おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

天文アニメファン、ぜひお越しください!

2017-09-28 10:16:51 | ブログ


今朝の八ヶ岳です。透き通るような青空にくっきりと浮かび上がっている紅葉の始まった八ヶ岳です。

いよいよ長野県の紅葉が最盛期に入っています。とは言っても一部の高山だけですが、今日明日くらいから山へ入る交通機関は大混雑です。特に立山アルペンルートの室堂へ至る交通機関は何時間も待つことになるでしょう。中央アルプス千畳敷へはロープウェイ1本しか無いので、さらに混雑が予想されます。乗鞍も八ヶ岳もまだこれからなので大丈夫ですが、白駒池へは明日早朝から混雑が予想されるので、駐車場は待つことを覚悟で上がるか、小海リエックスホテルから出ている無料シャトルバスに乗り換えて上がるかになります。

今日、長野方面へ来て星景写真を撮るには透明度も良いので最高かもしれません。残念ながら立山方面は曇っていますが、たぶん夕方くらいから晴れてくるのだと考えています。ただし宿泊施設がどこも満室なので、テント持参かビバークするくらいの気持ちで来ないと星の撮影は難しいでしょう。



ところで、来月の「きたやつがたけ • こうみ 星と自然のフェスタ2017」まで1ヶ月となりました。既に小海町観光案内所などには多くの問い合わせが来ておりますが、このイベントの目玉の一つとなっている「ナイトミュージアム 新海誠展」があります。通常は午後5時までしかOPENしていない「小海町高原美術館」ですが、イベント期間だけ午後7時までOPENしています。また当日はイベント参加者のために割引券を発行してくれるそうです。天文ファンにはアニメファンも多いと思いますが、ぜひ当日はイベントも含めてご来場いただければと思います。

それから、昨日のニュースで知ったことですが、この新海誠監督の制作で大ヒットした「君の名は。」が、ついにハリウッドで実写映画化されることが決まったそうです。これは驚きですが、さらに驚くのはその監督が、あのスターウォーズやスタートレックの「J • J • エイブラムス」だそうです。製作は、バッドロボット、パラマウントピクチャーズ、東宝の3社で共同開発されているとのことです。

どんな風に仕上がるのか興味深いところですが、最高の製作陣と企業が関わっているので、間違いなく最高のヒット作に仕上がるものと期待しております。ぜひその前にオリジナルの作品に関する資料などを小海高原美術館でご覧になってください。ちなみに、イベント二日目は新海誠展の最終日でもあります。

少し改良しました

2017-09-27 15:35:26 | 新製品等のご紹介


新たに販売する「TK-ALZM Jr 微動雲台」についてですが、あれからさらに使い易くするための改良をしました。高度軸クランプをより締め付け力の高いL型クランプにしてその位置も変えました。また軸を固定するための既製品のナットを使っていた部分をオリジナルで作り直しました。これは単に見た目だけの問題ですが、できるだけスマートな形状にしたかったのでステンレスナットを作りました。

L型クランプはできれば使いたくなかったのですが、望遠鏡が天頂を向いた時やしっかり固定したい場合には、これまでの方法では不十分だったので見た目は良くないですが、この既製品のクランプに変えました。合わせてその位置も変えました。従来の水平な位置では調整ボルトに干渉してしまうので、少し角度をつけて位置を変えました。



このクランプを取付けることでこんな苦しい向きであってもスムーズに被写体を導入修正が可能になりました。従ってこの微動雲台があることで、PCB-EQ3の回転軸を一切回さないで天体の導入と微調整が可能です。この位置が最も力のバランスがとれた位置になるので、多少バランスが狂っていてもポラリエ本体にかける負荷をより軽減できます。

これまではPCB-EQの回転軸を回して天体の導入をしておりましたが、この新たな微動雲台があることで、天体の導入を経緯台感覚で視野に入れることができて追尾撮影もできるようになります。今迄は、PCB-EQ3の回転と簡易赤緯軸ユニットの回転で天体を導入して撮影しておりましたが、微調整ができなかったので構図決めは苦労しておりました。しかし先日実際に使ってみてこの微動雲台でその苦労から開放されました。



ここまで来れば後は図面通りに製作へ回すだけですが、当初の予想より部品点数が増えて手間もかなりかかっています。当然そのコストを販売価格に反映させる必要がありますが、そこで躊躇しております。こういう部品を少数作る時には可能な限り既製品を用いるのがコストを下げる手段ですが、そうなると無理に既製品を使うことで、それに合わせた設計をするというあべこべな話になってしまうので、それはどうしても避けたいと考えて一つ一つの部品をデザイン等に合った物を新たに作っています。



おかげさまで好評だった旧TK-ALZM3微動雲台も新たに作っているところですが、形状的には類似しておりますが、サイズがより大きくなって登載可能機種もポラリエなどの小型機からより大きな機材を登載できるスペックになっています。



100円ショップでこんなルーペを見つけて買いました。108円ですが、4倍ルーペで小さな文字を見たりするのに用いるものですが、液晶画面の星にピントを合わせる際に使えそうです。望遠系レンズや明るい標準レンズなどでピントを合わせる時にはルーペが無くても何とか合わせられますが、超広角〜広角レンズでライブビューでピントを合わせる時にはルーペを使っています。これからはこの100円ルーペを使ってみようと思っています。

白駒池の紅葉

2017-09-26 16:58:48 | ブログ


今日は午前中に家から30分で行ける「白駒池」へ行ってきました。もちろん紅葉の様子を見るためですが、結果は画像の通りです。このまま行けば来週末くらいが最盛期になると予想しております。



この画像では色が若干あせた感じですが、実際にはもう少し鮮やかです。このまま最盛期になってどんな風に紅葉するのかまだ分かりませんが、例年並みか、それより鮮やかになるかもしれませんが、紅葉している木々を見て感じたのは、雨が少なかったことで葉に十分な水分と栄養が行き渡っていないことで、紅葉の仕方がやや汚い感じがします。もしかしたら去年より悪いかもしれません。



今現状では赤くなる木の葉に対して黄色とオレンジの色付きが遅れているようで、全て役者が揃う前に紅葉最盛期になってしまうかもしれません。ネガティブで不確実な情報ですが、大きく外れてくれることを願うだけです。

天文ファンが撮影に白駒池へ行く場合には、夕方〜夜間早朝に駐車場へ入ると思いますが、知らない方もいらっしゃるのでお知らせしておきます。この白駒池の駐車場は基本的に有料です。一台500円となっています。夜間撮影に訪れて明るくなる前に駐車場を出た場合でも500円を支払う必要があるそうです。今日駐車場の係の方と話しましたが、利用される以上は駐車料金を支払って欲しいとのことです。悪質なケースでは3日間ほど駐車して夜間早朝に支払わずに出ていかれる人もいるそうです。今後無人カメラを設置するなどして厳しく対処するそうですので、もし利用される事がありましたら無人の場合でも入り口に投函する箱があるので、そこへ500円を入れて使って欲しいと係の方が言っておられました。

ちなみに私も今日利用しましたが、バイクでしたので100円を支払いました。日中混雑が予想される場合にはバイクで上がるようにしています。



ところで最近山歩きで持ち歩いている双眼鏡があります。「PENTAX PapilioII」です。パピリオ2という呼び名なのだと思いますが、モデルチェンジで2型になったそうです。うちには仕事柄沢山の双眼鏡があります。中には全く使っていないものもあります。私は双眼鏡マニアではないので、双眼鏡を選ぶ基準はズバリ「使い易さ」です。光学性能はもちろん大事ですが、今の日本製品では酷いものはまず無いと思うので、そこそこの眼視性能を持っていて倍率もそこそこで星や自然を分け隔てなく見ることができるものを自然と愛用しています。このPapilioIIは、単にコンパクトというだけでなく、驚いたというか気に入ったのは、最短50cmまで対象に接近できることです。

山で高山植物を観察する際には、ロープから飛び出したりできないので、近づきたくても近づけません。そんな時にはこの双眼鏡が威力を発揮してくれます。先日の乗鞍へ行った際にも持っていきましたが、やはり持っていって正解でした。天文ファンは双眼鏡を選ぶ時には星が良く見えることを重視して選ぶと思いますが、ネイチャートレッキングで全ての自然を対象とした場合には、このくらいの双眼鏡が使い易いと思いました。星を見た場合でも軽いので視野をブレさせずに観測できるところも気に入ってます。

ただ唯一難点なのは、対物側のキャップが無く、それを保護するにはケースに入れて持ち歩くことになりますが、私は双眼鏡をぶら下げて何時でも見れるようにしておきたい人なので、ケースは基本使いません。あの形状では仕方ありませんし、仮にあっても本体から外れない仕組みにしていないと面倒なので使わなくなるでしょう。しかしこのデザインを見ると昔のタンクローを思い出します。その頃は斬新なデザインで気に入って使っていました。



ところで一つお知らせですが、現在在庫切れとなっている「ポラリエ雲台ベース PCB-EQ3セット」ですが、製作中につき来月末頃まで仕上がりません。もしお待ちいただける場合にはご注文いただければ仕上がり次第お届けいたします。

それからもう一つお知らせがあります。先日お披露目した「TK-ALZM Jr 微動雲台」に引き続き製作予定なのが「TK-ALZM4 微動雲台」です。前モデルより一回りほど大きくより頑丈に作っておりますので、登載重量もスカイメモRSクラスが登載できるものになります。これまでサイズと重量を気にして作りすぎていた部分があり、それを改めてより頑丈なものに作り替えたのが「TK-ALZM4」です。今はまだ図面の段階ですが、来週くらいから試作へ入っていきます。満足な試作品が仕上がったらまずは自分で使ってみて検証して商品化していきます。年内に販売できるようにはしたいですが、まだ現状では分かりません。

もしかしたら、来月の「こうみ星フェス」で2機種ともお披露目できるかもしれませんが、現状では「テレスコ工作工房」の出展はありませんので、どこかでコーナーを作って展示することも考えております。

まもなく紅葉シーズンに入ります

2017-09-25 17:18:55 | ブログ


Solar Maxのユーザーさんからご依頼があって修理対応する前に検品をしました。品物はSolar Max 90-BF30フィルターセットですが、旧タイプです。元々はネットにて中古品を入手されたようですが、あまり良く見えないとのことで修理依頼を受けました。今日実際に見たところ、ブロッキングフィルターが劣化しているために本来持っているSolar Max 90の性能が発揮しきれていません。



相互検証のために3種類のブロッキングフィルターを使いましたが、エタロンフィルターは全く問題なく良く見えていました。従ってBF30のみ修理のために米国代理店を通してCORONADO社へ送ることになります。元々この製品は旧CORONADO社で作られたものですが、現在でも修理対応はしてくれます。ただし個人が直接送っても対応してくれません。必ず正規代理店を通しての修理となりますが、国内代理店では旧タイプの製品は修理対応はしてくれるか分かりません。たぶんやってくれるとは思いますが…



外部エタロンフィルターは、旧タイプはスリムで扱いやすいですが、チューナーが一カ所しかありません。しかしその見え味はほとんど変わりません。

ところで、昨日のブログにも書いてありますが、良く見えるPSTのケース付きが激安価格で1台のみ放出しております。たぶん年内はこれで終わりです。今後、Solar Max 3の関係で価格等が改訂となるかもしれませんので、今の内に購入されたほうがいいかもしれません。確実ではありませんが。



ここ数日からニュースで話題になっているのが、長野県内の紅葉です。八ヶ岳も徐々に紅葉しつつありますが、まだ最盛期までもう少しあります。白駒池の紅葉は例年だと10月5-6日頃ですが、今年は少し遅いかもしれません。立山アルペンルートや千畳敷カールは今週末が見頃になるそうです。乗鞍は山頂から始まりますが、乗鞍高原へ下りかけて紅葉最盛期となるので、その見頃は10月に入ってからでしょう。



ジコボウがやっと出てきました。今年は全然キノコがダメで、周囲のおやじさん達が”キノコが採れない”とぼやいておりました。原因は例年より雨が少ないことですが、その割には天気が良くないので星も見えません。



昨夜は雲の合間から星が見えていたので、トラベルドブ30で見ましたが、思っていた以上に良く見えていたので安心しました。画像はそのドブ30で撮った月です。Canon PowerShot G9Xでのお気軽コリメート撮影です。追尾ができないのでやや苦しいですが、月のような明るい被写体ではまだましです。



昨日のプルーンは、無事に果実酒になりました。5リッターボトルを2本作りましたのでしばらくは楽しめます。田舎は不便なことが多いですが、こんな小さな楽しみが沢山あるので、それなりに充実しています。ネット時代でスマホで何でもできそうな気がしますが、結局は自分の体を使って動かない限り何も得られないのだと実感します。

Explore Scientific 10" ドブソニアン

2017-09-24 17:55:15 | ブログ


今日届いたばかりの「Explore Scientific 10" Dobsonian Telescope」です。ネットで調べる限りでは国内で使っている人は極少か皆無かでしょう。物が大物なので米国価格が安くても送料等で結構な価格になります。今時25cmのドブソニアンで10万円を超えるものは簡単には売れないでしょう。

この製品は、Explore Scientific社が発表直後に現物を米国で見ておりましたが、当初もっと軽量で移動が楽にできる物を作ると考えておりましたが、実際出来上がったものを見て正直がっかりしたものです。今は軽量なトラベルドブが数多く発売されておりますが、軽量化されると共にその価格が驚くほど高くなっていくのが普及しにくい原因ともなっていると思います。



元箱が79ポンドもあって一人では持てないような巨大なサイズで届きましたが、中に入っている部品を全て出してみると、こんな感じになります。これを見ると軽そうに見えますが、実際には一般的で安価な25cmのドブソニアンと大差ありませんでした。組み立ては、マニュアルには図解も何もなく、ただ文章だけで説明しているところが親切ではないと思いました。しかし、実際に組み立てると難しいことはありませんでした。



元箱を大きくしているのが、このトラスパイプです。せめてこれを半分のサイズにしてミラーボックスへ収納できるようにしたら良かったでしょう。組み立ててみて分かったのは、トラベルドブソニアンというより、一般的なドブソニアンを小さく分解できて収納に場所をとらないといった感じです。



後にあるのは、数年前に製作したトラベルドブ30ですが、重量は架台部が7.7kgで鏡筒部が17.4kgです。Explore Scientificの25cmドブが総重量26.5kgです。トラベルドブ30より1.4kg重たくなっています。重たい理由は金属を多用していることと、頑丈に作っているので部品が多いことでしょう。せめて20kgを切った重量なら良かったと思います。まだ実際に使っていないので分からないことも多いですが、これから少しづつ使いながら検証していくつもりです。これについては別の機会に書かせていただきます。

もう少しコンパクトに収納できたら、年内に乗鞍畳平か立山へ持っていって使ってみようかと思いましたが、トラベルドブ30のほうがコンパクトになるので、こちらを持っていくかもしれません。



今日は、佐久穂町にプルーンを買いにいってました。大量に買ったので果実酒とドライフルーツにするつもりです。今作っても飲めるようになるまでに数年はかかりますが、5年前に作った「サル酒」はやっと飲めるようになって味も良くなりました。この果実酒は滋養強壮に良いだけでなく、料理にも使えるので沢山作って保管しておきます。



夏前から何度か超激安特価で販売していた「Hα太陽望遠鏡 PST with ハードケース付き」ですが、最後の最後の1台になりました。これ以降は販売することがあってもこんな安い価格での販売は無くなります。毎度書いておりますが、米国と日本の双方でしっかり検品した商品ですので安心してその性能を活かした観測ができます。太陽活動がやや大人しいとされておりますが、時折大きなプロミネンスが出現したり先日の大騒ぎしたフレアー爆発現象なども今後もあり得ますので、それを唯一観測できる貴重な望遠鏡です。この機会にご検討ください。

愛機BT-125Aが戻ってきました!

2017-09-21 16:57:03 | ブログ


今日、塗装から仕上がった「PENTAX MS-3用ハーフピラー360L」です。これを付けると不動点がかなり高くなり、長い屈折鏡筒でも三脚に干渉せずに自由に使えるようになります。三脚も脚を伸ばさないで腰より高い位置にくるので楽な姿勢で観測が可能になります。まぁ、こんなものを作っても欲しい人が居るかどうか分からないと思っておりましたが、ブログで書いたら直ぐに注文がきました。

基本的に当店で作っているものは、自分が欲しい、あったら便利だと考えて作っているものがほとんどなので、売れるか売れないかは二の次です。商売である以上売れることが絶対条件としてあるとは思いますが、それだけだと飽きてしまいますし、面白くありません。従っていつも変な物を作っている次第です。



このハーフピラーは、ビクセンのSXGハーフピラーのように着脱が気軽にできるようには出来ておりませんが、それは元々の仕様がそうなので仕方ありません。実は販売自体しておりませんが、旧GPやAP赤道儀が登載できるハーフピラーも在庫品としてあります。色はホワイトですが、ご要望があれば仕上げてお届けいたします。



今日、修理から戻ってきた「Vixen BT-125A双眼望遠鏡」ですが、購入当初から光軸がズレており、一度調整に出しましたが、まだ不完全だったので再調整に出して戻ってきました。早速覗いてみましたが、光軸がしっかり合っているので良く見えます。当然ですが。このBT-125は、一般の人たちを対象にしたスターウォッチングに常用しており、双眼で見た月面には感動してくれます。できれば経緯台に乗せて自動導入にしたいところです。MeadeのLX200-12GPSがあるので、それに乗せることも考えておりますが、経緯台の動作が不安定なので改造に踏み切れておりません。



8トンあった薪材のカットがようやく終わろうとしております。3台のチェーンソーをフル稼働させて毎日少しづつ切っておりましたが、やっとここまで来ました。後はこのカットした丸太を割って乾燥させて薪にします。これだけあれば普通なら2年は持つと思いますが、当地はマイナス20度の酷寒の地ですので、ワンシーズンで終わってしまうでしょう。
森林組合などで聞くと、薪を買ってくれるのは主に軽井沢近郊の人たちだそうです。うちの集落でも数件で薪ストーブを使っていますが、そのほとんどは自分の山から切って使っているので薪を買うことはないようです。

PENTAX-Travel Dob-ポラリエTK-ALZM Jr

2017-09-19 16:18:07 | ブログ


今日仕上がった特注の「PENTAX MS-3/3n用ハーフピラー」です。結構いい感じに仕上がりました。店頭で販売するものはL=360mmのロングバージョンです。まだ仕上がっておりませんが、ご注文があれば仕上げてお届けいたします。



数年前に製作した「TKトラベルドブ30」ですが、久しぶりに外へ引っぱりだしました。一度星まつりでお披露目した後は倉庫で眠っていました。海外へ持っていくために製作しましたが、まだ何処にも持って行ってません。今年中にどこか星の綺麗な場所へ持っていって使ってみようと考えています。



トラベルドブは40cmとこの30cmの2種類作っておりますが、40cmはニュージーランドへ持っていって使っております。その事は「星ナビ」の特集記事に書いております。今頃引っぱりだしたのは、実は新たなものを作りたいのでその検証用に出してきました。そのための光学系部品は揃っておりますので、これから少しづつやっていきます。このトラベルドブも相当軽量化して作っておりますが、使用に際して光軸が若干ズレてしまうことが難点でした。大したレベルではないので、観望だけならそれほど気にする必要もありません。



昨夜は素晴らしい好天に恵まれたので、久しぶりに自宅周辺で撮影しました。撮影は「PENTAX K-70 + DA18-135mm+アストロトレーサー」によるものです。三脚にカメラを乗せて追尾撮影ができるのでとても楽です。ポータブル赤道儀に乗せて撮っても簡単ですが、極軸合わせなどの面倒なことを考えずにすむのが有り難いです。



こちらはきちんと追尾撮影をしております。カメラはEOS M3です。ポラリエで撮っておりますが、3分弱程度の追尾撮影をしております。この機材で3分追尾できれば十分です。FS60CBはレデューサー仕様ですが、純正仕様では重た過ぎてポラリエには荷が重過ぎますが、この軽量化したヘリコイド仕様のFS60ならポラリエへの登載も負担がかからず楽に撮影ができます。EOS M3のライブビューでピント合わせも楽に正確にできます。



撮影に使った機材はこちらです。TK-ALZM Jrを作ってから初めてまともに使ってみました。やはり直焦点撮影で構図の微調整ができるのはとても便利です。以前はできなかったので、PCB-EQ3だけで合わせておりましたが、相当無駄な動きを強いられていたので面積の小さな天体だと導入さえできなかったことがありました。



これからはこの新型微動雲台があるので望遠鏡を使った撮影は楽になります。このTK-ALZM Jr 微動雲台は近いうちに販売しますが、まだもう少し部分的に修正が必要です。

台風一過で久しぶりに . . .

2017-09-18 17:45:36 | Australia


台風一過ですがすがしい秋晴れになりました。今晩は今のところ快晴でしばらくぶりに撮影ができそうです。各地で猛威をふるった台風ですが、ここは全くというか台風が来た事も分からないほど静かでした。しかし、台風は年々巨大になりつつあり、風速50メートルを超える暴風が吹くのは普通になってきています。しかし台風の直撃を受ける地域ではたまったものではありません。台風がこれ以上勢力を増してきた場合には、引っ越しも考える必要が出て来るでしょう。



3連休の間は、もっぱら事務仕事をしておりましたが、このペンタックスMS-3用ハーフピラーは特注で作りました。元々作っていたパイプでは長過ぎるとのことで、カットして短くしました。このハーフピラーはペンタックス純正三脚専用ですので、それに取付けて使用可能です。ついでに2本製作しましたが、こちらは360mmほどあります。元々純正三脚は短いのでこのハーフピラーを使うことで脚を伸ばさずに楽に不動点を上げることが可能です。安定性も抜群です。この後塗装処理等して仕上がります。



またペンタックスの部品ですが、間違えてMS-3用の架台下ナットを購入されて取付けようとしたら赤道儀が75ED用だったので使えないとのことで、そのまま返品だけしてもらっても気の毒なので、新たに適合するものを特注で製作しました。他に欲しい方がいらっしゃったらお問い合わせください。このナットがあればいちいち工具を使うことなく赤道儀の着脱が可能となるので便利です。合わせて好評だったMS-3/3n用も新たに作り直しましたので、またショップへアップしておきます。



そろそろキノコが出て来ると思って山へ行きましたが、欲しかったキノコが無く、こんな美味しそうなキノコがありました。たぶん毒キノコだとは思いますが、分からないので採りませんでした。



これは「アミタケ」というキノコだと思うのですが、もしそうなら高級食材のはずです。しかしあまりに綺麗過ぎるのでそのまま写真だけ撮りました。ここ数年はまともにキノコ採りもしていません。丁度キノコ採りの時期が忙しかったりするので、なかなかチャンスが無く今年もどうか分かりません。

乗鞍岳へ行ってました

2017-09-14 18:02:21 | ブログ


昨夜の夜半前にPENTAX K-70で撮影した乗鞍岳の星空です。当然のことながら赤道儀不要のアストロトレーサーを使っています。レンズはおまけでカメラに付いているDA18-135mmを使っています。F3.5なので暗いですが、ISO 1600でこのくらいの写り方をします。実はこのレンズはほとんどまともに使っておりませんでしたが、今回使ってみて、実は良いレンズであることが分かりました。星像も結構シャープです。

昨日夕方に乗鞍高原へ入って宿で天気待ちしておりましたが、午後8時を過ぎても雲が多く撮影ができなかったので、風呂にでも入ってのんびりしていたところ、午後11時を過ぎてから晴れてきました。できればその前の月が昇る前に撮りたかったのですが、それが叶わなかったので、東から月が昇ってきてから撮りました。上手い具合に月が山を照らしてくれたので輪郭だけにならず済みました。



今朝は予想とおりの最高の快晴でしたので、朝8時のバスで乗鞍畳平へ上がりました。標高2700メートルの高地故の空が宇宙に近い色をしています。今年の6月にも上がっていますが、畳平には行かず、大雪渓から肩の小屋までの往復で終わりました。畳平は私が知っているマイカー規制前から相当変わっています。周囲の風景は変わらずですが、建物が新しくなったり取り壊されたりして以前より静かになっていました。



今日たまたま観光案内所の自然ガイドの方と30分ほど立ち話をしましたが、マイカー規制をする前と比べるとお客が減っており、そのためにお金を落とす人が少なくっているそうです。そのために関係者の間では「マイカー規制を見直す」とうい案も出ているそうですが、それをすると自然を保てないので反対する人も多いそうです。私個人としては規制には賛成です。以前のように極一部の天文ファンが夏の間や週末に駐車場を占拠するようなことになりかねないので、できればそのままにしておいて欲しいと思っています。



まだ雪が大雪渓に残っていますが、もう猫の額ほどです。それでもボードやスキーの練習をしているようです。この雪渓はこのまま来年へ持ち越されるでしょう。



ちょっと驚いたのは、未だにコマクサが残っていることです。8月初旬〜中旬くらいがピークのはずですが、9月を大きく過ぎた今でも花が見られるのは驚きです。案内所のガイドさんに聞いたところ、マイカー規制のおかげでコマクサも増えているそうです。八ヶ岳にもコマクサがありますが、硫黄岳〜横岳の間くらいにしか自生していないようです。



イワギキョウも健在でした。岩場に咲いているので結構目立ちます。



トウヤクリンドウも然りです。派手ではないですが、独特の姿なので一度覚えると忘れられません。乗鞍岳もあと2週間ほどすると紅葉が最盛期を迎えますが、畳平周辺は紅葉する樹木が少ないので、山頂から乗鞍高原へかけての斜面が色鮮やかに紅葉します。今日見たかぎりでは最盛期までまだかかりますが、ナナカマドが色づいてきているので、もう少しでしょう。



乗鞍から撮った槍ヶ岳ですが、山荘が写っています。Canon SX60HSの60倍ズームで撮っています。このカメラはかなり重宝しています。山や海外へ行った時には、近づけない山の撮影やワイルドライフの撮影では活躍してくれます。高山植物の撮影など、容易に対象に近づけない撮影では確実に威力を発揮してくれます。先日の北米日食の際にもカメラのズーミング機能だけで動画を撮りました。ズーム機能を使うさいに気をつけないといけないのは、光学30倍、デジタル30倍なので、画質を維持したい撮影には光学ズームだけで撮ることです。デジタルはどうしても画質が落ちてしまいます。デジタルを使う場合は、あくまで記録用として考えたほうがいいでしょう。



できればもう一晩泊まりたかったですが、戻ってきて片付けないといけない事も沢山あるので、不完全燃焼ではありますが、また次回に残しておきます。



乗鞍白雲荘ですが、最近リニューアルして綺麗になっています。畳平で天体撮影をするのみ最も適した山荘です。一泊二食8700円で個室は9300円(2名利用のみ)だそうです。お風呂も天然木の浴槽だそうです。こんなに綺麗になっているなら泊まれば良かったですが、また次回にとっておきます。宿の人に聞いたら天文ファンが良く泊まりに来るそうです。どうせなら天文台をここに作って欲しいものです。都会の星も見えないところに数多くの公開天文台がありますが、こういったところにこそあるべきでしょう。40cmくらいのドブを数台でもいいから置いて欲しいものです。バスでしか上がれないので、さすがに持っていくのは無理ですが、大分前に軽量化して作ったトラベルドブ30なら持っていけそうです。こういう場所でこそ大口径ドブの威力を発揮できます。

NJPピラーヘッドを作りました

2017-09-11 18:53:26 | 特注製作品(タカハシ)


NJP赤道儀をMeade LX-200用ピラー脚に乗せるアダプターを製作しました。特注製作ですが、以前に当店の回転架台をお買い上げいただいており、それをお持ちのピラーに乗せて使いたいとのことでご依頼を受けました。このMeadeのピラー脚はオールアルミ製なので軽量で移動観測にも便利なことから、うちにも3本あります。いずれもLX200GPSを乗せて使っていましたが、30cmと20cmがまともに機能しなくなって、唯一25cmだけSWで使っています。
Meadeに限らず海外製品は、まるで時限爆弾のようにじきに故障して使えなくなります。故障しないと次に新しいものを買ってもらえないので、数年経つと自動的に故障するように仕組んでいるのかと疑いたくなります。それを考えると日本の30年前の赤道儀は全く故障せずに未だに機能しているのは驚きです。しかしそれは昔の話で現在もそうだとは言えない部分があります。今の日本の赤道儀などは意外と海外では人気がありません。かえって昔の日本製品のほうが人気があるかもしれません。仕事で海外へ行くと現地の関係者からいろいろな話を聞きますが、あまり良い話を聞きません。残念ですが、その話に対して否定すべき材料を持っていないので仕方なく聞いています。

今日は朝から雨が降っています。明日も雨模様の天気だそうです。秋雨前線が活発になって雨が降り易くなっているそうですが、天気が悪いと気持ちも沈んできます。