おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

1泊3日で北海道へ行ってました!

2024-05-29 17:16:14 | ブログ
まずは、ご注文等いただいていた方々へお待たせして申し訳ありませんでした。急遽26日から北海道へ行っていたので、先ほどようやく戻ってきました。北海道へはマイカーを新日本海フェリーに乗せて小樽まで行きましたが、本来なら昨日戻ってきているところでしたが、北海道付近の低気圧のせいで予定を1日ずらして今戻ってきました。元々船は苦手なので、大揺れするのはダメなので、やむなく1日ずらしました。後ほど画像などをアップしますが、大したことはしていません。なお、本日までにお支払いいただいている方々には明日発送させていただきますので、今少しだけお待ちください。



新潟から乗った「あざれあ」号ですが、結構大きな船で16時間の快適な船旅でした。料金は車両と部屋のセットで4万円ほどしましたが、その価値はあったとは思います。雑魚寝なら3万円いかでしたが、周囲の音が気になると眠れない人なので、上から二番目のクラスにしました。当初飛行機で羽田から行こうと思いましたが、東京までの移動や現地でレンタカーを借りること、荷物を持てない事も考えて敢えて時間がかかるフェリーにしました。当初の予定では、0泊2日で戻ってくる予定でしたが、27日の船が低気圧の影響で波の高さが3メートル以上あるので、2時間程度の遅れが発生するとのことで、急遽現地で1泊することにしました。そのおかげで少しは札幌と小樽を楽しめました。



新潟からの船中で良かったのは、イルカの群れに遭遇したことです。結構な数がいたと思いますが、船と並走して飛び跳ねていました。これは部屋にベランダがあって海が常時見られたので、イルカが泳いでいるのを直ぐに気がついて写真を撮りましたが、ちょっとタイミングが悪かったです。北海道とかのクルーズに参加すれば普通に見られたかもしれませんが、フェリーで見られたとはラッキーでした。行きはとても穏やかでほとんど揺れも感じなくて快適でした。船旅はそのコンディションで快適さが極端に変わります。



小樽の町は小さく集約されており、観光地という感じの町です。デパートくらいあっても良さそうですが、流石にそれはありませんでした。来てから分かったのですが、車で行ったので、E-Bikeを積んでくれば良かったと思いました。街中を移動するのに常に駐車場を探す必要があり、そのために行きたいところへ行けない事もありました。特に北海道へ行くときには自転車が必要だと強く感じました。



せっかく北海道まで来たので、地元の海鮮丼でも食べたいと思いましたが、その値段と内容にただただ驚くしかありませんでした。もはやインバウンド価格でした。小樽駅前の三角市場に入った際にも多くの鮮魚店がありましたが、どれも恐ろしい価格で、どうしたらこんな値段で売れるのか?と疑問に感じたほどです。まぁ、ここで買うのは外国人か観光客だけでしょうけど、それにしても値段を見る度に「ボッタクリ」と思いました。中で見ていると盛んに店員から声をかけられますが、まるでインドネシアで買い物をしているような感じです。バリ島では同じ商品でもローカルプライスとツーリストプライスがあり、その人を見て値段を決められますが、この市場ではそんなものはありません。



さらに驚いたのは、カットメロンの価格です。1/8カットのマスクメロンが、2,000円です! それでも外国人は結構買っているみたいです。夕張メロンでも高級品ならそのくらいするのかもしれませんが、実際に販売しているのは市場などで1個1,000円以下のものでしょう。つまりこのメロンは16,000円もすることになります。もはや庶民の口に入る食物ではありません。これらのフルーツや海鮮の価格は、周囲の店も協定で統一されているようなので、現地の人でもっと良心的な商売をしたいと思って値段を下げて売ったりしたら、大変なことになるでしょう。それで小樽を見ていて不思議に思ったのは、今はどこにでもある回転寿司屋が全くというほど見かけなかったことです。そんなものがあったら外国人で一杯になって市場の値段が高いという事が伝わるので、地域自体がその出店をしないように企業に伝えているのかもしれませんが、詳しい事情は分かりません。



小樽からの帰路にすれ違ったフェリーです。一応館内アナウンスですれ違うことを教えてくれます。新日本海フェリーは、大昔に乗った時は食事は和洋中のバイキング形式で、とても美味しかったのを覚えていますが、今は全て単品料理で利用時間も90分程度です。料金もラーメン一杯が1,000円はしますので、きちんと食べようと思うと2,000円くらい支払わないといけないです。しかしお金を使いたくない人は船内の売店でカップラーメンが260円くらいで買えるので、それを利用している人もいます。しかしそれもスーパーで100円で売っているものなので、出来れば乗る前にイオンスーパーなどで買っておいて室内で食べるのが良いでしょう。私は弁当や菓子などは予めスーパーで買って持ち込みしていたので、結果的には船では飲料以外は買いませんでした。食事も美味しいとは言われていますが、本当にそうなのかは自分で食べてみないと分かりません。しかし、札幌と小樽で食べたラーメンは美味しかったですし、値段も適正でした。北海道へ行く方で安く食事を済ませたいと思ったら、イオンなどのスーパーを利用した方が結果的に安くつきます。食事については、観光地ではそれほど美味しくないものを高い値段で食べさせられることの方が多くて嫌になるので、確実に味が分かって安心できるものを現地で買った方が良さそうです。

今回の北海道行きで一番得したと思ったのは、リサイクルショップで買った望遠鏡でした。ポルタIIに130mm望遠鏡がセットになって、3900円でした。状態がとても良くてファインダー脚のみ欠品でしたが、それ以外は全く問題がない商品でした。

またいつか北海道へは行きたいですが、出来れば次は道東へ行きたいです。それも天気が良くて暖かい日にです。飛行機で事前にチケットを買っていけば格安で行けますが、荷物に制限が出るので、今回マイカーで行ったから買い物なども出来ましたが、飛行機なら機材などもあるので、できることにも限りがあります。

CORONADO PST ブロッキングフィルターの修理依頼が多いです

2024-05-24 19:32:11 | Hα太陽望遠鏡関係


ここ最近になって、何故か急に太陽望遠鏡のPSTやブロッキングフィルターの修理メンテ依頼が多くなっています。今日も作業のついでに太陽も見ましたが、その活動期もいよいよ来年が極大期になって、ここ最近の太陽面の活動には目を見張るものがあります。依頼が多くなってきたのもネットで盛んに太陽フレアー爆発のニュースなどが流れるようになって、昔に購入したPSTを見ようと引っ張り出してみたら真っ黒で良く見えないという事に気がついて慌てて依頼してきたのかと考えています。太陽望遠鏡はPSTも含めていくら良く見えた個体でもブロッキングフィルターが経年劣化を起こしてしまうと、本来の太陽望遠鏡の性能が大きく損ないます。しかし、それに気がついて当店へ送っていただければ、本来の見え方を復活させられるので、まだ眠らしている方がいらっしゃったら、今からでも遅く無いので、ぜひ一度見て良く見えなかったら、ご連絡ください。

今日もBFを交換したPSTとブロッキングフィルターは、以前より遥かに良く見えるように復活しています。来年の極大期にはどんな太陽面が見られるのか楽しみではありますが、その反面怖い部分もあります。これまでに無かったような巨大なフレアー爆発を起こさないとも限らないので、地球が滅亡するような規模のものが起こらないことを願うのみです。



経緯台に乗せて動画撮影した今日の太陽面ですが、下部にユニークなプロミネンスが出ています。まるで中空に浮いたように見える不思議なプロミネンスです。中央の黒点群とフレアーも巨大です。これが真横に見える位置に来たらまた見てみたいものです。最近はやたらと黒点の目立つものが出現しています。

アストロカーのスターウォッチングは盛況で終わりました

2024-05-19 15:37:01 | 宇宙観測車アストロカー


昨夜は、シャトレーゼホテル石和でのスターウォッチングでしたが、幸いにも30名弱程度の参加者に恵まれて開催できました。環境的には決して良くはありませんが、そんな中でもアストロカーを見てみたいと思われて参加してくれた方が多かったのは良かったです。天候は今ひとつで薄雲を通して月面などを見てもらいました。星は球状星団を見てもらおうかと思いましたが、薄雲を通してでは、ほとんどその存在は分からないと考えて導入もしませんでした。ただ、一つ困ったのは、お客さんがアストロカー内を歩く際に電源ケーブルを踏んでしまって抜けたので、突然追尾しなくなって何のことかと思いきやケーブルが抜けただけのことでした。しかし、一度電源が落ちると、ASIAIRを再接続するのに数分かかるので、その間は自動導入もできなくなります。SkySafariをスマホで使っているアプリも一旦落ちると再接続に時間がかかります。



昨夜は大きな月が出ていたので、ほとんど月だけを望遠鏡で見てもらいました。眼視で見られた星がいくつかあったので、その話もしつつ望遠鏡で見ている月面を170インチスクリーンに投影して記念写真をスマホで各自撮ってもらいました。昨年もですが、やはりこのスクリーンを使ったスターウォッチングが今の時代にはマッチしていると考えています。星雲星団もライブで投影することで、その天体についての情報が的確に伝えられるので、ただ望遠鏡で見せるだけとは違い、大きな感動を与えられると思っています。ましてや、その環境が小海のような星が綺麗に見える場所とは違って、石和温泉のような街中では、普通のスターウォッチングだけでなく、それにショー的な見せ方ができれば、面白さは倍増してくれるでしょう。



今回の開催では、大型のフジノン150mm双眼鏡も使いました。月面を大型双眼鏡で見せるのは単眼で見るより遥かに大きな感動があります。ただ昨夜は薄雲を通して見ていたので、その能力は十分発揮できませんでした。この双眼鏡も困った問題がありますが、それは天体を追尾できないことです。そのために途中何度も見に行って天体を中央に修正してあげる必要があります。もし大型の経緯台があって、乗せる事ができたら便利なのですが、18kgの双眼鏡なので、どうすべきか思案しているところです。以前にMeade LX200クラシック経緯台にビクセンのBT-80を乗せて使っていたことがありましたので、その便利さは良く理解しています。大型双眼鏡の自動導入化については、必然的なことなので、いずれは実現しようと思っています。



しかし、アストロカーの運転は疲れます。小海から石和まで2時間弱くらいかかりますが、普通車で運転するのとその目線が大分違って特に神経を使うのは、車幅による接触などと駐車の仕方と出し方がとても面倒です。コンビニへ立ち寄りたくても、駐車場が狭かったりすると、諦めて入らない事があります。それでも大分慣れてはきましたので、以前ほど疲れる事はありませんが、スターウォッチングは、最近はやることが増えているので、準備から開催撤収までを考えると3時間くらい必要なので、相当な労力です。以前のような天体望遠鏡だけ持って行ってやるのなら、もっと楽で簡単ですが、そもそも望遠鏡のセッティングでエラーになる事が結構あるので、その場合のリカバリー方法も考えて準備しておく必要があります。この部分だけはいくら慣れてもその時に起こる事は想定はできても事前に察知することは不可能なので、経験や知識と道具の準備でカバーしています。

小海町でもオーロラが見られたそうです

2024-05-13 15:11:46 | ブログ


11日の日本の中部から北海道にかけて見られた低緯度オーロラは、長野県の小海町でも見られたそうです。画像はKAGAYAさんによって撮られた青森からのオーロラですが、小海町で撮られたのは、天文ファンも良く来る「レストハウスふるさと」です。標高1700mでのことですが、私も出るかもしれないと思って行こうかとも思いましたが、あの場所は北側に佐久平の光害があるので、モロにその影響があって、仮に出たとしても大したことないと考えたので、敢えて行きませんでした。しかし、もし近場で行くとしたら、立山黒部アルペンルートの室堂あたりで撮りたかったです。撮った人がいたかどうか分かりませんが、もし晴れていて誰も撮っていなかったとしたら、とっても勿体無いです。

オーロラの画像でも沢山ありましたが、KAGAYAさんのが最も絵になって、流石にプロの写真家での目線と構図で決めたと思いました。ただ写すだけなら記録写真ですが、彼の場合はその後のことまで考えて撮っているので、今回は北海道へ行かなかったのは去年撮っているので、敢えて本州最北端で撮ったということなんでしょう。その日はガトーキングダム小海でスターウオッチングの最中だったので、もしかしたら場内で撮影していたら撮れたかもしれません。ただ北側に雲があったので、そこは何とも言えないです。



5月11日の南半球でのアクティビティーレベルですが、何と,9でした。ニュージーランドならほぼ全島オーロラ観測帯に入っている感じです。通常、NZならアクティビティーレベルが4-5くらいでもオーロラが南島南部では見られるのですが、それが9となると、恐ろしいレベルです。出来ればこんなレベルの時にNZへ行きたいですが、直前でチケットを買って行かないとそんな時に出会えません。

以前、ニュージーランドへ毎年のように撮影に出掛けていた時には、このAurora Forcastを良く見ていましたが、今はほとんど見ることもありません。しかし、来年は太陽活動の極大期でもあるので、6年ぶりにニュージーランドへ行こうと計画しています。もちろんその場所は、Tekapoではありません。できれば山岳地帯から氷河が入るオーロラの風景が撮りたいので、今から綿密な計画を立ててそれに備えようと考えています。昔ならヘリコプターをチャーターしてとかも考えられたのですが、今は全てが高くなっているので、登山しつつその場所まで上がろうと考えています。今日の為替レートを見て驚きましたが、NZ$=110円にもなっています。昔なら60円台だったので、何もかも安かったイメージです。90年代には30分チャーターして10,000円くらいでしたが、今ならこの5-6倍くらいには最低でもなるでしょう。とにかく海外遠征はお金がかかるようになりました。

油井亀美也さんの母校でスターウォッチングをやりました!

2024-05-11 13:04:43 | 宇宙観測車アストロカー


昨夜は、好天のもとで川上村の第二小学校でアストロカーによるスターウォッチングを開催しました。町中の校庭なので、周囲が明るいことを心配しておりましたが、小学校自体が川上村の奥の方にあって、考えていたよりはるかにダークスカイの環境でした。通常は20cmクーデ式のセッテイングを北極星が見えるようになってから行ってその後からスターウォッチングを開始するのですが、三日月が低いところにあって、せっかくなので月面を最初に見せてあげてからということで、極軸合わせをしないまま観察会に突入しました。思ったとおり軸がかなりずれていたので、月が途中で視野から外れてしまい、気がついた時には端の方へ相当ずれていました。しかし、そこそこは喜んでくれたのではないかと思っています。

参加者数は、カウントはしていないですが、途中から低学年からも見せて欲しいという要望が出て、気がついたら100名くらいはいたのではないかと思いました。電視観望も予定通りに見せてあげられましたので、ほぼやりたいことをフルで出来たと考えています。しかし、相変わらずというか、今の子供達はあまりにネットの影響を受け過ぎて、星をちょっと見せてあげても、それがどの程度凄いことなのかを判断できません。よってほとんど無反応です。大人からも同様な感じでしたが、それは見せる対象によりけりなので、一概にそうだとは言えません。しかし、いくら電視観望という強力なウェポンがあっても、眼視で見せる天体を良く考えて選ばないと満足してもらえないので、今回も最初に見せる天体は月面、そしてM44プレセペ星団としました。他にM3球状星団も見せましたが、眼視で見た際には今ひとつ見栄えがしません。この電視観望も昔あったイメージインテンシファイヤー電視増倍管みたいに、直接接眼部から見せられたら感動も得られやすいでしょう。タブレットPCにあらかじめデーターとして天体画像を入れておいて、その画面に筒をつけるなどして、まるで望遠鏡を覗いているような工夫をしたらもっと喜ばれるかもしれません。



しかし、今回この観察会を企画して依頼してくれたPTAのKさんを始めとして、小学校の職員の方々がとても精力的に協力と準備をしてくれて、最後の最後にも撤収を手伝ってくれたり、見送ってくれたりと、その対応には頭が下がります。ギャラ的にはホテルなどの数分の1ですが、その大小よりは関係者の対応の方がはるかに大きくて価値あるものだと考えていますので、これから機会があれば協力していきたいと思っています。来年の土星環の消失現象の際にはまた呼んでくれるようなので、それを楽しみにしています。後は天候次第です。今年はスタートからまだ浅いですが、好天に恵まれることが多く、昨日もですが今日も晴れて開催できそうです。今晩はガトーキングダム小海ですが、まだ参加者は少ないです。しかし、これだけ天気が良ければチェックイン後に申し込みが一気に増える可能性が高いので、満席にはならないとは思いますが、それに近い程度の参加者は見込めそうです。

今日明日と店舗営業日ですが、午前中はお一人のお客様が来店されて、部品を色々と持ち込んで特注製作の依頼をしていきました。埼玉県からそのために来られたそうですが、ありがたいことです。来週18日、19日と営業日ですが、来週末はシャトレーゼホテル石和でのスターウォッチングなので、ご来店を予定されている方はその時間帯にご注意ください。

最大規模の太陽フレアーが出現中!

2024-05-10 15:08:49 | Hα太陽望遠鏡関係


たまたまニュースを見ていたら、太陽から巨大なフレアー爆発が発生したようで、明日11日頃から地球の電子層に大きな影響を及ぼして、合わせて世界各地でオーロラ活動が活発化するそうです。早速庭にSolar Max 90のダブルスタックを出して撮影をしたところ、巨大なプロミネンスや黒点、フレアー現象が目視できました。ちょっと前にも大きなプロミネンスが出ていましたが、プロミネンスの近くにある黒点群が凄い事になっています。画像はASIAIRを介してZWO 482MCカメラで撮影しているので、何の補正も処理もしていません。見ためそのままです。

この太陽フレアー爆発により、ニュージーランドでは明日以降素晴らしいオーロラが見られると思われます。月明かりの影響を受けずに最高の撮影ができるでしょう。また国内では北海道でも低緯度オーロラの出現の可能性が高いです。北海道に住んでいる方はぜひトライしてみて欲しいものです。自分もできればNZへ飛びたいですが、今日の夕方のフライトに乗れれば明日の出現に間に合うかもしrませんが、そんなことはできないので、指を咥えておとなしくしています。

今日と明日はアストロカーの出動ですが、その準備をしています。今年はうまいこと週末が好天に恵まれているので、スターウォッチングの開催率が高くなっています。

とても綺麗な宇宙デザインのカーペット

2024-05-09 17:17:37 | 宇宙観測車アストロカー


アストロカーをより宇宙に近い宇宙観測車に仕上げるために、床カーペットを探していましたが、とても綺麗な宇宙をデザインしたものを見つけたので、注文して今日届きました。作っているのは中国のようで、注文してから10日以上かかりますが、無事に届きました。驚くのは、230cm x 160cmの2畳くらいのサイズで7,000円です。一般的なノーマルなカーペットよりは高いかも知れませんが、こんなに美しいデザインのものがそんな値段で買えるのは驚きです。このカーペットは、アストロカーの床マットが汚れて所々折れたり剥がれたりしてきたので、どうせならという事で宇宙一色のデザインに統一するために購入しました。この惑星のデザインは、メイドインチャイナですが、太陽系の惑星が8個ということで正しくデザインされています。9個だったらどうしようかと思いましたが、きちんと8個になっています。この太陽系の小さなマットもあるので、天文台をお持ちの方が使っても良いでしょう。



届いた時は、折りたたんで小さく梱包されていましたが、広げてみると大きくてしっかりと作られています。クチコミは少なくて無いものもありましたので心配でしたが、全くその心配が無いほど綺麗に作られていました。後はこれを切りはりして上手く貼り付けようと思っていますが、サイズ的にカットしないと全ての床に貼れないので、カットした部分の処理を考えないと、そのままではほつれて汚くなるので、良いものがないかネットを探してみます。

明日は、川上村の小学校からの依頼でスターウォッチングに出動します。その小学校はあの油井亀美也宇宙飛行士の母校でもあります。アストロカーを手に入れてから学校からの依頼があれば積極的に協力しようと考えておりましたが、小海町の教育委員会からはこれまで一度も依頼がありませんでした。昨年末は商工会からの依頼で小学校で授業をしましたが、学校側からの依頼ではないので、それだけが残念です。小海町の教育委員会は星フェスも小海町が主催している時から協力的ではありませんでしたので、今後も星フェスにも協力してくれることは難しいとは思いますが、星フェスも開催毎に良くなっていますので、ぜひ今年は協力して欲しいと願っています。そんななかでも隣町の川上村からの依頼があったのは素直に嬉しいです。是非とも第二の宇宙飛行士が誕生するような良い刺激になればと思っています。

Fujinon フジノン大型双眼鏡用の部品を作っています

2024-05-07 19:20:05 | ブログ


お客さんなどからの依頼があって、Fujinon大型双眼鏡用の三脚とハーフピラーをセットで作って納品しました。フジフイルムでは、以前はMeadeの三脚を使ったり、Nikonピラー脚を使ったりして、大型双眼鏡用に販売していたようですが、時代も変わって新たな需要も考えて今は双眼鏡と経緯台のみを販売しているようです。ピラーが良い人は今まで通りにNikon用ピラー脚を買って使ったりしているようです。しかし、あのピラー脚だと持ち運びを考えると小さな車だと厳しいので、当店で三脚を何とかできないかとの事で相談を受けたので、軽くて強度も高いMoreBlueさんの大型カーボンを使って対応しました。



当然のことながら、経緯台はMoreBlueの三脚との互換性は無いので、その中間に入るアダプターを作る必要があるのですが、単にアダプターだけだと全体の高さが足りないので、それを補うようにハーフピラーをセットで作りました。このハーフピラーには当然のことながらNikon 10cm屈折赤道儀が乗ります。私もLB150EDを持っているので、スターウォッチングに持っていくのに軽くて重宝しています。ただ、逆に軽すぎて双眼鏡とのバランスが良くないので、ストーンバッグのようなものを使った方がより安定します。ただ私が昨年も使っていてお客さんに倒されたことは無いので、安全上は問題ないとは考えています。



アストロカーの電視観望用望遠鏡をビクセンFL55SSに付け替えましたが、使用感はまずまずです。新たに作ったガイドリングがとても使いやすくて良かったと思っています。既製品のはネジを1本でも緩めると大きく動いたりするので、結構使いにくいです。やはりこういう機材は自分の用途に合わせて作るべきだと思いました。スターウォッチングで使っているポルタII 80mfのファインダーもとても使いにくく、何故か視野調整がネジの修正範囲から外れているものもあり、十字線の中央に星を持ってこれません。接眼部もお客さんが触りまくるので、天頂ミラーから簡単に抜けて地面に落ちています。こういう一般の人が使うような機材には高い耐久性と使いやすさが必要だと改めて思いました。



20cmクーデのファインダーも以前はタカハシの70mmガイド望遠鏡を使っていましたが、3本ネジの調整式がどうしても使いにくくて、苦労したので、それは撤去してこのPENTAXの暗視野照明付きの50mmファインダーに載せ替えました。これが大正解でした。視野も広くて星が分かりやすいので、とても使いやすいです。おまけに600mmのアリガタレールで手前に引き出しているので、脚立を使わなくてもファインダーを覗けます。アストロカーも大分改造しましたので、GOTOオリジナルのアストロカーよりは遥かに使いやすくなったと思っています。まだまだいくつか考えている事があるので、少しづつ手を加えながら世界に一台だけのドリームスター号に仕上げて行こうと思っています。しかし、今年の星フェスまでには完成形にしていきたいと思っています。



5日から昨日まで乗鞍高原へ行ってました。当初、E-Bikeで上高地へ入ろうと行きましたが、あまりの交通量におそれをなして中止しました。夜は夜で撮影をしようと思っていたのですが、天気が悪くなって結局は平湯温泉のお客さんの宿へ荷物を届けただけで、お気に入りの温泉へ入ってきただけになりました。



乗鞍高原は水芭蕉が最盛期で綺麗です。そこらじゅうに湿地帯があり、水芭蕉がどこにも咲いていて綺麗です。できれば星空とのツーショットを撮りたかったですが、撮れずに終わりました。こういう自然を相手にした撮影では、その瞬間が撮れないと次のチャンスは1年待たないと訪れないので、どうしても撮りたい写真は何をしてもそのチャンスを作る必要があります。ただし人様の迷惑にはならないように心がける必要は当然あります。



最近は、フォトジェニックな自分だけの場所を見つけても、誰かがそのことをSNSなどに書いてしまうと途端に騒がしくなって、静かに写真が撮れなくなります。GWの公園や娯楽施設の人混みを見ていると、ちょっとうんざりなので、自分の撮影スポットは人知れず楽しむだけにしておきたいといつも考えています。あの富士山のローソンに黒い壁を作ったというのも仕方ないとのことで理解はしています。私などからしたら、何が面白いのかさっぱり理解できません。海外の人たちは逆に日本の良いところを見つけるのが上手で、私たちが気がつかない場所を見つけてくれてSNSで紹介してくれるとそこが人気のホットスポットになり、訪れる人が増えることで生活が潤う人も出てくるという意味ではSNSで知らされることは悪いことばかりではないようです。

今年初のスターウォッチングは大盛況でしたが . . .

2024-05-04 09:50:47 | 宇宙観測車アストロカー


今年初のアストロカーによるガトーキングダム小海でのスターウォッチングは、ゴールデンウィークという事もあってほぼ満予約で開催ができました。しかも、月齢的にも良く快晴で雲一つない素晴らしい星空の中でできました。今晩も開催しますが、満予約です。今年から参加料金を昨年の1,500円から2,500円に値上げしたので、もしかしたらそれほど入らないと心配はしておりましたが、蓋を開けてみたら全くその影響が無いほど参加者が入ってくれました。ただし、私に支払われるギャラは、昨年より少しだけアップしてもらっただけですので、今日明日に関してはホテル側には結構な利益があるはずです。ただ、一つ心配なのは、料金を値上げしたのはいいですが、参加されるお客さんが”料金にそのサービスが見合っていない!”と考えてしまわないかという不安です。私自身はこれまでもその料金には見合った細かい心遣いやサービスを提供していると自負しておりますが、参加者にその思いが伝わっていなければその労苦も無駄になります。

故に料金を上げたことで、当然利益もプラスになる可能性があるので、これは私だけでなく、ホテル側でもそれを考えて欲しいと思って伝えています。このスターウォッチングは、単に鋭利な目的だけでやっているのでは無くて、ホテル側としてはお客さんへのサービスの一環として、また私の方ではライフワークの一環としてスターウォッチングを提供しているので、無理なくできることは積極的にやっていこうと考えています。

昨夜は素晴らしい天気だったので、170インチスクリーンを使った電視観望もできたのですが、眼視の対象として最初に選択した天体がメシエ51の子持ち星雲でした。しかし20cmのクーデで見せても、対象が当然のことながらはっきりせずに、またその対象の付近には明るい星が無いので、みてくれたお客さんの反応は良くありませんでした。その対象が良く見えなかったので、一人一人の観望時間が余計にかかってしまい、全てのお客さんが見るまでに30分以上かかってしまって、結局望遠鏡を覗いたのはその一度だけで、後はM81やM104などを電視観望で見せたので終わってしまいました。そういうこともあるので、外にはポルタII 80mfを6台設置して自由に使ってもらえるようにしていますが、ファインダーが合っていなかったりで、またピンとの合わせ方が分からなかったりと十分に使えていなかったので、十分満足してもらえなかったかもしれません。

今日も引き続き開催しますが、今日も晴れそうなので、最初の天体は、M44プレセペ星団にしようと考えています。視野に星が沢山見えているだけで喜んでくれるので、まずはそれからスタートしてみようと思っています。

CORONADO PSTなどの修理完了しました!

2024-05-03 17:07:30 | Hα太陽望遠鏡関係


昨年からお待ちいただいている、CORONADOのPSTやブロッキングフィルターの修理交換が本日完了しました。修理品が場所を取っていたので、早くお返ししたかったのですが、交換用のフィルター部品が仕上がらなかったので、ヤキモキしながら待って、ようやく本日その作業が全て終わりました。これでお預かりしている全ての太陽望遠鏡関連をお返しできます。



PSTの検品作業を終えてから実際に太陽を見てみましたが、いずれのPSTも驚くほど良く見えるように復活していることを確認できました。彩層面の見え方がまるでダブルスタックのような感じで高いコントラストで見えていました。多分その原因は新たに作って内部に入れた遮光シールドの効果ではないかと考えています。その見え方の良さについては、後日届いてから確認していただければと思います。



ブロッキングフィルターの検品は、Solar Max 90のSky90仕様の望遠鏡で行いましたが、BFも作業後は素晴らしい太陽イメージでしたので、同様な効果がPST同様に出ているものと思われます。修理交換後には多くの方々から”修理後にとても良く見えるようになった!”とその感想をいただいておりますが、その効果の一番の理由は、使っているブロッキングフィルターの品質が旧Meadeで作られていたものより高いものではないかということです。Solar Maxの個体差は、エタロンフィルターユニットだけでなく、ブロッキングフィルターの個体差や性質によっても生じるということは以前からわかっているいましたが、今回の作業でそれがさらに確実ではないかということを実感しました。いずれにせよ、今回修理した方々には喜んでいただけるでしょう。

今日と明日は、今年初めてのアストロカーによるスターウォッチング開催日です。先日は石和のホテルでしたが、今日明日は星フェスの会場でもあるガトーキングダム小海で行います。昨年からかなりの費用をかけてアップグレードをしたので、そういう意味では今日が今年初めてのスターウォッチングです。それも快晴なのでやりたい事を100%できます。参加者は今日明日共に満席の状態で40名程度です。それを1人でこなすので、他のアストロカーには無い様々な工夫を盛り込んでいます。普通は3-5名で一台を運用しますが、私のは常に1人で全てをやっています。ですから、始まると全身全霊でガイドをやっています。実は5日も開催日だったのですが、石和だったので担当者が慣れないこともあって、数名の予約があるにも関わらず、早々とキャンセルとなってしまいました。スターウォッチングは、晴れれば突然参加者が増えますが、逆に曇ると途端に減ります。ただ今回はGWで天気も良いので参加人数が多いですが、去年はそれほど良くなかったので参加者はそれほどでもありませんでした。