだだけでピントも出るので簡単です。カメラで撮ったイメージでもダブルスタックに近いですし、太陽望遠鏡では良くあるムラがあまり感じられません。割と均一な見え方です。眼視では分かりにくいかもしれませんが、撮影だと良く分かります。



比較の対象として、CORONADOのSolar Max III 70DSダブルスタックを使いましたが、眼視ではそのイメージは、ヘリオスターと比較してコントラストが70DSの方が高い感じですが、それもその個体次第でしょう。特にCORONADOはです。ただし、撮影となると、どちらが優秀なのかは甲乙つけ難い感じはします。



こちらは、CORONADO Solar Max III 70DSのイメージです。周辺部のプロミネンスが見えています。ヘリオスターの画像には見えていませんが、単にチューニングの仕方でそうなったのか分かりません。甲乙つけるには、もう少し使ってみないと分かりませんが、商品は既に手元に無いので、また次回に機会があればやってみたいところです。

ヘリオスター76Hαを初めて覗いてみて、CORONADOの時のような個体差は無さそうです。42万円もする高価な太陽望遠鏡ですので、個体差が無いのは歓迎すべきことです。今回シュミットさんから発売されましたが、今の円安ではちょっと安すぎると思いましたので、お店のスタッフに話したところ、実際には利益率はあまり高く無いので、このまま円安傾向が続けば価格改定はされるかもしれません。ですから、欲しいと思われる方は今が買いでしょう。今回で初回ロットは終わったので、次は5~6月の入荷になるようです。

CORONADO BF30の修理対応をしました

2025-03-17 21:49:49 | Hα太陽望遠鏡関係


久しぶりにCORONADOのブロッキングフィルターBF30の修理作業をしました。右が劣化したものですが、左が交換後の状態です。色合いも状態も全く違いますが、届いて状態を確認した時にはイメージが相当暗くて彩層面もプロミネンスも良く見えない状態でした。BF30を現在お持ちの方々の多くがこの右側の状態になっていると思います。CORONADOが製造終了してMeadeに引き継がれてからも大分時間が経っているので、特に科学館などの施設の太陽望遠鏡のブロッキングフィルターの多くは劣化して正常な状態にはないと考えています。



当店では、BFに限らず異常な状態のSolar Maxなどは、店の機材で検品をしてからその状態を把握してから対処方法を考えますので、売る商品とは別に検品用の機材を多く持っています。単体だけで検品してもその状態を正しく把握できないので、他の正常な製品と比較することは常にやっています。



良く検品用に使っているのは、タカハシSKy90ですが、鏡筒が短い上にイメージがとてもシャープでダブルスタックの調整に手が届きやすいので、良く使っています。他にもSME60やSME40などの場合には、FS-60Cを使ったりもしています。



太陽ファインダーもSol-Sercherに下駄履きさせて使っています。Sol-Sercherのために色々なベースも作りましたが、最近はあまり需要がありません。太陽望遠鏡関係でお困りの方は、ぜひ当店へいつでもご相談ください。

ところで、今日のニュースでMLBの今永投手について、とても良いことが書かれておりましたが、彼が日本にいる時より感情を表現しやすくなっていることについて、本人のコメントがありました。それでこんな事を言っていました。
「ちょっと難しいんですけど、以前までは誰かが期待する自分にならなければいけないという風に思っていた自分がいたんですけど。そうではなく、ただ、自分が人生を歩んでいる中に野球がある、僕はそう思っているので。人生を楽しむ的な感じで思って、自分がやりたいこと、誰かに操作されるんじゃなく、やりたいことやることがいいんじゃないかなとこっちに来て思いました」

日本人は、日本でもそうですが、特に海外へ出ると人前では大人しくなって、自分の感情を上手く表に出すことに消極的になって上手く打ち解けられないのですが、今永投手は、それを分かって思いを内に込めるのではなく、外に出すことで、プライベートでも野球でも上手に周りに溶け込んでいるのだと思いました。私も海外経験は多いですが、日本では自分の主張が強すぎると嫌われることが多いですが、海外では逆に自分を知ってもらうためにも主張はしっかりとする方が上手く付き合えます。ですから、インバウンドの人たちとの付き合いがうまくできない地元の人たちは、彼らのそんな性格などを理解できるようになれば、仲良くともに生活していけると考えています。

とても良く見えるSolar Max90を販売中です!

2025-02-20 15:28:55 | Hα太陽望遠鏡関係


今日から新たに販売しているSolar Max90ですが、シングルでありながら、とても良く見える個体です。ただし、Solar Max IIには付いているチューニングレバーがありません。工場で製造時に最適化したものなので、特に必要が無いとのことで省かれています。SM90ダブルスタックやLUNTの80mmダブルスタックを持っていれば、取り付けて使えます。アダプターは、当店でお作りできます。もちろんシングルでそのままの状態で使えます。



このSMT90で撮影した画像ですが、全面均一でフラットイメージです。ブロッキングフィルターは、4年前ほどにMeadeで交換されてメンテナンスもしているので、まだこの先しばらくはその性能を楽しめます。Meadeが無くなってからは、Solar Maxも作られなくなりましたので、今ではLUNTのみが大きなサイズの太陽望遠鏡を作るだけになりました。スカイウォッチャーから新たな76mmの太陽望遠鏡が販売されていますが、ダブルスタックとのことで、結構なお値段です。まだ日本には入ってきていないようですが、映像を見た限りでは、SM90のダブルスタックの方が良く見えそうです。機会があれば覗いてみたいですが、まだ先のことでしょう。



太陽活動は、12年周期の今が最も活発ですが、この後は徐々に活動が大人しくなってくるのか、或いはもうしばらくは活発な活動が続くのか、誰も分かりません。また明日から連休ですが、こちらはお客さんの活動も静かなのでインバウンドのおこぼれもありません。最近気になっている場所は、上高地ですが、今の時期は徒歩でしか入れないのですが、天気が良いとアジア系の人たちが結構入っているようです。冬の上高地は静寂そのもので、本当に好きな人は冬に入る人が多いのですが、それが今は様相が変わってしまっています。私も3月になって天候が安定してきたら、鎌トンネルを歩いて入ろうかと予定しています。場合によっては夜に入って星空の撮影をしようかと考えています。

CORONADO Solar Max関連を買い取りました

2025-02-16 15:00:03 | Hα太陽望遠鏡関係


今日は、店舗営業日ですが、遠方からわざわざ買い取りのためにご来店いただきました。買取り品は、画像の「CORONADO Solar Max 90ダブルスタック仕様のHα太陽望遠鏡セット」と「COROANDO Solar Max III 70ダブルスタック仕様 Hα太陽望遠鏡」の2点です。普通の光学望遠鏡なら来て頂かなくても発送で対応ができますが、Hα太陽望遠鏡は、基本的に太陽を見て検品をしてからでないと、正しく査定ができないので、わざわざご来店いただいて査定をさせていただきました。幸いにも太陽面の見え味は、当店で購入していただいた時とそれほど変わっておらず、1点を除いては正常に見えていたので、ほぼご希望通りの査定とさせていただきました。Hα太陽望遠鏡は、通常の販売店へ持ち込んでもそのイメージが正常かどうかの判断をする情報を持っていないので、買取り自体はしてくれても、その金額は低いものになるでしょう。販売店も余計なリスクを負いたくないので、それは仕方ないことです。



その1本は、Meadeで特注仕様で作られたダブルスタック仕様のSM90ですが、SM2では通常あるチューニングレバーがありません。その代わりにSME90ダブルスタックフィルターを組み込む際に最適な状態にチューニングしているので、チューナーが望遠鏡側にはありません。しかし、現時点でも最高の状態でマッチングされているので、チューニングは先端のSME90のティルトチューナーだけで行います。見え味は当然良いものです。



今となっては、貴重になっている「Solar Max 3のSMT70ですが、購入時はシングル仕様でしたが、ダブルスタック化したいということで、SME70をセットで販売したものです。見え味はとても良いものですが、BFが若干劣化している可能性があるので、販売前には交換しようと思っています。このSM70は、中古品ではほとんど市場に出てこないのですが、Meadeが無くなってからは貴重品となっています。今後末永く使う場合には、ブロッキングフィルター自体を定期的に交換すればその性能は維持し続けられるでしょう。見え味は現状でもとても良いものです。

今日、ご来店されたお客様は、家族でお越しになりましたが、最後にアストロカーを見せて欲しいとのことで、駐車場までお連れして見せてあげました。滅多に見れないものなので、中に入ってとても喜んでおられました。その方が言われるには、うちの町にあったら、引っ張りだこでしょう。と話されていましたが、小海町に来て4年近く経ちますが、この町ではほとんど注目されていません。とっても勿体無いことですが、子供自体は興味を持ってくれていても、大人が全く興味を持たないので、特に冬は駐車場の風物詩となっています。しかし、幸いにもシャトレーゼ八ヶ岳の社長の目にとまって冬以外は稼働させてもらっています。今使っている町の駐車場も年間33,000円支払って無料の町民駐車場を使わせてもらっています。

Solar Max90をダブルスタック仕様にしました

2025-02-14 15:39:17 | Hα太陽望遠鏡関係


当店で以前にSolar Max 90を買っていただいた方からダブルスタック仕様にしたいということで、SME90自体は、もう作られていないので、当店に状態の良いものがあったので、それを販売することになったのですが、普通に注文を受けてSME90だけを送ってもマッチしないこともあるので、まずはSMT90を送っていただいて、きちんとマッチするかどうかを今日の作業で確認をしました。幸いにもベストな状態で使えることが分かったので、安心しました。



こちらが、SMT90のシングルの状態で撮った太陽ですが、最低限の処理しかしていません。ASIAIRアプリで処理していますが、ほぼシングルで見えるイメージです。今日はまた珍しい形のプロミネンスも出現していたので、まだ太陽活動の極大期ではあります。



こちらは、SME90を取り付けてダブルスタックで見た太陽面ですが、明らかに彩層面のコントラストが高くて、その細部までが良く分かります。眼視ではここまでは見えませんが、撮影するとその効果が微著に現れます。特にフレアー現象が白くはっきりと分かって、特に黒点の周囲の活動状態が良く分かります。



今日は、ついでに同じ方からブロッキングフィルターBF15の修理も依頼されましたので、合わせて作業を行いました。BFの検品は眼視でも劣化しているかどうかくらいは簡単に分かりますが、カメラで撮影してみると、その違いがさらに良く分かるので、最近はカメラを使って行っています。



これは極端ですが、お預かりしたBF15は、その劣化の症状としては、ほぼ末期的なもので、眼視で見ても全く何も見えません。極かすかに太陽があるという程度には分かりますが、パッと見たイメージは真っ黒です。ここまで劣化すると、もはやBFとしての機能は果たせないので、いくら良い太陽望遠鏡を持っていても全く使い物にはなりません。それで早速BF内部のブロットキングフィルターを交換して再度そのイメージをカメラで見て問題なく本来のイメージが見えたので修理完了しました。

CORONADOの太陽望遠鏡のPSTやブロッキングフィルターのイメージが暗かったり、コントラストが異常に低かったりとお困りの方は、ぜひ当店へご相談ください。太陽望遠鏡は使っていれば必ず劣化します。せっかく極大期の活発な太陽活動があっても十分にその性能を発揮できませんので、最適な状態にして活発な太陽面を見てください。

CORONADO ブロッキングフィルターの劣化

2025-02-10 15:27:05 | Hα太陽望遠鏡関係


CORONADOのブロッキングフィルターBF15が良く無いとのことで、修理交換依頼がありましたので、その状態を確認していました。検品に使ったのは、 Solar Max 90ダブルスタック仕様の望遠鏡です。まず眼視で正常なブロッキングフィルターと比較して太陽のHα像を確認して見ます。比較しなくても最初のイメージを見れば劣化しているかすぐに分かるのですが、念の為他のBFと比較して見ています。



これが正常なBFで見た太陽面です。と言っても太陽望遠鏡を初めて見る人には、どれが100%の見え方なのかさっぱり分からないと思います。しかし、これまでに数多くの太陽望遠鏡を見ていれば、どれが正常な見え方なのか見た瞬間理解できます。アメリカへ太陽望遠鏡の仕入れに行っていた時には、酷い時で10本のPSTを検品して、5本がダメということがありました。しかし、そのダメなPSTは、販売店では普通は検品などせずに販売しているので、普通に市場に出回っています。日本にも相当数のPSTが入ってきているので、万が一そのPSTに当たってしまうと、気の毒としか言いようがありません。特にPSTを初めて購入される方には、どんな見え方が正常であるのかが分からないので、それを知らずにそのまま使っている方が多いでしょう。しかし、ダメな個体でもブロッキングフィルターの交換で改善することはありえます。これまで多くのPSTの修理対応をしてきましたが、そのほとんどが修理後に見え味がとても良くなります。



これが劣化しているBFですが、劣化の状態としては、正常を100としたら、まだ60%くらいの明るさですので、まだ使えなくはない状態です。これまでも酷いのを見てきましたが、PSTとかでも酷いのは太陽面が見えるかどうかが微妙で、ほとんど真っ暗なイメージです。このBFは、まだ劣化の度合いが低いですが、全体的なコントラストが低いので、撮影で使うような場合には、その違いがはっきりと出てきます。そこは感度の低い人間の目とCCDカメラによるものなので、仕方ありません。特に良く出る症状は、彩層面の明暗の差のムラですが、太陽望遠鏡は大なり小なりそれがあって、全面が均一になるようにチューニングを最適に調整して撮影するのですが、人の目では分かりにくいので、撮影ではどうしてもその違いが出てしまいます。



CORONADOの上位機種のSolar Max90の状態の良いものがあるので、近いうちにショップから販売する予定です。最高峰のダブルスタックですが,CORONADOでダブルスタック仕様として最適化した数少ない個体です。見え味はもちろん最高です。

CORONADO製品の修理対応をしました

2024-12-23 16:20:55 | Hα太陽望遠鏡関係


今年の春からしばらくCORONADO製品の修理対応を休止しておりましたが、今月から再開しまして、今日はその作業を半日程度やっておりました。まずは、CORONADOと言えばPSTですが、劣化の症状を見ましたが、予想通りイメージが真っ暗らでした。接眼部のブロッキングフィルターが経年劣化しているための症状ですが、内部の劣化しているフィルターを交換して無事に見えるようになりました。新たなフィルターは、CORONADOのものより遥かに高品質で高精度のもので、天体写真用のフィルターを考えてもそのサイズから相当お高い製品です。ですから、今まで修理交換対応したものは、新品の時より良く見えるようになったと言われます。それは当然の話です。



見た目もかなり古い旧CORONADO社で製造されていたSolar Max60 Hα太陽望遠鏡ですが、送ってきたのはいいのですが、鏡バンドが無いので、それに適合するバンドを見つけて、それで修理交換後に再度検品して問題なく本来の見え方に戻っていることを確認しました。ブロッキングフィルターがドローチューブに差し込んであるのですが、それが予想以上に固くて外せなかったのですが、工具を使ってなんとか外して作業を完了しました。幸いにも先端のSME60エタロンフィルターに問題が無かったので、ブロッキングフィルターが正常になって、とても良く見えるようになりました。多分以前よりは間違いなく見えるようになっているはずです。



当店では、CORONADO製品の修理交換をするために、色々なテスター用のSolar Max関連の部品を持っています。単にブロッキングフィルターだけの症状であることが分かる場合やPST単体なら、そんな必要は無いのですが、BFとエタロンフィルターのセット品とかだと、見えない原因がどこにあるのか確認してからでないと、無闇にフィルターの交換ができません。よってセットで送ってきた場合には、まずそのセットの状態でどう見えるのかを判断した上で次の作業へ入ります。



このタカハシのFS-60Cも太陽望遠鏡用に改造を加えており、Solar Maxの検品作業に使えるようにしています。エタロンフィルターのセットの場合で、ブロッキングフィルターだけで解決しない場合には、他の要因も疑うのですが、その際にはまともな製品が必要です。ただし、現在のところ、SM40〜SM90までのエタロンフィルターに異常があった場合、日本では修理は不可能なので、海外へ出す必要があります。修理費用は高額なので、過去に諦めた方も何人もいます。それで無事に修理できればいいのですが、そうでない場合には、修理不可として帰ってきますので、その場合の費用もかかってしまいます。しかし、今のところエタロンフィルターに問題があった方はほとんどいないので、皆さん大切に使われているのだと思います。



PSTや単体のBFのフィルターが劣化すると、こんなイメージに見えます。これだとほとんど彩層面も見えませんし、プロミネンスも分かりません。普通ならここまで落ちると気がつきそうなものですが、徐々に暗くなってくるので、中々それに気がつきません。ましてや、ヤフオクとかで中古の状態が分からないものを安いからといって、落札するとこんなイメージが当たり前と思って使うので、内部のフィルターが劣化していても気がつきません。それをいいことに劣化を知っていて出品している人も結構います。先日、当店にBFの修理対応を依頼された方も結構な金額で落札してみたら、思っていたように見えなかったとのことで、当店へ相談されました。まだブロッキングフィルターの劣化だけで済めばいい方ですが、エタロンフィルターに問題があったりすると、ほとんどお金をドブに捨てるような買い物になります。普通の光学望遠鏡は、レンズにカビが生えていても傷が付いていても使えますが、太陽望遠鏡はブロッキングフィルターが劣化していると正常に機能しません。そこが大きく違いますので、ご注意ください。



これが修理した後のイメージですが、これは写真でのイメージなのでかなり明るく見えますが、実際にはもう少し落ち着いて明るく見えます。つまり劣化するとこれだけイメージの明るさが変わるということです。ですから、PSTなどをお使いになっていて、イメージが暗いと感じたら、もうそれは入院時期になります。即当店へご相談ください。