Mt Cook村から15分程度の距離にある「Glenterner Park」のモーターキャンプサイトで二泊しましたが、その環境と設備の良さに加えて利用料金2000円とお安いので毎回利用しています。
驚くことに、キャンプ場でありながら極上の星空を見ることができる環境なので、星だけの撮影をされる方にもオススメです。
サイトから見るMt Cookも絶景ですので、わざわざ高くてサービスの良くないHermitage Hotelに泊まる必要もありません。たしかにHermitageから見た眺めも素晴らしく、短期の観光だけを目的とした旅行では泊まること自体に意味があるのだと思いますが、人とは違った体験を求めている方なら逆に少し離れたキャンプサイトのモーテルユニットのほうが楽しめるでしょう。
ニュージーランドのTop10 Holiday Parkがキャンプ場の中でもオススメできるところですが、Fox Glacierのキャンプ場も素晴らしいです。
キッチン&ダイニングですが、常に清潔にされており、ゴミ一つ落ちていないので、逆に汚そうとは考えもしません。利用者も常に清潔に使うように予備知識を持っている人が多いので、利用者のマナーも悪くありません。この時期はまだ空いていますが、夏のシーズンになると、テーブルやコンロが空いていないので、時間をずらすかしないと使えません。
コンロは、ガスか電気ヒーター式です。お湯は24時間常時出ますし、ドリンク用のサーバーが何処のキャンプ場でも備えてあります。お湯は洗浄時にも蛇口から普通に熱いのが出るので油物で汚れても綺麗に落とせます。
トイレ、洗面所、シャワーは同一ユニットにあります。一応暖房が入っているので、シャワーも寒くありません。Tekapoの何処かのホテルでは未だにシャワーのお湯がタンク式で30分しか出ないようですが、キャンプ場ではそれがありません。昔のキャンプ場は、コイン式になっていて2ドルコインを入れると3分間お湯が出ますが、過ぎると突然水になって大慌てしたものです。今はそれがないので安心してシャワーが浴びれます。
NZのキャンプ場を考えると常に日本の高額なオートキャンプ場を思い浮かべます。5000円もするのに、設備がお粗末でトイレは汚い、臭いし、キッチンは屋外で寒くて水しか出ないという所がほとんどだと思います。これだと無料の道の駅の駐車場を使ってしまうのは仕方ないのかもしれません。NZのキャンプ場のような綺麗で清潔なところがあれば、積極的に利用者が増えるだろうと考えています。日本のキャンプ場は、グランピングとかでおかしな方向へ発展していますが、NZではキャンプ場自体が素晴らしく絶景ポイントにあるので、グランピング自体が意味をなさないのでしょう。
ゴミ処理も専用のケースに分別して入れることになっています。日本だとキャンプ利用者でない人が勝手に家ゴミを捨てていったりして、それが原因でゴミ箱自体が無くなってしまっています。日本人のマナーは、海外から見ると良い部分も沢山ありますが、それは海外でのお話で日本国内で考えた時には世界に誇れるものでは決してないことであることが分かります。
NZの多くのキャンプ場にはモーテルユニットもあります。一泊3000円くらいのドミトリーから10000円くらいのファミリーユニットまで選択肢があります。もちろん一人でも泊まれます。テントサイトもあるので、車中泊も可能です。宿泊費をかけたくない人にはキャンプ場がオススメです。車中泊もいいですが、トイレもなく食事を作ったりもできないので、最低限キャンプ場は利用したいものです。シャワーも浴びられますし、ネットも無料です。
ところで、NZのネット事情ですが、3年前と大きく変わっています。当時は何処へ行っても”何メガバイト必要か?”と聞かれて有料だったりしましたが、今は何処へ泊まってもデーター量制限はありますが、無料になりました。これはかなり進化しています。キャンパーバンも1Gバイトの制限でネット環境が付いていたので、それを使って撮影地でネットをやっていました。成田空港で有料でWiFi機器をレンタルで持って行く人が多いようですが、NZではほぼ不要です。速度自体はまだ遅いですが、大きな画像等の送受信をしなければ全く不自由しません。
キャンプ場のキッチン棟にあるラウンジです。薪ストーブがあるのでとても暖かいです。テレビを見ながらお茶を飲んだり楽しめます。
キッチンにはオーブン、レンジも標準装備です。ピザを焼いたりできます。調理に自信がある人は、家族で楽しめます。
オセアニアへ南天遠征をされる方は、星の撮影を重視しているので、食事を楽しむ事など興味はないかもしれませんが、それはとてももったいない事をしています。地元の食材を使って美味しい料理を作って食べるのは日本ではなかなか体験できない楽しみの一つです。家族で行った時にはお父さんが家族サービスで食事を作ってあげると子供達も喜ぶはずです。
モーターキャンプ場を利用するには、事前にスーパーで買い物をしないといけませんが、NZの物価は決して安くありません。KiWiフルーツが160円/kgとお安いです。KiWiは冬が安くなるそうです。日本だと1個100円です。滞在中は毎日数個食べていました。とっても美味しいので一度に5個くらいは食べていました。
ブロッコリーは、日本とほぼ同じか少し安いくらいです。
ジャガイモは、200円/kgと同じくらいでしょうか。
タマネギも同様です。
トマトがちょっと高いですが、この時期はインポートに頼るしかないので高いのは仕方ありません。日本は冬でもビニールハウス栽培などで供給されるので大きな価格差にはなりませんが、NZだとコストがかかりすぎるので、輸入するしかないようです。味は日本のほうが遥かに美味しいですが、甘いトマトもあります。トマトを使った料理を作る場合には、缶詰を使いましょう。相当安いです。
ニンジンも日本同様か少し安いかもしれません。
キャベツもこんなお値段です。一人で買っても食いきれないので、家族でバーベキューする時には必要です。キャンプ場にはバーベキュースペースがあります。無料で使えたはずですが、事前に確認が必要です。
今回またしても「Mt Cook Salmon」を買いました。一匹丸ごとです。3kgありました。本当は2kgのものが欲しかったのですが、3kgが最低だと言われて仕方なく75ドルで買いました。
この画像を見れば分かりますが、日本で売っているサーモンとは腹のふくらみが全然違います。氷河の溶けた水で養殖されているので、脂肪がたっぷり含んでいます。
刺身としても売っていますが、1600円/250gもするので、一匹買って自分でさばいたほうが安くつくので、3kgの大物を買いました。刺身を作ると20人前くらいできます。3kgのサーモンは、刺身と塩焼き、サーモンフレークにして食べました。脂ののったマウントクックサーモンは、ここに来ないと食べれませんし、絶品中の絶品です。
もし家族でMt Cookへ来る事があったら、サーモンを1匹丸ごと買って調理してください。Tekepoでもサーモン丼が25ドルで食べれますが、1匹買えばサーモン丼を10人分以上作れます。