初日に撮った画像です。もちろんStarLapseにて追尾しています。カメラはEOS 5D MarkIIです。周囲がオレンジ色に光害のように写っていますが、実際には光害の影響は南側のLone Pineの町灯りだけです。本当に良い状態の時はこの周囲が天頂付近と同じ写り方をします。たぶん、周辺はデザート地帯なので乾燥していることから風で細かいダストが飛んで空気中に留まっていることで空の透明度を落としているのでしょう。
それでも、八千穂高原で撮るよりまだましでしょう。同じ撮影方法で撮ると画面が真っ白になります。もちろん光害でのことです。
星ナビ11月号にも書いていますが、私がオーストラリアへ行かないのはここと同様な事が起こることで空の透明度が落ちることがあるからです。年に一度行くかどうかのことでこんな空に出会ったら撮影する気が失せてしまいます。ニュージーランドは、同じことは起こりえないのですが・・・、天候がオーストラリアの砂漠地帯ほど安定していないのが欠点ではあります。
地上の風景が僅かに明るく見えていますが、これは星灯りで見えているのです。実際に肉眼でも歩けるくらいに見えています。日本の見えているのは星灯りより光害が強いのでそれを感じないだけのことです。登山をして高山へ上がると良く分かります。特に曇っている時と晴れて星空が見えている時の風景の見え方を比較すると理解できるでしょう。