本日、テレスコ工作工房オリジナルのポラリエ専用極軸望遠鏡をほとんどの方に発送いたしました。早い方は明日午前中にお届けとなりますので、よろしくお受け取りいただき、ご確認ください。これに伴い、数点の在庫品がありましたので、オンラインショップへアップしてあります。即納品は珍しいので、ご要望の方はお早めにご注文ください。
届きましたら、画像のように装着確認をされてください。最初に差し込むとスーッと入っていきますが、途中でちょっとひっかかり、その後さらに押し込んでいくとパチンとはまります。ちょっと固いと思われたら以下に従い調整してください。
極軸望遠鏡の中間部分の割れた部分を回しながら全体をつまんでいくと結果として装着部が細くなり、スムーズに挿入できるようになります。ただし、やりすぎるとスカスカになって、下を向けたときに落下することがあります。そこまでは緩くはしないでください。現状では最適な固さに調整してあります。また、逆に使っている間に緩くなってきた場合には、同じ部分を極望部との間に爪を入れて広げるようにしてください。極僅かな力で加減が変わってしまうので、くれぐれも無理な力でしないでください。
この極軸望遠鏡は、ネジを使わずに常にポラリエの極軸にフィットするように考えて作ってあります。また仮にポラリエ側に僅かな個体差があったとしてもフィットするようになっています。この辺はご自身で使いながら覚えてください。
極軸望遠鏡の合わせ方については、マニュアルを読んでいただければだいたい分かりますが、それでも理解できない方に簡単な方法を御知らせします。
上のパターンには、北斗七星とカシオペアが描かれています。実際の空にはだいたいこのいずれかがいつも見えていると考えてください。今なら、北斗七星が昇っていてパターンで言うと右側に立った状態で見えています。この北斗七星とパターンの北斗七星の見え方を同一になるように極望の接眼部全体を回します。ほぼ同じになったら、北極星を三叉になった実線の切れた部分に導入します。
そうすると、三叉の実線の北極星の線以外の2線の切れた部分付近に4~5等星の星が見えてきます。これら2星を付属のマニュアルの星図の年代の位置に導入しますが、最初はうまくいきませんので、パターン回転ー星の導入という一連の操作を繰り返します。そうすることで、最終的には3星全てがパターンの指定位置に収まります。これで極軸合わせはほぼ完了です。
調光装置の明るさが明るすぎるとこの暗い2星が見えませんので、LEDの明るさは必要最低限にしてください。この明るさ調整は、基本的に一度すれば次からは不要なはずです。私も数年前に調整したものは全く触っていません。極軸合わせも一度そのやり方を覚えれば、次からはマニュアルを見なくてもできるようになります。ただ、光害地にお住まいの方は、北極星がやっと見えるというところもあるでしょうから、その場合には、北斗七星とカシオペアの位置関係と北極星の導入をきちっとするだけでもある程度の精度は出るでしょう。
米国オライオン社の80mm短焦点アクロマート鏡筒が今朝届いたので、お気軽撮影アイピースを取り付けてみました。S110で覗いてみましたが・・・、なかなか良さそうです。口径も80mmあるので、そこそこの撮影はできるでしょう。焦点距離が400mm/F5ですので、ポラリエで使うにはちょっと厳しい数値ですが、露出時間と対象を選べば結構面白い撮影ができるはずです。
安い鏡筒だけに、接眼部が安っぽい感じはしますが、おかしなガタなども無く、値段の割りには良く出来ていると思います。国内メーカーの80mm短焦点アクロマートは、お値段がちょっと高いので、それを買うなら海外品のEDレンズを使った商品に手が出てしまうでしょう。この80mmクラスの鏡筒は、使い方によってはいろいろな用途を満たしてくれます。さすがに惑星の観望には向きませんが、撮影ならそこそこ使えるかもしれません。
今日、米国の知人と話した際に同オライオンの80mmEDトリプレットのカーボン鏡筒が良いとの話で、その後早速注文しました。単独で使って良かったら、双眼仕様にしてみようと考えています。もちろん撮影にも向いているそうなので、撮影もしてみます。