おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

お待たせいたしました!

2013-03-30 17:31:54 | コンデジのお気軽天体撮影

本日、テレスコ工作工房オリジナルのポラリエ専用極軸望遠鏡をほとんどの方に発送いたしました。早い方は明日午前中にお届けとなりますので、よろしくお受け取りいただき、ご確認ください。これに伴い、数点の在庫品がありましたので、オンラインショップへアップしてあります。即納品は珍しいので、ご要望の方はお早めにご注文ください。

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届きましたら、画像のように装着確認をされてください。最初に差し込むとスーッと入っていきますが、途中でちょっとひっかかり、その後さらに押し込んでいくとパチンとはまります。ちょっと固いと思われたら以下に従い調整してください。

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極軸望遠鏡の中間部分の割れた部分を回しながら全体をつまんでいくと結果として装着部が細くなり、スムーズに挿入できるようになります。ただし、やりすぎるとスカスカになって、下を向けたときに落下することがあります。そこまでは緩くはしないでください。現状では最適な固さに調整してあります。また、逆に使っている間に緩くなってきた場合には、同じ部分を極望部との間に爪を入れて広げるようにしてください。極僅かな力で加減が変わってしまうので、くれぐれも無理な力でしないでください。

この極軸望遠鏡は、ネジを使わずに常にポラリエの極軸にフィットするように考えて作ってあります。また仮にポラリエ側に僅かな個体差があったとしてもフィットするようになっています。この辺はご自身で使いながら覚えてください。

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極軸望遠鏡の合わせ方については、マニュアルを読んでいただければだいたい分かりますが、それでも理解できない方に簡単な方法を御知らせします。

上のパターンには、北斗七星とカシオペアが描かれています。実際の空にはだいたいこのいずれかがいつも見えていると考えてください。今なら、北斗七星が昇っていてパターンで言うと右側に立った状態で見えています。この北斗七星とパターンの北斗七星の見え方を同一になるように極望の接眼部全体を回します。ほぼ同じになったら、北極星を三叉になった実線の切れた部分に導入します。

そうすると、三叉の実線の北極星の線以外の2線の切れた部分付近に4~5等星の星が見えてきます。これら2星を付属のマニュアルの星図の年代の位置に導入しますが、最初はうまくいきませんので、パターン回転ー星の導入という一連の操作を繰り返します。そうすることで、最終的には3星全てがパターンの指定位置に収まります。これで極軸合わせはほぼ完了です。

調光装置の明るさが明るすぎるとこの暗い2星が見えませんので、LEDの明るさは必要最低限にしてください。この明るさ調整は、基本的に一度すれば次からは不要なはずです。私も数年前に調整したものは全く触っていません。極軸合わせも一度そのやり方を覚えれば、次からはマニュアルを見なくてもできるようになります。ただ、光害地にお住まいの方は、北極星がやっと見えるというところもあるでしょうから、その場合には、北斗七星とカシオペアの位置関係と北極星の導入をきちっとするだけでもある程度の精度は出るでしょう。

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米国オライオン社の80mm短焦点アクロマート鏡筒が今朝届いたので、お気軽撮影アイピースを取り付けてみました。S110で覗いてみましたが・・・、なかなか良さそうです。口径も80mmあるので、そこそこの撮影はできるでしょう。焦点距離が400mm/F5ですので、ポラリエで使うにはちょっと厳しい数値ですが、露出時間と対象を選べば結構面白い撮影ができるはずです。

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安い鏡筒だけに、接眼部が安っぽい感じはしますが、おかしなガタなども無く、値段の割りには良く出来ていると思います。国内メーカーの80mm短焦点アクロマートは、お値段がちょっと高いので、それを買うなら海外品のEDレンズを使った商品に手が出てしまうでしょう。この80mmクラスの鏡筒は、使い方によってはいろいろな用途を満たしてくれます。さすがに惑星の観望には向きませんが、撮影ならそこそこ使えるかもしれません。


今日、米国の知人と話した際に同オライオンの80mmEDトリプレットのカーボン鏡筒が良いとの話で、その後早速注文しました。単独で使って良かったら、双眼仕様にしてみようと考えています。もちろん撮影にも向いているそうなので、撮影もしてみます。


いつまでも寒いですが・・・

2013-03-29 18:38:18 | ブログ

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後数日で4月になるというのに、まだストーブのお世話になっています。早朝夜間は肌寒いのでヒーターを使っています。ヒーターについている温度計は18度くらい指しているのですが・・・、暖かい感じがしません。元来暑いのには慣れていますが、寒いのはちょっと苦手です。まぁ、それも後少しのことでしょう。

米国の友人に電話をしたら、いつの間にかディライト・セービングで1時間進んでいて驚きました。3月下旬くらいだと思っていましたがすっかり忘れていました。日本もその内にサマータイムが導入されるかもしれません。

今日は終日、ポラリエ用極軸望遠鏡の組み立て調整作業をやっていました。概ね終了しましたので、明日以降梱包へと入っていきます。ポラリエに一つ一つ差し込んで固さ具合を見ていますので、お送りする固定アダプターには擦れがありますが、これをしないと安心して使っていただけませんので、ご容赦ください。現状、いずれも固めになっておりますが、ご自身で好きなように調整が簡単にできるようになっています。

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今日仕上がったばかりの「Power Shot S110用お気軽撮影ズームアイピース」です。後ほどネットショップにもアップしますので、S110をお持ちの方はご検討ください。大変優秀なコンデジですので、天文用には抜群のパフォーマンスを発揮してくれます。使い方は、S95用と同じでアイピースに差し込んで撮るだけです。大変簡単です。こればかり使っていると、デジタル一眼を使うのを忘れてしまいます。

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このS110の優れている点の一つは、フォーカスエリアをタッチセンサーで指定できることです。MFモードを選択しておけば、そのエリアが拡大表示されるので、フォーカシングが楽で正確です。他にも面白い機能が沢山入っているので、追々使ってリポートさせていただきます。


今週中に「Orion 80mm 短焦点鏡筒」が入ってきますので、これでポラリエも併用した面白い撮影にトライしてみようと思います。この80mm鏡筒は安価なものですが、その割りには結構良く写ると海外では評判です。口径比もF5なので、それほど暗くなく、ある程度の光量もあるので、コンデジやEOS Mでの直焦点撮影に向いているかもしれません。

ポラリエへの取り付けは、付属の鏡筒バンドは敢えて使わずに、三脚台座を鏡筒の接眼部付近に取り付けてから簡易赤緯軸ユニットに乗せて使ってみるつもりです。鏡筒重量はそれほどないので、きちんとバランシングできれば、良い機材となるでしょう。


ポラリエ専用極軸望遠鏡はまもなくお届けです!

2013-03-28 16:53:35 | ご来訪者様への御知らせ

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最近ご依頼があり、修理した五藤光学の接眼部です。ラック&ピニオンのシャフトがS字状に曲がっていたので、新たに作り直して欲しいというご依頼でしたが・・・、良く見ると作り直すより修理したほうが良さそうだったので、曲がりをダイヤルゲージを見ながら1/100mm単位で修正しました。見た目全く分からないくらいに元通りに修理できました。

現在、個人製作はお断りしているところですが、こういったお困りの方があればできることはしています。最近は少しづつ自分の時間が取れるようになってきたので、他にも作りたいものをデザインしたりしています。

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明日、極軸望遠鏡の中核をなす部品がアルマイト処理から戻ってきますので、それ以降組み立て調整に入っていきます。早ければ明後日からの発送ができるかもしれませんが、現状では31日からの発送と御知らせしております。

4月5日にはパンスターズ彗星とアンドロメダM31大星雲とのツーショットが撮れますので、200mm以上の望遠レンズをお持ちの方は、早速この極軸望遠鏡で極軸合わせをしてから撮影に望んでください。私もこのショットは逃さずに撮りたいと思います。

このポラリエ専用の極軸望遠鏡ですが、4月に入ってから若干数量のご注文をお受けします。まだ日にちは未定ですが、事前にブログにて御知らせいたします。この分が完売してしまうと、次は夏期まで販売は無いと思います。5月のGWに南天遠征をされる方にもぜひこの極軸望遠鏡を使って欲しいものです。


ところで、大変人気のあった「TK-ALZM微動マウント」ですが、いずれは再製作する予定ですが、その前にもう少し安価で使いやすいポラリエ用の微動マウントを製作する予定です。あまり細かい機能を持たせずにシンプルな構造にしようと、現在デザインしています。近い内に試作するつもりです。


しばらくぶりのTokyo

2013-03-26 18:19:34 | ブログ

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昨日と今日で東京へ所用に出ておりました。昨日お支払いいただいた方々は今日発送させていただいておりますので、帰宅されましたらメールをチェックされてください。近場の方は明日お品物が届きます。お待たせしました。

約半年ぶりの東京ですが、思ったより寒かったです。到るところ桜が満開で、ピンク一色でした。当地はまだまだ先の話です。しかし、何度来ても電車と人ごみには好きになれません。考えてみれば、東京へは僅か1時間で行けるところに住んでいるのですが、その便利さを全く利用していません。

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佐久は長野県でも一番東京に近い町と言えます。寒いですが雪も大して降りませんし、近場に3,000メートル近いアルプスもあり、自然豊かで住み易い地です。そのせいか、最近は移住者が増えているそうです。近くに軽井沢がありますが、ちょっとお高いという方には佐久がお勧めできます。どのくらい居るか分かりませんが、佐久から東京へ通勤されている方もおられるはずです。新幹線の定期代がどのくらいか分かりませんが、できるものならそんな暮らしもいいかも・・・です。

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秋葉原へ行った際に、衝動的に「Canon PowerShot S110」を買いました。S95は持っているので愛用しておりますが、S100が出た時に買い換えるかどうか悩んでいるうちにこのカメラが発売されました。ヨドバシへ立ち寄った際に、店員さんの説明がやたらと詳しくて、それなら買い換えてもいいかな~と思い、購入に踏み切った次第です。

購入価格は32,800円ですが、13%ポイントがついて・・・、さらにキャノンのキャッシュバック・キャンペーンで5,000円が戻ってきます。従ってトータルでは2万円ちょっとでこのS110を買えることになります。

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S110は、S95と比較して、高感度特性が優れていることと、ハイスピード撮影ができること、またWi-Fiモードが搭載されていることなども購入の決め手となりました。ISO 12800が実用できるレベルなら、天体用に圧倒的に有利ですが、まだ使ってみていないので何とも言えません。これを機に、コンデジを使った星雲星団の撮影をもう少し突っ込んでやってみたいと思っています。天文用ソフトのステライメージなども上手に使っての画像処理まで考えていけば、今まで考えられなかったような撮影が気軽にできるかもしれません。

ただし、私が考えているのは望遠鏡を使った撮影ですので、同じことをするには大なり小なり望遠鏡が必要です。

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それに従い、オンラインショップの人気商品である「お気軽撮影ズーム撮影アイピースセット」をS110用に製作して近日中に販売する予定です。S95、S100と全く同じならそのまま使えるのですが、レンズ部分を見てみると若干レンズのサイズが違っています。たぶんS100とS110は互換性がありそうなので、両方兼用になるかもしれません。

また時間を見て面白い撮影にトライしてみようと考えています。できれば、今製作中のトラベルドブ30で撮影ができるようになれば、南天遠征した際に凄い写真が撮れるかもしれません。そのために必要なものは、美しい空と大口径の望遠鏡ですが、小さな望遠鏡でも何処まで撮れるかやってみようと思います。

近い内に、安価な80mm短焦点鏡筒を使って撮影してみようと思います。できればこれで東の空に見えてきたパンスターズ彗星を狙ってやろうと準備しています。


ところで、多くの方々からご注文いただいております、ポラリエ専用の極軸望遠鏡ですが、今週末には仕上がる予定です。発送は来週早々からになりますが、明日ご注文いただいている皆さんに個別にメールさせていただきます。メールチェックを忘れずにお願いいたします。


明日から販売いたします!

2013-03-22 18:02:56 | ポータブル赤道儀関連

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以前に御知らせしておりましたが・・・、結局販売しなかった予備分のポラリエ雲台ベースセットは、明日夕方以降~夜にかけて若干数量販売いたします。数点しかありませんので、ご要望の方はぜひご注文ください。お待ちにならずにご購入できる数少ないチャンスです。

他にも、ポラリエ雲台ベースをさらに使いやすくする「簡易赤緯軸ユニット」も若干数量在庫しています。こちらも即納品です。ご購入に際しては、在庫品とご予約品の混在での同時発送は特例を除いてはお受けできませんので、まずは在庫品をお引取りいただき、ご予約品が完成してから後日お引取りください。


それから、ポラリエ雲台ベースの在庫品が完売した後に明日合わせて4月納期分のご予約を若干数量お受けいたします。また販売再開してから大変人気の「ポラリエ専用極軸望遠鏡ー暗視野照明ー南天対応」も明日追加ご注文をお受けいたします。ただし数量は少ないので、ご要望の方はお忘れなくご注文されてください。この極軸望遠鏡の納期は来週早々から最終処理へ入りますので、予定では今月末~来月早々にかけて納品できるようになる見込みです。

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製作途中の大型微動マウントですが・・・、正直なところ苦戦しております。内部にベアリングを内蔵させているので動きはスムーズですが、販売するまでにはいくつか解決しないといけない部分がありまして、まだしばらく先のことになるでしょう。初夏の頃に予定している南天遠征までには仕上げて実際に現地で使ってみるつもりでおりますが、現状まだ分かりません。

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今日は、天候が良かったので今年初めてバイクで山へ上がってきました。といっても、本沢温泉への道の状態を調べに行ってきただけですが・・・。

工場からバイクで数分で入り口まで行けるのですが、道路に雪が残っていると危なくて走れません。下からだと雪はかなり無さそうに見えたのですが、実際に来てみると・・・

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入り口から数百メートルほど入っただけでこんな状態でした。バイクで走れなくもないですが、一旦コケルと起こすのが大変なので、止めておきました。原付と違って車体が100kg以上楽にあるので、倒すと面倒です。普通の道なら問題ないですが、氷の上では滑って起こせません。

これだけ雪というか氷が残っていると普通車も滑って走れないでしょう。ということで、町場の方々が本沢温泉へ来るには、まだちょっと早そうです。来月中旬くらいになれば、本沢温泉の方が登山道を除雪してくれるはずですので、そうすれば一般の方でも来れるようになるでしょう。まぁ、登山に来られる方は別ですが・・・。


本日から発送しております

2013-03-18 19:54:22 | ブログ

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本日から発送を開始しております。全て終わるのは今週末くらいになりそうです。手元に数セットの予備分がありますので、全ての発送が終わった週末くらいにオンラインショップにて販売いたします。それが売り切れたら、直後に4月納期分のご予約をお受けしていきます。今回も前回同様、ご予約から納品まで短期間でお渡しできると思います。ご要望の方は、ぜひご注文ください。

また、現在ご注文いただいている「ポラリエ専用の極軸望遠鏡」ですが、こちらも短期間で納品できる見込みです。月末くらいをメドに現在製作をしております。まだパンスターズ彗星の観測には間に合います。ぜひお役立てください。


11日からほぼ毎日観測をしておりますが・・・、明るいのに今一つの彗星です。これが最高の条件で見えていたら、ヘールボップの時のように盛り上がっていたかも・・・です。最近星の撮影をしていないので、まずい状況です。毎日のように晴れていたのですが、いろいろ仕事をしていると庭へ機材を出して・・・ということになりません。できれば少し暇をもらって、南の島へ撮影に行きたいところです。


お気軽撮影アイピース+S95で撮ったパンスターズ彗星

2013-03-15 21:19:16 | インポート

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今日は、まずまずの空だった上に、彗星の地平高度がやや上がってきましたので撮影してみました。今日の組み合わせは、タカハシFS60CB、Canon Power Shot S95、お気軽撮影ズームアイピースセットS95専用でコリメート撮影をしました。

やっと彗星らしい尾を引いた姿を撮れました。これぞ彗星!といった姿です。


撮影方法は、至って簡単です。FS60を予め眼視で彗星を導入しておきます。8-24mmズームですので、24mmで導入すれば直ぐに視野に入ります。6X30mmファインダーでも見えていますので、それも使って導入します。当然のことながら、今回は露出時間が数秒にもなるので、ポラリエで追尾しています。撮影時には北極星も見えていたので、ポラリエ専用の極軸望遠鏡(暗視野照明装置付)で極軸も合わせてあります。

S95をお気軽撮影ズームアイピースのアダプターに差し込みます。後は、彗星が明るいのオートフォーカスも利きますので、適当に露出時間を決めてタイマーで撮影します。感度はAUTOで大丈夫です。後からコンポジット処理をすることを考えてセルフタイマーのところで10枚くらいに自動撮影をセットします。これで後はシャッターを切ればOKです。


画像は、ステライメージで5枚コンポジット処理をしています。細かいディティールを出すために少し過剰な処理をしていますが、コンポジット処理後の画像は滑らかです。

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今日は、これまでで一番まともに見えていましたが・・・、やはり地平高度が低いので、地平線付近の薄雲の影響は避けられません。そんな中で見ているので尾の細かいディティールを出し切るのは至難の業です。IM社のDMKカメラで数千枚の画像を得て、そこからスタッキング処理をすれば、かなり細かい部分まで見えるようにはなると思います。カメラをお持ちの方はやってみてください。

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彗星を探すのに、FS60を覗いていたら突然視野に飛び込んできたのでビックリでした。何と槍ヶ岳です。撮影は、佐久市近郊の田んぼのあぜ道で行っていましたが、こんなはっきり見えるとは思いませんでした。日中天候の良い時には北アルプスが良く見えるのは知っていましたが、槍ヶ岳が見えるのは初めて知りました。この山は過去に3度登っていますが、こうして遠くから眺めるのもいいものです。


ところで、元の話題に戻りますが・・・、パンスターズ彗星は月齢の関係もありますが、この土日がひとまずの見ごろになるでしょう。これ以降は地平高度はさほど上がらずに北よりへ移動しながら光度を落としていく上に月も大きくなってくるので、後になるほど条件が悪くなってきます。明日も天気が良さそうなので、まだ撮影できていない方はトライしてみてください。慣れていないと探すのがちょっと難儀するでしょう。


まもなくお届けいたします!

2013-03-15 17:34:58 | ご来訪者様への御知らせ

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組みあがって完成したポラリエ雲台ベースType-EQです。他の部品類も今日で大方準備ができております。今週末にお届けできたら一番良かったのですが、それにはちょっと間に合わないので来週早々から順次発送させていただきます。週末~日曜日にかけてご注文いただいている方々へはご連絡をさせていただきます。各自メール等のチェックをお願いいたします。なお、既にお支払いいただいている方であっても、基本的には優先することはありません。他の方々同様に合わせて発送をさせていただきます。ご了承ください。

また、簡易赤緯軸ユニットも今週末に準備が整います。よってポラリエ雲台ベースと合わせてご注文の方々へは同封して発送させていただきます。個別にご注文されておられる方は送料は1点分のみですので、お間違えなきようご注意ください。

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白モデルは一足先に仕上がっておりますが、他のパーツが間に合わなかったので発送は他のカラーと同時期になります。いま少しお待ちください。

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明日16日夕方以降の遅い時間に、上の旧ポラリエ雲台ベースセットを限定1点のみ販売いたします。お値段はEQタイプより少しお安くしています。旧タイプのリフアビッシュ品のためです。

他にもTypeEQの青と赤モデルを数台販売いたします。当然のことながら在庫品になりますので、ご予約の方々同様に来週以降の納品です。これが売り切れたら次は3月末のご予約まで販売等はありません。ご要望の方はチャンスを逃さないでご購入ください。

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それから、こちらも長いことお待たせいたしましたが、ポラリエ専用の極軸望遠鏡セットを明日からご予約をお受けいたします。調光装置も仕上がっておりますので、最短で今月末~来月初旬の納期となる予定です。この極軸望遠鏡については、先日のブログでも詳しく書きましたので、ご理解いただいていない方は再度ご覧ください。数量は少ないので、売り切れてしまったらご容赦ください。

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忙しくしている間に春の兆しが見えてきた松原湖です。もうワカサギ釣りはできません。空の透明度は春ながら最高です。パンスターズ彗星を捉えるにはこの週末がベストです。西の空ができるだけ暗くなってから一瞬のチャンスを狙って撮影してください。

私もこの後出動します。今日は、いつもと違った機材でトライします。もちろんお気軽撮影が主体です。近場で直ぐに撮影ができるのは便利です。忙しい時間の合間にちょこっと撮影できます。ポラリエも使ってみます。また結果が出ましたらこの場で御知らせします。


今日のパンスターズ彗星

2013-03-12 19:50:08 | ブログ

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夕方になってから西側に雲が出てきたので諦めていたところ、地平線付近が晴れてきたので出動した結果です。昨日より数度だけ地平高度が上がって見やすくなってはいますが、空が明るい上に地平線付近にあるので、薄雲の影響などを受けて今一つの見え方です。

画像は、FS60CBのレデューサー無しの直焦点で、カメラは60Dです。当然のことながら追尾撮影はしていません。厳密にはしたほうがいいかもしれませんが、するほどの写り方は期待できないので敢えてお気軽に撮影しています。

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もう少し空が暗くなる頃に撮れれば、尾がはっきり写ってくれます。やはりニュージーランドへ行けば良かったと少しだけ後悔しています。このまま日が経過しても高度自体はそれほど上がってきませんし、後ほど月の影響が出てきますので良いとは言えません。

しかし、初めて彗星を見る方には双眼鏡でも良く見えますし、夕方の暗くなる前に見えるので子供さん達にもいいでしょう。

パンスターズ彗星を簡単に見つけるには、その日、その時間帯にどのくらいの地平高度に彗星があるか、またその方位を知ることです。ビクセンから便利な「ポーラーメーター」という商品が販売されていますが、それを使うのもいいでしょう。私はデジタル・アングルメーターとiPhoneを使っています。事前にステラナビゲーターで位置を調べておき、その地平高度にセットしてからだいたいの方位付近を左右に望遠鏡を覗きながら見ていると直ぐに中央集光のはっきりした彗星の姿が見えます。

ステライメージが無い方でもネット上で情報が直ぐに入手できますので、それを用いるのもいいでしょう。時間帯は、午後6時10分過ぎから4~50分頃がだいたい見ごろになるでしょう。日が経つと少しづつ地平高度が上がってきますので、できるだけ遅い時間に空が暗くなってから見たほうがよりはっきり見えます。ただし地平線付近ですので、薄雲があったりすると見え方が全然違ってきます。

明日から天候が悪くなってきますので、次に見る時は月と一緒になるでしょう。まだ見ていない方は頑張って探してください。


ところで、ご注文いただいている「簡易赤緯軸ユニット」ですが、今日から最終のアルマイト処理へ行きました。予定では週末に仕上がるとは思いますが、確実ではありません。現在ポラリエ雲台ベースなどと一緒にご注文されている方々には、極力同封してお送りするつもりですので、単体でご注文されている方々より若干遅くなります。いずれにせよ、今週末くらいにはご注文の方々へ個別に御知らせいたします。


パンスターズ彗星に出会えました in 佐久穂町

2013-03-11 19:17:57 | ブログ

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先ほど撮影した「パンスターズ彗星」です。やっと見れました。

午後6時前から西の地平線付近をFS60で捜索していましたが、なかなか位置がつかめず、難儀していたところ、空が少し暗くなってきた午後6時20分を過ぎてから、中央集光のはっきりしたその姿を見つけることができました。望遠鏡を使わずとも肉眼でかすかに見える感じでしたので、2等星程度でしょうか。

残念なのは、高度が低いことと、空がまだ明るいことでしょうか。西の地平線ぎりぎりまで見渡せる場所ならもっとはっきり尾が捉えられたでしょう。

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こちらは上画像をちょっとトリミングして部分拡大したものです。左上に尾が伸びているのが眼視でもはっきり分かりました。撮影は、NFD200mm/1.8L+EOS Mを使いました。FS60で撮ろうと思いましたが、EF用アダプターを忘れてしまったので使えませんでした。明日も天候がよろしいようなので、再度条件を変えてトライしてみます。空が明るいことも幸いして、追尾撮影はせずともしっかり撮れました。

たぶん、今日は天候が良く、透明度も良いのであちらこちらで撮影されているでしょう。地平線付近で撮影できた方が居たら、さらに尾がはっきり写せたはずです。

パンスターズ彗星は、双眼鏡も併用して探せば割と簡単に見つかるはずです。まだ見ていない方は明日にでもトライされてください。