名機PENTAX MS-3/3n用の大型カーボン三脚アダプターを製作しました。見た目も使い勝手も素晴らしいものです。私もこの組み合わせで2018年の北米皆既日食へ持っていきました。現地でも天文ファンから注目を浴びました。現地の天文ファンの多くは、セレストロンなどの初心者向け赤道儀を持ってきているのが見受けられましたが、日本の赤道儀を使っている人は見かけませんでした。そこはちょっと残念ではあります。
ご注文された方から合わせてこの大型カーボン三脚もご注文いただきましたので、アダプターと一緒に納品します。大型システマティックカーボン三脚が良く出ています。先日もある出版社の方からご注文いただきましたが、以前から気になっていたそうです。旅行で使用される軽量で頑丈なカーボン三脚を探されていたそうで、GITZO三脚は欲しいが、同等品だと数十万円もするので、躊躇していたところ当店販売のこの大型三脚が眼に留まったそうでご注文となりました。
このアダプターと三脚があることで、使いづらいMS-3赤道儀がワンタッチで着脱できるようになり使い勝手が良くなります。使いづらい純正三脚はもう使うことがなくなるでしょう。ペンタックスの製品は赤道儀や鏡筒は素晴らしいものがありますが、アクセサリーや三脚は全く別物で同じ企業が作ったものとは思えないところがあります。しかしこの赤道儀のデザインを活かして、写真専用のポータブル赤道儀を作って欲しいと願っています。素晴らしい物ができそうな気がします。まぁ、不可能な話ではありますが....。
同じペンタックス関連のオリジナル品の光路長ゼロアダプターなどが仕上がりました。このアダプターがあることで、既製品の接眼部をいろいろと使えるようになり、またそれまで使えなかった2インチアイピースが天頂ミラーを介して使えるようになる画期的な商品です。
初期の頃からちょっとだけ仕様を変更して、アダプターが接眼筒の中に落ち込まないように工夫しています。0.5mmのツバがあることでそれを防いでいます。これだと光路長ゼロではなくなりますが、0.5mmの光路長が増えたくらいでは支障がないので、これで良しとしています。
これも本日仕上がったペンタックスMS-5用のPoleMasterアダプターです。これまではMS-3,MS-4用は作っていましたが、ご要望があったので新たに製作しました。今お使いの方は、既に極軸望遠鏡のパターン設定年度が現在に適合しないので、PoleMasterが必要になるでしょう。本日以降在庫品ですが、数が数点しか作っていないので売り切れたらしばらくお待ちいただきます。
こちらは、しばらくぶりに製作したGOTO Mark-X用の方位調整機能付き架台アダプターです。以前に製作した分から改良して上下部品をほぼ一体化したものに作り替えました。上下の結合公差を極小にしたので、はめ込むと抜けなくなります。しかし調整時の回転はとてもスムーズです。架台は、先日購入していただいた大型カーボン三脚用として製作しましたので、Mark-Xがカーボン三脚仕様になります。これで何処へでも持ち運びができるようになります。
こちらは、4年前に販売したMark-X架台ですが、改造をご要望になったので下部ベースを作り替えて本日返送致しました。それまでのは上下部のはめ込み公差がやや大きかったので、それを最小にする改造をしました。
GW直前でいろいろと特注製作品が仕上がりました。まだ仕上がっていない物もありますが、これで後は自分の製作品に集中してできます。その部品の一部が今週末に仕上がるので引き取りに遠方の工場へ行きます。もう5年前からイメージしていたものですが、やっとそのイメージを形にできるので喜んでいます。しかし一度作って終わりではなく、使いながらさらに改良を加えてベストな状態に仕上げていきます。市販されていない自分がイメージする物を作るのは時間も費用もかかりますが、それがイメージ通りに仕上がって機能してくれるのは素晴らしい事です。
当店へ特注製作の問い合わせをされて僅かな費用で諦めてしまう方が多いですが、一つしかない自分だけの部品を作ることに躊躇されてしまうことはもったいないことです。当店はその愛機に対する思いを形にするお手伝いは喜んで致しますが、費用だけはどうしてもかかってしまうものです。