おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

Vixen SXP赤道儀のFirst Shot

2015-04-30 22:13:31 | ブログ


先ほど撮った月面です。

購入から半年経って初めてSXP赤道儀に電源を入れて動かしてみました。搭載機材は、Celestron C-11 XLTシュミットカセグレンです。このC-11は、米国より新同品を送ってもらったものですが、驚くほど良く見える個体です。撮影カメラは、SONY CyberShot DSC-RX100M3にBaader Hyperion 36mmでお気軽コリメート撮影をしています。

今日初めてSXP赤道儀を使った訳ですが、考えていたより素晴らしい商品です。スターブックTENも画面が大きくて星図がとても分かりやすいです。イメージ的にはスマートフォンの星図を見ているような感じです。まだ自動導入も試していませんし、最低限度の機能しか使っていないので良く分かりませんが、分厚いマニュアルを見なくてもある程度は使えるようなので、初心者さんにも優しそうです。

いずれにせよ、これから少しづつ使いながらその機能を見ていきたいと思います。せっかく素晴らしい機材があるので、機会を見てGOTO機能を使ってお気軽撮影をガンガンやってみたいと思っています。

それから、発売してから人気の「簡易赤緯軸ユニットDU-5」ですが、ここ最近になってまた良く売れています。このペースだとGWが終わる前に完売してしまいそうです。製作した分がこんなに早く売れてしまうことは想定しておりませんでした。もし売り切れてしまったら来月末近くまでお待ちいただくようになりますので、ご容赦ください。

TK-PetBW2 好評販売中です!

2015-04-29 17:35:14 | ご来訪者様への御知らせ


寒い冬が終わって春になったと思ったら、あっと言う間にGWになってしまいました。ここ数日から晴れていますが、何だか眠い感じの空です。八ヶ岳の残雪も見る間に少なくなってきています。北アルプスや立山と違って、八ヶ岳は山懐が深くないので溶けるのが早いです。GWが開けてからいつものように本沢温泉へ行こうと思っています。



予告とおり、本日このペットボトル ウェイトアダプターが完成しました。本日以降在庫品となっておりますので、ご要望の方はぜひご注文ください。普段登山や海外遠征などされない方でも、一つ持っていると役立つ必需品です。



こちらも今日仕上がったばかりの「タカハシTG-Lコンパクト経緯台」です。SXG-HAL三脚用と一般カメラ三脚要の2点だけ在庫があります。沢山売れるものではありませんが、当店での隠れたヒット商品です。信頼できるタカハシの大型微動部品を贅沢に使った商品です。太陽観測から星空観望、野鳥観測など幅広い用途があります。



強度とそのデザインの良さで人気がある、ビクセンのSXG-HAL三脚に取り付けて気軽に使うことが可能です。大型のC-11シュミットカセグレンなども搭載して使っている方もおられます。



またこんな使い方をされる方もいらっしゃいます。AstroTracに乗せて単焦点屈折などを使ったりすることも可能です。ただしこの使い方では雲台ベース部の結合部がネジ1本だけとなるので、不用意に回転しないように、特注製作でより強固に固定するアダプターをこれから製作します。このシステムで海外遠征をされるそうですが、あまり聞いたことがない使い方です。

New Pet Bottle Weight Adapterが仕上がりました!

2015-04-27 17:04:44 | 新製品等のご紹介


荷物を持っていけない場所でポラリエなどのポータブル赤道儀を使う際には、このペットボトルウェイトアダプターが活躍してくれます。KO•BORG 36EDとEOS M3の組み合わせでは250mlのペットボトルと100mmのウェイトシャフトがあれば、バランスがとれます。極僅かにカメラ側が重いですが、許容範囲です。

ポラリエ雲台ベースは、極小さなバランス違いでも回転軸が回りますので、ポラリエにかける負担をより少なくして、その追尾性能を最大限引き出すことができるように考えて作ってあります。



このペットボトルウェイトアダプターも、初期品から改良してペットボトルのキャップを付けたまま装着できるようになっているので、ワンタッチで簡単に装着できます。以前の商品はキャップの代わりをしていたので、内側にネジを切っていたので製作の手間もかかっていますが、New Modelはそれがないので、製作コストも若干下がり、それにより御値段も御安くできるようになりました。

ペットボトルは、必要に応じて大きな容量も使えるので、ウェイト無しでも結構な機材を乗せて使うことができます。ペットボトルの位置は変えることができませんが、容量を調節することで、いろいろな機材のバランスをとるころが可能です。ペットボトルには単に水だけでなく、土や砂、小石を入れてもいいです。砂や小石のほうが比重が水より大きいので、小さなペットボトルでも大きな重量になります。



登山などにこの商品とBORGを持っていけば、標高の高い透明度の高い空で直焦点撮影が気軽にできるようになります。ペットボトルは使用が終われば空にして持ち帰ることができるので、ザックの重量も気にせずにすみます。来月くらいに天候が良ければ八ヶ岳の稜線で実際に撮影してみようと思っています。



当店の人気商品である「簡易赤緯軸ユニットDU-5」ですが、私も実践している簡単な使い方があるのでご紹介します。PCB-EQ2へは下部ステンレス部品だけを取り付けておき、上部ユニットは、鏡筒や自由雲台などにその都度取り付けます。



このような感じです。自由雲台へ取り付けると、回転センターからの距離が大きくなるのでバランスをとるにはより大きな重量がシャフト側へ必要となりますが、カメラとレンズくらいならそれほどではありません。



この状態でPCB-EQ2へ装着します。慣れると暗い中でも簡単にできるようになります。鏡筒の重心近くにDU-5が付いていれば、しっかり締めておけば簡単には回ったりしません。これにより鏡筒などの交換が簡単にできるようになっています。私の場合は、望遠レンズや望遠鏡を乗せるには自由雲台は使いません。自由雲台で倍率の高い望遠レンズや望遠鏡の構図決めをするのは至難の技だからです。このDU-5を使えば天体望遠鏡の赤道儀なみに楽に構図決めができます。



ポラリエ雲台ベース PCB-EQ2は、本日ほぼ完成しました。残りステンレス部品が明日仕上がるので、その後梱包作業をして明後日29日の発送となります。関東~関西近郊には30日には届くでしょう。まだ数点だけ余裕がありますが、明日の午前中にお支払い確認ができることが必要となります。

TK-ALZM2のご予約を開始いたしました!、TK-PPF僅かにあります!

2015-04-26 16:58:34 | ポータブル赤道儀関連


本日より、5月初旬納期分のご予約を開始いたしました。ご要望の方はお早めにご注文ください。
このTK-ALZM2 微動雲台は、テレスコ工作工房の完全オリジナル商品です。当店でデザインし精密CNC機器により一つづつ丁寧に作られています。カメラ用の微動雲台の天体用としての欠点を補う機能と天体用微動マウントには無いフリー操作が可能となっています。つまりカメラ用としての微動雲台、天体用としての微動マウントの長所を活かした機能を有している唯一の微動雲台です。



このTK-ALZM2だけで一般撮影から天体用として使えるだけでなく、バードウォッチング、天体観測の経緯台として使える「3 Way 微動雲台」となっています。私自身初期から使っておりますが、米国へ出張した際に太陽望遠鏡の検品用として使っている他、先日のニュージーランド遠征でもこの1台とGITZO 4552TSシステマティック三脚を持っていきました。カメラ用の雲台などでは極軸合わせはできませんし、風景撮影などで微妙な構図決めをしたい時にはこの微動雲台が活躍してくれるはずです。ぜひこの機会にご注文ください。



それから、ポラリエ用のテレスコ工作工房オリジナルの極軸望遠鏡ですが、数点のみ本日より販売中です。商品は在庫品ですので、お支払いが確認でき次第発送いたします。極軸望遠鏡自体はしばらく持っていたのですが、新たなポータブル赤道儀に使うためにとりおいていました。新たなポータブル赤道儀用には次回入荷分を回すことにしたので、このポラリエ用を今回販売することにいたしました。

以前にご質問いただいた方へ行けば良いのですが、たぶんブログなどはご覧になられていないかと思います。できればその方々へご連絡をしてお買い求めいただきたいところですが、お時間も経っていることから、もし引き続きご要望でしたらこのチャンスにご注文いただければと思います。数量が一桁分しかないので、直ぐに売り切れるかもしれませんが、これが売り切れると次は8月頃になります。南天遠征をその前にされる方は必ず役立つアイテムですので、ぜひ御購入ください。

この商品については、商品ページにも詳細に説明をしておりますので、ここでは書きません。

CORONADO PST-DS販売中です!

2015-04-25 09:30:40 | Hα太陽望遠鏡関係


NZから戻って翌日に少し天気が良かったので再度の検品を行いました。シングル、ダブルそれぞれチェックしましたが、きちんとその性能を発揮している良い商品であることを確認しました。商品が米国から届いて1ヶ月近く経っていますが、最終検品とNZへの出張があったので今日になりました。今月号の天文ガイドに「Hα太陽望遠鏡のテストリポート」という記事が載っており、PSTについても書かれているので参考にされてみてください。筆者の方は当店の商品を太陽観測に使っていただいている、その世界でもエキスパートの方です。



ちょっとお粗末な太陽像ですが、昨日たまたまPSTの検品の時に巨大なプロミネンスが出現していたので撮りました。PSTのシングルスタックでワンショットお気軽コリメート撮影です。この撮影時に薄雲に覆われていたので、表面模様が良く分かりませんが、肉眼ではダークフィラメント、フレアーなどは見えていました。

サイズ的には地球3個分くらいには匹敵する超巨大プロミネンスです。これだけ大きいものが出ているということは、太陽活動が活発であること、そしてそれによりオーロラ現象も活発ではないかと思います。これからのオーロラ観測にはPSTを持っていくといいかもしれません。先日のニュージーランド遠征の時にそう感じました。空の透明度も日本より高いので、太陽観測にも適しているかもしれません。

それから、現在は在庫ゼロのSolar Max II 90 Hα太陽望遠鏡ですが、来月渡米した際にダブルスタック仕様、BF30仕様など数本検品してくる予定です。この中でBF30は、数年に一度注文するかどうかなので、良い個体であれば大変貴重な1本です。たま~にご質問がありますが、今のSMT90は、BF30に関しては接眼部に内蔵されてしまっているので、BF15からのアップグレードはできない仕組みです。以前は2インチ差し込みタイプだったので、交換するだけでアップグレードができました。これについてはまた機会を見てお知らせいたします。



ところで、このブログを書き終わってからポラリエ雲台ベースの塗装処理に入ります。塗装自体は数日で終わりますが、まだステンレス部品が仕上がっていないので、それが出来てから梱包してお届けとなります。今回はご注文からお届けまで短いスパンですので、しびれをきらす必要はないでしょう。また随時進行状況をお知らせいたしますので、今少しおつきあいください。

ニュージーランドへ行かれる方々へ

2015-04-23 19:11:52 | ニュージーランド


写真は、SONY CyberShot DSC-RX100M3で撮った16日のオーロラ(Southern Lights)です。先日アップした画像よりは大人しいですが、EOS 6Dで撮った後にオーロラが消えかけている時だったので大人しい写り方です。しかし、コンデジでもしっかり撮れることが良く分かる写真です。南天の星空もデジイチ並に撮ることができるカメラです。

今日の夕方自宅へ無事に戻ってきました。今回は成田エクスプレスと新幹線で戻ってきたので楽でした。いつもなら車で空港まで行きます。昨夜は成田空港のホテルで泊まりましたので、旅の疲れもある程度はとれました。しかし中国人がやかましいのに参りました。ニュージーランドも昔は見かけなかったマウントクックにまで大勢押し寄せているのには驚きました。秋葉原で爆買いしている人たちとはまたちょっと違うようです。

ところで、今回の旅でいろいろと感じたことや、これから「南天遠征シーズン」に向けてニュージーランドへでかけられる方々へ私なりにアドバイスさせていただこうと思います。感じたままに書いているので、適当に読まれて参考にされるなりしてください。



まず初めにテカポについて書かせていただきます。私がここに滞在しない理由については先日書いたばかりなので、ここでは書きませんが、初めて南天の撮影にこの地を訪問される方にとっては大変魅力的な観光地ですが、マウントジョンの山頂で星の撮影ができると考えて行かれる方には注意が必要です。あそこで撮影する場合には、必然的にスターウォッチングツアーに参加する必要があります。単なるビジターとしては夕方以降は上には上がれません。道路のゲートがクローズされるからです。ゲートが開いている間に上に登って夜を待って撮影というのもダメだと思います。もし上でどうしても撮影されたいということであれば、そのツアー会社へ良く確認されたほうがいいでしょう。ちなみに私は夜間は上がったことがありません。

バスなどの公共の交通機関で訪れて滞在して撮影をされる方については、湖畔での撮影はナトリウム灯が相当きついので、それを避けて撮るには湖とは逆側にあるCowans Hillの方へ上がって撮影したほうが良いでしょう。ただしモーテルなどから距離があるので、夜間に歩いて移動するのは危険もあるので、日中ロケハンをするなどして観測地の状況を確認しておかれたほうがいいでしょう。数十年前には教会の近くでも気にならずに写真が撮れましたが、今はその時より建物も相当増えて変わっています。

テカポの宿泊施設は、ユースホステル、キャンプ場からモーテルまで揃っていますが、その値段相応のサービスは期待されないほうがいいと思います。エクスペディアなどにその施設についての評価などが書かれているので、参考にされたらいいでしょう。こういったところで快適に過ごすには、宿泊施設側へ自分の意思をきちんと英語で伝える、交渉できることが必要です。私の場合は、初めて泊まるところは部屋などをきちんと見せてもらってから決めるようにしています。アジア系の旅行者は欧米系と比較して待遇が変わることがあります。しかし、必ずしもそうとは限らないこともあり、宿のオーナーさんが親日家だったり、日本人を良く理解されている方だったりすると、嬉しい対応をしてくれることがあります。



次にニュージーランドのネット環境についてですが、訪問する度に変わってきていますが、未だに「何メガバイト必要か?」と聞かれます。"Free WiFi"と書いてあっても「500MB」までと言われることがあります。それを超えると課金されますが、そうでない場合は、その都度レセプションへ行って新たなパスワードをもらう必要があります。自分でブログなど書いたり画像を送ったり見たりする人には全然足りない量です。私の場合は、最初からWiFiはUnlimitかどうか確認した上で宿を決めています。WiFiがフリーで使えても、泊まる部屋によっては全然繋がらないことが度々あります。部屋に入ったら直ぐに確認されたほうがいいでしょう。繋がらない場合には部屋を変えてもらうことで改善することもあります。以前にアメリカのモーテルでPCを持ってフロアーを歩き回っていたことがありました。一番繋がりやすい位置を探すためです。



Mt Cookのキャンプ場ですが、昔と比べてかなり設備も整って利用者が大幅に増えている印象を受けました。今の利用料は分かりませんが、以前は5ドルほどだったと思います。費用を節約するには、こういった自然の中にあるキャンプ場を利用するといいでしょう。レンタカーでバンタイプのキャンパーバンを貸している会社がいくつかあります。値段的にレンタカーと宿泊代を足した金額より全然安いです。先に書いたインターネットの問題はありますが、単なるメールなどをされるだけならレストランなどのWiFiサービスを利用すれば解決します。



Mt Cookには宿泊施設が少ないので選択肢は減りますが、ユースホステルもあるので、それぞれ必要に応じて選択すればいいです。村内には、日本人団体客が良く利用する、Hermitage Hotelがありますが、これからの時期は料金が下がってくるのでカップルや家族にはおすすめできます。ただしそのサービスにはあまり期待されないほうがいいでしょう。ホテルのアクティビティーにもスターウォッチングがありますが、日本のものと同じで、屋外で望遠鏡を使って南天の星空を眺めるものです。館内にはIMAXシアター的な施設も備わっているようですが、私は利用したことはありません。



Oamaruに滞在中に海岸を歩いていてマオリ系のおばちゃんにもらった「Paua-Black Foot」です。つまりアワビ貝です。サイズは125mm以上ある大きなものです。NZの海岸ではアワビ(パウア)が沢山とれます。ある所には1平米あたり数十個以上ころがっています。石ころを拾うようにとれます。地元のKiwi達は食べない(食べる人も居るが少ない)が、マオリ系の住民は好んで食べています。NZでは125mm以上のサイズで10個まで1日でとることが許されていますが、それを下回るサイズや個数以上とったことが分かった場合には300ドルの罰金か法的に処罰されます。アワビなどの貝類が好きな方は海辺で聞いてみれば何処でとれるか分かると思います。まぁ、星の撮影に来ているのにそんなことには興味はないかとは思いますが。



ところで、これからニュージーランドで南天観測をされる場合の極軸合わせについて少しお知らせします。
南天での極軸合わせは、初めてでなくとも苦労します。私も毎年来ていてその数が多くても初日は数十分もかかることがあります。今回も初日はそうでした。要因はいろいろありますが、その日の透明度が違っていてセッティングに使う四分儀座の二つの星を見つけきれないことがあります。最も簡単な方法は「小マゼランから視野を3つ移動させる」という方法で、地元の天文ファンなどもこの方法で合わせているそうです。

日本からの天文ツアーで同行するガイドは、極軸合わせができない人が必ず居るので、それを教えるのが大変だそうです。北天では簡単な極軸合わせも、南天では極端に難しいものとなります。この極軸合わせを嘗めていると現地で全くできず撮影もできないことになります。出発までに知識武装してしっかりできるようにしていかれたほうがいいでしょう。その場合に使用する極軸望遠鏡は、「暗視野照明装置付き」が必要です。視野を真っ赤にした状態では見える星も見えないので、パターンのみ光る極軸望遠鏡がおすすめです。

最後に今回の渡航では、Air New Zealandを使いましたが、その機内サービスには正直がっかりした部分もありました。去年の渡航では、Singapole Airを利用しましたが、サービス内要は世界一とも言える素晴らしいものでした。両者を比較するとその違いは雲泥の差です。たぶん次回はまたシンガポール航空に戻すと思います。荷物を沢山持っていく方にはニュージーランド航空ですが、機内サービスを重視して快適な空の旅を楽しみたい方にはシンガポール航空をお勧めいたします。

一応こんなところですが、また気がついたことがあれば時折書いていきます。とりあえず戻ってきたので、明日よりポラリエ雲台ベースの仕上げ作業へと入っていきます。来週中にはお届けできるよう仕上げていきます。ご注文の方々は今しばらくお待ちください。

旅のしめくくりに

2015-04-21 18:32:04 | ニュージーランド


昨夜は、Little Blue PenguinとYellow eyed Penguinが見られる「Oamaru」に滞在していました。残念ながら、どちらも見ることができませんでしたが、ブリーディングシーズンではないので仕方ありません。ペンギンを見たい方は11月~1月がベストシーズンなので、その時に来れば間違いなくみることはできるはずです。その代わりにアザラシを見ることができました。ビーチを歩いていたら、いきなり真横の木で寝そべっていてビックリでした。1メートルほどしか離れていませんでした。



ニュージーランドの海辺には必ずと言って見かける「Oyster Catcher」という鳥です。くちばしと足が真っ赤なので直ぐに分かります。
これらの写真は、Canon SX60HSの高倍率ズーム機能により撮りました。ニュージーランドの旅には必需品のカメラです。ペンギンなども簡単には近づけない距離で撮影することになるので、そんな時にこのカメラは威力を発揮してくれます。またトレッキングや登山でもルート選びにもかなり役立ちます。できれば次は星の撮影は考えずにトレッキングをしにきたいものです。



Yellow Eyed PenguinとNew Zealand Farsealは、このBushy Beachに来れば簡単に無料で見ることができます。場所は、Oamaruのi-siteで聞けば直ぐに分かります。星の撮影に家族で来ても、お父さん以外はつまらないと思うので、そんな時にはここへ来ると楽しめます。泊まるところはモーテルがいくらでもあるので、特別予約をしなくても現地のホリデーシーズン以外なら大丈夫だと思います。



Little Blue Penguinは、このBlue Penguin Placeで28ドル支払えば簡単に見れますが、その時間にワーフで見ていれば、ペンギンが海から戻ってくるので、簡単に見つけられます。その間の車の移動は要注意です。車の下に居たりすることあるからです。



ニュージーランドの旅には、必然的にMotelに泊まる必要があります。モーテルにはkitchenがあるので、それを利用すれば、高くて美味しくないファストフードを食べなくて済みます。私の今回の旅は、ほとんど自炊をしていました。そのおかげで美味しい現地の食材を利用して美味しい食事ができました。マウントクックのサーモンは絶品でした。たぶんマグロの大トロ並みかそれ以上に脂がのって最高の味でした。日本ではまずこのサーモンは食べることはできないと思います。Tekapoに泊まるようなら、ぜひご自分でサーモンファームへ行って買って料理してみてください。



炊いたご飯で余ったらおにぎりを作っておきます。ランチタイムに湖畔で静かに景色を眺めながら食するのが最高の贅沢です。



ニュージーランドの旅は、今ではヨーロッパ並みに高くなりました。日本の民宿並みかそれ以下の設備で1万円以上するMotelには呆れるばかりです。中には2万円もするところがあります。もし家族で旅行されるなら、キャンピングカーを借りるか、バンのキャンパータイプがあるので、それを借りたほうが遥かに安く、満足できる旅になります。私の場合はいつも一人なのでMotelへ泊まっていますが、次回からは高くてもキャンパーバンを借りるかもしれません。今回良く見かけたのは、普通の無改造のバンに二人乗って旅をしている人たちで、中で寝ているのが良く分かる工夫をしていました。やはり海外から旅に来る人たちにもNZの物価は高いものなのだと感じます。



ニュージーランドの物価の高さは、その内容に比例していないことが残念です。内容的には今の物価の半分以下だった20年前とほとんど変わっていません。たぶん、国民性もあるのでしょうが、人を楽しませるとかもてなすという日本人独特の考え方は全く持ち合わせていないのだと感じます。初めてこの国へ来られる方には分からないことですが、基本的にこの国では自分のしたいことは自分でするという考え方です。つまり、旅を楽しむためには人に頼らずに自分で考えて行動して楽しむということです。お堅いお話ですが、参考にしていただけると幸いです。



ところで、話が星から全く違った方向へいきましたが、この画像は最後に撮影したもので、EOS 6DにAstronomik CLSフィルターを付けています。もちろん無改造カメラです。中央に真っ赤なHα星雲が写っていますが、無改造のカメラでは普通は写らない対象です。これだけハッキリ写るのには驚きました。いままで無改造カメラだけで撮っていたので、この星雲の存在に全く気が付きませんでした。天文雑誌では何度か見かけていますが、こんなところにあるとは分かりませんでした。今回この撮影ができたのは大きな収穫でした。これからはこのCLSフィルターは南天でも必需品となるでしょう。直焦点撮影でも威力を発揮してくれるはずなので、また機会があれば、EOS M3で使ってみたいです。フィルターは持っていきましたが、今回は使わずじまいでした。

今はChristcherchに戻ってきています。明日早朝3時には空港へ行ってレンタカーを返してから国内線を乗り継いで帰国の途につきます。今回は、1週間ほどでしたが、お休みさせていただき少しはやりたいこともできましたし、新たな機材製作への意欲も沸いてきました。長らくお休みさせていただきましたが、いろいろお待ちの方々には大変ご迷惑をおかけいたしました。ご理解いただきましたこと改めて感謝いたします。24日から通常通りに対応させていただきますので、今後ともよろしくお願いいたします。なお、ご購入いただいた商品についてお支払いいただいた方々には、戻り次第確認させていただきご連絡いたします。今少しお待ちください。

AP星空雲台とコボーグ36EDを南天で使ったら

2015-04-20 16:20:06 | ニュージーランド


この写真を見て直ぐに分かる方は少ないとは思いますが、全天1,2に明るい恒星が写っています。左下に「りゅうこつ座カノープス」、右上に「おおいぬ座シリウス」があります。日本からはシリウスは見えますが、カノープスは、地平線ぎりぎりで見ることができますが、空の条件や観測地の緯度にもよります。ニュージーランドからは楽に二つの恒星が見えます。私も若い頃にはカノープスを撮影するために空気の綺麗な高原へ行って朝まで頑張ったことがあります。その時には写真の端にかすかな光を見つけて喜んでいたものですが、ここでは普通にいつでも見えるので、その感動も薄れてきました。



ところで、今回初めて持って行った機材の中に、ビクセンAP赤道儀用の極軸望遠鏡があります。2日前に数時間だけ晴れた時に使ってみましたが、極軸合わせは全く問題なく行うことができました。先に使っていたKenko スカイメモRS用の極軸望遠鏡と比較しても特に使いにくいとかはありませんでした。光量調節が細かくできるので便利ではありますが、実際に使う明るさは1-2くらいで、それ以上は南天では明るすぎて使いませんでした。ただ一つ使いづらいと感じたのは極軸合わせをしてから機材を乗せて構図を決めた後に再度合わせる際に、恒星時駆動しないので、その都度パターンを回転させて合わせる必要があります。しかし、そのズレも小さいのであれば、そのまま撮影をしてもきちんと追尾はしてくれます。注意するのは使用するのが望遠鏡、望遠レンズの時です。

この画像の中で、AP星空雲台とは言えない部分は、カメラ類を搭載する雲台ベース部分だけです。基本的にこの部分が純正品であっても同じ追尾精度は維持していると思います。私の場合は、純正のアリガタホルダーに慣れていないことがあったので、ポラリエ雲台ベースと同じタイプの部品を作った次第です。



この組み合わせで撮影したのがこの画像です。いつもエータカリーナ星雲で飽きてしまうと思いますが、この対象が最も分かりやすく、この時期結構撮りにくい天頂にあるからです。位置的には大気の影響を受けにくいので最適ですが、探すのにやや苦労します。基本的には液晶画面を見て導入するのですが、それだけでは入れきれないので、間上を見ながら作業をします。



BORG 36ED+フラットナーで180秒、ISO3200で撮影しています。こんな小さな望遠鏡でこれだけの画像を撮れるのは驚きます。星像のシャープさは、200mm/1.8Lに匹敵するかもしれません。この黒いコボーグ36EDは、借り物ですが、自分で白いのを持っています。今まで使ったことが無かったので、帰ったらフラットナーを買って使えるようにするつもりです。例えば、これをポラリエと一緒に使えば、登山に持っていって使えるでしょう。ウェイトもペットボトルアダプターを持っていけば、昔には考えらrなかった直焦点撮影が3000メートルの山頂でできます。いずれにせよ、20年前には考えられなかったことです。機材があまりに軽すぎてウェイトシャフト150mm x 3本だけでウェイト無しでバランスをとりました。ペットボトルアダプターがあれば、100mmシャフト1本とペットボトルだけで十分です。

ポラリエとPCB-EQ2セットを既にお持ちの方、またこれからご購入される方は、ぜひこのBORG 36EDとの組み合わせを試してみてください。写真レンズでこのくらい撮れるものとなると、何十万円もする高価な商品ですが、コボーグ36EDなら数万円で全て揃います。もちろん、天体撮影だけでなく、バードウォッチングなどにも素晴らしい性能を示してくれるので、十分満足していただけると思います。

今回の撮影機材について

2015-04-19 14:50:10 | ニュージーランド


BORG 71FLの撮影機材です。重量はEOS M3で構成するとカメラを入れても2kg以下なので、ポラリエPCB-EQ2のセットでぎりぎり使えそうですが、これに使っているバランスウェイトは1.2kgなので、シャフトを1本増やす必要があるでしょう。

このセットでは最大2分止まりでしたが、本来なら5分は十分に追尾できるポータブル赤道儀のはずです。その原因がどこにあるのか今後つきとめてみるつもりです。しかし、BORGは、軽くてその星像も素晴らしいものですが、組み合わせがやや難解です。海外などへ持ってくる時にはその組合せ方が変わる場合には、写真が図面で迷わないように考えて持ってくる必要があります。

また、鏡筒バンドも今回間に合わせで使っているものを持ってきましたが、フォーカス時にその都度一つを緩める必要があったので、そこについても今後考えていく必要があります。



今回新たに製作した「AP星空雲台」からのポータブル赤道儀ですが、この画像の状態で、5分露出は全く問題なく撮影ができました。レンズ重量が4kg近いもので、これまではスカイメモRに乗せて使っていました。あるいは普通の赤道儀に乗せて使う機材です。しかし、今回ニュージーランドで実際に使ってみて、十分その成果がありました。



去年は、このポラリエ+PCB-EQ2セットにこの200mmを乗せて普通に撮影していましたので、ポラリエでも十分このレンズが使えることは既に実証済みです。過去ブログにそれで撮影した画像が沢山あります。ポラリエの開発者さんは、こんな使い方をされるとは考えてもいなかったと思いますが、実際その搭載重量が2kgと記されておりますが、使ってみるとその数値より高いことは実感できます。私が今回も持ってきた3年もののポラリエは、散々むちゃくちゃな使い方をしてきましたが、未だに壊れることなく優秀な追尾精度を維持してくれています。

当方で販売しているポラリエ雲台ベースが十分にその機能を発揮できるのも、ポラリエがあればこそです。ポラリエにその能力が無ければ作る意味もない商品だったと思います。



いつもの「お気軽撮影セット」ですが、今回は、Baader Hyperion 36mmを持ってきました。カメラは、CyberShot DSC-100M3です。それで昨夜撮ったのがこの画像です。



撮影した時のライブビューを見た時には、正直驚きました。カメラもアイピースも違っていますが。去年の8月に撮ったものとはかなり違う印象です。その大きな要因の一つにBORG 71FLを使ったことでしょう。EOS M3での撮影では新型レデューサーを入れていましたが、RX100M3では入れていません。露出時間は、ISO 3200、F2.8、120秒です。本来はこの構成で3分はいけてもおかしくはないのですが、それ以上いなると星像が流れてきます。先述したように、200mm/1.8Lで5分成功しているので、ポータブル赤道儀側に問題があるとは考えにくいです。

こちらは、午後6時前ですが、西側の空が若干晴れています。もしかしたら夜半前くらいになれば晴れてくるかもしれません。せめてもう一度撮影できれば十分なのですが。明日は東海岸へ移動するので、撮影はできないので、実質今晩がラストです。

快適な旅のために

2015-04-19 13:40:00 | ニュージーランド


今日で5日目となりましたが、まだTwizelにおります。昨夜は午前0時くらいまで晴れていましたが、その前から徐々に空の透明度が落ちてきて、日本で見る星空と大差なくなってきたので撤収しました。とりあえず予定していた機材のテストと撮影は終わりましたので、一安心です。しかし、まだ残り3泊あるので、一晩でも晴れてくれたら星景色の撮影をしたいと思っています。



今回宿泊しているところは、普通のモーテルですが、まだ新しいようで、とても綺麗で快適に過ごせています。このお部屋でNZ$110です。約1万円ほどですが、Tekapoならまず泊まれないお値段です。私がTekapoに泊まらない理由は、あまりに有名になりすぎて宿泊施設も全てにおいて高くなったことと、騒がしくなって静かに過ごせなくなったからです。車があるので、街灯は問題ないのですが、夜に撮影をしていると日中休んでいるので、なかなか休むことができません。

このモーテルは日中は宿泊者は誰もいないので、休んでブログを書くには静かでピッタリなのです。



またこんな楽しみもあります。近くのサーモンファームでフレッシュな刺身用サーモンが買えます。この半身で1kgちょっとありますが、家族数人で「サーモン丼」にしてもまだ余る量です。これでNZ$25です。tekapoで有名なサーモン丼は20ドルほどしていたかと思いますので、それを考えると激安です。日本で刺身用に売っているものとは大きく違い、氷河の水で育てられているので、脂ののりが最高です。私は自分でさばけるのでまるごと1匹買ってもいいのですが、一人では食べきれないので半身だけ買いました。その夜は刺身とごはんを炊いて食べました。数日間は楽しむことができます。



ニュージーランドの一般的なモーテルにはkitchenがついているので、二人以上の家族なら自炊したほうがおいしいものを食べられるし、家族ならより楽しい旅にできるはずです。旅行にきてまで料理をしたくないと奥様は言われるでしょうから、そんな時には旦那さんがやれば家族サービスもできていいでしょう。kitchenには食器類もそろっていますし、冷蔵庫やレンジ、オーブンまでそろっています。ニュージーランドのレストランやファストフードでは高くて満足できない部分もあります。昔は物価も安かったので、自炊をすれば格安で旅ができたものですが、今は日本より物価が全てにおいて高くなっています。



明日は、よほどのことが無い限りはPenguin PlaceのOamaruへ移動します。