おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

New Zealand渡航に事前登録が必要になる

2019-08-13 12:40:29 | New Zealan...


今日知った事なのですが、今年の10月1日以降にニュージーランドへ観光に訪れるビザ無し観光客は、ニュージーランド政府が新たに導入する電子入国許可証「New Zealand Electronic Travel Authority」通称:NZeTAの申請をPCかスマホから行う必要があるとのことです。

これは、アメリカ入国時に必要なESTAとほぼ同じもので、申請時にNZ$12が必要で、スマホでアプリを使えばNZ$9で済むそうです。ただしNZの永住権や就労ビザなどを有している者は対象外だそうです。

それともう一つ申請というか、通称:IVL「International Conservation and Tourism Levy」と言って、要するに観光税です。これは入国時に徴収されるものですが、$35の支払いが必要です。

つまりこれからニュージーランドへ南天遠征で行くにはトータルで3500円近い出費が必要になるということです。

NZeTAの有効期限ですが、HPを見ると2年間だそうです。ESTAも2年なので同じです。しかしIVLは入国する度に支払う必要があるので、年に1度行くような方は毎回支払う必要があります。まぁ、私もその一人なので次の渡航からは対象になるので最初にNZ$47を支払う必要があります。

ニュージーランドの今の物価は日本並みかそれ以上です。現地の最低賃金はNZ$14だと聞いていますので、最低時給が日本より高いことになります。現地人にとっては物価の高さはそれほど気にならないのかもしれませんが、海外から訪問した人間にとっては大きな問題です。国内の経済的な問題を解決する方法として海外からお金を落としに来てくれる観光客に求めるというのは、あまりに安易な方法のような気がします。

それがもし観光地の環境整備等に費用が必要ならアメリカのように国立公園や施設毎に入場料を徴収すればいいと思いますが、それも面倒なので入国時に一律観光税を取ってしまおうということなのでしょう。たぶん。

快適なNew Zealandのキャンプ場

2019-06-08 18:13:30 | New Zealan...


Mt Cook村から15分程度の距離にある「Glenterner Park」のモーターキャンプサイトで二泊しましたが、その環境と設備の良さに加えて利用料金2000円とお安いので毎回利用しています。



驚くことに、キャンプ場でありながら極上の星空を見ることができる環境なので、星だけの撮影をされる方にもオススメです。



サイトから見るMt Cookも絶景ですので、わざわざ高くてサービスの良くないHermitage Hotelに泊まる必要もありません。たしかにHermitageから見た眺めも素晴らしく、短期の観光だけを目的とした旅行では泊まること自体に意味があるのだと思いますが、人とは違った体験を求めている方なら逆に少し離れたキャンプサイトのモーテルユニットのほうが楽しめるでしょう。



ニュージーランドのTop10 Holiday Parkがキャンプ場の中でもオススメできるところですが、Fox Glacierのキャンプ場も素晴らしいです。



キッチン&ダイニングですが、常に清潔にされており、ゴミ一つ落ちていないので、逆に汚そうとは考えもしません。利用者も常に清潔に使うように予備知識を持っている人が多いので、利用者のマナーも悪くありません。この時期はまだ空いていますが、夏のシーズンになると、テーブルやコンロが空いていないので、時間をずらすかしないと使えません。



コンロは、ガスか電気ヒーター式です。お湯は24時間常時出ますし、ドリンク用のサーバーが何処のキャンプ場でも備えてあります。お湯は洗浄時にも蛇口から普通に熱いのが出るので油物で汚れても綺麗に落とせます。



トイレ、洗面所、シャワーは同一ユニットにあります。一応暖房が入っているので、シャワーも寒くありません。Tekapoの何処かのホテルでは未だにシャワーのお湯がタンク式で30分しか出ないようですが、キャンプ場ではそれがありません。昔のキャンプ場は、コイン式になっていて2ドルコインを入れると3分間お湯が出ますが、過ぎると突然水になって大慌てしたものです。今はそれがないので安心してシャワーが浴びれます。

NZのキャンプ場を考えると常に日本の高額なオートキャンプ場を思い浮かべます。5000円もするのに、設備がお粗末でトイレは汚い、臭いし、キッチンは屋外で寒くて水しか出ないという所がほとんどだと思います。これだと無料の道の駅の駐車場を使ってしまうのは仕方ないのかもしれません。NZのキャンプ場のような綺麗で清潔なところがあれば、積極的に利用者が増えるだろうと考えています。日本のキャンプ場は、グランピングとかでおかしな方向へ発展していますが、NZではキャンプ場自体が素晴らしく絶景ポイントにあるので、グランピング自体が意味をなさないのでしょう。



ゴミ処理も専用のケースに分別して入れることになっています。日本だとキャンプ利用者でない人が勝手に家ゴミを捨てていったりして、それが原因でゴミ箱自体が無くなってしまっています。日本人のマナーは、海外から見ると良い部分も沢山ありますが、それは海外でのお話で日本国内で考えた時には世界に誇れるものでは決してないことであることが分かります。



NZの多くのキャンプ場にはモーテルユニットもあります。一泊3000円くらいのドミトリーから10000円くらいのファミリーユニットまで選択肢があります。もちろん一人でも泊まれます。テントサイトもあるので、車中泊も可能です。宿泊費をかけたくない人にはキャンプ場がオススメです。車中泊もいいですが、トイレもなく食事を作ったりもできないので、最低限キャンプ場は利用したいものです。シャワーも浴びられますし、ネットも無料です。

ところで、NZのネット事情ですが、3年前と大きく変わっています。当時は何処へ行っても”何メガバイト必要か?”と聞かれて有料だったりしましたが、今は何処へ泊まってもデーター量制限はありますが、無料になりました。これはかなり進化しています。キャンパーバンも1Gバイトの制限でネット環境が付いていたので、それを使って撮影地でネットをやっていました。成田空港で有料でWiFi機器をレンタルで持って行く人が多いようですが、NZではほぼ不要です。速度自体はまだ遅いですが、大きな画像等の送受信をしなければ全く不自由しません。



キャンプ場のキッチン棟にあるラウンジです。薪ストーブがあるのでとても暖かいです。テレビを見ながらお茶を飲んだり楽しめます。



キッチンにはオーブン、レンジも標準装備です。ピザを焼いたりできます。調理に自信がある人は、家族で楽しめます。

オセアニアへ南天遠征をされる方は、星の撮影を重視しているので、食事を楽しむ事など興味はないかもしれませんが、それはとてももったいない事をしています。地元の食材を使って美味しい料理を作って食べるのは日本ではなかなか体験できない楽しみの一つです。家族で行った時にはお父さんが家族サービスで食事を作ってあげると子供達も喜ぶはずです。



モーターキャンプ場を利用するには、事前にスーパーで買い物をしないといけませんが、NZの物価は決して安くありません。KiWiフルーツが160円/kgとお安いです。KiWiは冬が安くなるそうです。日本だと1個100円です。滞在中は毎日数個食べていました。とっても美味しいので一度に5個くらいは食べていました。



ブロッコリーは、日本とほぼ同じか少し安いくらいです。



ジャガイモは、200円/kgと同じくらいでしょうか。



タマネギも同様です。



トマトがちょっと高いですが、この時期はインポートに頼るしかないので高いのは仕方ありません。日本は冬でもビニールハウス栽培などで供給されるので大きな価格差にはなりませんが、NZだとコストがかかりすぎるので、輸入するしかないようです。味は日本のほうが遥かに美味しいですが、甘いトマトもあります。トマトを使った料理を作る場合には、缶詰を使いましょう。相当安いです。



ニンジンも日本同様か少し安いかもしれません。



キャベツもこんなお値段です。一人で買っても食いきれないので、家族でバーベキューする時には必要です。キャンプ場にはバーベキュースペースがあります。無料で使えたはずですが、事前に確認が必要です。



今回またしても「Mt Cook Salmon」を買いました。一匹丸ごとです。3kgありました。本当は2kgのものが欲しかったのですが、3kgが最低だと言われて仕方なく75ドルで買いました。



この画像を見れば分かりますが、日本で売っているサーモンとは腹のふくらみが全然違います。氷河の溶けた水で養殖されているので、脂肪がたっぷり含んでいます。



刺身としても売っていますが、1600円/250gもするので、一匹買って自分でさばいたほうが安くつくので、3kgの大物を買いました。刺身を作ると20人前くらいできます。3kgのサーモンは、刺身と塩焼き、サーモンフレークにして食べました。脂ののったマウントクックサーモンは、ここに来ないと食べれませんし、絶品中の絶品です。

もし家族でMt Cookへ来る事があったら、サーモンを1匹丸ごと買って調理してください。Tekepoでもサーモン丼が25ドルで食べれますが、1匹買えばサーモン丼を10人分以上作れます。

New Zealandから戻りました!

2019-06-08 17:12:28 | New Zealan...


昨日午後4時過ぎに成田空港に到着してからNEXと新幹線を乗り継いで午後9時過ぎに無事に帰宅しました。

Air New Zealandを利用しましたが、席も空いていたので行きも帰りも楽に利用できました。機内サービスは、3年前に利用した時よりスタッフの動きがキビキビとして良かったです。また対応も終始良かったと思いました。機内サービスで今回初めて知ったのですが、ドリンクやスナック菓子を席のLCD画面からオーダーできる事を知りました。そのせいか、CAがひっきりなしに通路を歩き回っていました。

しかし、いつも利用しているシンガポール航空とはサービスの質が大分違います。両方利用されたことのある方なら分かるかもしれませんが、たぶん日本のANA,JALはニュージーランド航空に近い機内サービスだと思いますが、シンガポール航空のはそれより一二段ランクが高い感じがします。

まだ引き続き南天観測のシーズンですので、もしこれから夏にかけてオーストラリア方面へ行かれるのでしたら、ぜひシンガポール航空に乗ってみてください。シンガポールまで6時間、トランジットでさらに5-6時間のフライトで西オーストラリアへ行けます。直行便よりは少し時間がかかりますが、機内に10時間以上缶詰もつらいので、2度に分けて移動すれば少しは楽です。

或は、もう一つ私的なオススメですが、インドネシアのデンパサール経由でパースへ行けば、DPSから僅か3時間のフライトです。ついでにバリのリゾートで滞在すれば楽しくなること間違い無しです。

Christchurch to Auckland 帰国します

2019-06-07 05:16:24 | New Zealan...


8日間の長かった旅も今日で終わりです。午前5時50分の国内線を乗り継いで日本へ帰ります。長い事お休みさせていただきましたこと、皆様に感謝致します。一ショップの店員としてだけでなく、人間的な幅と奥行きを持たせるために必要なお休みでした。申し訳ないのは星の画像がほとんどない事ですが、その後の事が色々あるので、戻ってから改めて載せさせていただきます。今日中には自宅に戻りますので、お待たせしていることなど沢山ありますので、順に対応させていただきますので、今少しだけお付き合いをお願い致します。

画像の猫ちゃんですが、ブライアン君です。Fox Glacierのキャンプ場の営業部長です。



私がレセプションに近づくと近寄って来て愛想を振りまいてくれました。担当者に聞くと、飼っている訳ではないそうで、いつの間にか居着いたそうです。今では皆から愛されるキャンプ場のスタッフとなっているようです。うちの猫達にもそうなってほしいのですが、2年前に亡くなったエマちゃんがそうでした。うちの営業部長でしたが、残念な亡くなり方をしましたので、今でも動物病院に対する不信感が消えません。しかし、11匹の猫達が生活できるのもうちのエマちゃんのお陰です。



こちらも可愛い羊でない、カピパラでない、う〜ん、名前が出て来ませんが、愛嬌のある子です。ドライブの道中で見つけて写真を撮りました。白いのは一般的に良く見るのですが、この色は初めてです。何れにせよ、動物達は心を和ませてくれます。



Tekapoの風景ですが、相変わらずというか、中国系の観光客でごった返していました。以前は、自由に教会に出入りできたのですが、今は柵まで作って夜は入れないようになっています。多分観光客などが夜の撮影などで無茶苦茶な事をしたのだと考えています。私が以前に撮影していた時には静かに遠くから撮影して帰っていましたが、今はそうではないようで、夜中も撮影で人が沢山いるそうです。困ったものです。


New Zealandより戻ってきました

2016-09-08 15:27:54 | New Zealan...


約2週間ぶりに自宅へ戻ってきましたが、3時間の時差ボケで夜早々に眠くなります。当然その分朝が早く4時には起きています。しかし年に3−4回も海外へ行っているとそれも直ぐにおさまります。

moeraki bouldersです。星の撮影だけでNZへ行かれる方々にはほとんど縁のない場所です。ボール状の岩が不思議と星空とマッチするので、いつかは天の川銀河とのツーショットを撮りたい場所の一つです。今回は残念ながらそのチャンスがあったのに悪天候と強風に邪魔されて実現しませんでした。この画像はその翌日早朝に行って撮影したのものです。ここで撮影する場合には、必ず「Tide Table」で潮の満ち引きを確認してから出かけます。満ちている時はボールが海の中です。絶妙なのは、潮の満ち引き中間前後のタイミングです。



Mt Cookで撮った天の川銀河中心が西の山脈に沈んでいくところです。天文ファンがあまり撮らない「逆さまサソリ座」が西に沈んでゆく絵です。逆さオリオン座は良く撮りますが、逆さサソリ座はあまり撮らないでしょう。この風景も日本では見られません。南半球だからこそ撮れる絵です。

今回の撮影では、いつも撮っている星だけの構図はほとんど無く、8割以上が地上風景とのショットです。今回もポラリエを使いましたが、追尾モードの1/2を良く使いました。風景を止めて星もそこそこ止められる追尾機能なので使っています。ポラリエを使う際には南半球ではNーSへスイッチしますが、その際にパイロットランプがグリーンになるのは有り難い機能です。時折間違えることがあってもレッドカラーになっていることでSにスイッチしていないことに気がつきます。小さなことですが、意外と忘れがちです。



ニュージーランドでは最初から最後まで人の温かさに触れて気持ちよく旅ができますが、残念なのは未だに差別的な対応をする現地の一部の人たちが居ることです。特にマクドナルドへ行った際にある店員さんに砂糖を頼んだら投げてよこされたことがありました。その店員さんは西洋人には凄くフレンドリーに接していたように見えました。マックに限らずですが、日本人を中国人と同系列に見たり、アジア系の人たちを一緒のレベルで見ているというのは、普通のことで、それだけアジア系の人たちに対する人間性や文化を理解されていないと感じます。まぁ、いつも感じてしまうことですが、同じ人間であっても住む場所も環境も大きく異なる地で生まれ育ったのですから、考え方の違いというものは当然ありますが、同じ西洋圏のアメリカへ行ってもそういったことはありませんし、感じたこともありません。

まぁ、そうは言っても好きな国ではあるのでまた何時か行くかもしれませんが、しばらくはお腹いっぱい南天の星空を食べさせていただきましたので、数年はたぶん行くことは無いと思います。たぶん次の南天撮影はインドネシアのバリ島へ行くでしょう。安くて早くて楽しくて快適なところなので年が明けたら行きたいです。

NZより無事に戻ってきました!

2016-09-06 19:35:49 | New Zealan...


Mt Cookの氷河湖近くで撮った画像です。木道から氷河をいただいた山脈を照らしているのは唯一星空だけです。ただし星空だけではこれだけ明るく写りません。天の川銀河の輝きがあってこそ撮れる写真です。この場所へ行ったから確実に撮れるとは限らず、季節やその日の星空の見え方、透明度など完璧に揃っていないと撮れないものです。私のようにNZに20回以上行っていても必ず撮れるとは限りません。

この画像の撮影に使ったカメラは、コンデジの「RICOH GR2」です。高価なコンデジですが、実際に使ってみれば分かりますが、凄いカメラです。コンデジでありながらデジタル一眼と同じAPS-CサイズのCCDを活かした星空の撮影が可能です。今回初めてNZへ持っていきましたが、サブどころかメインカメラとして使えました。



10日間の南島の旅でいろいろ見て体験してきましたが、何度行っても常にその姿は新鮮です。どこへいっても金太郎飴のように絵になる風景が広がっています。オーストラリアもそれなりに素晴らしいですが、星景色を撮るなら迷わずNZだと私は考えています。ただ問題なのは天気だけです。私のように長いこと行ける人はいいですが、ふつうは現地滞在5日以下が一般的なので、その間に星が撮れないと行った意味もなくなるので、そういった場合には天気の安定しているオーストラリアになるでしょう。



ペンギンウォッチングも日本で動物園でしか見たことの無い人にとっては感動します。私も最初に見た時からその愛らしさに虜になってしまいました。子供たちが親が海から戻る時間になるとギャアギャアと泣きますが、その声を聞いて自分の子供のところにヒョウコヒョコ歩いて戻っていく姿がけなげです。そんな野生の姿は動物園では絶対に見ることも知ることもできません。星の撮影でTekapoへ行かれる方もちょこっと足をのばして「ペンギンの町Oamaru」を訪ねてください。きっと感動します。



オークランドの空港はとても綺麗で機能的になっています。最近はチェックインも長蛇の列に並ぶ必要もなくなりました。セルフチェックインで自分でやります。



まずはインターネットでチェックイン作業を出発24時間を切ってからネットで行います。後は空港でこの機械を使うのですが、クライストチャーチでは国内線なので、予約番号を入力して自分の予約を参照します。その上でチケットとバッゲージタグを受け取ります。タグを自分で貼り付けてからバッゲージドロップでベルトコンベヤーへ乗せて完了です。オークランドでは国際線なので、パスポートを読ませて予約確認をします。その後の作業は同じです。日本語ですべてできるので誰でも簡単にできます。ただし注意が必要なのは、フラジャール(壊れ物扱い)で預けたい場合には、Over Size Bagageのところに持って行って預けます。天文ファンは少なからず機材を入れて預けるので、この作業はすべての天文ファンには必要です。



今回はAir New Zealandを使いましたが、往復共々3席を使って寝て使うことができたのでラッキーでした。本来ならスカイカウチという8万円を支払って3席をベッドに変えて使うところですが、今回は往復共々すいていたので楽に移動できました。食事などはやはりいつも利用しているシンガポール航空とはレベルが違いました。味は悪くはなく、日本人好みの味でした。飲み物はその都度ギャレーまで行って直接頼んでいました。今回は往復共々乗務員の対応がとても良かったと感じました。前回は最悪だったので、乗務員次第でその感じ方が大きく違うと思いました。どこもそうかもしれませんが、若い経験の浅い乗務員は良くないようです。今回は年配の方ばかりだったので、最後まで気持ちよく利用させてもらえました。



今は成田空港のホテルからブログを書いていますが、たぶんしばらくはもうNZへは行かないと思います。もう十分すぎるくらい行きましたので、次からはニューカレドニアのような暖かい南の島で極上の星空が見られるところを探すつもりです。

明日から自宅へ戻って仕事を再開しますが、いろいろとお待たせしていることもありますので、ひとつづつ片づけていきたいと思います。長らくお待ちいただきましたが、今少しだけお待ちください。長らくお待ちいただきましたことに感謝いたします。

ニュージーランドのキャンプ場

2016-09-05 17:46:59 | New Zealan...


もう明日の便で帰国しますが、今夜はオークランド国際空港の敷地内にあるNobotel Aucklandに泊まっています。大変便利な場所で目の前がInternational depertureの玄関なので早朝のフライトでも全く問題ありません。本来ならクライストチャーチから乗り継いで帰るのですが、朝3時に空港へ行かないといけず、それがしんどいので1日早くオークランドへ移動して一晩泊まってから帰ります。朝8時半の出発なので、6時過ぎに空港へ行けばOKです。安くないホテルですが、NZではその設備やサービスはトップクラスの高級ホテルです。空港近くにもいくつかホテルがありますが、エアポートホテルなのに送迎料金をとったり、サービスが最悪だったりして朝の出発でトラブルになるのが嫌だったのでこのホテルにしました。しかし大正解でした。

ところで今回の旅はキャンパーバンで10日間NZ南島を回りましたが、いくつか利用したモーターキャンプがとても素晴らしかったのでいくつかご紹介します。家族連れにはキャンパーバンでの旅がおすすめで、星の趣味に同行させられて嫌々連れてこられるご家族のことを考えると最適な選択肢となります。おまけに家族4人で使っても料金はほとんど変わらないと思いますので、費用の点から考えても大変お得に楽しく旅ができます。



こちらは、Mt Cook近くのGlenternner Parkのキャンプ場です。キッチンには冷蔵庫、電子レンジ、電気コンロ、湯沸かし器など食事を作るのに必要なものがすべてそろっています。夏の最盛期は混みあいますが、時間を選べば楽に食事が作れます。



ダイニングスペースです。テレビもありますし、寒い時には薪ストーブも使えます。管理人がやってくれると思いますが、自分でやってもいいはずです。ネット環境も整っているので、キャンプ場全体がネット環境になっています。日本ではまずありえない設備だと思います。これで利用料は一人25ドルです。もちろんNZドルですので、日本円で2000円ほどです。

ほかにも温水が使えるシャワー、コインランドリーもあります。確かテカポの一部のホテルでは、温水シャワーが30分も使っているといきなり水になったりするところがあるそうですが、キャンプ場では今は無いと思います。昔はコインで3分間使えたところが多かったです。



これも同じキャンプ場内の設備ですが、バーベキューコーナーもあります。大人数で楽しむには最高です。日本なら別費用になりそうですが、ここではすべてインクルーディングです。町のスーパーで肉と野菜などを買いこんできて家族でバーベキューが楽しめます。ほかにもパーク内に子供が遊べる遊具があります。公園内では街灯が全くといって無いので、お父さんは離れたところで星の撮影をして家族はゆっくり休めます。



私が借りた「Britz」のキャンパーバンはいろいろ諸費用等入れても1日あたり9000円程度です。これには返却時のガスタンク充填やガソリン満タンも不要です。今回の旅ではトータルで3000km走りましたが、ディーゼル車では走行距離によって後にタックスがかかってくるそうで、それを支払わずに済むための料金も払っているので、車を返却時には一切費用の請求はありません。また費用には自損事故も補償される料金も含まれています。NZではこれが保険に入っていないことがあるので注意が必要です。日本のようにすべてカバーされる訳ではないので、レンタルの際にきちんと確認する必要があります。



こちらはFox Glacierのモーターキャンプです。きちんと整地されて綺麗にしています。もちろんパワーサイトなので、ここにテントは張れません。ただしパワーサイトの料金を支払えば張れますが、パワーを使わないのであれば無駄なのでテントサイトに張ります。



子供用の遊具があります。NZの人たちは家族で良くキャンプ場を利用するので、こういった施設が必要と考えて作られています。このキャンプ場もNZのTop10リストに入っている優秀なキャンプ場の一つです。



こちらはちょっとまた場所が違いますが、Nelson Lakesのキャンプ場です。管理人は居ませんが、申し込みと管理をDOCのビジターセンターがやっています。料金はパワーサイトで15ドルです。キッチンには電子レンジやガスコンロがあります。無人なのにゴミ一つ落ちておらず、驚くほど綺麗に整備されています。日本のキャンプ場でこれをやったらお金を払わずに使ってゴミも落としていって、いずれは廃止されてしまうでしょう。私がこのキャンプ場を10年以上前に使った時から全くその状態は変わっていません。これは驚くべきことです。どうやって利用者のマナーが守られて管理されているのか知りたいものです。



無人のキャンプ場であってもホットシャワーがあります。鍵が必要で、ビジターセンターで申し込む際に鍵を貸してくれるのだと思います。環境も最高なので至れり尽くせりのキャンプ場です。



パワーサイトですが、当日は利用者は居なかったようでした。



NZへ来たらぜひ食べてほしいのが、このグリーンマッソウ(ムール貝)です。スーパーでキロ5ドルで売っていますが、袋に入れたまま電子レンジで10分ほどかけるとそのまま食べれます。塩加減も絶妙に良いです。お酒が好きな人にはそのままつまみになります。貝は活きているので新鮮です。今回は2回買って食べましたが、何度食べても美味しいです。



今回持ってきたこのBORG 55FLですが、ペンタックスのズームアイピースを一緒に使って夜は星空観望に、日中はペンギン探しに役立ちました。残念ながらいつも見ていたペンギンポイントでは見れませんでした。野生のペンギンはなかなか近づけないので、そんな時にはこの小さなBORG 55FLが活躍してくれます。



Fox Glacierを今回見てさらに驚いたのは、氷河の後退です。私が知っている、というか登山で氷河を登った20年前よりその大きさが半分になっている感じです。昔はもっと下流側からアイゼンで登っていたのですが、今はかなり上までアイゼン無しでも上がれるようでした。初めて見る人はそのサイズがどう変わったのかネット上などの情報でしか分かりませんが、私のように何度も来ている人間にとっては本当に良くその違いが分かります。

氷河がこれだけ溶けているということは、地球が暖かくなっているということです。Kiwiの夫婦と一晩話していましたが、昔は町の中でも1メートルを超える雪が積もっていたが、今は冬でも雪が降らなくなっているそうです。昔は夏に来てもフリースが手放せなかったですが、今は冬でもフリースが要らないほど暑い日があります。この温暖化のせいでNZでは洪水がおこったり、異常気象とも言える環境異変が起こっているそうです。

また明日東京へ戻りますが、寒いところからまた暑いところへ戻ります。小海町はもう秋になっているので涼しいはずですが、帰ったらすぐに冬のための薪づくりをしないといけません。去年山から切り出した薪が人様の裏庭に積んだままになっているので、早く片付けないと怒られてしまいます。



OmaramaからTwizelへ向かい途中にある看板です。ここから先は星の綺麗な場所であることを教えてくれています。この看板では星が綺麗なのは、Tekapoだけではなく、このマッケンジーカントリー地域がすべて星の観測に適した場所であることを教えています。

NZ南島を一周しました!

2016-09-03 16:56:24 | New Zealan...


しばらくブログを更新しておりませんでしたが、あれからウエストコーストのFox Glacierへ行って、一晩泊まって直ぐに南島北端のネルソンへ行き、そこでまた一泊して、3日目はそこからさらにクライストチャーチより南のOamaruまで行きました。昨夜はOamaruのモーターキャンプで泊まっていました。そして今日はさらに南下してDunedenまで行ってからまたTwizelへ戻ってきました。走行距離は1500km以上走ったと思います。初日から入れるともう2000kmは走っているかもしれません。

天気が悪くなったこともありますが、初日のFox GlacierではLake Mathesonに写りこむMt CookとTasmanとさらに銀河を撮りたかったのですが、天気が悪くてダメでした。10年以上前にも撮りましたが、その時はまだフィルム時代の時だったので、写して直ぐに結果が分からなかったので、思ったとおりには撮れなかったのでそのリベンジをかねて再度挑戦しました。



Foxから500km弱北上して次はNelson Lakesへ行きました。天気が微妙で暗くなるまで待っていましたが、結局そこでも撮れずじまいでした。Nelson近郊には昔からお世話になっているKiwiの夫婦が居て、しばらくぶりに会うために北上してきました。



2日連ちゃんで500km以上毎日走っていたのでかなり疲れました。日中はひたすら運転ばかりで睡魔とひたすら戦って長距離を運転していました。長距離運転をすると直ぐに眠くなるので、本当に苦手です。日本でも300kmくらいが日にドライブできる限界なのですが、海外へ来るといつも無理をしています。



ウェールウオッチングとクレイフィッシュで有名なKaikouraです。風と波が強かったのでウェールウオッチングがキャンセルになったかもしれません。久しぶりにクジラを見たかったですが、さらに南下しないといけなかったのであきらめました。



ということで、南下した先のOamaruで見たリトルブルーペンギンです。ちょうどOamaruに到着した時間がペンギンが海から戻ってくる時間だったので、そのまま直ぐにペンギンコロニーへ行きました。運よく帰ってきたところを見ることができました。ペンギンコロニーで20ドルほど支払えば100%見れますが、時間がすでに終わった頃だったので仕方なく外で見ました。リトルブルーペンギンは夕方と早朝にOamaruのワーフで待っていればほぼ確実に見ることができます。時期によって見れる個体数は変わりますが、ほぼ年中見られます。動物園で見るのとは違って本当の野生の姿は感動します。私は動物園が嫌いなのでまず行きませんが、動物園で見たのと自然で見たのではその感動はけた違いです。

昨夜もOamaruから30分ほどの距離にある「Moeraki Bolders」の写真を撮りたくて夜の9時過ぎに行きましたが、星が薄雲に邪魔されて見えなかったことと、風が凄くて砂が飛んできていたので断念しました。レンズの前玉が飛び出しているものなので傷がつくのが嫌だったのであきらめました。NZを半周以上して自分のイメージにあった写真を撮りたかったのですが、すべて不発に終わりました。唯一Mt Cook周辺だけではそれがかないました。今もTwizelのモーターキャンプでブログを書いていますが、夕方まで晴れていたのに今は曇っていて撮影に行けません。夜半過ぎまで待ってダメだったら休みます。

まだ撮った写真が山のようにあるので、明日にでも少しづつ処理してアップしていきます。NZは残りあと今日を入れて3日で終わりです。実質明日もう一晩だけですので、最終日はクライストチャーチから夕方のフライトでオークランドへ行きます。オークランドで一晩泊まって帰路につきます。

星空で影ができるのは本当の話です

2016-08-31 20:41:36 | New Zealan...


昨夜フッカーバレーへ行った時に撮ったものですが、第一、第二のつり橋をすぎないと見れない姿です。本当は氷河湖まで行くつもりでしたが、直ぐ手前のシェルターのあるところから撮りたかったので、結局そこで2時間ほど撮っていました。さすがに周囲は真っ暗になると誰も居なくなります。その分星空はNZでも極上です。ここではHermitage Hotelの灯も全く見えないので、星明かり以外には道を照らすものは皆無です。驚くことに、木道がはっきり白く見えていたので、試しに手をかざしてみたところ、手の影ができました。つまり「星の明かりで影ができた」ということです。

日本ではまず見られない体験できないことです。この影ができることは20年以上前からNZに通い始めたころから知っていましたが、しばらくぶりに体験しました。木道から空を見上げるとそこいらじゅうに星が見えて、日本で見ている2-3等星までがここでは一等星のように光り輝いて見えます。東京の100万個見えるプラネタリウムでもこのNZの大自然の星空には遠く及ばないと思います。



NZで星空を撮っていれば気が付くと思いますが、星が見えている時と見えていない時の周囲の明るさが全然違うことです。それがMt Cookの氷河間近の極上の星空が見える場所では際立ってそれが分かります。日本の冬に雪山が月の無い夜に見えるのは光害のせいで、星空で照らされているわけではありません。そこが日本と大きく違うところです。去年の同時期に行ったオーストラリアも素晴らしかったですが、NZの素晴らしさは氷河をいただいた山脈を星が照らして見えることです。天の川銀河が天頂付近にある時期に良く分かります。



撮影が終わって復路を戻っている時ですが、心細い思いをしながら暗い夜道を歩いていると"この子"が愛嬌をふりまいてくれました。ポッサムです。NZでは害獣に指定されており、駆除の対象になっています。人には一切危害を加えないおとなしい有袋類の動物ですが、単に増えすぎたことと、NZの固有種を害するということで気の毒な運命となっています。元々はハンティング用として連れてこられたのが増えただけのことで、人の都合で要らなくなったから駆除してしまうという誠に身勝手なな道理だと思います。

ポッサムの写真を撮っていたら、突然後ろから3人の歩行者が表れて本当にビックリしました。まさかこんな時間に人が歩いているはずも無いと考えていたので、肝を冷やしました。向こうも私が突然居てビックリだったかもしれません。話をしたら私と同じ目的で氷河湖で星の入った写真を撮っていたとのことでした。画像を見せてくれましたが、なかなか素晴らしい写真を撮っていました。誰もが考えることは同じなのだと理解した次第でした。

この日は、Mt Cookのキャンプ場に戻ってから少し車を走らせて空港近くでポラリエを使った撮影を1時間ほどやってからGlenternnerへ戻りました。



Lake Haewaです。とても美しい湖です。Wanakaから直ぐのところにあります。ここのキャンプ場がとても素敵です。


PENTAX K-70、RICOH GR2、EOS 6Dで撮ったNZの星空

2016-08-31 15:49:24 | New Zealan...


まずPENTAX K70+O-GPSにアストロトレーサーで撮った画像です。当然のことながらポラリエは使っていません。カメラにその追尾機能があるので、赤道儀は不要です。レンズは15-30mm/2.8です。細かいデーターはともかくとして、カメラとレンズだけでこんな写真が誰でも撮れるという見本的な写真です。K-70+O-GPSについては後ほど詳しく書きますが、とりあえずこれがNZでのファーストショットです。



まぁ、これも誰でも撮れる写真ですが、この時期に来ればMt Cookから立ち上る天の川銀河が撮れます。Mt Cookにかかっている銀河はわし座付近です。夏の大三角の二つ星は見えませんが、日本とは逆向きに見えています。カメラはEOS 6Dです。レンズはEF11-24mm/f4Lです。当然のことながら絞り開放です。



こちらはRICOH GR2で固定撮影しています。60秒露出ーISO1600です。このカメラについても後ほど詳しく書きますが、コンデジとは思えないほどの機能と写り方をしてくれます。サブ的なつもりで使っていますが、全然サブ以上のメインカメラとして使っても問題ありません。ポラリエできちんと追尾して撮ればデジタル一眼並かそれ以上の写り方はしてくれます。



これもGR2ですが、本来はこの比較明合成写真を撮るために持ってきたカメラですが、実際に使ってみてそれだけではもったいないと感じた次第です。Canon G9Xでも撮ってみましたが、やはり露出コントロールがすべてオートなので、空の暗いところで撮るには力不足です。結局最初のカットを撮ってあまりにGR2との違いで使わなくなりました。もっぱら記録写真用かBORG 55FLでのコリメート撮影用です。

今は、Fox Glaciarに泊まっています。外は小雨まじりの悪天候です。正直判断を誤ってしまったと後悔しながらこのブログを書いています。Mt Cookがあまりに天気が良かったのと、途中のWanakaでも快晴のままだったので、そのままHasst Passを超えて来てしまいました。明日はこのまま北上するか、Wanakaへ一旦戻るか考えます。