おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

富士山へ行ってました

2022-03-31 18:28:48 | ブログ


今日の早朝に山中湖から撮影した富士山です。昨日は富士市の施設へ天体望遠鏡の納品と設置に出かけておりまして、その帰りに山中湖で一晩泊まって戻ってきました。富士山周辺では山中湖が一番撮影に適しており、人工的な建造物も入らない撮影ができるので気に入って年に何度か出かけています。

本当なら夜の星空も撮影したかったのですが、夜半過ぎまで待っても富士山が見えるほど晴れてこなかったので諦めました。今回泊まった宿は、山中湖からの富士山を撮るにはベストスポットだというのが分かりましたので、次回は天気の良い時に再度トライしてみようと思います。宿のご主人のお話ではダイヤモンド富士が見える時期になると、写真を撮る人で満室になるそうです。全ての部屋から素晴らしい景色が見られるので四季を問わず大人気の宿です。



また今回も懲りずにE-Bikeで山中湖を走りました。もちろん1周しました。山中湖には専用のサイクリングロードがあり、一周1時間30分かかるそうですが、そのつもりで朝7時に宿の前から出発して気がついたら宿の前に戻ってきていました。それも30分で1周しました。メーターで23km/hのスピードが出ていたので、1時間はかからないと思っていましたが、実際にはその半分で走りました。道路はとても良く整備されており、宿を出てしばらくは富士山の絶景を見ながら走れるので気分的にも良いものです。平日で早朝であった事もあり、他に走っている人は地元の学生くらいでした。途中コースが車道と一緒になったり分かりにくいところもありましたが、迷わずに走れました。途中には公園やベンチなどもあり、コンビニも数件あるので、飲み物を買ってベンチで休憩したりして走れば楽しめると思います。ただ、土日や夏休み期間などは相当な数の自転車が走っていると思うので、慣れない人は気をつけた方がいいでしょう。



富士山で撮られた星景色の写真がネットで多く見られますが、富士山自体は素晴らしい被写体なのですが、問題はその周辺の人工的な建造物や灯の存在です。それを回避して良い構図を得るには必然的に決まった場所で撮影する事になります。自分だけの構図を見つけようと思っても、既に撮り尽くされた感があるので、それを新たに見つける事自体が困難です。

この問題は富士山だけに限らずで、日本の国立公園や風光明媚な場所では人工建造物が入らない構図で写真を撮る事は本当に難しいです。私が良く行っていたニュージーランドではその心配が皆無ですし、あの国は全土でどこで写真を撮っても金太郎飴のように美しい絵になる風景が撮れます。もちろんそれ以外の国でもそうですが、日本だけは何も考えずに街づくりをして結果、どこへ行っても電柱だらけの風景があり、道路もゴチャゴチャで分かりにくいし、国立公園内の建造物でも一貫性が無くて風景に溶け込めない物ばかりです。富士山へ行くといつもこんな事が気になってしまいます。



ところで話は変わりますが、今日から発売予定だった「TK-ALZM Jr2E」ですが、明日の発売に変わりました。ご容赦ください。別に今日からでもいいのですが、せっかくなので年度始めの4月1日からにしようと思いました。

新型微動雲台「TK-ALZM Jr2E」が完成しました!

2022-03-29 16:56:37 | 新製品等のご紹介


ようやく完成した新型微動雲台「TK-ALZM Jr2E」です。

ベースは、TK-ALZM Jr2です。フリー操作を無くしてデザインも若干変えただけですが、シンプルに且つ高い汎用性を持たせました。



まず、クランプが一つもありません。夜暗いところで調整ネジを探してクランプしてという面倒さから解放されます。調整ネジだけは4本当然残してあります。これが無いと微動調整ができません。



この調整ネジだけでは、ガタついたり、たわみが出たり心配かもしれませんが、調整ネジさえ左右押し込んであれば微動だにしません。実際、当店のTK-ALZM Jr2でも微動調整後はクランプの必要もありませんので、クランプするのはあくまでフリー操作後に固定するだけの事でした。この調整ネジの先端はボール状になっており、常に平面に対して点で接触しているので、ずれたりして動いてしまう事もありません。



内部には2個のスラストベアリングとテフロンスペーサーを入れて軸回転をスムーズ且つガタつきなどを無くしています。



このベアリングがある事により、微動調整時に負荷をネジ調整部分へ来るのをある程度防いでスムーズな調整を可能にしています。



TK-ALZM Jr2Eは、販売時にはクランプベースなどは付いていません。基本的にアルカスイスクランプベースやアリガタベースを取り付けて使っていただくように考えています。もちろん、画像のアルカスイスクランプベースは、合わせて販売もしておりますので、お持ちでない方は合わせてご注文いただければと思います。



この雲台ベースに匹敵する部品は、上部と側面にM8P35のネジ穴を設けているので、用途に応じて色々な使い方ができるように作ってあります。またこの部品は微動軸に対して3種類の角度を持たせて取り付けができます。また上下反転しての取り付けも可能です。



こちらは0度での水平状態でクランプベースを取り付けています。ポータブル赤道儀などが予め角度を持たせて作られている場合には、水平で使う事に対応します。またオートガイドなどのガイドスコープを装着してガイドマウントとしても使えます。このベースは、上下に若干スライドします。重心を低くしたい場合などに役立ちます。



ビクセンタイプのアリガタベースも装着できます。





三脚などへの取り付け部分は、中央に3/8インチベースで1/4インチアダプターを付けてあります。周囲には4箇所の1/4インチのネジ穴を設けてあり、マルチプレートなどに取り付けてガイドマウントとして使う事も想定してあります。



TK-ALZM Jr2Eの用途は、主にポータブル赤道儀の極軸調整用として、またオートガイド時のガイドマウントとして使っていただけます。他にも色々な用途を満足する汎用性もあるので、後は使われる方がお考えください。



電視観望ではお馴染みのAZ-GTiでもお使いいただけます。ただ、角度が55度にもなるので、35度で使っても緯度35度の地域では可動域で20度も傾ける必要があるので、搭載方法を少し考えた方がいいかもしれません。北海道北部とかだと緯度が40度を超えるので、調整ネジの可動域を超えてしまいそうです。そこだけは注意が必要です。多くのポータブル赤道儀は水平状態で使うか35度で使うかになるので、特に問題はありません。



TK-ALZM Jr2Eは、重量850グラム、高さ100mm、奥行き55mm、幅66mmです。微動調整域は、±25度です。機材搭載時の角度は、水平0度、35度、90度と選べるので、北極南極も含めたほぼ全世界で使える仕様になっています。

塗装仕上げは、ブルーメタリックカラーによる焼き付け塗装です。黒部品はアルマイト梨地処理で高級感を出しています。

最後に販売ですが、今週中に仕上がった初回ロット分を販売致しますが、残り塗装処理があるので、注文数にもよりますが1週間〜10日程度のお時間を調整致します。


ポラリエで撮った上高地の星空

2022-03-27 16:14:53 | ポータブル赤道儀関連


3月24日の上高地大正池で撮った焼岳と冬の星座です。釜トンネルの入り口まで平湯温泉から送迎してもらい、施設スタッフ4名と私の5名で釜トンネルから歩いて大正池を目指しました。

釜トンネルは1.3kmほどで、その後に上高地トンネルが300mほどあります。出口から少しだけ登って右へ回り込んでいくと大正池が見えてきます。しかし夜なので全く見えません。冬は道路灯も何も無いので、ただひたすら真っ暗な道を歩きます。大正池までは除雪してあって、私は長靴だけで歩きました。



釜トンネルの入り口から大正池は昼も夜も変わらずで1時間くらいで行けます。通常は沢渡からバスかタクシーで入り口まで行きますが、夜なのでそこまでの足と戻ってきた時の足を確保できるかどうかが夜の上高地で星空撮影ができるか決まります。タクシーも事前にお願いしておけば「薮田タクシー」さんなら夜も頼めると思いますが、帰りが無理なので、沢渡まで歩くか中の湯旅館に泊まるしかありません。e-Bikeを持っていれば、入り口近くに止めておいて、帰りはそれで沢渡まで戻るのもありでしょう。ちなみに釜トンネルの入り口に駐車はできません。取り締まりはやっていないとは思いますが、やっていれば切符を切られるか、最悪レッカー移動で高額な費用を請求されますのでやめておくのがいいでしょう。



上高地ではポラリエを2台とナノトラッカーを1台持って行って、同行したスタッフに使ってもらいました。撮影はEOS RとSIGMA 24mm/1.4と14mm/1.8を使いました。他にEF8-15mm/4.0も使いました。撮影中はそれほど風も無くて割と暖かい夜だったので、コーヒーを沸かして飲みながら誰もいない静かな上高地を楽しみました。これぞシーズン中には味わえない最高の贅沢です。上高地も4月に入るとそろそろ施設などのスタッフがOPEN前の除雪や準備に入ってくるので、静かな上高地もあと少しで終わりです。



また4月のGW前くらいにe-Bikeで上高地へ入りたいと思っていますが、4月は色々とやる事が多く無理かもしれません。先日の新穂高で大きな宿題をもらいましたので、それをとりあえず解決しないといけないので、今年は何度か出かける事になりそうです。また5月末になって乗鞍の春山バスが運行開始したら雪の壁を撮りに今年も行こうと計画しています。去年は15mでしたが、今年は18m以上はありそうです。



ところで新穂高ロープウェイで山上へ上がってきましたが、標高2,159メートルの展望台は別世界です。5月から年間20回ほどこの場所でスターウォッチングを開催しているそうです。晴れたら素晴らしい星空に出会えると思いますが、曇っているとどこにいるのか全く分かりません。5月中下旬くらいにこのテラスで星空の撮影をしようと思っています。当然ロープウェイは動いていないので、近くの西穂山荘に泊まるかロープウェイの駅に泊めてもらうかもしれません。もちろん事前に許可をもらってのお話です。



西穂山荘へは、駅から1時間程度で行けるそうですが、私が昔泊まった時より山小屋が立派になっています。駅から標高差400メートルほどの登山ですので、夜間に登る事もできるでしょう。しかし立派になった山荘に泊まってみたいものです。まだコロナが収まっていないので、土曜日はまず利用しませんが、平日なら人数も少ないので安心して相部屋で利用できるでしょう。



ロープウェイの展望台からは360度遮る物も無いパノラマ展望が楽しめます。多分星空も素晴らしいのだと思いますが、唯一南側に高山市の光害が見えるそうなので、夏の銀河を見る際にはやや辛いものがあるかもしれません。



展望台にはカフェもあります。ここでスターウォッチングを行う場合にはカフェも利用できれば冷えた体も温まるでしょう。



展望台は駅舎の屋根にあります。秋口には新たな展望スペースを作るそうですので、さらに星空を楽しむには良い環境が整うでしょう。

ところで、昨夜のスターウォッチングは、30名の参加者がありました。天気は悪かったですが、最初にアストロカーを見てもらって、その後は室内で講座などを行いました。最後に小学生の女の子に「星座の神話の話を聞きたかった」と言われましたが、次回からはそんなお話も上手にできるようにしたいとは思っています。次はGWに開催予定です。まだアストロカーでの電視観望が実践できていないので、何とか次はやってみたいと思っています。

上高地に星空撮影に行っていました

2022-03-26 18:20:11 | ブログ


二日前の24日から岐阜県と長野県をまたいで上高地と新穂高ロープウェイへ行ってました。24日の夜は当店で電視観望関連などのスターウォッチング機材を納品した宿泊施設の方々と一緒に夜の上高地へ入って大正池から撮影をしてきました。幸いにも綺麗に晴れて思った通りの撮影ができました。上高地へは当然歩いて入るしかないので、釜トンネルを機材を背負って歩きました。今年はこれで2回目の上高地行となりました。



翌日も綺麗に晴れていましたので朝から新穂高ロープウェイへ行って2,159メートルの展望台まで上がってきました。ここには仕事で来たので午前中は打ち合わせをして午後からフリーパスを借りて山頂まで上がりました。今晩はまたこれから小海リエックスホテルでスターウォッチングがあるので、アストロカーで上に上がります。ただし雨と強風なので、望遠鏡は使えません。あくまでアストロカーを見てもらうために持っていき、そのあと室内で講座があるので、これから上がります。

上高地の星空紀行についてはまた明日続きを書きます。ちなみに今回持って行ったのはポラリエ*PCB-EQセットです。今日は店舗営業日ですが、珍しく2名のゲストが来店して、お一人は「登山で星空を撮りたいけど、それに合った機材を紹介して欲しい」との事でポラリエセットを購入して帰られました。もうお一人はCORONADOのブロッキングフィルターの修理で相談に来られました。いずれの方も長野県内にお住まいのお客様です。当店は小さなお店ですが、実店舗があるので実機を見て実際に使っている人間の説明を聞けるので購入される方からは喜んでいただけると思います。

TK-ALZM Jr2Eが仕上がります

2022-03-22 20:49:56 | ブログ


現在製作中の新型微動雲台「TK-ALZM Jr2E」ですが、完成が近づいています。今日アルマイト処理部品を外注に出して週末には戻ってきますので、後は塗装部品を仕上げるだけです。今回製作しているのは、TK-ALZM Jr2を微動機能のみにしてよりシンプルな構造にしました。微動だけなのでクランプもありません。内部には2点のベアリングを入れているのはTK-ALZM Jr2と同じですが、可動部がそれぞれの回転軸しか無いので、高い剛性を持っています。また色々な用途を満足させるように高い汎用性を持たせています。まだこの情報だけでは何も分からないので、来週組み上がってからまたお知らせ致します。



昨日と今日でまた雪です。それも20cm以上積もったので、それまでの春らしい風景が一変に吹き飛んで冬に逆戻りです。せっかく春になったと喜んでいたのですが、今朝から雪かきで参りました。おまけに春の雪は湿っていて重たいので、除雪が大変です。まだ今月中は雪が降りそうなので気が抜けません。



まぁ、この雪も最後だと思うので、4月に入ればグッと暖かくなって春が一気に近づくでしょう。コロナのまんぼうが昨日で解除しましたが、このまま静かに収まってくるのか誰も分かりません。何れにせよまだ今年も海外へは行けないと思うので、ひたすら日本で大人しくしています。海外為替相場が円安になっています。1ドル=120円となっていますが、ロシアの一方的な侵略戦争による負の効果です。この戦争で学ぶ事は、ロシアを決して信頼しない事と日本もいずれはウクライナのように侵略を受ける可能性があるので、自国を守る為の独自戦略を本気で考えるべき時が来たのだと思います。綺麗事では通用しないのが今の世界です。

ビクセン コマコレクターPHのアダプターセット

2022-03-20 17:14:38 | ブログ


今更ですが、ビクセンのR200SS用のコマコレクターPHが他社製品にも使えてその効果も期待できるそうだとの事で、当店でも今後扱うように致しますが、普通に販売するのではなく、他社製品で使いたいと思われている方にアダプターもサービスでお作り致します。いつまでサービスできるか分かりませんが、できる間はやりたいと思っています。最近もご依頼があって他社鏡筒にコマコレクターPHを使いたいとの事でアダプターもお作り致しました。まともに購入するとお高い商品ですが、他社製品で使うにはアダプターの特注製作が必要ですので、その分の費用も普通はかかります。それをセットにしたのが当店の商品です。



それで当然ですが、ビクセンR200SSで使われる方はアダプターは不要ですので、どこでお買い求めいただいてもお値段はそれほど変わらないと思います。私も実は70thアニバーサリーモデルを店に展示してありますが、恥ずかしながら一度も使った事がありません。ホコリが被っているだけなので、コマコレクターPHを使って撮影してみようと思っています。購入して使われている方々の評価はかなり良くてR200SSがアストログラフになるとの事で高価な補正レンズですが、買う価値はあるそうです。

今日は日曜日ですが、店舗のお客さんはありませんでした。まんぼうが明日で全国から解除されるに伴い、人の動きも活発になっていくでしょう。しかし感染者の減り方が相当スローなので、東京で100人以下になるのはまだまだ先になるでしょう。5月の連休が明けてくれればGOTOもまた始まると思うので、また観光地には活気が戻ってくるでしょう。

ところで、今年2022年の「北八ヶ岳小海星と自然のフェスタ」ですが、開催するのは決まっていてその予算も計上されています。しかし、現状では行政側と私の問題で実行委員会は停止状態になっています。去年からもそうだったのですが、行政側にこのイベントをさらに盛り上げようという気概が無い状態で、今後この行政主導での開催についてどうするか暗礁に乗り上げています。今後開催に向けて民間主導での開催も視野に入れて仕切り直しすべきかどうか4月に入ってから話し合いが持たれるとは思いますが、今の行政側の担当者が変わらない限りは行政主導での開催は難しいかもしれません。そうは言ってもこのまま終わらせてしまうという選択肢はありませんので、何とかこの春の間にベストな着地点を見つけたいところです。何れにせよこの件についてはまた然るべき時にお話ししたいと思います。

とっても便利そうな自由雲台

2022-03-19 18:49:44 | ポータブル赤道儀関連


たまたまAmazonで探し物をしていたら、こんなユニークな自由雲台を見つけました。自由雲台と一緒に写っているのは同じメーカー製のアルカスイス仕様のトップベースです。



この自由雲台はトップベースが2点構造で上部をカメラに取り付けておいて、必要な時にワンタッチで着脱できるようになっています。アルカスイス仕様の自由雲台は一般的に使われていますが、それもカメラ側に常にプレートを取り付けておいて必要に応じて自由雲台に取り付けて使います。しかしこの自由雲台はクランプなどは無くてワンタッチで取り付けできるようになっています。外す時は赤いボタンを2箇所押しながら引き抜いて外します。



ポラリエでの撮影用にと考えて購入しましたが、作りもかなりしっかりしているので、日本製の高価な自由雲台よりは利用価値がありそうです。ただ、一つだけ気に入らないのはボールの動きが粘った動きではないので、クランプの締め加減でスルッとカメラが動くのが気に入りません。それは手持ちの硬めのグリスを塗布して解決しようと思っています。



自由雲台と合わせて購入したアルカスイス仕様のトップベースですが、これも基本構造は自由雲台と同じです。予備と合わせていくつか購入しましたが、結構使えそうです。これを使えば着脱が簡単なので、それぞれの機材に取り付けておけば、その都度雲台などを変えなくてもカメラと望遠鏡を使い分けられるので便利です。



ポラリエにはアルカスイスのパノラマベースを取り付けておけば、望遠鏡とカメラを簡単に入れ替えられるので、一つの機材で複数のカメラ類が使えて便利です。

ところで、ブログでもちょっと書いていた新型の微動雲台「TK-ALZM Jr2E」の部品加工が全て終わって、残りし仕上げ作業のみとなりました。今月中には完成予定ですので、仕上がったら販売致します。今回のは微動しかできませんが、高い剛性とフレキシブルな汎用性を持たせてあります。クランプもありませんと言うか必要ないのでつけていません。詳細はまた仕上がってからお知らせ致します。

昨日の夜は大変お世話になっている、野鳥画家の谷口高司先生ご夫妻と3人で清泉寮で食事をご一緒しました。その際に清泉寮や八ヶ岳ふれあいセンターの方々を紹介していただきました。近い将来アストロカーでスターウォッチングを行うようになるかもしれません。今日は八ヶ岳ふれあいセンターで講演会をされてから明日は軽井沢で講習会をされるそうです。相変わらずお忙しいようで無理をされないで欲しいものです。

春にはお店も少しづつリニューアル

2022-03-17 18:25:47 | ブログ


今現在の店舗内部ですが、この春以降より機材の入れ替えなどを順次行っていこうと考えています。それに伴いビクセンから新発売されるワイヤレスユニット装備のSX2赤道儀なども新たな展示機に入れ替えていきます。またスカイウォッチャーの製品なども新たな展示機として置いていつでも使えるようにしようと思っております。当店で今扱えるメーカーは、ビクセン、タカハシ、スカイウォッチャーなどの他にZWO製品も扱っています。本来ならタカハシから商品を仕入れられるので赤道儀なども展示しておきたいですが、今は発注もできない状態なので、半導体不足が少し緩和されて商品が仕入れられるようになったら赤道儀の1台くらいは展示しておきたいところです。

他にも電視観望をこれからやってみたい方や星空撮影をしてみたい方のコーナーを作って必要な機材なども実機がみられるように情報も含めて充実させようと準備中です。今はコロナ禍でまんぼうによる規制でなかなか動きにくいものですが、21日にはほぼ全国で解除されるので、それ以降にお店を訪問していただけるように魅力ある店づくりをしていきたいものです。



しばらくぶりにポラリエ雲台ベース関連の塗装作業をしました。考えたら在庫品が切らしていたので、急遽今日の塗装作業となりました。これでまたしばらくは安心です。今ならポラリエやポラリエUのスペシャルセットに通常別売りのペットボトルアダプターがさらについてお値段を変えずに販売しております。ポラリエUを外で買って当店で雲台ベースを買うよりは相当お得なはずです。先日からも在庫についてのお問い合わせがありますが、ぜひお得なうちにご注文いただければと思います。当店のポラリエ雲台ベースをセットで使えば「ポラリエ最強になります!」

ところで昨夜の大地震には驚きました。丁度うとうとと休んでいたところで揺れ始めたので、しばらく揺れ方を観察していると、1回目は小さかったですが、2回目が横揺れがやや大きくなって長かったので、割と深い震源地で広範囲に渡る自身が起きたと考えてテレビを急いでつけたら、やはり最大震度6強と311の時とほぼ類似した場所での地震でした。それも10年目の同じ3月に同じような大地震が起きたのでびっくりです。しかし震源域が60kmと深くて場所もプレートが入り込んだ奥で起きたので津波の被害も無かったので良かったです。311の時の被害の多くが津波によるものだったので、もし今回も前回同様な場所で起きていたら大きな津波が発生して被害も出たかもしれません。

ここんところ朝のテレビをつけるとウクライナの話題ばかりです。それまではコロナの事ばかりでしたが、今はひたすらワイドショー関連はウクライナ情勢で埋め尽くされています。この戦争というか侵略戦争の着地点が全く見えない中で、日々尊い命が奪われています。ロシアがこの侵略で得られるものがあるとすれば、ウクライナを完全に占領して植民地化する以外には何も得られないでしょう。しかしそれを国際社会は許すはずも無く、ウクライナも徹底抗戦し続けるので、それが終わった後にはただ死体の山と破壊された町の瓦礫が残るだけでしょう。

MoreBlueさんの新大型カーボン三脚が凄い

2022-03-14 16:52:08 | ブログ


これまでもMoreBlueさんのカーボン三脚は当店で仕入れて販売をしておりましたが、新しい大型三脚を作るというお話をされてから2年ほど経ちまして、ようやくその姿を拝見する事ができました。G50-PRO-STDです。まずこの箱に入った状態で届きました。ちゃんとMoreBlue社のロゴ入りです。



箱の中にはこのケースが入っています。つまりこのケースが三脚ケースです。迷彩柄みたいな感じでなかなかGoodです。



そしてケースから三脚を出すとこれだけの部品が入っています。



G50-PRO-SとSTDの違いはこの短い延長脚ですが、1本づつセパレートでケースに入っています。



3本の脚にはそれぞれABCのラベルが貼ってあり、それぞれの脚を合わせてねじ込むようになっています。



普通にねじ込んでいけばラベルの位置がぴったり合うようになっています。違うラベル同士だと向きが変わってしまうので脚先端部も会いません。それを防ぐためにラベルで合わせています。



脚先端部は、こんな感じでアジャスターも付いており赤道儀使用では別にアジャスターが不要で水平出しも楽です。ただ、ネジを長く出して使用すると、せっかく50mm径の太い脚でも先端の8mmネジで保持する事になるので、そこから振動などが発生する可能性があります。よってこのアジャスターの使い方については要考慮すべきでしょう。



三脚には開きどめがありますが、これも良く考えて作られています。黒いノブは回す事で固定できるので、閉じる時と固定する時にこのノブを回します。普通の望遠鏡用三脚には無い構造です。



脚の先端は一般撮影用にゴム脚に交換できます。しかしその交換がとても面倒で手間がかかるので、その都度それをするのは大変かもしれません。元々ベースは天体使用でデザインされているので、そこは仕方ないのかもしれません。何れにせよ写真用としては脚が短すぎるので、何らかの延長筒が必要になるでしょう。



トップベースは、GITZO5型と互換性があり、システマティック仕様です。着脱も3箇所のクランプにより簡単にできます。ここはレバータイプよりは使いやすそうです。赤道儀を乗せて使う場合には、ここにアダプターを装着して使います。アダプターについては、当店で今後必要に応じて三脚とセットで販売致します。



今、MoreBlueさんで用意されているのは、タカハシEM用とビクセンSXG用ですが、SX用としてはφ60-45アダプターが必要になります。当店ではφ45用を制作できますので合わせて制作するつもりです。他にもEM400用やNJP/JP用やスカイウォッチャー用やPENTAX MS-4/5用などもご要望があれば製作致します。



旧タイプで当店でも販売していたφ40用のカーボン三脚とそのサイズを比較してみましたが、明らかに違います。旧タイプの対荷重は40kgでしたが、G50は50kgとありますが、実際は60kg以上でも全然平気です。体重100kgの人間が上に乗ってもビクともしなかったそうです。また驚くのはその重さです。私が指一本で持ち上げられるほどですが、このSTDタイプで4.5kgほどです。赤道儀用三脚としてはあり得ない軽さです。それと高い強度を持っています。

最初にこの三脚を見た瞬間、これだけの商品は日本のメーカーには作れないだろうと思いました。お値段も7万円台と当初は10万円くらいでの販売を考えていたそうですが、敢えて利益を削ってより多くの方に使って欲しいと代表のハンさんがこの価格で販売する事を決断されたそうです。とにかくこれだけクォリティーの高い大型カーボン三脚は世界にこれだけでしょう。大型赤道儀を未だに木製三脚や重量のあるピラーで移動観測をされている方は、ぜひ導入をご検討ください。



当店ではアダプターとのお得なセット販売も致しますし、機械製作が物理的に可能な物であれば何でもご要望に従い製作させていただきます。お問い合わせください。また現物をご覧になりたい方はぜひ当店へお越しください。昨日もお一人だけですが、ご来店になって見た瞬間欲しいと思われたそうです。


乗鞍高原へポラリエと共に

2022-03-12 16:33:35 | ブログ


昨夜は乗鞍高原に泊まって星空の撮影をしておりました。毎度の事ながら長野県民割を利用したのでとても安く泊まれました。硫黄の匂いがプンプンする乳白色の温泉にも入りたかったので、車中泊ではなく個人の民宿に泊まりました。いつものように2000円のクーポンがもらえるので、サービスエリアで買い物に使いました。乗鞍へ撮影に行く時は直前まで天候を見て動くので、ギリギリまで仕事をやってから出るので宿には夜の到着となってしまいます。



昨夜の撮影場所は、いつも行っている「まいめの池」ですが、今の時期は車では入れないので、必然的に徒歩で雪上を歩いて入る事になります。道路にはまだ1メートルを超える雪が積もっていますが、冬は除雪しないので、スノーシューかスキーで入るしかありません。



しかし実際に入ってみると多くの人がスノーシューなどで入っているのでその足跡で雪が踏み固められて長靴でも全然平気でした。一応ワカンは持って行きましたが、使う事はありませんでした。まいめの池へは、観光センターからちょっと入った所から徒歩で40分ほどかかります。夜は街灯も全く無いので、ヘッドランプの明かりだけが頼りです。途中一の瀬園地の入り口で迷いましたが、直ぐに気がついて戻ったので問題ありませんでした。



まいめの池からの星空はほとんど光害が感じられないので長野県でも最上級の星空レベルです。唯一北東方向に松本市があるので、そこだけが地平線付近がやや明るい感じです。それ以外は本当に真っ暗です。標高も1500メートルあるので、空の透明度も抜群です。



撮影は午前2時から4時過ぎまででしたが、丁度春から夏にかけての星空だったので星景色を撮るにはちょっと辛い感じでした。残念ながら乗鞍岳は雲がかかって見えませんでした。



今回は久しぶりにポラリエとPCB-EQ3の組み合わせでお気軽撮影をしました。極軸望遠鏡は持たずにポラリエの覗き穴を使ってセットしましたが、1分以下の露出だったので全く問題ありませんでした。ウェイトもシャフトも使わずです。本当ならVixen FL55SSで星雲星団を撮りたかったのですが、晴れたのが夜半過ぎだったので使うチャンスがありませんでした。FL55SSを使う時はポラリエU+PCBU-EQ2の組み合わせで使っていますが、昨夜はその出番がありませんでした。



乗鞍高原の宿のご主人と色々と情報交換をしておりましたが、今年は雪が相当多かったので、5月末の春山バスが運行開始の際には、大雪渓付近の雪の壁は20メートルを超えるかもしれないと話していました。この数値は立山黒部アルペンルートの雪の大谷を超えるかもしれない数字ですが、もし乗鞍の除雪開始があと1ヶ月早ければ雪の大谷を超える数値になると考えています。去年は6月10日に大雪渓で夜に撮影しましたが、その時が15メートルだったので、今年は多分18メートルを超える雪の壁が見られそうです。また今年も位ケ原山荘に泊まって撮影に上がろうと思っています。

それから宿のご主人から聞いたのですが、乗鞍高原では毎年数件の宿が無くなっているそうです。コロナ禍の影響によるものですが、特に古い施設は高齢化により後継者がおらず継続を断念する所が多いそうです。乗鞍高原自体は観光名所という感じでは無いので、周辺に乗鞍岳や上高地新穂高などの著名な観光地がある事で潤っていますが、肝心な乗鞍岳へのアクセスの期間が短い上にアクセス方法がバスだけなので、いくら沢山の観光客が来てもそれを受け入れられるだけのキャパがありません。今後乗鞍高原の観光施設が潤っていくには、今ある観光地へどうやって人を入れるかなどを真剣に考える必要がありそうです。