おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

Yuma Arizona

2014-10-31 14:25:45 | 北米カリフォルニア

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今日は3時間ほどのドライブでアリゾナ州のYumaへ来ました。明日さらに3時間ドライブしてtucsonへ入ります。アリゾナへ入ってからさらに暑くなり、日本の真夏と同じです。我が家では早朝霜が降りているのに、こことは真逆の季節です。天候はほぼ快晴で綺麗に晴れています。近場の砂漠地帯で撮影をしたいところですが、機材を持ってきていないので諦めます。たぶん、Kitt Peak Obs周辺まで行けば最高の星空に出会えるはずです。アメリカは広大なので、撮影に訪れたい場所は沢山ありますが、広大すぎて簡単には行けないところが多いのが難点です。

 


いつもの風景ですが

2014-10-30 15:42:12 | 北米カリフォルニア

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ここへ来て真っ先にやったことは、Solar Maxの検品作業です。最近はディーラー担当者にやってもらってから送ってもらうことが多かったですが、せっかく米国まで来たのですから、しっかり検品をして帰ります。


しかしながら最初からつまづきました。SME90ダブルスタックを数本見ましたが、2本目でダメな個体に当たりました。太陽が数個も見えるような不良品でしたので直ぐに予備品に変えてもらって何とか90は無事に済みました。

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次は修理品の検品ですが、7月に送って今日やっと引き取りました。しかしこれも検品して驚くことに数点あったうちの1点が直っているどころか余計に悪くなっていました。これについては担当者と交渉の上で新品に変えてもらいました。不良だった修理品はコロナドへ送って新品に代えてもらうそうです。今回修理に出した1点は中古品として望遠鏡のセットで他で買われたそうで、良く見えないので見てほしいとのことから当方でチェックしたところ、前所有者が何らかの理由で落下衝撃を与えていると考えられる状態でした。幸いにも望遠鏡の方は問題なさそうなので、修理品をお返しすれば本来の性能を発揮してくれるはずです。

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このSMT60DSは、御依頼はないですが、販売用として発注していたものです。しかしこれも問題ありでした。検品したところ、太陽面がのっぺりとしてその状態が良くわからないものでした。仕方ないので他の商品と交換してそれは良く見えることが確認できました。ダブルスタックSME60も同様で最初のセット品が良くて、後のセット品がダメだったので交換しました。

最後にPSTをダブルスタックをセットで買いましたが、2セット発注しておいたのですが、やはり良くない個体があったので交換して2セット分を確保しました。最近はバラツキが少なくなったとは聞きますが、それでも毎回こういったことがあるので、これからもしっかりと検品をする必要があります。今回仕入れたSolar Max関連については帰国後にまたお知らせいたします。

明日はアリゾナ州へ移動しますが、ロングドライブなのでのんびりと2日かけて移動するつもりです。時間があれば「キットピーク天文台」へ行きたいところです。


カリフォルニアは暑いです

2014-10-29 15:47:23 | 北米カリフォルニア

予定通りにロスアンゼルスに午後早到着しました。ほとんどタービュランスも小さくて大変静かなフライトでした。飛行機は満席でしたので客室乗務員が大変そうでした。私の周囲は修学旅行の高校生で埋まっていましたが、割合おとなしくしていました。機内エンターテインメントの使い方で困っていたようなので、教えてあげましたが、本来は添乗員などが気を利かして教えてあげるべきだと思いました。

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とりあえず何事もなく無事に到着しましたので、明日からは忙しく用事をこなしていきます。明日の夜はアメリカ人の友人達とディナーを共にしながら楽しいひとときを過ごそうと考えています。ご依頼されているSolar Max関連の検品は明日行うつもりです。天候も良さそうなので無事にできそうです。この作業が無事に終わったら明後日午後にはアリゾナ州へ向かいます。ダイレクトに行くと6時間のドライブとなるので、途中で1泊して移動するかもしれません。


今日の肉眼黒点

2014-10-26 10:56:03 | Hα太陽望遠鏡関係
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今日も肉眼黒点は無事にその姿を見せています。先ほど撮影した画像です。Power Shot S120+お気軽撮影Baarder Hyperion Zoomセットでのワンショットです。ワンショットで綺麗に写すのは難しいですが、赤道儀にきちんと乗せて追尾すればもう少しましに撮れるでしょう。拡大率の低いPSTなら固定でもいいですが、Solar Max 90ともなると追尾は必要です。タカハシEM10に乗せてはおりますが、コントローラーが見つからず駆動できませんので仕方なく固定撮影です。太陽の向きがアベコベですがご容赦ください。正しい向きは下画像でご確認ください。グラスソーラーフィルターをS110前面に付けて撮影したものです。

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画像ではモヤモヤと見えるプロミネンスや表面の状態が、眼視では驚くほど細かいところまで見えてきます。その情報量は膨大です。当店で良く販売しているPSTも良く見えますが、眼視の低倍率ではより口径の大きな機種とは遜色ないように見えますが、拡大率を上げて細部まで見ていくと、その情報量が2Dから3Dくらい変わってきます。これは望遠鏡の50mmと100mm口径での見え方が違うのに近いものです。しかしながら、小口径のPSTでも驚くような撮影をしている方はネットを探せば沢山出てきます。要はユーザーの使い方と後処理次第でそれをある程度はカバーできるということでしょう。もちろん撮影でのお話です。PSTをまだ眼視だけでお使いの方は、ぜひ撮影にもトライしていってください。眼で見ただけではない新たな感動があるはずです。


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松原湖周辺の紅葉が最盛期に入りました。自宅の裏山も真っ盛りです。家から紅葉が見れるのは羨ましいかもしれませんが、この後が大変です。落ち葉が山のように降り注いで水路をつまらせたり、庭が落ち葉だらけで大変です。それが綺麗になったらいよいよ冬到来です。今から明後日の出発に向けてパッキング作業をしていきます。撮影機材はほとんど無いのでバック1個だけで機内持ち込みです。最近は海外へは荷物はあまり持たないようにしています。昔はNZへ50kg以上のバックパックを持っていったことがあり、それを毎日背負って旅をするのが大変でしたが、今思うと最も思いでに残っている旅でした。


巨大な肉眼黒点出現!

2014-10-25 16:29:05 | Hα太陽望遠鏡関係
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太陽観測をしている方ならこの数日間はエキサイトしているはずです。私は昨日のニュースでそのことを知りました。Solar Maxを持っているのに知らなかったことが悔やまれますが、今朝は太陽が昇ると同時にグラスソーラーフィルターを使って肉眼で見えるか確認しましたところ、驚くことに肉眼ではっきりとその存在が分かるほど巨大な黒点でした。太陽が十分な高さになるのを待ってから早速Solar Max 90 Hα太陽望遠鏡をセットして観測しました。その画像がこれです。地球がすっぽりおさまるほどのビッグサイズです。これだけ大きいので白色光でも迫力があるでしょう。

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黒点横に見えているダークフィラメントも巨大です。これだけ大きな黒点が出現していることは、太陽活動が活発な証拠です。その証拠に周囲のプロミネンスもあちらこちらに出現しています。黒点周囲を良くみると大きなフレアー爆発を起こしているのが分かります。Solar Max 90にもなると倍率を上げても解像度は落ちないので、その構造が良く分かります。画像は赤道儀で追尾していない上にS120コンデジとHyperion Zoomアイピースを使ったワンショット撮影なので、気流の影響や追尾の影響を受けてしまいます。
                                                     
時間を置いて見てみると、フレアー爆発の姿が刻々と変わっていきます。画像の下と上の黒点周囲のフレアー爆発の形状が違っています。時間差的に30分くらいですが、短時間でも大きく変化します。天体の中でもこれだけ顕著に変化して、その変化がはっきり分かるのは太陽くらいだと思います。Hα太陽望遠鏡にはまってしまう方が多いのもそんな理由からでしょう。
                                                     
たぶん今オーロラ観測へアラスカやカナダ北欧へ行かれている方は、素晴らしい出現を見ているかもしれません。もちろんニュージーランドもその一つです。私もできるなら行きたいですが、同じ海外でもずっと南なので無理です。いずれにせよ、ここ数日は太陽から眼を離せないです。明日も晴れそうなので観測してみます。黒点の姿も変わっているでしょう。もしかしたら大きなフレアー爆発が起こるかもしれません。


しばらくお休みいたします

2014-10-25 12:51:27 | ご来訪者様への御知らせ
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オンラインショップからはお知らせしておりますが、来週28日より11月初旬までお休みいたします。毎度のことなので驚くことはないと思いますが、お知らせしておきます。来週末に米国アリゾナ州ツーソンで開催される「Arizona Science & Astronomy Expo 2014」へ行ってきます。航空会社がシンガポール航空なので、アフリカ方面からのトランジット客も乗ってくるかもしれないので、やや心配ではありますが、安全のためにマスクだけは持っていきます。
                                                     
今回の渡米では、いつものようにお店の買い物をしたり、Solar Max関連の検品をしたりと1週間の滞在ですが、やることは山のようにあります。購入した商品類は12月のリピーター感謝セールで販売するなど考えております。その中には先日も販売して即完売したSolar Max 90もあります。それについてはまた帰国後にお知らせいたします。
                                                     
ASAEでは、多くの知人や友人達とコミュニケーションを深めて新たな情報を得たいと思っています。100を越えるベンダーが参加する大きな天文ショーですので、そこでしか得られない貴重な情報を可能な限り集めていくつもりです。このショーについては、いつものようにこのブログからお知らせいたします。

http://www.scienceandastronomy.com

参加ベンダー
http://www.scienceandastronomy.com/asae-2014-exhibitors/

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ところでこの画像ですが、昨夜撮影したものです。上はCLS ONです。カメラはEOS 6Dノーマルカメラです。色合いはともかくとして、星の写り方はCLSフィルターを使ったほうが良く写っています。昨夜はまぁまぁ透明度が良かったので湖面に写っている星がはっきりしています。星景写真でいつも悩むのは”ガイドして撮るか”、”固定して撮るか”です。ガイドすれば星は綺麗に点像で写りますが、風景が流れてしまいます。固定でも写せますが、可能な限り早いシャッターを切る必要があるので高感度を選択します。そうするとノイズが気になるということですが、今のカメラは低ノイズ化されてきているので、後の処理を上手にできれば十分使えるでしょう。今夜も天候が良ければ再度撮影しようと思っています。


明日で全ての方へお届けできます

2014-10-23 18:20:05 | ご来訪者様への御知らせ
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昨日と今日で半数くらいの方々へ発送いたしましたが、明日で全ての方への発送が終わります。従ってほとんどの方へはこの週末に使えるように間に合うはずです。いろいろとトラブルがあって大変でしたが、何とか新月期に間に合うように発送ができそうです。また出張前にバタバタとするのも嫌なので、少しだけホッとしています。本日メールが届いていない方へは明日には発送のご連絡をさせていただきますので、今少しだけお待ちください。今回は大変お待たせしてご迷惑をおかけいたしました。


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今回2台だけ作ったBlack仕様のTK-ALZM2です。赤が所々混じっておりますが、シックな感じで良さそうです。これについては近いうちに販売いたします。また今後ご要望があれば、新たなカラーバリエーションとして販売していくつもりです。参考程度にご覧ください。TK-ALZM2は、今回製作分はほぼ完売いたしました。次に作るとしても12月以降になるかと思います。年内に作るかどうかも分かりません。



NJP回転架台あります

2014-10-23 18:08:33 | 特注製作品(タカハシ)
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いつものようにご依頼があって1台だけ余分に作りました。従って在庫品として即納品となっております。特に移動観測をされる方には大変役立つアイテムだと思いますので、お早めにご検討いただければ幸いです。この商品については商品説明にも書かせていただいておりますし、度々このブログにも書いてありますので、敢えてご説明はいたしません。



TK-ALZM2は、まもなくお届けいたします

2014-10-22 18:48:52 | ご来訪者様への御知らせ
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大変長らくお待たせしております、TK-ALZM2ですが、本日より若干数のみ発送をさせていただいております。たまたま数点の部品が余分にあったので、それをアルマイト処理へ出して今日仕上がってきてから組み立ててお送りいたしました。まだ多くの方々が発送待ちになっておりますが、明日残りの分がアルマイト処理より戻ってきますので、明日組み立て調整をしてから発送させていただきます。
                                                     
予定では今週末にギリギリ出せるかどうかでしたが、方々に手を回して助けていただきましたおかげで、金曜日24日には何とか全ての方々へお送りできると思います。まだ明日部品が届いてみないと確実ではありませんが、組み立て時に問題が発生しなければ予定通りに発送ができるはずです。

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お送りする際にネジ類は全て外して梱包しております。しかし、組み立て時に全てのネジを組み込まないと調整ができないので、一旦組み上げてからネジを外しています。一台組み上げるのに相当の作業がありますが、コツコツと一人でやっています。機械加工でいくら精密に作られても、最後の組み立て時に不具合等を見つけられないとその苦労も水の泡となります。それぞれの部品は1/100mm単位で公差を指定していますが、いくら自動機で加工をしても、どうしても誤差が発生します。それは見た目では全く分からないので、いつも組み立て時に分かってやり直しとなることが毎回あります。ですから、明日部品が仕上がってきても組み上げるまでは全く分かりません。PCB-EQ2はまだ部品点数が少ないのでいいですが、それでも細かい問題はいつもあります。


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今回特注扱いで製作したGITZOシステマティック三脚用バージョンです。通常は3/8インチネジ仕様ですが、システマティック仕様にすることで、三脚へ強固に固定できるので安心して使えます。着脱も簡単です。三脚ネジだけで使っていると、どうしても回ってしまうことがあり、それが原因でガイドエラーになったりすることがあります。実を言うと私もシステマティック仕様で使っており、先日のニュージーランドへもそれを持っていきました。アメリカへ持っていくSolar Max検品用にもこのTK-ALZM2を持っていってます。来週からの渡米にも持っていきます。


フィッシュアイズームで撮った小海町の星空

2014-10-20 18:09:28 | Astro Photography
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昨夜撮影した全天写真です。右側が新たに撮影したもので、Astronomik CLSフィルターを装着しています。左側は去年撮影したもので、ノーマル状態です。空の透明度は左側の時が圧倒的に良かったですが、昨夜は空全体が眠い感じでしたのでこんな写りです。時期はほとんど同じですし、撮影場所も同じです。両方比較すると明らかに違うのはカラーバラエティーで、Hα領域が右側でははっきりと写っているのに対し、左側は単色と言ってもいいほどです。まだシアンがちょっと強く出ていますが、銀河自体の色合いは適正だと思います。通常この種の干渉系フィルターは、広角系レンズには適さないとされていますが、Canon EF8-15mmフィッシュアイズームでも十分その効果があることが分かります。後は画像処理の出来不出来次第です。今の天体写真は、機材も重要ですが、その後の画像処理も大変重要です。逆に天体写真がそこそこ撮れるようになれば、画像処理が得意な方は僅か数年でもプロ顔負けの驚くような写真を仕上げられます。

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午後9時過ぎから1時間ちょっと撮影していましたが、10時を過ぎてから空の透明度が落ちてきたので撤収しました。いくら晴れていても空の条件が良くないと撮影する気にもなりません。小海町は有名ではありませんが、ここの星空はお隣の野辺山には全然負けていません。ここは幸いにも諏訪方面の光害を八ヶ岳がシャッタウトしてくれるので、驚くような星空を見ることができます。去年まで住んでいた佐久穂町は光害が酷くて、佐久平方面からの光害も届いて、その相乗効果でさらに悪くなっていました。また小さな町でありながら街灯がやたらと多いのも、星空を見にくくしている要因ともなっています。今は小海町の高原へ越してきたおかげで、晴れていれば自宅の庭や周辺で気軽に撮影ができるので、とても楽しめています。ただし酷寒の地であることが難ではありますが。